グルメになるために押さえておきたい日本酒の知識【日本酒の旬】
ワインや日本酒など色々なお酒を飲みに行く機会も多いと思います。グルメになるためには最低限お酒にも知識が必要です。今回は「日本酒の旬」について紹介します。
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日本酒の旬とは
日本酒は日本で稲作が盛んになった頃から作られていると言われているほど、日本人にとって馴染み深いお酒です。稲作が盛んでおいしいお米がたくさんあり、島国でキレイな水も豊かにある日本にとても向いているとも言えます。
日本酒は「米」「米麹」「水」が原料のお酒です。
米を精米し、麹菌を入れて米麹を作り出し、酵母・蒸し米・麹を混ぜて発酵させ、貯蔵します。
出荷直前に水を加えて調整を行ったものが日本酒です。
出典:vokka.jp
今回の旬の話しをする上で大切なのは貯蔵です。
貯蔵期間や仕込みの時期によって、それぞれ旬となる日本酒が変わってきます。
シーズン別 旬な日本酒
ここではいくつか代表的な旬を感じられる日本酒を紹介します。日本酒の旬は短く、その期間を逃すと飲むことができないので、旬を頭の片隅において美味しい日本酒を逃さないようにしましょう。
春の到来を感じさせる「新酒」
元々日本酒は、毎年7月1日から翌年6月30日を1年として捉える製造年度を使用しています。昔は製造年度内に出荷されたものをすべて新酒としていましたが、近年ではよりフレッシュな味わいを押し出すために主に春先(3月頃)に出荷される日本酒を「新酒」として売り出しています。
新酒は火入れをしていない「生酒」なのが特徴で、とても香りが高く芳醇でフルーティーな味わいのものが多いです。女性の方や日本酒が苦手な方でも美味しく味わうことができます。
秋の訪れと共に「ひやおろし」
出典:kai-ito.jp
ひやおろしは秋が旬の日本酒です。春に作った日本酒を火入れしたものを涼しい酒蔵で貯蔵して秋に瓶詰めし、出荷します。本来日本酒は2回火入れするものが一般的ですが、ひやおろしの場合初秋の外気が冷えて日本酒の温度と同じぐらいになると、気温による酒質の変化がなくなるとして、火入れ一回で出荷されます。火入れをしない(冷えたまま)で卸すことからひやおろし(冷や卸し)になったと言われています。
味は新種ほどのフレッシュさはないですが落ち着いた香りがあり、新酒に比べてとろみがあるのが特徴です。食欲の秋にうってつけの日本酒と言えます。
冬でも冷やで「シルキースノー」
出典:guru3me.com
シルキースノーはまだあまり知られていませんが、冬に冷やで飲むために作られている日本酒です。名前の由来の通り、絹のようになめらかな日本酒で、粉雪のような口当たりをコンセプトに作られています。冬の寒い時期にあえて、冷やして飲むことを考えて作られた冬の冷や酒です。
マイルドで極め細やかな飲み口が特徴の日本酒で、コンセプト通り冬の鍋などとの相性がとてもよいです。寒い時期に熱燗はちょっと…という方は冷やで飲みやすいのでオススメです。
変わり種「にごり発泡酒」
出典:mery.jp
にごり発泡酒は文字通り、白濁して微炭酸の日本酒です。にごり発泡酒の場合、旬な時期は酒蔵や杜氏によって異なるので、年間を通してどの時期が旬というのがありません。酒蔵や杜氏の塩梅によって、よいタイミングで出荷されるのがにごり発泡酒です。
にごり発泡酒は火入れをせず酵母の発酵によって発砲するので日持ちしません。お店などで見付けたらすぐに飲むことをオススメします。飲み口は発砲しているのでとてもスッキリしていて、さらに日本酒特有の香りをほんのりと感じることができます。
その時期に最も美味しい日本酒を見つける
いかがでしたでしょうか。日本酒にも旬があり、それぞれ美味しい時期があるのです。
あまり意識せず日本酒を頼んでいる方も、ぜひこの機会に頭の片隅に日本酒の旬を意識してください。今よりももっと美味しい日本酒と巡り会える機会が増えると思います。
日本酒の基礎知識をしっかり持った上で、お店の方に相談をし、その時期に美味しい日本酒を飲めるようになると、グルメに一歩近づくのではないでしょうか。
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この記事のライター
大学院在学中にITベンチャーを起業。アラサーを迎え身体のケアや筋トレに目覚める。些細なことにもこだわりがありすぎて妥協できない性格。