【海外映画】日本公開が気になる!アメリカで2017年公開のおすすめ洋画作品10選
早いもので、2017年もすでに4分の1が過ぎました。今年も全米で公開される映画には、話題作が目白押し! 日本公開が決まっていて、映画ファンが首を長くして待っているあの作品や、アメリカでは公開されるのに日本での公開は未定でファンをジリジリさせている良質の映画など、選りすぐりの10タイトルをご紹介します。
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超大作の続編だけじゃない!2017年全米公開映画は実に豊作
2017年、人気作の続編が次々と全米で公開されます。有名どころのタイトルをざっと挙げてみても、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(米5月5日、日本5月12日公開)、『エイリアン:コヴェナント』(米5月19日、日本9月公開)、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(米5月26日、日本7月1日公開)、『トランスフォーマー/最後の騎士王』(米6月23日、日本今夏公開)、『スパイダーマン:ホームカミング』(米7月7日、日本8月11日公開)、『ブレードランナー2049』(米10月6日、日本10月27日)、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(日米12月15日同時公開)と、誰もが知っている超大作が揃っています。
しかし注目すべきなのは、何も人気シリーズものだけでありません。ここでは、2017年のアメリカ公開映画で、日本の映画ファンにも知っておいていただきたい作品10本をご紹介します。すでに日本公開が決まっているもののあれば、全く未定の映画もあります。どれも期待度が高い映画ばかりですので、日本での公開日には、また公開が決まった折には、ぜひとも映画館へ足を運んでください。
『猿の惑星』シリーズの最新作も2017年公開。その『War for the Planet of the Apes(ウォー・フォー・ザ・プラネット・オブ・ザ・エイプス)』(原題)は7月14日に全米公開されるが、現時点で日本での公開は未定
『ダンケルク』
鬼才クリストファー・ノーラン監督が初めて手がける絶望と混沌に満ちた戦争映画
『インセプション』『ダークナイト ライジング』『インターステラー』などの監督作で知られる鬼才クリストファー・ノーランが、初めて挑んだ実話の映画化。史実を基にした彼の脚本で描かれるのは、第二次世界大戦下の1940年に起こった悪名高い「ダンケルクの戦い」です。
フランスの都市ダンケルク駐在のイギリス海軍とフランス軍は、フランス侵攻中のナチスドイツ軍に包囲されて全滅の危機に。英仏兵士約40万人を救出するべく、イギリスの首相チャーチルは、英国軍艦や民間の漁船、ヨットというあらゆる船舶を総動員させた史上最大の救出作戦を発動します。一方のドイツ軍は、相手の撤退を全力で阻止しようと空からの総攻撃を展開させ──。
ノーラン監督が『インターステラー』同様、IMAXフィルム撮影にこだわった本作は、機会があれば、ぜひIMAXフィルム版が見られる劇場で鑑賞を!
【全米公開】7月21日 【日本公開】9月
【監督】クリストファー・ノーラン
【脚本】クリストファー・ノーラン
【出演】トム・ハーディ(『ダークナイト ライジング』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』)、マーク・ライランス(『ブリッジ・オブ・スパイ』)、ケネス・ブラマー(『フランケンシュタイン』『マリリン 7日間の恋』)
ノーラン監督による凄絶な映像が観る者を圧倒!
『Baby Driver(ベイビー・ドライバー)』(原題)
『ショーン・オブ・ザ・デッド』のE・ライト監督が放つ軽快犯罪アクション・コメディ
『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホットファズ 俺たちスーパー・ポリスメン!』で、俳優のサイモン・ペッグ、ニック・フロストとともに世界的に知られるようになったイギリスの映画監督エドガー・ライト。彼のユーモアのセンスと作品のテンポの良さに魅了された映画ファンは数知れず。今回は、お気に入りの音楽さえあれば、とてつもない運転テクを発揮できる凄腕のドライバー“ベイビー”が主人公のアクション・コメディです。
犯罪組織の一員として淡々と仕事をこなしていたベイビーは、運命の女の子リリーと恋に落ち、足を洗うことを決意。組織のボスは、最後に超難関の強盗計画へ参加することを組織脱退の条件として挙げます。かくして、ベイビーは無事に組織から抜けられるのでしょうか……。
【全米公開】6月28日 【日本公開】未定
【監督】エドガー・ライト
【脚本】エドガー・ライト
【出演】アンセル・エルゴート(『ダイバージェント』シリーズ、『きっと、星のせいじゃない。』)、ケヴィン・スペイシー(『L.A.コンフィデンシャル』『ハウス・オブ・カード 野望の階段』シリーズ)、ジェイミー・フォックス(『レイ』『ジャンゴ 繋がれざる者』)
激烈カーアクションとノリノリの音楽にも注目!!
『Okja(オクジャ)』(原題)
Netflixで世界同時配信!ポン・ジュノ監督が仕掛けるモンスター映画
『殺人の追憶』『グエムル -漢江の怪物-』『スノーピアサー』など、サスペンスや人間ドラマからSF大作まで幅広いジャンルを手がける韓国のポン・ジュノ監督の次回作は、なんとNetflixオリジナル映画!
少女ミジュは、巨大だけれど温和で優しいクリーチャー“オクジャ”ととっても仲良し。そんなオクジャが多国籍企業に連れ去られてしまい、ミジャは親友を取り戻すための冒険に繰り出します。
Netflixが5000万ドル(約60億円)出資した初のアジア映画となる本作は、ジュノ監督曰く「これは、単なるクリーチャー映画ではなく、人間と伝説的な巨大モンスターとの心温まる映画」とのこと。人気米テレビシリーズ『ウォーキング・デッド』のグウェン役で有名なスティーヴン・ユアン、歌手フィル・コリンズの娘リリー・コリンズが出演することでも話題になっていますが、その他の豪華キャストに加え、主人公に抜擢された韓国人少女の演技力も見逃せません。
【全世界公開】6月28日(全米では一部劇場公開)
【監督】ポン・ジュノ
【脚本】ポン・ジュノ
【出演】リリー・コリンズ(『白雪姫と鏡の女王』『あと1センチの恋』)、ジェイク・ギレンホール(『ブロークバック・マウンテン』『ライフ』)、ティルダ・スウィントン(『スノーピアサー』『ドクター・ストレンジ』)
少女とモンスターの絆が描かれると同時に、人類の様々な問題点が提起されていく
『Get Out(ゲットアウト)』(原題)
米映画レビューサイトで軒並み高得点獲得!人種問題に斬り込むホラー映画
2017年1月のサンダンス映画祭で公開されるや否や、瞬く間に話題となり、現3月時点で全米2800スクリーンに届く拡大公開がなされている話題作『Get Out(ゲットアウト)』(原題)。著名なスタッフや大スターの起用はなく、約5億円の予算で作られましたが、すでに興行収入は13兆円を超える大ヒットとなっており、今後海外での公開が始まれば、もっと数字を伸ばすと予想されています。さらに、アメリカの有名映画レビューサイト「ロッテントマト」で100%中99%を記録し、「ロッテントマト」よりも辛口と言われる「メタクリティック」でも100点満点中84点、「ヴァラエティ誌」や「ハリウッド・リポーター」では90点と、軒並み高得点をマークしたことも、多くの人々を映画館に向かわせた要因でしょう。
黒人青年クリスは、白人の恋人ローズの両親に初めて会いに行くことに。肌の色の違いから、彼らの反応を心配していたクリスですが、意外にも彼は大歓迎されました。ところが、クリスはその町の異様な雰囲気、黒人が次々失踪していた事実に気づきます。そして、物語はとんでもない方向へ……。
監督のジョーダン・ピールは実はコメディアン。初監督作となったのが、コメディ映画ではなく、このようなホラーだったことも驚きです。
【全米公開】2月24日 【日本公開】未定
【監督】ジョーダン・ピール
【脚本】ジョーダン・ピール
【出演】ダニエル・カルーヤ、アリソン・ウィリアムズ(『GIRLS/ガールズ』)、キャサリン・キーナー(『かいじゅうたちのいるところ』『はじまりのうた』)
人種問題をホラーの題材として扱った斬新な作品
『Atomic Blonde(アトミック・ブロンド)』(原題)
シャーリーズ姉さんの魅力炸裂!今度は女版ジョン・ウィック
キアヌ・リーヴスが伝説の元殺し屋を演じた『ジョン・ウィック』の第2弾『ジョン・ウィック:チャプター2』が、アメリカでは2月に公開され、1作目よりかなり高い評価を得ました(日本公開は7月7日)。その『ジョン・ウィック』で共同監督、製作を務めたデヴィッド・リーチは、大ヒット作『デッドプール』の続編(全米2018年公開予定)の監督に抜擢されて話題になりましたが、彼は手がける女性版『ジョン・ウィック』とも言える『Atomic Blonde(アトミック・ブロンド)』(原題)にも、全米映画ファンの熱い視線が注がれています。
主演は、絶世の美女も満身創痍の戦士も救いようのない死刑囚も演じられるシャーリーズ・セロン。本作では、英国諜報部門MI6の女スパイ、ロレインに扮し、凄まじいアクションを披露しています。冷戦下のベルリンで工作員が殺された真相を探るべく、彼女が身を投じることになるのは、あまりにも過酷なスパイの闘い。果たして、彼女は無事に任務をやり遂げられるのでしょうか。
冷戦時代の米ソ諜報戦を描いたグラフィックノベル『The Coldest City(ザ・コールデスト・シティ)』を原作に、スタントコーディネーターとしてアクションに精通したリーチ監督が、クールでセクシーで激しいスパイ映画を作り出しました。
【全米公開】7月28日 【日本公開】今秋
【監督】デヴィッド・リーチ
【脚本】カート・ジョンスタッド(『300<スリー・ハンドレッド>』シリーズ)
【出演】シャーリーズ・セロン(『モンスター』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』)、ジェームズ・マカヴォイ(『ラスト・キング・オブ・スコットランド』『X-MAN:アポカリプス』)、ソフィア・プテラ(『キングズマン』『スター・トレック BEYOND』)
クイーンの『キラークイーン』に乗せて贈る激烈アクション連続の予告編
『リメンバー・ミー』
ピクサーの新作アニメ映画は“死者の日”が舞台の冒険物語
『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』『ファインディング・ニモ』など、様々な人気CGアニメーション映画シリーズを世に送り出しているピクサー・アニメーション・スタジオ。最近では、『ファインディング・ドリー』の大ヒットが記憶に新しいですが、そのピクサーの次なる新作アニメーション映画は、日本で言えばお盆にあたる、メキシコの“死者の日”を舞台にした作品。『トイ・ストーリー3』以来7年ぶりにリー・アンクリッチが監督を務めることも話題になっています。
主人公は、メキシコに住む12歳の少年ミゲル。とある事情から、音楽を禁じられた家庭で育ったミゲルですが、亡き歌手アーネスト・デ・ラ・クルズに憧れ、密かに音楽への情熱を胸に秘めていました。1年に一度だけ他界した家族に会えるという死者の日、デ・ラ・クルズの墓を訪れて遺品のギターを演奏した彼は、死者の国に迷い込んでしまうのでした──。
製作総指揮を務めるジョン・ラセターは、日本人向けに「死者の日を舞台にした本作は、“思い出を風化させないこと”がテーマになっています。日本のお盆にも似通った点があり、皆さんにとって特別な作品になると思います」とのコメントを寄せています。軽快で切ない楽曲とともに描かれる少年ミゲルの冒険譚。今から日本公開が待ち遠しい一作です。
【全米公開】11月22日 【日本公開】12月23日
【監督】リー・アンクリッチ
【脚本】エイドリアン・モーリナ
【声の出演】アンソニー・ゴンザレス、ガエル・ガルシア・ベルナル(『モーターサイクル・ダイアリーズ』『バベル』)、ベンジャミン・ブラット(『トラフィック』『ドクター・ストレンジ』)
死者の国に迷い込んだ少年ミゲルは、自分の家に伝わる古い謎を解き明かす冒険に出る
『DEATH NOTE』
アメリカ実写版『デスノート』は日本の原作ファンを満足させられるか
人気漫画の実写映像化は、何かと物議を醸すもの。コミックの人気が高ければ高いほど、原作ファンの目も厳しくなるからです。『攻殻機動隊』が原作の『ゴースト・イン・ザ・シェル』は、4月3日日本公開ですが、その他にも、『NARUTO ナルト』『ポケットモンスター』『TIGER & BUNNY』も実写化が決まっており、日本人は期待と不安が入り混じる中で公開を待つことになるでしょう。
そして、日本で爆発的なヒットとなり、映画化もされた大島つぐみ原作の漫画『DEATH NOTE』が、Netflixのオリジナル作品として実写映画化され、8月25日にストリーミングが開始されます。
舞台は、アメリカのシアトル。青年ライト・ターナーは、ある1冊の謎めいたノート“デスノート”を手に入れます。そこに名前が記入された者たちが命を落とすという恐ろしい死神のノートの強大な力を利用し、彼は邪魔な人間を次々に殺し始めるのでした──。
監督は、『サプライズ』『ザ・ゲスト』といったスリラー作品を手がけた新進気鋭のアダム・ウィンガード。アメリカナイズされた『デスノ』が果たしてどのような映画に仕上がったのか、ぜひあなた自身の目で確かめてみてください。
【日米同時公開】8月25日
【監督】アダム・ウィンガード
【脚本】チャーリー&ヴラス・パルラパニデス(『インモータルズ -神々の戦い-』)、ジェレミー・スレイター(『ファンタスティック・フォー』)
【出演】ナット・ウルフ(『きっと、星のせいじゃない。』『マイ・インターン』)、レイキース・リー・スタンフィールド(『パージ:アナーキー』『スノーデン』)
【声の出演】ウィレム・デフォー(『ジョン・ウィック』『グレートウォール』)
アメリカならではの迫力ある映像が期待される
『Valerian and the City of a Thousand Planets(ヴァレリアン・アンド・ザ・シティ・オブ・ア・サウザンド・プラネッツ)』(原題)
リュック・ベッソン監督20年ぶりのSF大作は『フィフス・エレメント』のリベンジ
本作は、『スター・ウォーズ』『アバター』に影響を与えたという、仏バンド・デシネ界の巨匠ジャン=クロード・メジエール&ピエール・クリスタンのSFコミック『ヴァレリアン・アンド・ロールリーヌ』シリーズを原作に、リュック・ベンッソン監督が20年ぶりに作り上げたSFオペラ。ベッソン監督は、かつてミラ・ジョヴォヴィッチ主演でSF大作『フィフス・エレメント』を作りましたが、当時は技術的な問題から、思い通りに描けないシーンも多々あったそうです。「今回、そのリベンジを果たす」と述べた監督の言葉どおり、製作費200億円以上をかけた今作では最新のテクノロジーを駆使し、目を見張るほど独創的で美しい28世紀の世界が描かれています。
タイムマシンで時空間移動が可能になった700年後。宇宙の平和を守る2人の特別工作員ヴァレリアンとロールリーヌは、任務のため、銀河都市アルファに向かいます。しかしそこでは、想像を絶する困難が彼らを待ち受けているのでした──。
28世紀の豪華絢爛な世界は、息を呑むほどのインパクト。大きなスクリーンに映し出されるベッソン監督の世界観に圧倒されましょう。
【全米公開】7月21日 【日本公開】未定
【監督】リュック・ベッソン
【脚本】リュック・ベッソン
【出演】デイン・デハーン(『クロニクル』『アメイジング・スパイダーマン2』)、カーラ・デルヴィーニュ(『天使が消えた街』『スーサイド・スクワット』)、ジョン・グッドマン(『パトリオット・デイ』『キングコング:髑髏島の巨神』)
https://www.youtube.com/watch?v=NNrK7xVG3PM
『The Mummy(ザ・マミー)』(原題)
米ユニバーサルのモンスター古典映画リブート版第1弾はトム・クルーズのミイラ退治!
ユニバーサル・ピクチャーズが、自社の名作モンスタームービーをリブートして毎年公開する「モンスターズ・ユニバース」の第1弾は、トム・クルーズ主演の『The Mummy(ザ・マミー)』(原題)。オリジナルは1932年の『ミイラ再生』で、『ハムナプトラ』トリロジーに続くリメイクですが、予告編を見る限り、そのスピード感やアクションは、もはや単なるモンスター映画をはるかに超えたものになっています。
『スター・トレック』『トランスフォーマー』シリーズの脚本家アレックス・カーツマンが自らメガホンを取り、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』を監督したクリストファー・マッカリーと『ドクター・ストレンジ』のジョン・スペイツが脚本を担当。
不当に命を奪われた古代都市の王女。発掘された棺を軍用機で輸送している最中、彼女の骸が蘇ってしまいます。積年の憎悪と憤怒を剥き出しにする王女のミイラを相手に、主人公ニック・モートンが死闘に挑むころに──。
ユニバーサルは、さらに『透明人間』(ジョニー・デップ主演)や『狼男』など、自社の古典モンスター作品のリブート版を予定しており、今後のラインナップが楽しみです。
【全米公開】6月9日 【日本公開】未定
【監督】アレックス・カーツマン
【脚本】クリストファー・マッカリー、ジョン・スペイツ
【出演】トム・クルーズ(『ミッション:インポッシブル』シリーズ、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』)、ソフィア・ブテラ(『キングズマン』『スター・トレック BEYOND』)、アナベル・ウォーリス(『バトルフィールド』『アナベル 死霊館の人形』)
『ミッション:インポッシブル』の新作かと錯覚してしまうほど、トム・クルーズ(54歳)が暴れまくる
『Kedi(ケディ)』(原題)
“猫の街”イスタンブールで暮らす野良猫たちのドキュメンタリー
日本では空前の猫ブームと言われ、“ネコノミクス”効果は2兆円を超えるという試算も出ているほど。しかし、猫を愛する人々が多いのは、何も日本だけではありません。10メートル歩けば猫に遭遇すると言われるトルコのイスタンブールは、キャスタンブール(Catstanbul)とも呼ばれる“猫の街”。街ぐるみで猫の世話をしており、昔から住民が自主的に餌や小屋を提供しています。そんな野良猫たちの姿を追ったドキュメンタリー映画『Kedi(ケディ)』(原題)は、イスタンブールの街中で暮らす猫7匹に焦点を当てており、猫好きでなくとも見入ってしまう不思議な魅力に満ちています。タイトルにもなっている「Kedi」とは、トルコ語で、ずばり「猫」の意。
イスタンプール出身のシーダ・トルン監督が猫目線で描き出す、人間と猫の絆。人が動物と暮らし、動物を愛する心を持つことの大切さが、画面の向こうからメッセージとして伝わってきます。美しいイスタンブールの路地に佇む猫たちを見ているだけで、心が癒されるヒーリング効果抜群の一作です。
【全米公開】2月10日 【日本公開】未定
【監督】シーヤ・トルン
何も語らないのに、多くを語る猫たち。そのしぐさ、表情に癒される
HuluやNetflixで映画が手軽になった今だからこそ、劇場の大画面で観てほしい映画も
今回紹介した10タイトル中2タイトルは、Netflixのオリジナル映画です。今や、パソコンやスマホのモニターで、どこにいても手軽に映画が観られる時代。劇場公開時に見逃してしまった作品でも、簡単に観ることができます。しかし、大スクリーンで鑑賞した際に得られる興奮や感動は、映画館に足を運んだ人だけが得られる特権なのです。
例えば、日本で7月8日に公開されるSFサスペンス『ライフ』。宇宙船の宇宙飛行士6人が地球外生命体に襲撃されるという緊迫のストーリーですが、宇宙が舞台になっているので、映画館の大きなスクリーンで観ることでスケール感がアップし、緊迫指数も上昇することでしょう。上述した『ダンケルク』のようにIMAXを意識した映画は、ぜひともIMAXシアターで鑑賞し、監督が意図して作り出した映像を余すことなく楽しんでいただきたいです。また、全米10月7日公開の災害パニック映画『Gestorm(ジオストーム)』(原題)は、予告編を観ただけで、「この迫力は映画館で味わいたい!」と思うかもしれません。
自分の好みやニーズに合わせて、積極的に映画をチョイスできる時代です。あなたを笑顔にし、人生を豊かにしてくれる作品をどんどん探していきましょう。
宇宙船という密室で異生命体と人間の死闘が繰り広げられる
映画館の大スクリーンで観れば、圧倒されまくること間違いなし!
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この記事のライター
数々のミステリー、アクション小説、伝記本、映画雑誌のインタビュー記事、人気ゲーム関連の邦訳を手がけるキャリア20年の翻訳家。小学2年で読書の悦びに目覚めた本の虫で、読書と翻訳作業で培った知識は、映画、海外ドラマのショウビズ関係はもとより、生物学、医学から欧米の文化、政治、歴史、犯罪、銃器、ミリタリーなど広範囲に及ぶ。日々の生活で「一日一善、一日一爆笑、一日一感動」を心がけ、読者を笑顔にし、読み手の胸に染み入る文章を目指す。米国フロリダ州オーランド在住で、映画、海外ドラマ、アメリカンカルチャーなどの旬な情報も随時発信。