衝撃の展開!絶対に読んでほしいミステリー小説傑作10選
今回はミステリー小説の中でも傑作といわれる10作品を紹介します。
どの作品も考えながら読み進めていき、「あ、そういうことか!!」という瞬間があり、ミステリー作品の醍醐味を味わえます。ミステリー小説で謎解きという名の頭の体操はいかがでしょうか。
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ミステリー小説を読もう
ミステリー小説は事件の解決を推理する小説として人気のあるジャンルです。
今回おすすめする作品はその中でも一度読んだら先が気になって仕方ないほどの名作ぞろいです。
ゴールデンウィークや夏季休暇などの連休で時間のあるときにぜひ読んでみてください。
獄門島 横溝正史
あの有名な金田一耕助シリーズの1つであり、60年以上前に雑誌で連載されていた作品です。(なんと1947年に開始です。)
古いですが、金田一シリーズの中でも最高と名高く、現在のミステリー小説の礎となった素晴らしい作品ですので必読です。
獄門島――江戸三百年を通じて流刑の地とされてきたこの島へ金田一耕助が渡ったのは、復員船の中で死んだ戦友、鬼頭千万太に遺言を託されたためであった。『三人の妹たちが殺される……おれの代わりに獄門島へ行ってくれ』瀬戸内海に浮かぶ小島で網元として君臨する鬼頭家を訪れた金田一は、美しいが、どこか尋常でない三姉妹に会った。だが、その後、遺言通り悪夢のような連続殺人事件が! トリックを象徴する芭蕉の俳句。後世の推理作家に多大な影響を与えたミステリーの金字塔
十角館の殺人 綾辻行人
1987年に発刊され、それ以降の「館シリーズ」の原点になった作品です。
私もこの本から綾辻行人の館シリーズにはまりました。孤島ミステリーというありがちなテーマですが、非常に巧みな物語の展開でとても面白しく読むことができます。
十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける
迷路館の殺人 綾辻行人
館シリーズ3作品目にあたる作品。5日間という条件で迷路のある館に閉じ込められた中で起こる事件を題材とした物語です。そして参加者の作家たちが本人の小説どおりに殺されていく様子は非常に不可解で悩まされます。
奇妙奇天烈な地下の館、迷路館。招かれた4人の作家たちは莫大な“賞金”をかけて、この館を舞台にした推理小説の競作を始めるが、それは恐るべき連続殺人劇の開幕でもあった! 周到な企みと徹底的な遊び心でミステリファンを驚喜させたシリーズ第3作、待望の新装改訂版。初期「新本格」を象徴する傑作
殺戮にいたる病 我孫子武丸
名前の通り、かなりきついサイコ・キラーが主人公のミステリー・ホラーです。
エグイ描写とともに張られた伏線を読み取ることができず、騙される読者が続出する名作です。
永遠の愛をつかみたいと男は願った――東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。犯人の名前は、蒲生稔! くり返される凌辱の果ての惨殺。冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈無比に抉る衝撃のホラー
三毛猫ホームズの推理 赤川次郎
人気シリーズ三毛猫ホームズの原点がこちらの作品です。
初期の作品でありながら、そのミステリー小説としての完成度は高く、軽快な雰囲気が特徴の三毛猫シリーズの中では重くシリアスな調子が人気の理由です。
体つきは優雅で上品、きりっとした顔立ちの三毛猫。手術で子宮をとったせいか、時々“物思い”にふける癖がある。だがひとたび事件がおこると、ユニークな推理と鋭い冴えで人間どもを翻弄する。その名も『ホームズ』。そして、コンビの片山は、血を見るのは大きらい、アルコールはダメ、女性恐怖症と三拍子そろった独身男性。“一応”刑事だ。売春、密室殺人、女子大生連続殺人事件と二人(?)のまわりには事件がいっぱい。ノッポで童顔の片山と名探偵ホームズのスリリングな活躍を描く、ベストセラー「三毛猫シリーズ」
占星術殺人事件 島田荘司
この作品は仕込まれたトリックの素晴らしさに驚愕します。名探偵御手洗潔と同様に読者も謎を解く材料を与えながらも、解けずに「あー、そうか」と必ずなります。日本が誇るミステリー作家、島田荘司のデビュー作にして最高傑作です。
密室で殺された画家が遺した手記には、六人の処女の肉体から完璧な女=アゾートを創る計画が書かれていた。彼の死後、六人の若い女性が行方不明となり肉体の一部を切り取られた姿で日本各地で発見される。事件から四十数年、未だ解かれていない猟奇殺人のトリックとは!? 名探偵・御手洗潔を生んだ衝撃のデビュー作、完全版! 二〇一一年十一月刊行の週刊文春臨時増刊「東西ミステリーベスト一〇〇」では、日本部門第三位選出
ハサミ男 殊能将之
猟奇殺人を繰り返すハサミ男が、殺人計画を立て実行に移そうとしていた矢先、そのターゲットがほかの誰かに殺害されてしまった。この殺人犯が殺人犯を追う、という通常ではありえない物語がこの作品の醍醐味です。そして、最後に読者は騙されます。
美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作
七回死んだ男 西澤保彦
祖父の死を止めるべく、時空をさかのぼることができる孫の高校生久太郎が孤軍奮闘する物語です。現実的な話によりがちなミステリーと、時空ループという仮想的な能力をうまく組み合わせたストーリー展開は純粋に小説として面白いと思います。もちろんミステリーとしても傑作です。
一人物が連続死! 恐るべき殺人の環。殺されるたび甦り、また殺される祖父を救おうと謎に挑む少年探偵。どうしても殺人が防げない!? 不思議な時間の「反復落し穴」で、甦る度に、また殺されてしまう、渕上零治郎老人――。「落し穴」を唯一人認識できる孫の久太郎少年は、祖父を救うためにあらゆる手を尽くす。孤軍奮闘の末、少年探偵が思いついた解決策とは! 時空の不条理を核にした、本格長編パズラー
密室殺人ゲーム 王手飛車取り 歌野昌午
ネット上で奇妙な殺人者の集まりがある。彼らは自分が考えた密室殺人を実行し、その謎解きをほかのメンバーに挑戦させる、という現代らしい環境をベースにしたミステリー小説です。
メインの登場人物はすべて殺人犯で彼らはゲームで密室殺人をするので、読者は探偵になったつもりで必死に謎解きに専念することとなります。大体わからないのですが
“頭狂人”“044APD”“aXe(アクス)”“ザンギャ君”“伴道全教授”。奇妙なニックネームの5人が、ネット上で殺人推理ゲームの出題をしあう。ただし、ここで語られる殺人はすべて、出題者の手で実行ずみの現実に起きた殺人なのである…。リアル殺人ゲームの行き着く先は!?歌野本格の粋を心して堪能せよ。
シャドウ 道尾秀介
母の死から日常生活ががらりと変わってしまった少年が、その背景にある謎を解明しようと苦悩する物語です。二転三転するストーリーに引き込まれ、彼が最終的にたどり着いた結末に、読者も驚愕を覚えるでしょう。
人は、死んだらどうなるの?――いなくなるのよ――いなくなって、どうなるの?――いなくなって、それだけなの――。その会話から三年後、凰介の母は病死した。父と二人だけの生活が始まって数日後、幼馴染みの亜紀の母親が自殺を遂げる。そして亜紀が交通事故に遭い、洋一郎までもが……。父とのささやかな幸せを願う小学五年生の少年が、苦悩の果てに辿り着いた驚愕の真実とは? いま最も注目される俊英が放つ、巧緻に描かれた傑作。第七回本格ミステリ大賞受賞作
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この記事のライター
日本一即戦力な公認会計士、を目指しています。大手監査法人⇒米国留学⇒経営コンサル公認会計士&TOEIC900超に加え、最近は経営能力など、知の経験値稼ぎに絶賛邁進中。様々知識を身につけるべく、読書とグルメめぐり(一流レストランからB級まで幅広く)が大好物