鹿児島の食べ物以外のお土産おすすめ15選【名産からおしゃれな雑貨・小物まで】

鹿児島県で買うことのできる食べ物以外のお土産を15選ご紹介します。鹿児島県といえばさつまいもなど食べ物のイメージがありますが、食べ物以外にも名産がたくさん。昔からの伝統あるものから、新しく生まれたおしゃれなものまで幅広く紹介しますので、ぜひご旅行の際は参考にしてみてください。

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アイキャッチ画像出典:twitter.com

鹿児島でおすすめする食べ物以外のお土産

出典:www.jtopia.co.jp

桜島や県内各地にある温泉、明治維新の歴史的スポットなど、数々の観光名所が揃う鹿児島県。しかし鹿児島県は本州に含まれる地域だけでなく、屋久杉で有名な屋久島、サンゴ礁の綺麗な海が広がる奄美大島など、島々の豊かな自然も観光としては見逃せません。
鹿児島では、自然の恵みと、古くから薩摩藩島津家による文化的発展を背景に、実用性のある洗練された数々の名品が生み出されてきました。

今回はそんな鹿児島の、食べ物以外のお土産を紹介します。
鹿児島といえばさつまいも、そんなお土産のイメージを崩してくれること間違いなしです。

1. 薩摩焼ー白薩摩

出典:eclat.hpplus.jp

薩摩焼は大きく、白薩摩と黒薩摩という種類に分けられ、主に原料が土か石か、で区別されています。
白薩摩は藩主のために献上された高級品で、朝鮮出兵の際に出陣した17代島津義弘が陶工を連れ帰ったことに起源をもち、藩の御用の窯で発展してきました。1867年には薩摩藩単独でパリ万博に出品し、欧米で流行したジャポニズムに影響を与えた品でもあります。
気品ある趣と、象牙色の表面に貫入といわれる細かなヒビが入っているのが特徴です。

白薩摩の歴史を受け継いできた藩御用達の窯が、『沈壽官窯』。現在も、十五代目の方が後を継いで作品を作り続けています。鹿児島県日置市にある窯では、普段使いの品から高級なものまで様々に購入できるギャラリー、沈家伝世品収蔵庫もあり、薩摩焼のすべてを見ることができます。


沈壽官窯
鹿児島県日置市東市来町美山1715
Tel:099-274-2358
営業時間:9:00〜17:00
休業日:第1・3月曜

2. 薩摩焼ー黒薩摩

出典:jtcw.jp

黒薩摩は白薩摩とは対照的に庶民の器として愛され発展してきました。桜島を擁する鹿児島は、火山地帯特有のシラス土壌で鉄分を多く含んでいるため、地元の土を使うと真っ黒い焼き物が出来上がります。鉄分が多い土を高温で焼き締めるため、素朴で頑丈な仕上がりと黒や茶色などの色合いが特徴で、まさに普段使いにはうってつけの陶器と言えます。

黒薩摩を購入したいなら、『美山陶友館』がおすすめ。鹿児島市中心部から20分ほどにある薩摩焼発展の地にあり、様々な品が展示され購入できる他、陶芸体験をすることもできます。


美山陶友館
鹿児島県日置市東市来町美山1051番地
営業時間:8:30〜17:00
Tel: 099-274-5778
休業日:月曜

3. 籠目透し彫

出典:eclat.hpplus.jp

籠目透かし彫りとは竹で編んだカゴ等の様な紋様を、剣先などの道具を使い表面を刳り貫いて模様を施す彫刻技法の呼び名で、主に香炉に利用されていますが、ランプシェードや花瓶、酒器、茶道具等にもこの技術を応用し制作されています。

透し彫りを間近に手にとって見ることのできる場所として紹介したいのが、『薩摩彫刻陶芸窯元 南楓山』。こちらでは薩摩焼の他に透し彫りを専門に扱っており、販売も行っています。


薩摩彫刻陶芸窯元 南楓山
鹿児島県指宿市東方334-2
Tel:0993-23-4688
営業時間:10:00~19:00

4. 薩摩切子

出典:bushou-kiriko.com

1851年、薩摩藩主に就いた島津斉彬が西欧列強に対抗し近代化を推し進めるため実施した産業化の一貫として始まりました。透明なクリスタルガラスに色ガラスを被せカットすることで独特の「ぼかし」の色合いが生まれることが特徴です。主にロックグラスやお皿などがありますが、ネックレスなどのアクセサリーとしても加工されています。

薩摩切子を購入できるほか製造過程を見ることのできる場所として紹介したいのが、『ガラス工房 舞硝』。切子の魅力を直に感じることができます。


ガラス工房 舞硝
鹿児島市川上町1965
Tel:099-244-7515
営業時間:9:00〜18:00
休業日:不定休

5. とんぼ玉

出典:www.iichi.com

とんぼ玉とは、ガラスを溶かして作ったガラス玉のことで、見た目がとんぼの複眼に似ているのが由来なんだとか。ガラス工芸の盛んな鹿児島県ならではのお土産で、主にネックレスやイヤリングなどに加工されています。

鹿児島県には、そんなとんぼ玉を自分で作ることのできる施設もあります。それが『出水花とんぼ 玉硝ガラス工房』。大人1人3,500円で、2時間ほどで自分オリジナルのとんぼ玉を完成させることができます。ガラスを溶かして棒に巻きつけるところから作成するので、なかなかできない貴重な体験になること間違いなしです。


出水花とんぼ 玉硝ガラス工房
鹿児島県出水市本町6-3
Tel:090-6885-4661
営業時間:10:00〜20:00

6.薩摩ボタン

出典:lexus.jp

薩摩ボタンは、先ほど紹介した白薩摩の生地に花鳥風月などの図柄を描いたもの。直径約1~5センチのボタンをキャンバスに、ミリ単位で花鳥風月をはじめとする精妙な絵を描き込む、非常に緻密な芸術品です。江戸末期に倒幕運動などの軍資金を得るために制作されたと言われ、そこで得られた外貨は、軍資金として戊辰戦争などで使われたとされていますが、あまりに細かい作業のため担い手がいなくなってしまい、忘れ去られたものとなっていました。しかし2005年にある女性が絵付け師として独立、薩摩ボタンは新たに鹿児島の伝統的名品として蘇りました。
薩摩ボタンの細かさ、精密な美しさを見ることのできる工房が、こちらです。ネットからの申し込みで体験をすることもできます。


『薩摩志史』
鹿児島県垂水市田神3718
Tel:0994-32-7209
営業時間:10:00~16:00
休業日:土日祝

7. 大島紬

出典:www.tumugi.co.jp

大島紬は、奄美大島で発展した1300年の歴史を持つ織物で、日本三大紬の一つであり、フランスのゴブラン織、ペルシャ絨毯と並んで世界三大織物の一つでもある、日本でも世界においても最高品質を誇る織物です。そこまで評価が高い理由は、先染めによる細かいかすり(点)で柄を表現している精巧さ、また絹100%で製造工程のほぼ全てが手作業であること、3代かけて着ることのできるという生地のしなやかさにあります。そして大島紬を語る上で外せないのが、泥染めという手法。紬を泥で染めることで、独特の艶やかな黒や灰色を出すことができ、その色合いが大島紬最大の特徴とも言えます。

高品質というだけあり着物となるとかなりのお値段になるのですが、画像のようにお土産として手軽に買える加工品も鹿児島各地で売られています。
ここでは、大島紬の実際の製造工程を見ることができ、泥染め体験をすることのできる施設を紹介します。


大島紬生産工場観光庭園 大島紬村
鹿児島県大島郡龍郷町赤尾木1945
Tel:0997-62-3100
営業時間:9:00〜17:00
休業日:年中無休

8. 薩摩つげ櫛

出典:www.k-p-a.jp

薩摩つげ櫛は材質が硬く、また、色艶が美しいのが特徴で、なによりも櫛の歯が折れにくく、なめらかな櫛どおりで、静電気・抜け毛・切れ毛が少ないといわれ、その品質の良さから江戸時代から全国に名を馳せていました。

そんなつげ櫛を購入することのできる製造場所がこちら、『喜田つげ製作所』。定番の櫛とブラシの他にも男性用の櫛もあり、女性へのお土産としてはもちろん、男性の方にもおすすめです。


喜田つげ製作所
鹿児島県指宿市大牟礼1-16-4
Tel:0993-24-2094

9. 椿油

出典:www.sakurajima.gr.jp

世界有数の活火山の麓で育った桜島椿の種からしか搾れない純度100%かつ高品質な椿油が、『桜島の椿油』。
今からおよそ30年前、桜島は噴火活動が活発になり、降灰や火山性ガスによる農作物への対策として、1980年代から自治体が桜島の環境に適するヤブ椿の苗を植えはじめたことが始まりで、厳しい環境で生きる女性達が美しさを保つために生み出されました。
「椿油=髪」のイメージが強いですが、椿油は顔や身体のお手入れにも使うことができ、お肌や髪のお手入れはもちろんアロママッサージにもおすすめです。女性に喜ばれること間違いなし!

椿油は鹿児島市内で比較的手に入りやすい商品ですが、せっかくの桜島椿の椿油なので、桜島にて購入できる店舗をご紹介します。桜島へは鹿児島市内からフェリーで15分ほどで行けるので、観光としてもおすすめです。


桜島ビジターセンター
鹿児島市桜島横山町1722-29
Tel:099-293-2443
営業時間:9:00〜17:00
休業日:年中無休

10. 竹細工

出典:editlife.jp

実は鹿児島県は、竹林面積が日本一。竹の種類は四、五十種類にのぼり、豊富な資源を元に県内では用途に合わせた様々な竹かごが生まれてきました。
戦後プラスチック製のかごの普及により、生産される数は少なくなりましたが、現在でも竹製品を作っていて購入することのできる工房が、『創作竹芸とみなが』。時代遅れ感を感じさせないデザインが人気で、遠方からのお客さんも多く訪れるそうです。かごバック他、1番人気だというサンドイッチかご、調理用へらなどの小物まで、様々な製品が並びます。


創作竹芸とみなが
鹿児島市鷹師1-6-16
Tel:099-257-6652

11. 薩摩錫器

出典:www.satsumasuzuki.co.jp

薩摩錫器は江戸時代に起源を持ち、鹿児島の伝統工芸品として現在まで広い用途で活用されています。薩摩錫器の特長は、保冷や保温性に優れていることと、水を浄化する作用があること。また、金に続いてイオン効果が大きいので、味をまろやかにするともいわれています。暖かくも冷たくも良く、味をひきたてるということで昔から酒器や茶壺、花器などに用いられてきました。
そんな薩摩錫器を購入でき、そして錫の皿を作る体験をすることのできる場所をご紹介します。


岩切美巧堂
鹿児島県霧島市国分中央4-18-2
Tel:0995-45-0177
営業時間:月~土 8:00~12:00/13:00~17:30 日曜 9:00~12:00/13:00~17:00
休業日:12月31日、1月1~3日

12. 屋久杉工芸品

出典:yakushimakikori.shop-pro.jp

鹿児島県屋久島は、言わずと知れた屋久杉の産地。県内では、屋久杉を加工した商品が多く売られています。天然スギの伐採が終了した現在、土産物などの加工に使われている屋久杉は土埋木と呼ばれる物で、伐採の跡の切り株や台風などで倒れた倒木も含まれます。樹齢500年を超える大木の温かみや綺麗な木目を存分に堪能することができます。コースター他、箸や湯呑み、屋久杉を練りこんだお香やストラップなど様々あるので、お気に入りを探して見るのも楽しいかもしれませんね。
屋久島で、屋久杉工芸品を購入したい際のおすすめのお店を紹介します。


ウッドショップ 木心里
鹿児島県熊毛郡屋久島町安房2560-7
Tel:0997-46-4560
営業時間:9:00~18:00

13. 夜光貝

出典:blog.goo.ne.jp

美しい海の広がる鹿児島県ならではのお土産が、夜光貝の加工品。夜光貝は食用として用いられることもありますが、磨くと表面にパールに混じってグリーンの層が現れとても幻想的な輝きが生まれることからパワーストーンとしても、精神を強める効果があるとされています。
鹿児島ではアクセサリーやストラップ、オブジェなどに加工された品を購入することができますが、中には夜光貝を自分で磨いて加工することができるお店も。奄美大島、屋久島など各地にありますが、ここでは鹿児島市街地から1番近くで体験できる場所を紹介します。


雑貨工房・夜光貝
鹿児島県南九州市川辺町両添469
Tel:099-2969-5705

14. ハブ革製品

ハブという毒ヘビをご存知ですか?奄美大島には、猛毒で知られる毒蛇ハブが生息しています。一説によると、奄美大島の人口約7万人に対して、ハブは25万匹生息しているとも。島の至るところに現れ、奄美大島では危険と恐れられていると同時に昔から守り神とされてきました。
そんなハブの革や骨を加工した製品を販売しているのが、『原ハブ屋』。昔からの言い伝えでハブの革や骨を身に付けているとお金持ちになれ魔除けにもなると言われています。画像のようにハブの革がワンポイントで使われていて、お洒落なデザインが魅力です。


原ハブ屋
鹿児島県奄美市笠利町大字平1295−1
Tel:0997-63-1826
営業時間:9:30〜19:00

15. シーグラス

出典:platabi.com

真っ白な砂浜に、サンゴ礁が見渡せるほど透明度の高い綺麗な海が広がる奄美の島々。その美しさは景色だけでなく、シーグラスとして姿を変えても現れます。
シーグラスとは海岸などで見つかるガラス片のことで、波に揉まれて角の取れた小片となり、曇りガラスのような風合いが特徴。奄美で拾えるシーグラスは、とにかく大きさが大きく見つけられる数が多いので、自分用の旅の思い出に拾い集めてみるのも、アクセサリーとして加工されているのでそちらを購入するのも、どちらもおすすめです。
ここでは、貝殻やシーグラスを使ってアクセサリーやインテリアを作ることのできる工房をご紹介します。


喫茶工房てるぼーず
鹿児島県大島郡大和村国直73
Tel:0997-55-8070
営業時間:8:40〜17:00 (体験:10:00〜 13:00〜 15:00〜 各回1時間)

鹿児島で食べ物以外のお土産を

いかがだったでしょうか。鹿児島県で買うことのできる伝統工芸品からおしゃれな雑貨までご紹介しました。お土産というといつもおまんじゅうやクッキーなどに偏ってしまいがち。食べ物だとどうしても好き嫌いや日持ちの問題などが生じてしまいますが、食べ物以外のお土産ならその心配もなく、しかもより旅のお土産らしさを出してくれますね。
自分用に、大切な人のために、これという1品をぜひ探して見つけみてください。

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都内在住。コーヒーとサンドイッチが大好きで1日1カフェ生活を送っている。夏の定番はレモネード、冬の定番はホットチョコレート。オシャレやヘルシーという言葉に敏感なミーハー系女子。

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