アウディのおすすめ人気車種・シリーズを徹底解説
メルセデスベンツやBMWと並び、ドイツのプレミアムブランドとして高い人気を誇るアウディ。コンパクトカーからスーパースポーツまでフルラインナップを揃えるアウディの魅力をご紹介しましょう。
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アイキャッチ画像出典:www.audi.co.jp
フォーシルバーリングスが煌くプレミアムブランド・アウディ
歴史とモータースポーツ
創業者アウグスト・ホルヒの名前にブランド名が由来するアウディ。1901年には自動車の製造を開始しており、1932年のDKW・アウディ・ホルヒ・ヴァンダラーの4社による連合・アウトユニオンを経て、1985年に社名がアウディに変更されました。
現在はフォルクスワーゲングループに属しており、ミドルからアッパークラスのモデルを担うブランド。モータースポーツ活動にも積極的で、かつてWRCでは大活躍を見せル・マン24時間レースにも参戦、DTMやフォーミュラEにもワークス体制で挑んでいます。
ラインナップとモデル名
【ラインナップ】
コンパクトな「A1シリーズ」からFセグメントのセダン「A8シリーズ」までフルラインナップ。SUVの「Qシリーズ」やスーパースポーツ「R8シリーズ」まで幅広いモデルを揃えており、各シリーズにはよりスポーティな「S」や「RS」も用意します。
【モデル名】
アウディのモデル名はAudiの「A」とAttractive:魅力的の「A」に由来しているといわれており、1~8の数字はボディサイズや排気量などに比例して大きくなります。そしてSUVシリーズの「Q」は四輪駆動システムの「quattro」から、「S」はSportで「RS」はRacing Sportに由来。ステーションワゴンはアヴァントで、4ドアクーペをスポーツバックと呼ぶなどオリジナルの呼称が使用されています。
代表的なテクノロジー
【クワトロ】
アウディは他社に先駆けてフルタイム四輪駆動の乗用車を市場に投入したことでも知られており、高い評価を得ているのがAWDシステムの「クワトロ」。電子制御することなく路面からのトラクションに応じたトルク配分が可能で、次世代型といわれるハルデックスカップリングを採用したシステムも投入されています。
【Sトロニック】
ラリー経験からフィードバックされたといわれる技術が、デュアルクラッチトランスミッションの「Sトロニック」。二つのクラッチを備えることでMTのダイレクト感とATのスムーズさを両立させており、効率的にパワーを伝達することができ素早いシフトチェンジが可能です。
【TFSI】
直噴システムと過給機を備えるエンジンの総称である「TFSI」。ミラーサイクルやデュアルインジェクションに加えて可変バルブタイミングシステムなど先進の技術を投入することにより、高出力と高効率を両立したエンジンです。
【ASF】
ASFはアウディスペースフレームの略称で、革新的なボディ構造。アルミやCFRP(炭素繊維強化樹脂)といったマテリアルを多用することで大幅な軽量化を実現しており、「A8シリーズ」や「TTシリーズ」に採用されています。
【アウディバーチャルコックピット】
高精細なディスプレイモニターを採用したフルデジタルインストルメントパネル。ナビゲーション画面をはじめ多彩なインフォメーションをメータークラスター内に表示し、タッチパネルで直観的に操作できます。
ドイツのプレミアムブランドとして、メルセデスベンツやBMWとはまた違う魅力があるアウディ。その全シリーズと、おすすめのモデルを余すことなくご紹介しましょう。
A1
2ドアの「A1」と4ドアの「A1スポーツバック」を用意し、ラインナップ中で最もコンパクトかつリーズナブルな「A1シリーズ」。走りの性能を妥協することなく細部まで設計されており、ラゲッジ下に備えたバッテリーやステンレス製のエクゾーストなど重量配分や軽量化にもこだわっています。
おすすめは「A1 1.0 TFSI」で、パワートレインはフラットなトルク特性を持つコンパクトなエンジンと、7速Sトロニックを組み合わせ。4mを切るボディサイズと相まって、軽快で俊敏なドライブを実現しています。「A1シリーズ」は、アウディのフィロソフィとテクノロジーを結集したプレミアムコンパクトです。
【スペック例】
グレード:A1 1.0 TFSI
ボディサイズ:全長3985×全幅1745×全高1440(mm)
エンジン:1.0L-L型3気筒 95PS
トランスミッション:7速Sトロニック
駆動方式:前輪駆動
車両本体価格:2,490,000円~
A3
A1シリーズと同じくプレミアムコンパクトの位置付けで、「A3セダン」と5ドアの「A3スポーツバック」があり、それぞれに「S」を用意する「A3シリーズ」。PHEV仕様の「A3スポーツバックe-tron」もあり、「RS」の登場が予告されています。
おすすめは「A3 Sportback 1.4 TFSI」で、精悍さを際立たせるシャープなフロントマスクや伸びやかなルーフラインを持ち、ハッチバックの実用的なユーティリティを見事にパッケージング。高剛性かつ軽量なボディは、最適な重量バランスを追求しながらデザインと走行性能を両立させています。セーフティデバイスやアダプティブクルーズコントロールなども標準装備。プレミアムコンパクトに、先進性と上質さを併せ持つシリーズです。
【スペック例】
グレード:A3 Sportback 1.4 TFSI
ボディサイズ:全長4325×全幅1785×全高1450(mm)
エンジン:1.4L-L型4気筒 122PS
トランスミッション:7速Sトロニック
駆動方式:前輪駆動
車両本体価格:2,960,000円~
A4
「A4セダン」とステーションワゴンの「A4アヴァント」があり、それぞれの「S」ラインに加えて「A4オールロードクワトロ」も揃えるアウディの中核「A4シリーズ」。おすすめは「A4 Avant 1.4 TFSI」で、最大1510Lのラゲッジ用量を持ち、オートマティックテールゲートなどワゴンにマストなユーティリティを備えています。
A4シリーズ専用に開発されたTSFIエンジンに、7速Sトロニックを組み合わせ。新開発の5リンクサスペンションが快適な乗り心地と優れたハンドリングを生み出し、爽快なロングドライブへと誘います。シャープで研ぎ澄まされたエクステリアと、上質なゆとりをもたらすインテリアがハイレベルに調和。アウディのベストセラーがミドルレンジの「A4シリーズ」です。
【スペック例】
グレード:A4 Avant 1.4 TFSI
ボディサイズ:全長4735×全幅1840×全高1455(mm)
エンジン:1.4L-L型4気筒 150PS
トランスミッション:7速Sトロニック
駆動方式:前輪駆動
車両本体価格:4,760,000円~
A5
ボディタイプは2ドアクーペ・スポーツバック・カブリオレの3タイプで、それぞれに「S」ラインがあり、クーペ&カブリオレには「RS」も用意する「A5シリーズ」。スタイリッシュでパーソナルなモデルを揃えるシリーズで、おすすめは「A5 Coupé 2.0 TFSI quattro sport」です。
80年代の名車アウディクワトロをイメージさせるロングノーズ&ショートデッキのシルエット、精悍なフロントマスクや艶やかなフェンダーラインが最も美しいアウディを表現します。独創的な四輪駆動システムのクワトロを標準装備し、スープアップされたTFSIエンジンと7速Sトロニックによって力強くシームレスな加速性能を実現。街中から高速クルーズまで爽快なハンドリングが味わえ、シーンを問わない走行性能を発揮します。
【スペック例】
グレード:A5 Coupé 2.0 TFSI quattro sport
ボディサイズ:全長4690×全幅1845×全高1365(mm)
エンジン:2.0L-L型4気筒 252PS
トランスミッション:7速Sトロニック
駆動方式:4輪駆動
車両本体価格:6,860,000円~
A6
ボディタイプはセダンとアヴァントで、それぞれに「S」ラインを揃えるアッパーミドルクラスの「A6シリーズ」。ラフロード向けの「A6オールロードクワトロ」があり、最強のワゴンである「RS6アヴァントパフォーマンス」も用意します。おすすすめはセダンの「A6 3.0 TFSI quattro」で、スーパーチャージャーを備えたハイパワーエンジンに7速Sトロニックを組み合わせて四輪を駆動。Eセグメントの堂々たるセダンに、圧倒的な走行性能が与えられスタビリティの高いパフォーマンスを発揮します。
エレガントなエクステリアはサイズを感じさせないシャープなシルエットがポイントです。そして厳選されたマテリアルを駆使して仕上げられるインテリアは、アウディのクラフトマンシップが息づく上質な寛ぎの空間。インフォテイメントにMMIナビゲーションやAudi connectを備えたインテリジェントなシリーズです。
【スペック例】
グレード:A6 3.0 TFSI quattro
ボディサイズ:全長4945×全幅1875×全高1465(mm)
エンジン:3.0L-V型6気筒 333PS
トランスミッション:7速Sトロニック
駆動方式:4輪駆動
車両本体価格:8,970,000円~
A7
ボディタイプは4ドアクーペのスポーツバックのみで、「S」と「RS」を加えた3モデルを揃えるFセグメントの「A7シリーズ」。美しく流麗なクーペスタイルにフォーマルな4ドアを融合させており、大容量のラゲッジと電動テールゲートなどの実用的なユーティリティを備えます。
ご紹介するのは「RS 7 Sportback performance」で、605PSという圧倒的な動力性能を発揮するV8エンジンを搭載するグレード。そのパワーを8速ティプトロニックトランスミッションが受け止め、クワトロシステムが余すことなく路面に伝えます。DRC※付きスポーツサスペンションプラスが走行安定性と快適性を発揮し、シーンを選ばないハイレベルなハンドリング性を実現。流麗なスタイルと実用性に、ハイパフォーマンスを兼ね備えたシリーズです。
【スペック例】
グレード:RS 7 Sportback performance
ボディサイズ:全長5010×全幅1910×全高1425(mm)
エンジン:4.0L-V型8気筒 605PS
トランスミッション:8速ティプトロニック
駆動方式:4輪駆動
車両本体価格:18,760,000円~
※DRC:ダイナミックライドコントロール
A8
ボディタイプは4ドアセダンのみで、ロングホイールベース仕様「L」も揃えるアウディのフラッグシップ「A8シリーズ」。革新的なボディ構造のASFを採用しており、ハイパフォーマンスな「S8 plus」と「L」専用でW型12気筒エンジン搭載車も用意します。
ご紹介するのは最上級の「A8 L W12 quattro」で、ショーファードリブンとしても相応しいグレード。ストレッチされた室内は後席にゆとりの空間を生み出し、ファーストクラスのような寛ぎを提供します。シートは最上級のバルコナレザーで仕立てられ、装備するオーディオはデンマークの高級ブランド・バング&オルフセン。専用のW型12気筒エンジンは無類のスムーズさを発揮し、クワトロシステムが珠玉の走行安定性を実現しています。全てが最上級、高級サルーンを揃える「A8シリーズ」です。
【スペック例】
グレード:A8 L W12 quattro
ボディサイズ:全長5275×全幅1960×全高1475(mm)
エンジン:6.3L-W型12気筒 500PS
トランスミッション:8速ティプトロニック
駆動方式:4輪駆動
車両本体価格:22,620,000円~
Q2
アウディのSUVラインナップで最もコンパクトな「Q2シリーズ」は、”#型破る”をコンセプトに従来のアウディとは一線を画すシリーズとしてデビューしました。立体駐車場や狭い路地など、日本の道路事情にも好適なコンパクトボディは取り回しやすく、プログレッシブステアリングによって5.1mの回転半径を実現。エクステリアの印象以上に広い室内空間を持ち、開口部の大きなラゲッジスペースは最大で1050Lの容量を確保します。
複雑な面構成が織り成すポリゴンデザインの斬新なエクステリアがポイント。「Q2シリーズ」は国内では前輪駆動モデルのみで3グレードを用意しており、おすすめはスタンダードな「Q2 1.0 TFSI」です。
【スペック例】
グレード:Q2 1.0 TFSI
ボディサイズ:全長4200×全幅1795×全高1500(mm)
エンジン:1.0L-L型3気筒 116PS
トランスミッション:7速Sトロニック
駆動方式:前輪駆動
車両本体価格:2,990,000円~
Q3
前輪駆動2グレードと四輪駆動1グレードに加えて、ハイパフォーマンスな「RS」も揃える「Q3シリーズ」。高いアイポイント設定で都会でも扱いやすいサイズ感と、スポーティでオールラウンドな性能が魅力的なSUVです。ゆとりを持って5人が乗車できる室内空間に、通常でも460Lの用量を持つ広いラゲッジスペースを確保。滑らかな曲線で構成されたスポーティなエクステリアに、実用的なユーティリティを備えています。
おすすめは「Q3 1.4 TFSI」で、コンパクトな高効率エンジンを搭載し前輪を駆動するグレード。快適な乗り心地と走破性を両立するサスペンションを備え、優れたハンドリング性能も発揮します。
【スペック例】
グレード:Q3 1.4 TFSI
ボディサイズ:全長4400×全幅1830×全高1595(mm)
エンジン:1.4L-L型4気筒 150PS
トランスミッション:6速Sトロニック
駆動方式:前輪駆動
車両本体価格:3,690,000円~
Q5
2グレードと「S」ラインを揃えるミドルレンジのSUVが「Q5シリーズ」。緩やかにフレアするフェンダーラインやスリムなウィンドウエリアが躍動感のあるエクステリアを形造り、ダイナミックな走破性を予感させます。走行状態をモニターする新たなクワトロシステムを搭載し、前輪駆動から四輪駆動まで最適なトルク配分を実施。オフロードでの走破性と、低燃費で効率的な走りを両立しています。
おすすすめは「Q5 2.0 TFSI quattro」で、パワーと高効率を兼ね備えた新型エンジンを搭載しクワトロが安定した高い走行性能を発揮。ラゲッジ容量も最大で1550Lを確保、先進のインフォテイメントや運転支援機能も備えたインテリジェントなSUVシリーズです。
【スペック例】
グレード:Q5 2.0 TFSI quattro
ボディサイズ:全長4680×全幅1900×全高1665(mm)
エンジン:2.0L-L型4気筒 252PS
トランスミッション:7速Sトロニック
駆動方式:4輪駆動
車両本体価格:6,620,000円~
Q7
アウディSUVのフラッグシップであり、エンジンの異なる2グレードを用意する「Q7シリーズ」。堂々たるFセグメントのボディは高剛性かつ堅牢でありながら徹底した軽量化が図られており、パワー感のあるエクステリアが存在感を示します。
ご紹介するのは上級グレードの「Q7 3.0 TFSI quattro」で、FセグメントのSUVを軽々と加速させるハイパワー&ハイトルクエンジンを搭載。さらに洗練されたクワトロシステムが的確なトラクションコントロール性を発揮し、路面を捉えて離さない安定感を手に入れています。そしてリヤステアによって回転半径を小さくし、取り回しの良さも実現。使い勝手に焦点を当ててレイアウトを見直した室内はゆとりと寛ぎに満ちた空間で、オプションで7シーターパッケージも用意します。「Q7シリーズ」は、従来のSUV概念を覆すプレミアムなSUVです。
【スペック例】
グレード:Q7 3.0 TFSI quattro
ボディサイズ:全長5070×全幅1970×全高1735(mm)
エンジン:3.0L-V型6気筒 333PS
トランスミッション:8速ティプトロニック
駆動方式:4輪駆動
車両本体価格:9,380,000円~
TT
クーペとロードスター2種類のボディタイプがあり、クーペには「S」と「RS」を、ロードスターには「RS」を用意する「TTシリーズ」。英国のマン島で開催されるTT(ツーリスト・トロフィー)レースに由来する名前を持ち、先進的なボディ構造ASFを採用したコンパクトなスポーツカーです。
ご紹介するのは「TT Roadster 2.0 TFSI quattro」で、フロア周りをスチールで補強しアウターパネルにもアルミを採用した高機能ボディのオープンカー。高効率なTSFIエンジンと6速Sトロニックを組み合わせてクワトロで駆動する優れたパッケージングが、ダイナミックなドライビングを実現しています。
イメージデザインそのままに形造られたような、彫刻的でアーティスティックなエクステリアが印象的です。クラシカルな意匠と先進性が融合したインテリアにはアウディバーチャルコックピットを備え、フレキシブルなインフォメーションを提供。「TTシリーズ」は、先進的で個性的なリアルスポーツカーです。
【スペック例】
グレード:TT Roadster 2.0 TFSI quattro
ボディサイズ:全長4180×全幅1830×全高1360(mm)
エンジン:2.0L-L型4気筒 230PS
トランスミッション:6速Sトロニック
駆動方式:4輪駆動
車両本体価格:6,070,000円~
R8
クーペとオープンボディのスパイダーを揃える「R8シリーズ」。市販されているモデルとしては史上最強の高出力・610PSを誇るエンジンを搭載した「plus」も用意します。
ご紹介するのはハイエンドの「R8 Coupé V10 plus 5.2 FSI quattro」。圧倒的な高出力を誇るエンジンはコースティングモード※やシリンダー休止機構などによって高い効率性と静粛性も併せ持ち、扱いやすさも考えられています。最強エンジンと瞬速シフトの7速Sトロニックを組み合わせて、クワトロがそのパワーを余すことなく路面に伝達。カーボンブレーキが強力な制動力を発揮し、ドライバーの意のままに操れるコントロール性を備えます。
走行中に減衰力を調整できるサスペンションを備え、コンフォートなクルーズからサーキットまで対応。機能的なコックピット空間は熟練の職人によって仕上げられ、アウディバーチャルコックピットは多彩なインフォテイメントを提供します。「R8シリーズ」は全てがハイレベルでありながら、扱いやすさも併せ持つスーパースポーツです。
【スペック例】
グレード:R8 Coupé V10 plus 5.2 FSI quattro
ボディサイズ:全長4425×全幅1940×全高1240(mm)
エンジン:5.2L-V型10気筒 610PS
トランスミッション:7速Sトロニック
駆動方式:4輪駆動
車両本体価格:29,060,000円~
※コースティングモード:アクセルオフ時にクラッチを切り離すモード
フルラインナップで多彩なニーズに応えるアウディ
コンパクトカーから多彩なSUVをはじめ、ショーファードリブンにも相応しいFセグメントのセダン。そして独自の四輪駆動システムを持ち、あらゆる路面に対応する走行性能。アウディのフルラインナップなら貴方のニーズに応えることができるでしょう。
※ 掲載内容は執筆時点、スペック・価格等は参考で変更になる場合があります。
※ 画像とグレードは一致しない場合があります。
※ 一部日本仕様と異なる場合があります。
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信州の曲者が集まるCLUB Autistaに所属する道楽者。車と酒と湯を愛し、ひと時を執筆に捧げる。