タイムトラベル系の映画おすすめ10選
今回は、タイムトラベル系の映画おすすめ10選をご紹介します。タイムトラベル映画といえば、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や、「ターミネーター」をはじめ名作が絶えず生まれ、人気が途絶えないジャンルです。そこで今回は、本当にオススメしたいタイムトラベル映画10選をご紹介いたします。ぜひ作品選びの参考にしてください。
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タイムトラベル映画とは
タイムトラベル映画と聞いて皆さんはどんな映画を想像するでしょうか。自分の知らないはるか昔の過去や、ずっと先の未来に迷い込み、たどり着いた先で様々なアクシデントに巻き込まれていくタイムトラベル映画は、ドキドキハラハラしますよね。今回は、そんなタイムトラベル映画の中から、おすすめしたい作品を10作品に厳選してご紹介します。そこでまずは、「タイムトラベル映画」、「タイムスリップ映画」、「タイムリープ映画」の違いから説明していきます。
タイムトラベル映画
「タイムトラベル」とは、名前の通り「時間旅行」の事で、いわゆるタイムマシンのような機械やシステムを使って、肉体ごと過去や未来に移動することです。例えば、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」では、デロリアンがタイムマシンにあたり、マーティ・マクフライ本人が未来に移動しているので、「タイムトラベル映画」といえます。
タイムスリップ映画
「タイムスリップ」とは、時間の流れに異常が起こり、特定の人物や場所が過去や未来に連れていかれる現象のことです。タイムスリップ現象は、時震ともいい、一見、タイムトラベルと似ていますがが、タイムトラベルがタイムマシンなどの機械やシステムを使って意図的に行われるのに対し、タイム・スリップは無作為な自然の力による現象を指します。
タイムリープ映画
「タイムリープ」とは、時間跳躍のことです。時間を越えて瞬間的に、自由自在に、過去や未来に移動する人間の能力によっておこる現象を指します。「タイムリープ」という言葉は和製英語で、「時をかける少女」という作品が発祥と言われています。
1. バック・トゥ・ザ・フューチャー
「フューチャー現象」を巻き起こした前代未聞のタイムトラベル映画
あらすじ
変わり者のドク・ブラウンが造り上げたデロリアンのタイムマシンで1955年にタイムトラベルしてしまったティーンエイジャーのマーティ・マクフライ。そこでマーティはテロリストの襲撃に遭い、彼自身の未来が消えてしまう危機に陥る。未来が消えれば、彼は未来に帰れなくなってしまう絶体絶命の状況。マーティは果たして自分の未来を守ることができるのかー。
みどころ
1985年、1989年、1990年に3部作で公開されたロバート・ゼメキス監督の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は、1980年代を象徴するSF映画です。本作は、当時の映画界にとって革新的なタイムトラベル作品で、「フューチャー現象」をも巻き起こしました。スリル満点でありつつ、タイムパラドックスを用いたコミカルなジョークが炸裂するいつまでも色あせないSF映画の代表的な作品。作中のタイムマシン「デロリアン」に憧れた人も少なくないはずです。まだ観たことがない人は、家族と一緒に観るのもいいかもしれません。
《基本情報》
作品:バック・トゥ・ザ・フューチャー
監督:ロバート・ゼメキス
キャスト:マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド ほか
公開日:1985年12月7日
2. ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
魔法使い × タイムトラベル、異色のシリーズ3作目
あらすじ
ハリー・ポッターはホグワーツ魔法魔術学校の3年生。ある日、アズカバンの監獄に服役していたヴォルデモートの手下、シリウス・ブラックが脱獄したのだった。シリウスはハリーの両親の死に深く関わっており、今はハリーの命を狙っているという。生徒を守り、シリウスを捕らえるとの名目で、ホグワーツにはアズカバンの看守・ディメンターが現れた。闇の魔術に対する防衛術の新任教授リーマス・ルーピンは、ハリーに守護霊の呪文を教える。そして、魔法族が暮らす村・ホグズミードを訪れたハリーは、シリウスが父親の親友であったこと、父を裏切って闇の魔法使いの手下になったことを知るのだがー。
みどころ
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」は、世界中で大人気の「ハリー・ポッター」シリーズの3作品目です。だんだんと成長をとげるハリー、ロン、ハーマイオニーは、今回もあらゆる危機を3人で乗り越えます。そして本作で鍵となるのは、まさにタイムトラベルです。普段の魔法とはまた一味違ったタイムトラベルを中心とする本作は、8作品の中でも異色な面白さです。魔法使いの世界で、彼らがどんな風にタイムトラベルをするのか気になりますよね。まだ観ていないという方はぜひご覧ください。
《基本情報》
作品:ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
監督:アルフォンソ・キュアロン
キャスト:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン ほか
公開日:2004年6月26日
3. ターミネーター
未来からやってきた最恐の殺人鬼・ターミネーター
あらすじ
1984年のロサンゼルスに突如、1人の男が出現。彼は2029年からやってきた“ターミネーター”だった。未来の地球では、人工知能が覇権を握り、人間は絶滅の危機に瀕していた。ところが、ジョン・コナーという人物が人類のリーダーとなって反乱を起こす。これに危機感を抱いた人工知能側は、ジョンの存在を無きものにしようと画策。ターミネーターをジョンが生まれる前の世界に送り込み、彼の母親を抹殺しようとしたのだったー。
みどころ
タイムトラベル映画といえば、主人公が過去や未来に移動するパターンが多いですが、「ターミネーター」は、未来から現在へ2人の人物が来ます。主人公のサラ・コナーを殺すためにやって来たターミネーターと、彼女を守るためにやって来たカイルです。そんな珍しいタイムトラベルが中心となった本作は1980年代に見事にAIとの戦いを描いた名作とされ、「ターミネーター2」と合わせて、強烈な人気を巻き起こしました。2019年には、「ターミネター2」の正式な続編とされる「ターミネーター ニュー・フェイト」も公開されています。これらの全ての原点と言える本作は、「ターミネター」シリーズを語るには外せない作品です。
《基本情報》
作品:ターミネーター
監督:ジェームズ・キャメロン
キャスト:アーノルド・シュワルツェネッガー、マイケル・ビーン、リンダ・ハミルトン ほか
公開日:1985年5月25日
4. TENET テネット
時間の逆行を描いたクリストファー・ノーラン監督の最新作
あらすじ
ある日オペラハウスでテロ事件が発生し、主人公は特需部隊として突入する。そこで敵に襲われ昏睡状態に陥った主人公。しかし目覚めると1人の男からミッションを課せられる。それは、人類がずっと信じ続けてきた現在から未来に進む“時間のルール”から脱出すること。時間に隠された衝撃の秘密を解き明かし、第三次世界大戦を止めるのだった。突然、国家を揺るがす巨大な任務に巻き込まれた名もなき男とその相棒は、任務を遂行する事が出来るのかー。
みどころ
クリストファー・ノーランの最新作として世界中で話題を呼び、日本でも公開直後からその難解さに多くの人が興味を示しブームとなった「TENET テネット」です。主人公は、名優デンゼル・ワシントンの息子で、元アスリートとしてのキャリアもあるため、作中の力強い演技は圧巻です。また相棒役を演じたロバート・パティンソンは、その切ない役どころに多くの人が心を掴まれたのではないでしょうか。そして本作の一番のみどころは、その難解な世界観です。時間が逆行する世界で繰り広げられる戦いは一度で理解するには難しすぎるでしょう。監督自身が作中で伝えている通り、まさに「考えるな、感じろ」という作品です。
《基本情報》
作品:TENET テネット
監督:クリストファー・ノーラン
キャスト:ジョン・デヴィッド・ワシントン、ロバート・パティンソン ほか
公開日:2020年9月18日
5. プリデスティネーション
爽快さと虚無感を同時に感じる衝撃の結末
あらすじ
1970年、ニューヨークの酒場に現れた青年がバーテンダーに奇妙な身の上を語り始めた。青年の哀れな境遇に同情したバーテンダーは、自らの素性を明かす。なんと彼は未来からやってきた時空警察のエージェントだった。青年に復讐のチャンスを与えるため、バーテンダーは1963年にタイムスリップし、さらに青年をエージェントにスカウトする。しかし、エージェントの真の目的は、別だった。彼はなぜ青年をリクルートしたのか。そして時空を超えた壮大なミステリーの背後に隠された衝撃的な宿命とは―。
みどころ
「プリデスティネーション」は、凶悪な連続爆破事件を防ぐために時間を自由に行き来する、政府の時空エージェントを描くSF映画。本作は、タイムトラベルによって生まれる矛盾・タイムパラドクスが鍵となり、エージェントに選ばれた切ない男の運命をイーサン・ホークが演じています。前半は、1人の人物の語りでストーリーが展開し、単調に感じてしまう人もいるかもしれませんが、その部分こそが後々重要になってくるため、見逃してはいけません。無駄のない見事な構成で、ラストは爽快さと虚無感を同時に感じる衝撃のラストが待っています。
《基本情報》
作品:プリデスティネーション
監督:マイケル・スピエリッグ、ピーター・スピエリッグ
キャスト:サラ・スヌーク、イーサン・ホーク、ノア・テイラー ほか
公開日:2015年2月28日
6. デジャヴ
「この違和感は何?」事件の先に見えてくる真相とは
あらすじ
ある日、543名もの犠牲者を出したフェリー爆破事件が起こった。捜査官・ダグは、現場近くで、事件の1時間前に見つかった女性の死体が鍵を握っているのではないかと直感した。爆発の犠牲者に偽装されたその女性はクレアといい、ダグはその顔を見た瞬間、何故か既視感を感じる。そして、捜査は驚くべき監視システム「タイム・ウィンドウ」を使って行われ、これを使えば約4日前の過去を監視することが出来るのだった。彼が感じた既視感とは一体何だったのかー。
みどころ
「デジャヴ」は、何故か記憶があるという現象「デジャヴ(既視感)」をテーマにしたタイムトラベル映画です。なんだか気にかかってしまうメッセージや、あらゆる状況、その違和感が何だったのかがわかった時、本作の面白さはぐんと増大します。作中には、タイムトラベルの鍵となる人工衛星や監視カメラの情報を統合してデジタル再現映像を作る機械が登場しますがそのなんともいえないアナログ感が癖になります。息子ジョン・デヴィッド・ワシントン主演の「TENET テネット」の鑑賞後にこの作品を観る方は、話の展開や主人公の表情に既視感を感じ、まさにデジャヴのような感覚に陥るかもしれませんね。
《基本情報》
作品:デジャヴ
監督:トニー・スコット
キャスト:デンゼル・ワシントン、ポーラ・パットン、ヴァル・キルマー ほか
公開日:2007年3月17日
7. アベンジャーズ/エンドゲーム
勝敗の鍵は人類の未来をかけたタイムトラベル
あらすじ
サノスによって全宇宙の生命の半分が消滅。大切な家族や友人を目の前で失い、絶望とともに地球にとり残された35億の人々の中には、この悲劇を乗り越えて前に進もうとする者も。しかし、“彼ら”は決して諦めない。地球での壮絶な戦いから生き残ったヒーローたちは、大逆転へのわずかな希望を信じて再び集結します。はたして失った者たちを取り戻す方法はあるのか。35億人の未来のために、そして今はここにいない仲間たちのために、彼らは最後にして史上最大の逆襲<アベンジ>に挑む。最強チーム“アベンジャーズ”の名にかけて─。
みどころ
「アベンジャーズ/エンドゲーム」は、MCUフェーズ3の集大成と言える待望の作品です。「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」で、言葉も出ないほどの絶望的な結末を迎えたアベンジャーズは、それから5年後、この境地をどう乗り越えるのか必見です。そしてその鍵となるのが、ヒーローたちのタイムトラベルです。11年間、これまでのMCU作品を愛し続けてきた人であれば涙なしには観られないでしょう。全世界歴代興行収入ランキング1位の「アバター」の壁を超え、約3007億円の興行収入を突破し映画史を塗り替えた本作、ぜひお見逃しなく。
《基本情報》
作品:アベンジャーズ/エンドゲーム
監督:アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
キャスト:ロバート・ダウニー・Jr、クリス・エヴァンス、マーク・ラファロ、クリス・ヘムズワース ほか
公開日:2019年4月26日
8. 12モンキーズ
伏線だらけの奇妙なSFサスペンス
あらすじ
21世紀初頭、全世界に蔓延したウイルスによって、人類は絶滅の危機に瀕していた。生き残った人々は地上を追われ、地下での生活を余儀なくされた。2035年、科学者グループは原因を探るために調査を重ね、その謎に“12モンキーズ”が関わっていることをつきとめる。囚人ジェームズ・コールは、特赦を条件に“12モンキーズ”の調査を命じられ、ウイルスが蔓延しはじめた1996年に送りこまれる。“12モンキーズ”の正体とはいかにー。
みどころ
「12モンキーズ」は、1996年公開の少し古めの作品ですが、伏線が張り巡らされ、緻密に構成されたSFサスペンス映画です。90年代に未来を描く演出はどこか古臭くも、そのいかにも怪しげな雰囲気が、どこまでが現実なのかと観ている私たちを混乱させます。そして若かりしブラッド・ピットの怪演からも目が離せません。あなたはどこまで伏線を回収できるでしょうか。そして、この作品を観て、グッドエンディングととるのも、バッドエンディングととるのもあなた次第です。
《基本情報》
作品:12モンキーズ
監督:テリー・ギリアム
キャスト:ブルース・ウィリス、マデリーン・ストー、ブラッド・ピット ほか
公開日:1996年6月29日
9. プライマー
タイムトラベルを幾度となく繰り返したその先には…
あらすじ
ある日、エンジニアのアーロンとエイブは、超伝導を利用した画期的なアイデアを思いつき、時空の歪みを生じるワームホールを作りだしてしまう。そこで、箱を人が入れるほどの大きさにしてタイムマシンを完成させる。過去に戻って株で大もうけするなど、タイムマシンを自由自在に扱う彼ら。しかし、何度もタイムトラベルを繰り返すことで、過去と未来の間には矛盾が生じ始め、2人の運命は一変するのだった。
みどころ
超低予算で作製された異色のSF映画としてタイムトラベルを描いたのが「プライマー」です。80分という短い時間にまとめられた作品ですが、1度観ただけでは到底理解できないほどの難解な作品になっています。タイムトラベル映画で意外と描かれることの少ない“タイムパラドクス”、すなわち矛盾の部分をテーマに、タイムトラベルを繰り返す主人公たちに引き込まれていく展開になっています。先ほどご紹介した「TENET テネット」が好みの方には、特に観ていただきたい作品です。
《基本情報》
作品:プライマー
監督:シェーン・カルース
キャスト:シェーン・カルース、デヴィッド・サリヴァン、ケイシー・グッデン ほか
公開日:2005年9月24日
10. LOOPER/ルーパー
現代の自分 VS 30年後の自分
あらすじ
犯罪組織のみがタイムマシンを利用する近未来。彼らは、証拠を残さず敵を消し去りたいとき、30年前のルーパーと呼ばれる暗殺者の元へ転送する。凄腕ルーパー・ジョーの元に、いつも通り抹殺指令が入る。しかし、送られてきたのは30年後の自分だった。引き金を引くことを躊躇ったジョーの不意をつき、未来から来た自分は街へと消えていく。必死に彼を追跡する現代のジョー。ようやく未来の自分を追い詰めたとき、彼がこの時代へ来た、驚くべき理由が明かされるー。
みどころ
タイムトラベル映画の中でも、激しいアクションを爽快に楽しむことができるのが「LOOPER/ルーパー」です。劇中で、「タイムループの説明は難しいから聞くな」とセリフが入る通り、タイムトラベルの難しい側面はスルーして、シンプルにストーリーを楽しめるようになっています。特に、主人公のジョーは、最も若くしてルーパーに選ばれた人物であるほどベテランの殺し屋で、そんな彼と未来の彼によるガン・アクションは目が離せません。気軽にタイムトラベル映画を楽しみたいという方におすすめの作品です。
《基本情報》
作品:LOOPER/ルーパー
監督:ライアン・ジョンソン
キャスト:ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ブルース・ウィリス、エミリー・ブラント ほか
公開日:2013年1月12日
タイムトラベル映画を観て未知の体験をしよう
今回は、タイムトラベル系の映画10選をご紹介しました。誰もが知る名作「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や、2020年に大きな話題を呼んだ「TENET テネット」、隠れた良作「12モンキーズ」など幅広くご紹介しました。タイムトラベルを扱う作品では、タイムパラドクスやパラレルワールドの扱いが作品ごとに異なり、難解な展開も多々ありますが、解説を読んだり、2度、3度と鑑賞することで、新たな発見が見つかり、どんどん面白くなる魅力があります。ぜひ、お気に入りのタイムトラベル映画を見つけてくださいね。
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この記事のライター
都内の大学に通う女子大学生。趣味は映画鑑賞、サッカー観戦、カメラ。岡山出身。