ヤマハのフラグシップモデルVMAXは怒涛の加速力が魅力
1985年にデビューして以来、ヤマハのフラグシップモデルであり続けるVMAX。ノーマル状態でゼロヨンタイム10秒台という衝撃的なパワーを誇る、ハイパワーモデル。今回はその2代目となる現行モデルを紹介します。
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ライバル車不在 孤高の存在であり続けるVMAX
ヤマハ NMAX。これまで圧倒的な加速力と、アメリカンでもなく、ネイキッドでもない、独自のスタイルを貫いてきました。ライバル車は不在。常に孤高の存在であるVMAX。車両重量311kgと、これだけでは重量級の、まるでアメリカンバイクの走りを想像しますが、最高出力は111kW(151PS)/7,500r/min、最大トルクは148N・m(15.1kgf・m) /6,000r/minと、尋常ではハイスペックエンジンを搭載していることから、その乗り味は未知数です。
VMAXのパワートレーン
V型にマウントされたエンジンは、V型4気筒DOHC4バルブ。先代ではVブーストシステムによる、過給システムを搭載していましたが、フューエルインジェクションシステムを採用した新型VMAXでは、電子デバイス、YCC-T(ヤマハ電子制御スロットル)とYCC-I(ヤマハ電子制御インテーク)により全域にVブースト状態を再現し、VMAXらしい激しい加速力を誇ります。
排気量は1700cc。マスの集中化を図り、フロント荷重を意識したフレーム位置にセットし、先代同様、エンジンをデザインの一部としたVMAXらしいマウント方法です。
先代の弱点をすべて克服したVMAX
先代では、エンジンの露出を重視したため、フレーム設計に妥協を許していました。そのため直線加速だけでもヨレてしまう、軟弱なフレームと表現されるほど剛性感がなく、先代VMAXを手に入れたオーナーたちはみな、フレームの強化を強いられます。
新型VMAXでは、オールアルミ製ダイヤモンド型フレームをエンジンをメンバー代わりにマウント。そうすることで、最小限度の材料を使い、軽量、高剛性を実現しました。
エンジンパワーだけじゃない! 安全装備も充実
先代で懸念されていたブレーキの弱さも、新型では改善されています。ブレーキマスターシリンダーは制動力に定評のあるラジアルポンプ型を採用し、フロントキャリパーは、ラジアルマウント式の6ポットという大型タイプ。ハイパワーエンジンと重量級の車体となれば当然のことかもしれませんが。
さらにこれらはABS制御されているので、路面状況に不安があっても安心のブレーキングが可能にしています。
VMAXの気になる新車価格は?
VMAXの新車価格は2,376,000円。この、高級車クラスのVMAXは、新車購入すると、3年間の定期点検、オイル交換は無料、トラブルなどのロードサービスも無料といった、手厚い保証も魅力となっています。
そんなVMAXは、VMAXに関する知識のある「VMAX取扱店」でしか購入できません。名高いVMAXだからこそ、販売する側もそれなり、といったところです。
フラグシップモデルというプライド
さて、このようにヤマハがプライドを掛け、開発販売していることがわかりました。先代で問題となっていた、フレーム剛性の弱さとブレーキの弱さ。これらは見事克服しています。さらにロングホイールベースで車両重量の思いVMAXですが、見た目によらずコーナリングのよさも好評となっており、峠も楽しく走れると評価されることもしばしば。
そんなヤマハのフラグシップモデルらしいハイポテンシャルなVMAXをこの機会に手に入れてみてはいかがでしょうか? まずはVMAX取扱店を調べてから足を運んでくださいね!
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この記事のライター
自動車、バイク、アパレル関係のお仕事に携わっておりました。その経験を生かしライター活動をさせていただいております。