フィンランドの観光スポットおすすめ15選【人気・定番コースから穴場まで】
サンタクロース村が有名なフィンランドは最近日本でも旅行先として人気が高まっていますよね。しかし、大自然に恵まれ、マリメッコを筆頭にユニークなデザインも生み出しているフィンランドの魅力はそれだけではありません。ヨーロッパの日本とも言われるフィンランド。そんなフィンランドでおすすめの観光スポットをご紹介します。
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アイキャッチ画像出典:www.visitfinland.com
サンタクロースの国フィンランドってどんなところ?
近年はサンタクロース村やムーミンワールドが大人気で日本からフィンランドに旅行する人も多くなりました。他の北欧諸国の人がゲルマン語族なのに対して、フィンランド人はウラル語族なので、言語も顔つきも他の北欧諸国とは異なるユニークな国です。また、実は文化や安全面などにおいて日本と似通っている点が多いことからヨーロッパの日本と言われており、日本人が非常に馴染みやすい国です。
国土の3分の1が北極圏にあるため冬は長く寒くヘルシンキで平均ー5度程度ですが、同緯度の他の地域と比べると寒さはまだ穏やかなほうです。春と秋はとても短く、ヘルシンキで5度から10度と気温も低いです。夏は短いですが、日照時間が長く気温も15度前後と過ごしやすい日が続きます。6月〜7月は一日中明るい白夜の時期で、反対に12月~1月は太陽が一日も昇らない極夜の時期です。また、日本と同様に縦に長い国なので、地域によって気温が大きく異なり、オーロラで有名なサーリセルカではヘルシンキより気温が5度〜10度下がります。
フィンランドの面積は実は日本より少し小さいぐらいであまりかわりません。一方で、人口は北海道と同じぐらいととても少ないです。
フィンランドでは、多くの方がフィンランド語を母国語としますが、一部の地域ではスウェーデン語を話す地域もあり、フィンランド語とスウェーデン語の二つが公用語として定められています。北欧言語であるノルウェー語、デンマーク語、スウェーデン語はかなり似通っていますが、フィンランド語は似ている言語がなくマスターするのが非常に難しい言語です。ただし、実は日本語とフィンランド語は発音や文法の面で似ている点が多いので、日本人には比較的学びやすい言語だとも言われています。また、フィンランド人は英語が達者なので、旅行の際は英語だけでも不自由することはありません。
フィンランドへはヘルシンキまでの直行便で9時間半〜10時間半程度かかります。また、コペンハーゲン経由でいくこともできますが、乗り継ぎ時間を含めて14時間半程度かかります。
【1】Joulupukin Pajakylä(サンタクロース村)/ロヴァニエミ
フィンランド旅行にいく方が必ずいくのがサンタクロース村です。サンタさんに会えることで有名なサンタクロース村では、いつの時期に行ってもクリスマスの雰囲気を感じることができます。夕暮れ時のライトアップはとても美しいので必見です。
日本人観光客が多いからか、日本語が話せるスタッフがいますし、ホームページも日本語版があるので、日本人には行きやすい観光スポットです。
【基本情報】
Joulupukin Pajakylä(サンタクロース村)
住所:Taehtikuja 2, 96930 Napapiiri, Rovaniemi
TEL: +358 (0)16 346 270
アクセス:ヘルシンキから国内線で1時間20分。空港からはエアポートバスかタクシーで約15分かけて市内に移動し、そこから路線バス。
フィンランドのサンタクロース村から直接エアメールで届くお手紙です。小さなお子さまはもちろん、大人にも、サンタさんが優しくあたたかく語りかけてくれます。 消印や国際郵便切手にいたるまで、今年も「すべて本物」にこだわってお届けいたします。
【2】オーロラ鑑賞スポット/ロヴァニエミ
フィンランドでは、オーロラは狐が放った火花だと言われており、オーロラはフィンランド語で狐火と呼ばれます。
フィンランドにはオーロラを鑑賞できるスポットが多数ありますが、その中でもアクセスが比較的良いのがヘルシンキから国内線で1時間20分移動したところにあるロヴァニエミです。ロヴァニエミから綺麗にオーロラを見るには、シティセンターから徒歩10分の場所にあるArctic Garden(アークティック・ガーデン)や、Ounasvaara(オウナスヴァーラ)の丘の上などがおすすめです。
ロヴァニエミでは、8月中旬から4月初旬までオーロラを観察できます。また、Aurora Alert Realtime と Northern Lights Alertというアプリを使ってオーロラの出現を瞬時に知ることができるので是非利用してみてください。
【3】Arctic SnowHotel & Glass Igloos(アークティック グラス イグルーズ)/シニータ
次にご紹介するのが、写真からわかるように寝ながらオーロラを見ることができるグラスイグルーのホテルです。ロヴァニエミから送迎バスが出ているので、ロヴァニエミ市内やサンタクロース村、空港から簡単にアクセスできます。ホテルに事前に連絡して送迎時間を決めておきましょう。
このホテルには、グラスイグルーの他にアイスホテルもあり、全てが氷で作られた幻想的な部屋に宿泊することもできます。また、アイスバーやアイスレストランが併設されており、氷のグラスでお酒を嗜んだりすることもできますよ。
【基本情報】
Arctic SnowHotel & Glass Igloos(アークティック グラス イグルーズ)
住所:Lehtoahontie 27, FI-97220 Sinettä
TEL:+358 40 845 3774
アクセス:ロヴァニエミ市内から送迎バス
Welcome to Arctic SnowHotel & Glass Igloos in Rovaniemi in Lapland, Finland. Experience our unique snow hotel and aurora accommodation, discover northern lights, snow sauna, ice bar
【4】Muumimaailma(ムーミンワールド)/ナーンタリ
ムーミンはご存知の通りフィンランド生まれ。フィンランドに来たら外せないのがこのムーミンワールドです。1つの島が丸ごとムーミンワールドになっており、ムーミン好きにはたまらないテーマパークです。
ムーミンママのレストランに訪れたり、ムーミンパパのボートに乗ったり、スナフキンに会ってみたり、色んなことができます。ぜひ、ムーミンの世界に入り込んでみてください。
【基本情報】
Muumimaailma(ムーミンワールド)
住所:Muumimaailma Oy Kaivokatu 5, 21100 Naantali
TEL:+358 (0)2 511 1111
アクセス:ヘルシンキからバスで約2時間45分かけてナーンタリまで行き、そこから徒歩15分ほど
【5】Helsingin Tuomiokirkko(ヘルシンキ大聖堂)/ヘルシンキ
こちらの真っ白な美しい大聖堂は、ヘルシンキで一番の観光名所です。1852年に完成したヘルシンキ大聖堂は、小さな丘の上に佇んでおり、とてもフィンランドらしい北欧の風景を眺められるスポットのひとつです。
大聖堂の階段から、ヘルシンキの美しい風景を眺めることもできますよ。
【基本情報】
Helsingin Tuomiokirkko(ヘルシンキ大聖堂)
住所:Unioninkatu 29, 00170 Helsinki
TEL:+358 9 23406120
アクセス:ヘルシンキ中央駅徒歩約5分
【6】Sibeliuksen Puisto(シベリウス公園)/ヘルシンキ
シベリウス公園は、1906年に完成したフィンランドを代表する作曲家Jan Sibelius(ジャン・シベリウス)を称える為の公園です。しかし、彼の名が公園の名になったのは生誕80年を記念した1945年です。シベリウスが亡くなった10年後である1967年にEila Hiltunen(エイラ・ヒルトゥネン)が作った鉄パイプのモニュメントはこの公園のシンボルになっています。
このモニュメントは森をイメージしたものだそうですが、その抽象的なデザインには当時賛否両論あり、その批判に応えてシベリウスの顔の彫刻を作ったそうです。
【基本情報】
Sibeliuksen Puisto(シベリウス公園)
住所:Mechelininkatu, 00250 Helsinki
TEL:+358 9 31039000
アクセス:ヘルシンキ中央駅から徒歩30分。または、トラム「Töölön halli」駅から徒歩10分。
【7】Esplanadi(エスプラナーディ通り)/ヘルシンキ
こちらの通りはショッピングが楽しめるヘルシンキのメインストリートです。日本でも大人気の「Marimekko(マリメッコ)」のお店をはじめ、可愛い北欧デザインをゲットできるお店がたくさん並んでいるのでお土産を探すには最適の通りです。
ただし、北欧なだけあってフィンランドでは物価が高いので予算には注意してくださいね。
【基本情報】
Esplanadi(エスプラナーディ通り)
住所:Pohjoisesplanadi, 00101 Helsinki
アクセス:ヘルシンキ中央駅から徒歩6分
【8】Temppeliaukion Kirkko(テンペリアウキオ教会)/ヘルシンキ
テンペリアウキオ教会は、自然の岩で作られた珍しいデザインの教会です。開放的な天井からは自然光が優しく差し込み、ゴツゴツした岩を美しく照らしています。
そのユニークなデザインから「岩の教会」とも呼ばれているテンペリアウキオ教会は、他では見られないタイプの教会ですのでフィンランド旅行の際はぜひ訪れてください。
【基本情報】
Temppeliaukion kirkko(テンペリアウキオ教会)
住所:Lutherinkatu 3, 00100 Helsinki
TEL:+358 9 23406320
アクセス:ヘルシンキ中央駅から徒歩15分
【9】Uspenskin Katedraali(ウスペンスキー大聖堂)/ヘルシンキ
出典:hos.fi
ウスペンスキー大聖堂は北欧最大のロシア正教の教会です。ロシアの建築家Aleksey Gornostayev(レクセイ・ゴルノスターエフ)が設計したウスペンスキー大聖堂は、赤レンガ造りの外装が特徴的で、内装もシンプルな北欧デザインとは異なり華やかで豪華なデザインになっています。
特に鮮やかで美しい天井は必見です。ヨーロッパの大聖堂とはまた違う雰囲気を見に行ってみてください。
【基本情報】
Uspenskin Katedraali(ウスペンスキー大聖堂)
住所:Kanavakatu 1, 00160 Helsinki
TEL:+358 9 85646100
アクセス:ヘルシンキ中央駅から徒歩20分
【10】Suomenlinna(スオメンリンナの要塞)/ヘルシンキ
ヘルシンキからフェリーで15分のところにあるのが、スオメンリンナの要塞というヨーロッパの軍事建造物です。世界遺産にも登録されており、歴史を感じる遺跡のスオメンリンナの要塞はヘルシンキ市民が集う公園でもあります。
スオメンリンナは6つの島の上に建設されていますが、それぞれの島のユニークな形が独特な雰囲気を醸し出しています。
【基本情報】
Suomenlinna(スオメンリンナの要塞)
住所:Suomenlinna C1, Helsinki 00190
TEL:+358 (0)295 338 410
アクセス:ヘルシンキからフェリーで15分
World Heritage Site Suomenlinna is a cultural treasure. Its construction began in the mid-18th century, when Finland was still part of Sweden. Today, the fortre
【11】Porvoo Old Town(ポルヴォー旧市街)/ポルヴォー
フィンランドで一番歴史が長いのは、かつての首都であるトゥルクですが、その次に歴史が長いのがこのポルヴォーだと言われています。ヘルシンキからバスで1時間弱とアクセスもよく、ヘルシンキからの小旅行におすすめです。
実はムーミンの故郷でもあるポルヴォーは、以前はヘルシンキを上回るほど発展した都市でした。今でも中世の雰囲気を残すポルヴォーは、ヘルシンキ観光で時間が余った方にぜひおすすめするスポットです。
【12】Olavinlinna Castle(オラヴィリンナ城)/サヴォンリンナ
オラヴィリンナ城は「ドラゴンクエスト」に出てくる城のモデルとも言われており、お城といってもスウェーデン王国時代に国境の防衛強化のため要塞として建設されたため華やかさはありませんが、歴史が感じられるお城です。2つの湖をつなぐ川の中にある岩礁の上に建てられているそうで、水に映る姿はとても美しいですよ。
また、修復されたホールや部屋で開催されるオペラはとても有名で、開催時期には周辺ホテルが満室になるほどだそうです。
【基本情報】
Olavinlinna Castle(オラヴィリンナ城)
住所:Savonlinna 57130
アクセス:ヘルシンキからSavonlinna(サヴォンリンナ)まで飛行機で約1時間、または電車で約4時間。駅からは徒歩15分。
【13】Luostarinmäen käsityöläismuseo(ルオスタリンマキ手工芸博物館)/トゥルク
ルオスタリンマキ手工芸博物館は、大規模な野外博物館です。かつて多くの職人たちが集まっていたルオスタリンマキがそのまま博物館になっており、30以上の作業場や職人の住居を見学できます。可能であれば、一番盛り上がる8月の「Handicrafts Days」の期間に訪れることをおすすめします。
夏の間は、職人が当時のままの衣装で作業している姿を実際に見学することができ、当時の雰囲気を存分に味わうことができます。お土産に、工芸品を購入することもできますよ。
【基本情報】
Luostarinmäen käsityöläismuseo(ルオスタリンマキ手工芸博物館)
住所:Vartiovuorenkatu 2, 20101 Turku
TEL:+358 2 2620350
アクセス:トゥルク中央駅から徒歩27分。または、マーケット広場より徒歩15分
【14】Pyhän Henrikin ekumeeninen taidekappeli(聖ヘンリー・エキュメニカル礼拝堂)/トゥルク
聖ヘンリー・エキュメニカル礼拝堂は2005年にトゥルク郊外のがん患者療養施設近くに基金を元に建設された比較的新しい礼拝堂です。フィンランドの現代建築家Matti Sanaksenado(マッティ・サナクセンアホ)が設計し、そのユニークなデザインが話題になりました。
自然光をうまく利用したこの礼拝堂は暖かい温もりのある礼拝堂です。冠婚葬祭の儀式だけでなく、コンサートや作品展示などにも利用されています。
【基本情報】
Pyhän Henrikin ekumeeninen taidekappeli(聖ヘンリー・エキュメニカル礼拝堂)
住所:Seiskarinkatu 32, 20900 Turku
TEL:+358 2 2657777
アクセス:マーケット広場から市バス54番で約15分「Meri-Karina」下車すぐ
【15】Muumimuseo(ムーミン美術館)/タンペレ
タンペレ市立美術館の中には、世界でたった一つしかないムーミン美術館があります。ムーミンの生みの親トーベ・ヤンソンの作品のためだけに作られたこの美術館には、約2000点もの作品が展示されています。
このムーミン美術館は、体感型美術館であるため「美術館はあまり…」という方でも退屈せずに楽しむことができます。ムーミンの世界を存分に楽しんでください。
【基本情報】
Muumimuseo(ムーミン美術館)
住所:Puutarhakatu 34, 33230 Tampere
TEL:358 (0)3 5656 6577
アクセス:タンペレ駅から徒歩12分
おわりに
様々な見所があるフィンランドですが、特に首都のヘルシンキ、ムーミンワールドのあるナーンタリ、オーロラとサンタクロース村のロヴァニエミは必ず見逃さないようにしてくださいね!
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この記事のライター
デンマークのオーフス大学で修士課程に所属しています。旅行が大好きで、卒業後には世界一周をする予定です。旅のテーマは、海・グルメ・文化!今まで訪れた国は、ヨーロッパと、アジアやオセアニアの海が綺麗な国が中心です。世界中の美味しいものを食べつくし、綺麗な海で遊んで、各地の面白い文化に浸る。そんな旅がしたいです。