浴衣の柄別おすすめコーディネート徹底解説【柄の持つ意味も併せてご紹介】
夏祭り・花火大会・デートで活躍してくれる浴衣。夏になれば来たいですよね。そんな夏の風物詩である浴衣、どんなふうに選んでいますか。実は、浴衣の柄にはひとつひとつ意味があるんです。こちらの記事では柄の持つ意味も併せて、浴衣の柄別おすすめコーディネートをご紹介します。大人っぽい浴衣から若々しくて元気なコーデまでご紹介します。
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アイキャッチ画像出典:www.pinterest.jp
浴衣の柄、なんとなくで選んでませんか
夏祭り・花火大会・デートで活躍してくれる浴衣。夏になれば着たくなりますよね。
そんな夏の風物詩である浴衣、どんなふうに選んでいますか。実は、浴衣の柄にはひとつひとつ意味があることをご存知でしょうか。こちらの記事では、柄の持つ意味も併せて、浴衣の柄別おすすめコーディネートをご紹介します。大人っぽい浴衣から若々しくて元気なコーデまでご紹介します。
ぜひこちらの記事を参考に、今年は浴衣の柄の意味も踏まえて選んでみて下さい。
浴衣の柄
金魚
幸福や豊かさという意味がある金魚の浴衣です。また、金魚の色にも意味があるそうで、赤い金魚は幸福を呼び込むという意味が、黒い金魚には邪気を吸い込むという意味があると言われています。シンプルなモノトーンを基調にした浴衣コーデに、赤い金魚がとても映えています。カバンもシンプルで色味の抑えたものにして、大人っぽくして着ています。
蝶
蝶は幼虫からさなぎを経て美しい羽を持つ成虫に成長することから、不老不死の象徴とされています。
不老不死、つまり長い間生きるということから、それを男女の間柄に見立てて、恋愛が末永く続くという意味や、夫婦円満などの意味も持っています。暗いカラーの浴衣に、白の蝶々の浴衣は上品でセクシーですね。ピンクの帯がパッと明るく見せてくれます。
菖蒲
菖蒲は「しょうぶ」と読む音から、勝負強さや礼儀正しさ(尚武)を意味するとされています。また、 5月の節句に名残が残るように、菖蒲には魔除けの効力があると信じられていたこともあり、邪気を払う、厄病を除くなどの言い伝えもある植物です。こちらのコーディネートは、紺色のベースに白で菖蒲が書かれており、ちょこちょこと入った紫がアクセントになっています。
桜
可愛らしい、フレッシュな印象にしてくれる桜柄の浴衣です。薄い黄色の浴衣に明るいピンクの桜が映えるデザインですね。優しいイエローの浴衣に鮮やかなピンクの帯を合わせてパリッとして見せています。また、桜には、始まり、豊かさの意味があります。春の花を夏の浴衣に?と違和感を持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、桜は一年を通して人気のある柄なので季節問わず着用しても問題ない柄だそうです。
梅
明るい白にイエローのラインが入った生地に梅の花が映えるデザインの浴衣です。全体的に華やかで明るい色味を使った浴衣なので、帯は黒できりっと締めます。お花が描かれた浴衣に、あえてお花の描かれた帯を合わせているのが上級者風ですよね。梅の花は、厳しい冬を耐え忍び春一番に花をつける様子から、忍耐力の象徴とされています。また、春一番に咲く花のため縁起が良いとされています。
朝顔
朝顔は朝に咲いて昼にはしぼんでしまう短命な花として有名ですよね。そのため、はかない恋という花言葉を持ちますが、支柱にしっかりとツルを絡ませることから、固い絆・愛情といった意味もあります。紺地にぽっぽっと朝顔の花が描かれており、紫などの淡い寒色系のストライプも交じり、とても涼しげな浴衣になっています。
向日葵
あこがれ、熱愛、情熱という意味を持つ向日葵柄の浴衣です。由来としては、太陽が方向を変えると向日葵もそれに合わせて同じように動くという特性から、あこがれの行動を表しているそうです。そうでなくとも、向日葵は夏を代表するお花のひとつで、浴衣にも夏らしい季節感を表してくれます。こちらのコーディネートは、向日葵の葉もたくさん書かれた浴衣に白い帯を合わせており、とっても爽やかですね。
薔薇
柄として古くからあるものではありませんが、バラも着物や浴衣で人気のデザインです。ピンクを基調とした浴衣は華やかで女の子らしいですね。そこにあえて寒色のミントグリーンの帯を合わせてアクセントにしています。また、薔薇の花言葉は、愛・美・内気な恥ずかしさ・愛嬌・愛情などたくさんの意味が存在しますが、このように愛や美の象徴の薔薇の花は、昔から女性らしさの象徴として人気のあるお花です。
藤
ピンク地に紫の藤が描かれた、鬱蒼と茂るしだれ藤を思い出させるような浴衣です。浴衣のピンクより濃い色味のくすみピンクを帯に合わせており、大人可愛いコーディネートになっています。また、藤もよく和装に用いられる柄で、垂れる藤の落ち着いた曲線が浴衣によく映えます。古来、日本では、藤の花の紫は高貴な色とされており、さらに女性として例えられることも多い花です。意味としては、藤は繁殖力が強く、たくさんの小さい花をつけることから長寿、子孫繁栄の象徴とされています。
椿
真っ赤な椿がデザインされた浴衣はとても華やかですね。最近では、大正ロマンを感じさせるようなレトロでモダンな浴衣の柄としても定番です。白地に真っ赤な椿が描かれた浴衣に赤みの強いピンクの帯で可愛らしく仕上げています。また、椿柄の浴衣には、発展・長寿・美しさといった意味があります。上品で華やかなお花です。
紫陽花
白地に紫陽花の小さなお花がたくさん書かれた浴衣は、可愛らしく涼しげな印象ですね。浴衣自体はあまり色味で遊んでない分、淡い紫の帯が紫陽花を連想させますね。紫陽花には色々な花言葉がありますが、辛抱強い愛情・家族団欒といった意味があります。また、紫陽花柄の浴衣は梅雨の花ということもあり、5月・6月に着るものだと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、浴衣はカジュアルなものなので、夏でも秋でも一年中着て問題ありませんよ。
牡丹
牡丹は幸せや富、そして女性の美しさの象徴とされてきた花です。「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」という有名なことわざにもあるように、美しい女性の容姿や立ち居振る舞いに例えられてきた花でもあります。牡丹は、濃いピンクなら艶やかなイメージを演出し、白なら清楚なイメージにしてくれます。こちらの牡丹柄の浴衣も、今流行りのストライプ柄に白の牡丹が描かれており、さらに白の帯を合わせて、気品のある佇まいが感じられるコーディネートになっています。
おわりに
何となく選んでいた浴衣にも、ひとつひとつ意味があることをお分かりいただけたのではないでしょうか。ぜひ、今年はこの記事を参考に、柄の意味も踏まえた素敵な浴衣を選んでみて下さいね。