アメリカで大流行の動画配信サービス「ネットフリックス」ついに日本進出
アメリカで最大手の動画配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」がついに日本にやってきます。同じ定額動画配信サービスの「Hulu」よりも規模の大きいこのネットフリックス。その魅力に迫ってみます。
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DVDレンタルからスタート
出典:jp.wsj.com
ネットフリックスは、インターネットと郵送を組み合わせたDVDレンタルモデルの考案者と言われています。インターネット上で見たい映画を選べば、数日後にはDVDが郵送で届き、見終わった後は同封の返送封筒にDVDを入れて投函するというモデルです。また、次に見たい映画をリストアップしておくと返却が確認されると同時に次のDVDが送られてきちゃいます。
2007年からレンタルサービスに加えて、インターネットでの動画配信サービスを開始しました。今までのDVDレンタルサービスは借りる本数に応じて値段が変わるのですが、この動画配信サービスは定額9ドルくらいです。
これが人気を呼び、いまでは全米で4,000万人以上の契約数を誇っています。ちなみに同じアメリカ発動画配信サービスのHuluは500万人くらい。規模が違います。そんなネットフリックスが今年に入り、日本含む世界進出を発表しました。
場所、媒体を選ばず視聴可能
利用者は、インターネットの接続さえあれば、いつでも好きな場所から対応テレビ、スマートフォンなどの端末で映像を視聴することができます。自宅にいても外出先でも、たとえ動画を途中で一時停止した場合でも、他のデバイスから映像の続きを楽しむことがきます。
対応端末はXbox 360、ブルーレイディスクプレイヤー、PS3、インターネットテレビなど非常に幅広いことが特徴です。まさにユビキタスと言えるでしょう。
自作コンテンツが充実
出典:readwrite.jp
他社から古いコンテンツを買ってくるより、自前で制作した方が、安くつくとの理由でネットフリックスはコンテンツを自作しています。それがまた面白いんです。
ハウス・オブ・カード
デビッド・フィンチャーが監督を務める、連続テレビドラマです。ホワイトハウス入りという夢が破れた主人公の復活(復讐?)劇を描きます。その完成度の高さから、ネット配信で初公開されたドラマとしては史上初めて「プライムタイム・エミー賞」を受賞しました。この賞はテレビ界のアカデミー賞と呼ばれています。ちなみに制作費は100億以上。規模が違います。
オレンジは新しいブラック
エミー賞ノミネートや助演女優賞も取ったこのドラマ。実際にアメリカの女性刑務所で約1年を過ごしたPiper Kerman による、ノンフィクション小説が基となっています。
フジテレビが「テラスハウス」などの番組提供を決定
ネットフリックスの日本進出前に、フジテレビが番組提供を発表しました。あの大ヒットドラマ「テラスハウス」の新作を提供するとのことです。
日本で成功するか
同社は50か国でストリーミング・サービスを展開しています。あと2年以内に、これを200か国にまで持って行きたいとしています。つまり日本への進出は、その200か国のひとつというわけです。有料放送の文化が根付いているとは言えない日本で、ネットフリックスは成功するのでしょうか。注目です。
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この記事のライター
新しい物好きなうざかわ系アラサー男子。男子校で男に囲まれてきた反動から、大学以降は女性にモテることのみを考えてます。でも基本シャイなんでうまくアプローチできません。外資系メーカー→MBA→国内インフラ企業と経験。英語も話せる真面目な人間。