【ヤマハ XSR900】速さとファッションを融合させたネオレトロバイク
近代的なデザインのバイクばかりで、旧モデルの購入を考えている方には、ヤマハ XSR900をおすすめします。ネオレトロなデザインが、レザージャケットとよく似合うスタイリング。そしてMT-09の運動性能を兼ね備えた非の打ち所のない仕上がりとなっています。
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旧車ファンも取り込んだ最新モデル
ここ数年、厳しさを増す排ガス規制と生産コストカットによるデザインの変更などで、近代的デザインと表現される樹脂を多用したバイクばかりが登場していました。もちろん多くのファンの心を掴むモデルばかりですが、クラシックスタイルを好むユーザーは、十数年前のモデル、いわゆる旧車という選択肢しかありませんでした。
しかしそれらは経年劣化による故障や、不安定なパーツ供給という問題がにより、満足に走りを楽しめないという問題もあります。そこで登場したのがヤマハ XSR900です。
そのデザインは発売前から話題をさらった
XSR900は発売前から多くのファンの心を掴んでいました。もともとヨーロッパのサイトで発表されたネイキッドスタイルのバイク。まだ発売日も詳細も不明なまま、わかっていることはその外観デザインのみ。それまで大型クラスのバイクといえば、フルカウルまたはストリートファイタースタイルが最近の流行だっただけに、昔ながらのネイキッドのそのバイクは、本当に発売されるのか? という疑問もありました。
2016年4月に堂々デビュー
発売への期待と不安を巻き起こしたXSR900ですが、ヤマハは正式に発売を発表しました。XSR900は、かねてからヤマハから販売されていた高性能3気筒のMT-09をベースにノスタルジックな外観をまとい登場。ファッション性と速さを兼ね備えた文句のつけようのない完成度でデビューしました。
ハイパワーエンジンに軽量なシャシー
車両重量は195kgととても軽量な設計です。エンジンは水冷4気筒4バルブ3気筒、排気量は845ccで最高出力は81kW(110PS)/9,000r/min、最大トルクは88N・m(9.0kgf・m)/8,500r/minを組み合わせ、3速でもウイリーしてしまうほどのビッグパワーとなっています。このあたりがヤマハらしく、ただのファッションバイクで終わらせない、といったところでしょう。
XSR900はデザインのヤマハを主張する
XSR900を見ると、シートにアルカンターラなどを用いているという、一般的なバイクには見られない素材選びであることがわかります。メーターはシンプルなシングルタイプですが、さまざまな機能がぎっしり詰まり、かつ視認性の高い設計。ヘッドライトステー、ラジエターサイドカウルなど、各アルミパーツをバフ仕上げするなど、生産コストを下げる近年のバイクには用いられないような手間の掛かる仕様です。
燃料タンクカバーはアルミ製で、ヘアライン仕上げにするなど「魅せる」演出にとことんこだわったXSR900。もう二度とこのようなモデルは販売されないのでは? と多くのバイク好きの概念を覆し、さらなる期待を得ることができました。また、XSR900は、ヤマハがアフターパーツを販売するほどの力の入れようで、カスタムも楽しめます。
旧車の購入を考えている方はXSR900もおすすめ
このバイクを知らなかった方や、どうせ最近のバイクでしょ? という先入観を持っている旧車好きな方は、一度真剣にこのXSR900と向き合ってみてください。確かに最新の技術が投入されていますが、旧車のような走る楽しさも兼ね備えています。新車で手に入るということで、故障の心配もなく、存分に走りやカスタムに集中できるという魅力があるので、よければ一度その目でXSR900をご覧になってください!
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この記事のライター
自動車、バイク、アパレル関係のお仕事に携わっておりました。その経験を生かしライター活動をさせていただいております。