ほんわかと幸せになれる映画が勢揃い!動物が主役になっているいやし映画10選
職場と部屋の往来だけでは、どうしても心が荒んでくるものです。どこかに癒しを求めたくなりますが、その時に動物映画を観てみるのはいかがでしょうか。今回は、動物が主役でハートフルな気持ちになれる癒やし映画を紹介していきます。
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アイキャッチ画像出典:kids.nationalgeographic.com
あなたの心を洗ってくれる動物映画たち
動物は自然と人の心をいやす力があります。犬や猫に止まらず、魚やブタ、ウサギなどさまざまな動物がいますが、自宅で飼うことができずに寂しい思いをしている人もいるでしょう。そこで、映画内で活躍する動物たちを愛でてみることをおすすめします。映画内の動物は物語を通してあなたにいやし効果をもたらすだけでなく、改めて「人間」という存在を考えさせてくれるものも存在しています。
ズートピア
動物だけが暮らす世界、そこには生まれたときから動物の特性ごとに一定の仕事が割り振られていました。しかし、女ウサギのジュディ・ホップスは、自分の生まれに関係なく警察に憧れていました。両親や周りからも警察になんてなれないと罵られていましたが、ジョディは草食動物と肉食動物が暮らす大都会「ズートピア」にて警察になるための試験を受けます。彼女はズートピアではじめてウサギの警察官となりましたが、はじめての仕事は駐車違反の取り締まりばかりでした。
ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオによるアニメ作品で、2016年に公開されました。夢を追うジョディの冒険活劇が中心ですが、彼女とは対照的なキャラクターとしてキツネのニック・ワイルドが出てきます。この2人の対比が非常に巧妙で、ジョディも結局はキツネを差別をしているという構図を見事に描き出しています。人種差別を乗り越えることのむつかしさを見事に描き出すと共に、本当に乗り越えた後の友情をかわいい動物たちが演じているのが魅力です。見終わった後には、その完成度に度肝を抜かれるでしょう。
あらしのよるに
ヤギのメイは草原で草を食べていたが、オオカミの群れの強襲にあって母親と生き別れてしまいます。命かながら逃げ切ったメイは成長し、嵐の夜に小屋で雨宿りをします。そのとき、オオカミのガブも一緒に雨宿りをしますが、真っ暗闇ということもあってお互いに正体がわからないまま意気投合します。後日、メイとガブは「あらしのよるに」という合言葉を別の場所で確認することで、小屋で語り合った友人だと理解するのです。
元々は木村祐一の絵本で、2005年に映画化されたものです。温かみのある映像が魅力であると共に、捕食するものと捕食されるものが、種族を超えて友情を守ろうとする姿に心打たれる映画となっています。タイトルであると共に合言葉にもなっている「あらしのよるに」はラストにも関わってくる言葉で、メイとガブの強い絆は子供だけでなく大人でも考えさせられるでしょう。
ベートーベン2
ニュートン家にやってきたセントバーナードのベートーベンは、無邪気な犬でいつもトラブルを起こす人気者です。そんなベートーベンはある日、外を散歩しているときに同じセントバーナードのミッシーに好意を抱きます。ベートーベンはミッシーの元に通うようになり、ついには4匹の子犬を設けることになったのです。その子犬をニュートン家で飼うことになりますが、ミッシーの飼い主が売りさばこうとニュートン家に近づいてきます。
ロッド・ダニエル監督によるコメディ映画です。前作『ベートーベン』のヒットを受けて、全6作中の2作目に当たるのが本作品です。1よりも恋愛要素が多くなり、ベートーベンだけでなくニュートン家の長女の恋愛模様も描かれているのが特徴となっています。コメディ要素もパワーアップしており、ベートーベンによって湖畔の2階建ての別荘が壊れていくシーンは、理屈抜きに笑ってしまうでしょう。何よりも、ミッシーが生んだ子犬に癒されます。
マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと
新婚のジョンとジェニーは、子育ての予行演習としてラブラドールのマーリーを育てることになります。はじめは可愛らしい子犬でしたが、次第にトラブルメーカーとなってしまうのです。トラブルを起こすマーリーに困りながらも、ジョンはマーリーをコラム記事にすることでヒットするなど、徐々にジョンとジェニーもマーリーを家族としてみるようになっていきます。
2005年10月に出版された書籍を映画化したもので、原作は200万部を超えるベストセラーです。家族の変遷と共にマーリーも変化していく過程を丁寧に描いており、ジェニーの第一子が死産となったときにマーリーが寄り添うシーンを見るだけでも泣けてしまう作品となっています。特に、マーリーとジェニーの関係は濃密になっていき、はじめはやんちゃだったマーリーが大人しくなると、誰よりもジェニーは心配します。彼女の母親らしい姿に我慢することはありません、一気に泣いてデトックスしましょう。
101匹わんちゃん
売れない作曲家のロジャーと生活するダルメシアンのポンゴは、道を歩くパーディタに一目ぼれします。パーディタを連れるアニータとロジャーがくっ付けば、自分もパーディタと結婚できると考えたポンゴは散歩と称して2人を引き合わせるのです。無事にロジャーとアニータが結ばれ、ポンゴとパーディタも結婚しました。さらにポンゴとパーディタの間には15匹の子犬が産まれますが、アニータの同級生であるクルエラが毛皮のコートのために15匹の子犬を狙うのです
1961年1月25日に公開されたウォルト・ディズニー・プロダクション製作のアニメーション映画。日本では1981年再公開の際に『101匹わんちゃん』となりました。犬と人間の強い信頼関係を描くと共に、ダルメシアン以外の犬たちが結束して子犬を救う物語は大人でも飽きが来ないものとなっています。また、ポンゴとパーディタの子供を合わせ、99匹の子犬が映るシーンは圧巻。思わずかわいいと言ってしまうでしょう。
ファインディング・ニモ
オーストラリアのグレートバリアリーフの海には、クマノミのマーリンとコーラルが暮らしていました。彼らは結婚して卵を生み、ついに2日後には子供たちの顔を見られると楽しみにしていました。しかし、凶暴な魚に突如襲われてしまい、マーリンは妻と卵を失ってしまうのです。ですが、奇跡的に1個だけ卵が残り、その卵から生まれた稚魚をニモと名付けて育てます。
ディズニー&ピクサーで作られたフル3DCGの映画です。当時は海の美しさと共に、海中を泳ぐ魚たちをコミカルに描き出したことで注目を浴びました。マーリンは妻と多くの子供を失うことで過保護となりますが、その性格が原因でニモと離れしまうことになります。ニモを探すために海を冒険することになるマーリンですが、その中で父親の「子離れ」を実感できるのが魅力です。魚が泳いでるシーンで癒され、さらに親子愛でほっこりすることができる映画となっています。
ライオン・キング
動物たちの王国を治めるライオンのムファサには、1人息子のシンバがいました。ムファサは彼にゆくゆくは王を引き継いでもらえる立派な動物になってもらうため、さまざまなことを教えていきます。しかし、その中でムファサの弟であるスカーの策略によりムファサは殺され、さらにシンバは父親を殺した罪を責められて国を追放されてしまうのです。
1994年にアメリカで上映されたディズニー映画で、アニメ映画の中では第3位の興行収入を実現しています。動物たちによる壮大な物語と歌だけでも感動でき、舞台化されていることも頷けるクオリティです。ムファサとシンバの親子関係が中心に物語が進んでいき、中でもシンバが父親を思い出して自分を取り戻すシーンは鳥肌ものとなっています。野性味あふれる動物たちだけでなく、シンバが友達になるティモンとプンバァはしっかり笑わしてくれるので、観賞後にはお腹いっぱいになれます。
犬と私の10の約束
北海道に暮らす中学生のあかりは、ある日母親が病院に運ばれてしまいます。悲しむあかりだったが、その悲しみを消すために父親は子犬のゴールデンレトリバーを家に招きます。その子犬をソックスと命名して世話をはじめるが、一時的に家に帰って来た母親はあかりに「10の約束」を伝えるのです。
世界的に広まっている「犬の十戒」を元に作成された邦画。とにかく子犬のソックスが可愛らしいに尽きる映画ですが、彼を懸命に世話するあかりの演技力にも注目したい1作です。母親から伝えられた「10の約束」を懸命に守るけなげなあかりにも心を打たれますが、それに応えようとするソックスの姿との信頼関係は、他の映画にはない魅力として映るでしょう。
猫の恩返し
吉岡ハルは普通の高校生だが、ある日トラックに轢かれそうになったネコを助けた。そのネコは二本足で立ちあがり、ハルの前でお辞儀をすると共にお礼を述べて立ち去ってしまいます。驚きを隠せないハルでしたが、その日の夜には猫王が訪れ、直々にお礼をもらうことになったのです。その日から、ネコに囲まれる生活がスタートします。
2002年に公開されたジブリ映画の1つ。全体的に明るいストーリー展開で、とにかくハルがネコに囲まれているシーンが多いのでネコ好きな人にはたまらない1本です。また、『耳をすませば』を知っていればバロンやムタの登場に感動すること間違いナシの映画でしょう。ストーリーが進むことでハルもネコ化してしまいますが、紳士なバロンが救出するシーンには誰もが胸キュンしてしまうでしょう。
ベイブ
養豚所で生まれたブタのベイブは、ある日「子豚の体重あてコンテスト」の景品として出品されます。その体重を当てた農場主のアーサー・ホゲットはベイブを引き取り、自分の農場にてベイブを育てることにします。その農場には牧羊犬のフライや口うるさいアヒルのフェルディナンドなどがいますが、彼らと生活することでベイブは自分がブタであることを知っていきます。
1995年に公開された洋画で、第68回アカデミー賞では7部門にノミネートされた作品です。VFXを用いて動物たちが人間のように会話しているシーンを多く映し出し、ベイブが1匹の「ブタ」として成長していく姿を見事に描いたコメディ映画となっています。ブタのベイブが牧羊犬を目指すことで笑いものとなるシーンは、何か物事を成し遂げようとする人間を笑いものにするシーンを彷彿とさせます。しかし、ベイブの強い思いとホゲットの信じる気持ちが重なってラストに奇跡を起こした瞬間には、見ているあなたも歓声を上げることになるでしょう。
かわいい動物で存分にいやされてください
さまざまな動物が映画では主役になっていますが、それぞれに物語やいやしポイントが変わってきます。動物を通して人間愛や親子愛、友情などさまざまな愛の形を語ってくれるので、映画を観て静かにその思いに耳を寄せてみることをおすすめします。