「意外と良かった!」という声が続々!ウクライナの観光情報
今回はウクライナの観光情報をお伝えします。「ウクライナ」と聞くと「危険」という文字が頭に思い浮かぶでしょう。そんなことはありません、東部以外は普通に観光が楽しめます。この記事を読めば、ウクライナに対するイメージも払拭できるでしょう。
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ウクライナの概要
ウクライナは意外と大きい国です。面積は日本の1.6倍にもなります。人口は約4500万人。首都はキエフになります。1991年、ソビエト連邦から独立しました。2013年末に大統領の辞任をめぐって騒乱に発展。2016年10月現在、ウクライナの領土であるクリミア半島はロシアに「編入」され、東部の一部地域では緊張状態が続いています。東部の一部(ドンバス地域)やクリミア半島は様々なトラブルに遭遇する可能性がありますので、入ってはいけません。
逆にいうと、これら以外の地域は比較的、安全です。首都キエフ、世界文化遺産にも登録されている西部の街、リヴィウ、映画で有名な南部、オデッサは普通に観光できます。また、ジブリ映画に登場しそうな「恋のトンネル」もウクライナにあります。このように、ウクライナには様々な魅力あふれる観光スポットがたくさん存在するのです。なお、90日以内の滞在であればビザは不要です。
公用語はウクライナ語ですが、ロシア語も広く通用します。インフォメーションセンターや公共交通機関の放送では英語が使われていますが、若い人以外はあまり英語は通じません。
ウクライナへの道のり
以前ですと、キエフへはモスクワ経由が最も便利な行き方でした。しかし、2015年の秋以降、ロシア、ウクライナ当局による制裁のため、キエフ~モスクワ間は運航されていません。2016年10月現在、日本からウクライナへの直行便はないため、西ヨーロッパやイスタンブールで乗り換える形となります。どうしてもモスクワ経由でないと困るという方は、隣国、モルドバのキシナウ空港でモスクワ行きに乗り換えましょう。
注意したいのが、日本~モスクワ~ミンスク(ベラルーシ)~キエフのコースです。ベラルーシのミンスクへ行かれる場合はロシアのトランジットビザが必要です。ロシアのトランジットビザがない場合はベラルーシに渡航することができません。最近、このルートでトラブルが多発しています。複雑ですので、ミンスクを経由地にすることはオススメしません。
ウクライナでの安全対策
普通に旅行ができる、と言っても、ウクライナでの安全対策は必須です。まず、財布はチェーン付きのものを使用しましょう。絶対に後ろポケットに入れてはいけません。次に、観光地で堂々とガイドブックを開くことはNG。窃盗団はガイドブックを見ただけで「日本人」と判別できるスキルを持っています。
盲点は地下鉄です。ウクライナの地下鉄は地下深く、窃盗団にとってはオイシイ場所なのです。地下鉄のエスカレータに乗る際は、カバンは前に掛けるか、もしくは壁側にカバンを持つようにしましょう。ちょっとしたことで、軽犯罪は防げます。
ウクライナの魅力
まずはキエフに注目しましょう。キエフはスラブ民族の最初期の国家「キエフ・ルーシ」が誕生したことで有名です。いわば「スラブの京都」という感じです(実際に、キエフと京都は姉妹都市協定を結んでいます)。「キエフ・ルーシ」の文化を今に伝えるのが世界文化遺産にも登録されている「聖ソフィア聖堂」です。「聖ソフィア聖堂」内にある美しいイコン画を鑑賞してください。
西部リヴィウにある歴史地区も世界遺産に登録されています。リヴィウは長年、ポーランドやオーストリア・ハンガリー帝国に統治されていました。そのため、他のウクライナの都市と比べると「東欧」を感じさせない垢抜けた雰囲気となっています。ウクライナを訪れた観光客の中で、大変、人気のある都市です。
映画好きなら南部のオデッサは外せないでしょう。オデッサは名作『戦艦 ポチョムキン』で一躍有名になった都市です。映画に登場する「オデッサの階段」は実にユニーク。ぜひ、錯覚を利用した階段を楽しんでください。
見所の多いウクライナ
他にも見所はたくさんありますし、ウクライナは料理が美味しい国としても有名です。国内でも広く知られているボルシチも、ウクライナ発祥の料理です。
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この記事のライター
神戸市出身。東ヨーロッパと鉄道はライフワーク。歴史(現代史)と政治(国際政治)は興味分野。さすらいの鉄道旅を趣味としています。