【ミステリー小説】横山秀夫オススメ著書5選
今回は64で話題沸騰、人気ミステリー作家横山秀夫のオススメ著書を紹介します。
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アイキャッチ画像出典:blogimg.goo.ne.jp
横山秀夫とは?
横山秀夫(よこやま ひでお)
1957年東京生まれ。国際商科大学(現・東京国際大学)卒業後、上毛新聞社に入社。
12年間の記者生活を経てフリーライターへ。
以降、数々のベストセラー小説を世に送り出しています。
オススメ著書
クライマーズ・ハイ
2003年週刊文春傑作ミステリーベストテン第1位を獲得。
1985年、御巣鷹山の日航機事故で運命を翻弄された地元新聞記者らの濃密な一週間。会社や親子など人間関係を鋭く描いた新境地作品となっています。
飛行機墜落事故だけに焦点を当てたのではなく、地元新聞記者を中心とした人間ドラマです。
新聞社と衝立岩を舞台にしたストーリーのプロットが緻密で、あっという間に引き込まれました。
全力で報道に望む現場の記者達が組織内の抵抗や、被害者の想いを前に、報道活動の矛盾に苦しむ姿がリアルに描かれています。日航機墜落事故当時を知らない私も、その緊迫した臨場感と登場人物の想いに引き込まれ一気に読み切りました。
読み終わったあとにはなんとも言えない爽快感がありました。
社会派、という一言では片付けられない、熱い作品です。
64
2012年のミステリー二冠! 究極の警察小説登場!
昭和64年に起きたD県警史上最悪の事件を巡り警務部と刑事部が全面戦争に突入。その狭間に落ちた広報官・三上は己の真を問われるが・・・。
三上の心情のリアルな描写、息の詰まるような会見の場面、そして新たな事件発生...下巻は上巻以上にページを捲る手が止められませんでした。後半は、謎が謎を呼ぶ展開でハラハラしっ放し。
県警内での政治面での謎、64事件の謎、娘あゆみ失踪の謎、謎が明かされる度、おどろかされます。
最近映画化したこともあり話題の一作です。
半落ち
「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきたのが始まりです。動機も経過も素直に明かす梶ですが、殺害から自首までの2日間の行動だけは頑として語らず・・・。
警察や新聞記者など、立場の違う6人の視点で語られるストーリー。
全員が誇りを持ち、それぞれの正義の為に圧倒的な組織の力に立ち向かおうとするエネルギーが胸を刺すようで、読む方も力んでしまいます。
まるで実在のルポを読んでいるようで、ラストは感動的でした。
動機
第53回日本推理作家協会賞・短編部門受賞。
警察官、殺人犯、新聞記者、裁判官とそれぞれの視点からの自分の立場やしがらみの闇を表現した四篇を収録した短編小説。
四話全て面白いですが、中でも一番は『逆転の夏』が評判。
短編ですが、ちょっとした長編を読んだようなずっしりとした感動があります。
読みながらこういうことかなと思わせておいて、更にもう一つの奥深さで、読者を唸らせます。短編ながら、映画を観たような感覚が味わえる作品です。
第三の時効
殺人事件の時効成立目前。現場の刑事にも知らされず、巧妙に仕組まれていた「第三の時効」とは?
全六篇の連作短篇集。大人気、F県警強行犯シリーズ第一弾。
どのお話も読み応えがありました。1つの事件に1つの班がかかわり、読んでいく事で3班のドロドロな人間関係や権力争いが見えてきました。 そして事件のトリックも意外性があって秀逸。オススメです。
たまにはゆっくり読書でも
たまにはリラックスして読書でもいかがでしょうか♪
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この記事のライター
慶應義塾大学在学中。映画、本、旅行、甘いもの、ファッション、ダンスが好き!