上品でクラシカル!おしゃれメンズはOnitsuka Tiger(オニツカタイガー)を履きこなす
日本で生まれ日本で育ったasicsですが、実はこのブランド、ヨーロッパでは絶大な人気を誇っているのです。海外での反響を受けて今では日本国内でもファッショニスタたちを中心にファン層を広げています。
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日本人の足にぴったり
日本人の足は幅広な形だと言われています。
確かに、外国のブランドであるナイキやアディダスと比べるとasicsの靴は幅が広めに作られています。
また、日本人は幅広なだけでなく親指の長さが一番長いエジプト型の足の形の人が全人口の50〜60%ほどを占めています。この形にもasicsのシューズは対応しており、一見ラウンドに見える靴も実は親指の部分が最も長くなるように設計されています。
次に多いのはギリシャ型と言って親指よりも人差し指が最も長くなっている形です。この形は欧米人が多いのですが、日本も食生活や生活スタイルが欧米化してきたことで若者を中心にこのギリシャ型の足の人が増えてきています。
asicsの靴はナイキと足の傾きの角度とよく似ています。しかし土踏まずの部分がより膨らんでおり、サポート力はナイキの上を行くかもしれません。アディダスのものと比べるとasicsの方がカーブが緩やかでかかとの部分も太めに作られています。
足が疲れないようにするためにはどうしたら良いのか。このことを追求したのがasicsのスニーカーです。
Onitsuka Tiger はasicsの全身ブランド
今回ご紹介するOnitsuka Tigerは日本が世界に誇るスニーカーブランドであるasicsの前身ブランドです。
Onitsuka Tigerの歴史は1949年に鬼塚喜八郎がオニツカ株式会社を創設したことから始まります。
オニツカタイガーは「スポーツを通じて青少年に健全な育成を」という経営理念の元に運営されています。そのため、創業当時からスポーツ用品としてのシューズの展開に力を入れており、シューズの一つ一つが機能的ではき心地にもこだわっています。
オニツカタイガーは最初はバスケットボール用のシューズを製造していました。この時の工場長が遊びごことでシューズの靴の裏にとあるマークを入れたそうです。実はこの時入れられたのがオニツカタイガーの虎のマーク。このマークを当時の経営者が気に入ったために現在ではブランドを代表するデザインロゴになったのだそうです。
現在は欧米を中心にそのクラシカルなデザインが受け入れられて人気に火をつけました。この動きを受けて日本ではファッショニスタたちがこぞってオニツカの靴をコーディネートの中に取り入れるようになり、逆輸入のような形になりました。
この動きのおかげでブランドとして完全に復活を遂げたオニツカタイガーですが、現在でも60〜80年代の名品をベースに、ファッショントレンドに合うようにデザインの部分でリメイクが施されています。
普段のコーディネートの中にも簡単に取り入れることができるということでオニツカタイガーのスニーカーは海を越え、世界中にクラシックスニーカーの一大ブームを起こしました。
その勢いは今もとどまるところを知らず、確実に店舗展開も広げています。
Onitsuka Tigerといえばこれ!
MWXICO 66
1960年にドイツ式のトレーニングで「リンバーアップ」というものが注目されました。リンバーアップとは運動を行う前の準備運動という意味があります。このトレーニングのために開発されたのが「LIMBER UP」というスニーカーで、走ることに重きを置いた陸上競技はもちろん、その他ほとんどすべてのスポーツにおいてスポーツパフォーマンスを向上させてくれるということでスポーツマンはもちろん、体育の授業で取り入れられるなど、一般にも幅広く履かれるようになりました。
このLIMBER UPは1968年のメキシコオリンピックに向けて改良が施され、66年に「LIMBER CLARINO」という名前で発売されました。
今ではこのLIMBER CLARINOのデザインを現代のファッションに合うように改良が加えられ、オニツカタイガーの看板モデルであるMEXICO'66が生まれたのです。
asicsのスニーカーはサイドに施されたラインが特徴的ですが、実はこのラインはこのMEXICO 66で初めて取り入れられました。ブランドのアイデンティティーもこの形から始まっているのです。
出典:zozo.jp
白黒のボーダーの長袖シャツとシンプルに合わせたコーディネートです。
パンツも黒のものを選ぶことでモノトーンでまとめてモードな雰囲気になっています。
この着こなしにはスニーカーがカジュアル感を演出する上で役に立ちますよね。よくあるのはナイキやニューバランスのスニーカー。しかしそれだといつもの着こなしとあまり変わりません。
そこで、オニツカタイガーのスニーカーを合わせてみます。
オニツカタイガーはレトロクラシックなデザインが特徴です。このようなカジュアルモードな雰囲気の着こなしの中にオニツカのスニーカーを取り入れるとコーディネートの雰囲気は壊すことなく大人っぽさとレトロな雰囲気をプラスすることができます。
シューズもモノトーンで合わせることができるのも、種類豊富なオニツカならではでしょう。
出典:kinarino.jp
ワントンコーデの中の差し色として使う時にもオニツカタイガーのスニーカーなら派手になりすぎず、大人っぽく履くことができます。
シューズを差し色として使うのは実は難しいことが多いです。なぜなら足とは全身の中の先端にあたる部分なので、コーディネートの中で浮いてしまうことが多いから。
しかし、オニツカタイガーのスニーカーはシューズデザインがレトロなものが多いので色も派手すぎないグレイッシュになっています。そのため必要以上に靴の主張が強くなることを防ぎ、さりげなく差し色として使うことができるのです。
また、ラインが特徴的なオニツカタイガーのスニーカーですが、このラインはワントーンのスニーカーの中でもしっかり生かされています。さりげなく見えるラインはこなれたオシャレ感を演出できます。
MEXICO MID RUNNER
ヨーロッパを中心に人気に火がついたオニツカタイガーですが、近年日本のものつくりの良さを伝えたいという意識が高まり、「NIPPON MADE(日本メイド)」という「本物の日本」をコンセプトに掲げたコレクションが新たに展開しました。日本メイドコレクションでは、創業当時から作り上げたいくつもの名作の特徴をベースに、さらに新たな価値を付随することで今までにはないオニツカの新しい名作を生み出しています。
1968年のメキシコオリンピックに合わせてMEXICO 66が作られましたが、これにリメイクを加えてミッドカットタイプに仕上げたのがこちらのMEXICO MID RUNNERです。実は、1960年代当時にもこの形のシューズは存在していました。しかし、それらのシューズはすべて日本代表選手にのみ作られ、一般には販売されない幻の靴であったのです。
そんな新たな名作をベースしながら今回新しく発表されたのが「MEXICO MID RUNNER DELUXE」です。このシューズははき心地の抜群なヤギの革で作られた靴を一足一足48〜50度のぬるま湯で熟練の職人たちが丁寧に洗い上げていきます。この製品手洗い加工によって機械で作られたスニーカーも、独特のユーズド感が出るようになり、履きなれたシューズのような柔らかさが生まれます。
職人の手が加えられることで一足一足に異なる表情が生まれ、自分だけの一足のような特別感が持てるようになります。
今年出た最新作では流行りのオフホワイトのカラーリングでカモフラ柄のデザインになっています。派手になりがちな柄物シューズですが、キャンパス地とオフホワイトの色味で絶妙な柔らかさを加えて大人っぽく落とし込んでいます。
小さな町工場から生まれたにもかかわらず、そこから生まれるデザインは常に時代の最先端を走っており、現在に至るまで様々な一流ブランドともコラボレーションを行っています。
全身をグレーで統一したワントーンコーデです。
トップスはグレー一色ですが、網目の縄がシンプルな着こなしの中のアクセントになっています。
パンツも淡い色のジーンスでジーンズの青みを消し、ハットもグレーで合わせています。グレーはワントーンで統一しても重たくなりすぎないのでおすすめです。
全身をグレーで統一した時には足元のシューズの色で着こなしの雰囲気を変えることができます。
このコーディネートでは足元にオニツカタイガーのMEXICO MID RUNNERのオフホワイトを合わせてコーディネートに軽さを出しています。
明るめのグレーに白のシューズはコーデが軽くなりすぎるので、秋冬コーデの中に取り入れるなら、洋服の色を暗くすると季節感も演出できます。秋冬コーデの中に取り入れるオフホワイトのシューズはその存在感を一層強めることでしょう。
TIGER CORSAIR
1949年に始まったオニツカ株式会社ですが、1969年には「CORSAIR(コルセア)」というスポーツ性も重視した型がアメリカで発売されました。このデザインが大ヒットを飛ばし、1970年のアメリカでのジョギングブームの火付け役になったとも言われています。
その「CORSAIR」の特徴を受け継ぎながら現代のファッションにもマッチするように改良されたのが、「TIGER CORSAIR VIN(タイガーコルセアヴィンテージ)」です。
1960年代当時に発売されていたCORSAIRは足を守りながら走るためにクッション性を強化するようにしました。従来の形よりもソールの厚さを8mm厚くしたことでソールの部分にもデザインを施すことができるようになりました。この1cm弱のソールの厚みはスニーカーのクッション性を比較的に向上させ、この機能性の向上がジョギングシューズのスタンダードになった理由であると考えられます。
その後も「アメリカ」のジョギングブームが「日本」にも広がったことで、それまではスポーツマンが中心に愛用していたジョギングシューズが一般市民にも使われるようになり、ユーザーの幅が広がったことでファッションアイテムとして受け入れられるようになりました。
「機能性」に特化したスポーツマンのためのランニングシューズが、一般市民によって日常的に着用されるライフスタイルシューズへと進化を遂げた事は「Onitsuka Tiger」の大きな功績の1つでしょう。
レザーとスウェード素材を組み合わせて上品でクラシックな雰囲気を演出しています。落ち着いたブラウンの色味を中心にすることでさらに大人っぽさを加えています。
オニツカタイガーのスニーカーは創業当時からスリムな細身のデザインが特徴でしたが、この形でもその特徴を受け継いでいます。スタイリッシュなフォルムの中にヴィンテージ加工によって表されたレザーやスウェードの生地で表現される独特のしわや色あせ具合がなんともいえないこなれ感を演出しています。
もともとはスポーティな機能性を重視したスポーツスニーカーですが、デザイン性にもこだわったこちらのスニーカーはタウンユースにもバッチリです。
現代的なブラッシュアップを施したオニツカタイガーの新しいスタンダードモデルはこれに決まりです。
黒のトップスにグレーの細身のスウェットパンツを合わせたスタイルにコルセアのスニーカーを合わせることでスポーティな雰囲気の強いコーディネートです。
スウェットパンツをタウンユースで着る時にはジャケットと合わせたりしてかっちり感をプラスするのが黄金ルールですが、こちらの着こなしではスニーカーと合わせています。本来ならばスニーカーと合わせるのは本来ならば部屋着っぽく見えてしまったりと着こなすのが難しいですが、オニツカタイガーのものならクラッシクな雰囲気を演出できるので着こなしが下品になるのを防ぐことができます。
また、オニツカタイガーの中でもコルセアはスポーティ要素が強いので、スウェットパンツを流行りのスポーツルックで着こなすことができます。
もったりしがちなモノトーンコーデもヴィンテージ加工の施された黄色のシューズでカジュアル感は残しながらもしっかりと色味をプラスしています。
青のブルゾンがメインのこれから着たいメインコーデです。
インナーに白シャツを合わせてカジュアルな感じにしています。
ボトムスはブラウンのパンツを合わせて柔らかな印象に。
無難カラーが多いので、帽子の赤ニットがアクセントになっています。
アウトドア感の強いコーディネートにはスニーカーが相性抜群です。普通の定番スニーカーだとただカジュアルになってしまいますが、オニツカタイガーのスニーカーならさりげなく上品な雰囲気も演出することができます。
コルセアはソールにもラインが入っているので、帽子の赤とソールの赤ラインを合わせてさし色を浮かせないような工夫が施されています。
スニーカーなのに上品なのが魅力
オニツカスニーカーはもともとスポーツブランドであったので、機能性はバッチリです。そして、それだけでなくクラシックなデザインも魅力の一つになっています。
創業当時から変わらないクラシカルなデザインは万人受けする上、ほとんど様々なテイストのコーディネートの中にうまく溶け込みます。
普段の着こなしの中に取り入れるだけでスポーティだけでなく上品さも演出できるので、大人の男なら一足は持っておきたいブランドスニーカーでしょう。
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この記事のライター
東京生まれ大阪育ちの慶応義塾在学の女子大生です。グルメ、ファッション、あとは旅行が大好き。でも実は、それと同じくらい手の綺麗な人が好き!