泡盛の人気おすすめ15選
沖縄のお酒と言えば泡盛であり、今では多くの人に飲まれています。
度数が比較的高く、独特な風味、コクがあることが特徴ですが、実は糖質ゼロであるなど、ヘルシーなお酒としても知られています。
そこでこの記事では、数ある泡盛の中から厳選した15種類を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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アイキャッチ画像出典:savvytokyo.com
泡盛とは
泡盛は、主に琉球諸島で600年以上前から製造されている歴史のあるお酒です。泡盛はその原料と作り方に特徴があります。
まず原料については、タイ米と黒麹が使われます。なぜ日本の米ではなくタイ米を使っているのかというと、タイ米は日本のコメに比べてさらさらしていて、麹菌が活発に働くからと言われており、古くからこの製法が採用されています。
また、黒麹はクエン酸を作るという働きを持っています。沖縄のような温暖な気候での酒造りは雑菌の繁殖が大きな問題としてありますが、黒麹を使うことで安全に酒を造ることができます。黒麹を使うことで、泡盛らしいコクがあってどっしりとした味わいになります。
製法に関して、泡盛では「全麹仕込み」という手法が使われます。泡盛以外の焼酎などでは、まず米麹・酵母・水で一次仕込みを行い、その後に芋や麦、米などの主原料と水を加えて二次仕込みを行う製法がとられていますが、泡盛では一次仕込みで原料(タイ米)すべてを麹にして発酵させており、これが「全麹仕込み」です。
泡盛の選び方
お酒の種類で選ぶ
泡盛は、主に「一般酒・古酒・リキュール」の3つのタイプがあります。
一般酒は、貯蔵期間が3年未満の泡盛を指し、醸造・蒸溜されてからすぐ出荷されるため、フレッシュな味わいを楽しむことができます。比較的リーズナブルに手に入るので、みんなでワイワイ飲むときにもおすすめです。
古酒は3年以上の熟成期間を経た泡盛を指します。ただ、これはその期間泡盛を置いておいたわけではなく、古酒を少しづつ汲み取りながら新しい古酒を汲み足すという、「仕次ぎ」という作業が繰り返されており、古酒の年代表記は、その全量がその年数以上経過したものとなっています。
長く熟成させているため角が取れたまろやかで濃厚になる傾向があるので、泡盛本来の味を楽しみたい方や、贈り物として最適です。
リキュールは、泡盛が苦手な人や女性でも飲みやすいように南国のフルーツやハーブを漬け込んで造られた泡盛であり、ロックやソーダ割などで、自分好みのアルコール度数に調整できるので、初心者の方はリキュールから飲んでみてもいいかもしれません。
度数で選ぶ
泡盛は比較的アルコール度数が高く、平均でも30度程度あります。
25度程度であれば泡盛の中ではマイルドな部類に入り、中には50度を越えるようなパンチのある泡盛もあります。癖も強い銘柄が多いので、無理せずアルコール度数が低いものを選んだり、割ったりなどで自分好みに調整して楽しみましょう。
産地で選ぶ
泡盛は琉球諸島で造られているお酒ですが、沖縄本島や久米島、宮古島など様々なところで製造されています。
本島で造られているお酒は、観光者向けに造られている泡盛が多く、比較的癖が少なくて飲みやすくなっています。それに対して離島の泡盛はいずれもクセや個性が強い銘柄が多くなっています。
産地によってボトル等のデザインも全く異なるので、自分で飲むときも贈り物にするときも、産地を気にするといいかもしれません。
おすすめの銘柄15選
泡盛の基礎的な知識から、選び方までを踏まえた上で、ここからは具体的な銘柄を紹介します。自分用や贈り物用などの目的に合わせて、色々試してみて下さい。
1. 残波 黒
残波のブラックは、沖縄の居酒屋には定番の泡盛で「ザンクロ」の愛称で親しまれているお酒です。
黒麹本来のキレのがあって厚みのあるどっしりとした味わいで、芳醇でコクのある香りを楽しむことができます。
庶民派で鉄板の泡盛でありながら、モンドセレクション7年連続金賞や、2007年度国際酒類コンテスト・スピリッツ部門銀賞受賞など、実績も十分です。
■産地:沖縄本島
■種類:一般酒
■度数:30
2. 久米島の久米仙
その名の通り、久米島で造られている「久米島の久米仙」も定番の泡盛です。
自然豊かな久米島の天然湧水を使用して造られたこの泡盛は、泡盛らしい独特な香りがあまりなく、爽やかで柔らかな香りがします。すっきりとした味わいで飲み口も軽く、飲みやすい泡盛なので、初心者にもおすすめです。
瓶以外にも紙パックやペットボトルタイプなど、様々な容器で売られているのも嬉しいポイントです。
■産地:久米島
■種類:一般酒
■度数:30
3. 瑞泉 古酒
瑞泉の古酒は首里城にほど近い、長い歴史を持つ瑞泉酒造で製造されている古酒です。
本格的なカメで貯蔵されているところに大きな特徴があり、古酒らしい芳醇な香り、そして深いコクとまろやかな味わいを楽しむことができます。
「あなたが選ぶ地酒大SHOW2008冬」にて、牛肉料理に合う焼酎部門プラチナ賞(1位)を受賞しており、「深淵なる香気は他に類を見ない、まろやかなテイストの瑞泉は熟成させた肉と究極の相性」と評価されているので、ぜひステーキや焼き肉とともにお楽しみください。
■産地:沖縄本島
■種類:古酒
■度数:43
4. くら 3年古酒
くらの3年熟成古酒は、1991年のリリース以降、毎年100万本以上出荷されているロングセラー商品で、モンドセレクション最高金賞も受賞している泡盛です。
北米産のホワイトオーク樽で3年以上長期熟成させており、ウイスキーやコニャックを育てる華やかな香りと、600年以上の歴史を誇る泡盛の香りが絶妙にマッチしています。
ロックやお湯割り、ソーダ割りなど様々な飲み方でお楽しみください。
■産地:沖縄本島
■種類:古酒
■度数:25
5. 残波 白
残波の白も上記で紹介した黒と並ぶくらい定番の泡盛で、こちらは「ザンシロ」という愛称で親しまれています。
黒と違ってフルーティーでさわやかな香りが特徴的であり、アルコール度数も25度と黒よりも低いのでより飲みやすい泡盛となっています。
モンドセレクションも11年連続で受賞しており、沖縄に行ったらぜひ一度は飲んでいただきたいおすすめの泡盛です。
■産地:沖縄本島
■種類:一般酒
■度数:25
6. 菊之露 VIPゴールド
宮古島の菊之露酒造で製造されている泡盛で一番人気の商品が、この「VIPゴールド」です。
8年貯蔵したお酒をベースにブレンドして造られ、VIPと名のついた通り、芳醇な風味と熟成された膨らみのある極上の味わいを楽しむことができます。香りもそこまで強くなく、まろやかさの中に清涼感も感じることができます。
初めて古酒に挑戦する方にもおすすめで、ロックや水割りでお楽しみください。
■産地:宮古島
■種類:古酒
■度数:30
7. 請福酒造 直火請福
直火請福は石垣島にある請福酒造で製造されている泡盛です。
機械に頼らない手造りによる伝統技術「直火釜蒸留法」という手法で、独自の泡盛造りを行っており、泡盛本来の旨みを引き出しています。この「直火請福」もその伝統的な手法で製造され、お米本来の甘みがギュッと凝縮された飲みごたえのある泡盛に仕上がっています。
紙パックタイプも販売されており、後片付けも楽なので、自分用と贈り物用で容器を選ぶことができます。
■産地:石垣島
■種類:一般酒
■度数:30
8. 八重泉酒造 八重泉
八重泉も石垣島の八重山地方で製造されている泡盛です。
上記の直火請福同様、八重山地方伝統の直火釜蒸留製法によって造られ、芳醇でまろやかな味わいに仕上がっています。
水割りやロック、お湯割りを始めとした一般的な飲み方から、緑茶やブラックコーヒで割ってカクテル感覚で楽しむなど多彩な飲み方ができるので、ぜひ色々試してみてください。
■産地:石垣島
■種類:一般酒
■度数:30
9. 請福酒造 ゆずシークヮーサー
請福酒造のゆずシークヮーサーは、リキュールタイプの泡盛です。
請福の泡盛を、さっぱりとキリッとした香り高い100%国産の柚子と、爽やかな風味あふれる沖縄ブランド県産シークヮーサーを合わせることで、爽快感のある美味しいリキュールに仕上がっています。柚子とシークヮーサーの豊かな酸味と泡盛の味わい深い旨みが絶妙なバランスでブレンドされ、今までの泡盛ベースのリキュールとは全く違った、驚くほど飲みやすい泡盛リキュールになっております。
アルコール度数も10度と低くなっているので、泡盛に挑戦する前にここから試してみてもいいかもしれません。
■産地:石垣島
■種類:リキュール
■度数:10
10. 瑞泉 青龍
瑞泉の青龍は、熟成古酒をベースとした泡盛に3寧熟成の古酒を継ぎ足していく伝統的な手法で造られた古酒です。
香りは若干強いですが、味はそこまで癖がついよくなく、滑らかで円熟味のある味わいを楽しむことができます。
食中酒としても食後酒としても、ロックや水割りなど色々な飲み方でお試しください。
■産地:沖縄本島
■種類:古酒
■度数:30
11. 八重泉 黒真珠
黒真珠も、上記の石垣島の八重泉酒造で造られている泡盛です。
ろ過を極力控えた「租濾過」という手法で製造されており、泡盛本来の旨味をしっかりと残しているため、上品な含み香と独特のふくらみある味わいが楽しむことができます。
アルコール度数が43度と高めですが、それを感じさせない飲みやすい口当たりで、ぐいぐい飲むことができます。
■産地:石垣島
■種類:古酒
■度数:43
12. 泡波
泡波は日本最南端の酒造所である波照間酒造所で製造されている泡盛で、生産量が少なく入手困難であることから、「幻の泡盛」と呼ばれています。
少し塩分を含んだ軟水で造られていることが特徴として挙げられ、柔らかな香りと甘みがあり、クセの少ない飲みやすい泡盛です。
ロックや水割りもいいですが、ぜひストレートで「幻の味」を楽しんでみてください。
■産地:波照間島
■種類:一般酒
■度数:30
13. 瑞泉酒造 御酒
沖縄戦によって失われたとされていた黒麹が東京大学にて保存されていたことが分かり、それを使って丁寧に仕上げられたのが、この御酒(うさき)です。
この黒麹のみを使用して、独自の低温発酵によって仕上げられたこの泡盛は、他の泡盛にはない果実のような甘い香りと、まろやかでクリアな飲み口が特徴です。
ロックまたは水割りでお楽しみください。
■産地:沖縄本島
■種類:一般酒
■度数:30
14. 久米島の久米仙 シーサー
お土産として最適なのが、この久米島の久米仙のシーサーです。
沖縄の守り神であるシーサーの容器の中に、久米島の天然湧水とタイ米で造られた泡盛が入っています。近代的な設備を使いながらも、もろみや麹は人の手で作るなど、手間ひまかけて造られており。豊潤で飲みやすい泡盛に仕上がっています。
容器は飲み終わった後も、飾りとして使えるので、お土産や贈り物として最適です。
■産地:沖久米島
■種類:一般酒
■度数:35
15. 泡盛珈琲
最後に紹介するのは、リキュールの泡盛珈琲です。
泡盛のコーヒー割りは、沖縄では今では一般的な飲み方ですが、この商品が販売されてからその飲み方が流行したと言われています。泡盛をベースに沖縄県産の黒糖とエスプレッソコーヒーを使用して造られ、ビターさと黒糖のほのかな甘みが感じられるリキュールに仕上がっています。
ストレートやロックであれば泡盛とコーヒーの絶妙なハーモニーを、牛乳や豆乳で割ればカクテルっぽくなど、自分好みの飲み方を見つけてみてください。
■産地:沖縄本島
■種類:リキュール
■度数:12
お気に入りの銘柄を見つけよう
泡盛の基礎的な知識から、具体的な銘柄まで紹介しました。
産地や熟成期間が違えば風味も全く異なるので、ぜひ色々試してみて、お気に入りの泡盛を見つけましょう。
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この記事のライター
野球歴10年以上。スポーツは見るのもやるのも全般的に好きです。