ダンベルバックプレスのやり方|三角筋外側に効果的なトレーニング種目解説
ダンベルバックプレス(ダンベルバックショルダープレス)は、通常のダンベルショルダープレスに比べて三角筋外側に効果的で、広い肩幅つくりにおすすめのトレーニング種目です。
- 13,144views
- B!
アイキャッチ画像出典:keranfitness.blogspot.com
ダンベルバックプレスが効果のある筋肉部位
ダンベルバックプレスが効果のある三角筋は、上腕最上部に位置する筋肉で腕を上方に押し出す作用があり大胸筋と共働します。また、前部・中部・後部の三部位に分けられますが、それぞれの作用と共働筋は以下の通りです。
○三角筋前部
腕を前に上げる作用があり、この動作では僧帽筋と共働します。
○三角筋中部
腕を横に上げる作用があり、この動作では僧帽筋と共働します。
○三角筋後部
腕を後ろに上げる作用があり、この動作では広背筋と共働します。
なお、ダンベルバックプレスは特に三角筋中部(外側)に高い効果があり、広い肩幅を作る上で重要な種目です。
なお、さらに詳しい筋肉の名称と作用については、下記の記事をご参照ください。
▼関連記事
ダンベルバックプレスのやり方
ダンベルバックプレスのもっとも大切なポイントは、過度に背中を反らせないようにすることです。あまり背中を反らせすぎると、肩関節に開き負荷が加わり故障の原因となりますので注意してください。
■ダンベルバックプレスの正しいやり方
1. ダンベルを頭の上で保持して構える
2. ダンベルを首の高さまで下ろすが、このときにダンベルシャフトが耳よりもやや後ろになる軌道で下ろす
3. ダンベルを元の位置まで押し上げる
三角筋の部位別ダンベル筋トレ
ダンベルバックプレスは三角筋全体に効果のある種目ですが、さらに部位別に効かせたい場合は三角筋前部・中部・後部に個別に負荷のかかるレイズ形種目を行うことをおすすめします。
ダンベルの種類と選び方
出典:bukiya.net
ダンベルには、アイアンダンベル・ラバーダンベル・クロームダンベル・アーミーダンベル・アジャスタブルダンベルなど多くの種類があり、それぞれに長所と短所があります。
筆者の運営するジムでは、トレーニング目的や男女によって最適なタイプを使用していますが、具体的なダンベル各種の種類と特徴については下記の記事にまとめました。
よくある質問が「自宅筋トレに何キロのダンベルを買ったらいいですか?」というものがあります。結論とおすすめの種類を先に言えば、男性ならラバーダンベルの60kgセット、女性なら20kgのアーミーダンベルとお答えしています。 また、自宅で男女兼用で使うのであれば、最新のアジャスタブルダンベルもチョイスの一つと言えるでしょう。
おすすめできる品質のアイアンダンベルとラバーダンベルを国内主要メーカーからご紹介するとともに、楽天&Amazonの購入価格も比較できるように一覧カタログ形式にしました。是非ご活用ください。■アーミーダンベルアーミーダンベルは転がらず床や家具
ダンベルバックプレスの負荷回数設定
筋トレで鍛える筋肉=骨格筋には三種類の筋繊維があり、それは、以下のようになります。
○遅筋(持久筋・SO筋・赤筋)
持久的な運動および筋収縮の主体となる筋繊維の種類が遅筋です。収縮する速度が遅く(Slow)、酸素(Oxygen)をエネルギーにして収縮することからSO筋と呼ばれています。筋トレにおいては、20回以上の反復回数で限界がくるような低負荷・高回数でトレーニングします。
○速筋(短瞬発筋・FG筋・白筋)
10秒以内の瞬発的・爆発的な筋収縮の主体となるのが、速筋のなかでも短瞬発筋と呼称される筋繊維です。この筋繊維は、収縮速度が非常に速く(Fast)、筋細胞内のグリコーゲン(Glycogen)をエネルギー源として収縮するのでFG筋とも呼ばれます。筋トレにおいては、10回以下の反復回数で限界がくるような高負荷・低回数でトレーニングします。
○速筋(長瞬発筋・FO筋・ピンク筋)
やや持久的な1分ほどの筋収縮の主体となるのが、もう一つの速筋である長瞬発筋と呼ばれる筋繊維です。収縮速度が比較的速く(Fast)、呼吸による酸素(Oxygen)をエネルギー源とするためFO筋とも呼ばれています。筋トレにおいては12~15回の反復回数で限界がくるような中負荷・中回数でトレーニングします。
つまり、ダイエット目的で身体を引き締めたい場合は20回、細マッチョトレーニングなどで適度に筋肥大したい場合は15回、本格的に筋肉を増やすトレーニングでは10回で反復限界がくる重さの設定でトレーニングを行ってください。
この記事のキーワード
この記事のライター
アームレスリング元日本代表/ジムトレーナー/生物学博物館学芸員/一般社団法人JAWA日本アームレスリング連盟常任理事