新型SUVアウディQ2の魅力を価格からスペックまで徹底解説
2017年から日本国内でもデリバリーが開始される予定のアウディのニューモデルQ2。ラインナップを拡大してきた同社のモデルの中で最もコンパクトなSUVです。従来のアウディSUVとは一線を画すデザイン、新型Q2の魅力をご紹介します。
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それは「#型破る」がコンセプト 新時代のアウディニューモデル
2016年にスイスで開催されたジュネーブモーターショーにおいて、ワールドプレミアが行われたアウディの新型SUVであるQ2。Q3~Q7までラインナップしていたSUVに最もコンパクトなモデルが加わりました。アウディA1をベースとして開発されたモデルで、全長・全幅・全高とも日本での取り回しが良いサイズ。1550mmの全高が上限の立体駐車場も利用することができ、マンションや商業施設利用の幅が広がります。
コンセプトは「#型破る」。従来のアウディとは一線を画す斬新なデザインでありながら、一目でアウディと分かるアイデンティティを持っています。各部の造り込みも上質で、コンパクトモデルにありがちなチープさを感じさせない仕上がり。SUVの位置付けですが、コンパクトでもありクロス―バーでもあるモデル、新世代のアウディを予感させます。
国内へ導入されるのは3グレードで、2種類のエンジンを搭載。本国では更にスポーティーなグレードやディーゼル仕様・AWDのクワトロもあり、ハイエンドのRSも予告されています。これらのグレードも日本への導入が待ち遠しいところです。
国内でのデリバリーは2017年の6月頃と予定されているアウディQ2。その魅力をご紹介します。
エクステリア
出典:response.jp
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これまでのアウディとは一線を画すQ2のデザイン。採用されたのはポリゴンデザインコンセプトで、レンダリングCGをそのままスタイリングしたようなウェッジシェイプなデザインです。複雑な面構成に様々な直線と曲線が組み合わされたデザインで、アウディを象徴するシングルフレームのグリルから始まり、両サイドに広がるシャープなフロントマスク。ウェストラインにはキャラクター性があり、のびやかなルーフはリヤエンドのスポイラーにつながります。
アイコンとなるCピラーはブレードと呼ばれており、グレードやボディカラーによってアイスシルバーメタリックやマットチタングレーをセレクトすることができます。このブレードによってサイドビューとリヤビューにより個性的な演出ができるでしょう。リヤエンドにはディフューザーを装備、SUV感を高めています。
インテリア
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クラスオーバーの上質さを感じさせるQ2のインテリア。煮詰められたインテリア設計によって、前後とも余裕のヘッドクリアランスとフットエリアを持つ広々とした空間を実現しています。ダッシュボードにはアイキャッチとなるアクセントラインが入り、デザイン性を強調したエアベンチレーターが特徴です。
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エアコンをはじめとして各種スイッチ類は整然と配置されており、スマートで使いやすい印象です。
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1.0 TFSI以外のグレードは各部にアルミニウムの加飾が施されています。フロントシートはスポーツシートでヒーター付き。コンパクトモデルにありがちなチープさはなく、ステアリングは上質なレザーで仕上げるなど、各部に仕立ての良さが伺えます。
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Audiバーチャルコックピット
オプションでMMIナビゲーションシステムや、Audiスマートフォンインターフェイスを用意。メディアとリンクし、多彩なエンターテイメントに対応します。更にオプションのAudiバーチャルコックピットを装備すれば、メータパネルに装備された12.3incの大型モニターにナビゲーション画面や車両情報を集約表示。様々な情報をステリングスイッチでコントロールすることも可能です。
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ラゲッジスペースは余裕の405L(VDA値)。分割可倒式のリヤシートを装備していますので多彩なアレンジが可能です。リヤシートを倒せば最大で約1000L以上のスペースを確保できるようで、スキーやスノーボードといった長尺物や自転車の積み込みも可能。アウトドアライフなどアクティブに使えるSUVとしてマストな装備です。
エンジン&トランスミッション
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搭載されるエンジンは排気量の異なる2種類のTFSI®エンジン。ハイパワーと低燃費を両立させており、クラスオーバーの出力です。どちらもターボチャージドエンジンで、スタートの鋭い加速からはじまり全域で高いポテンシャルを発揮。コンパクトなエンジンは車両の軽量化にも貢献しています。
トランスミッションには、7速Sトロニックを採用。効率的でダイレクトなシフトフィールが楽しめることが特徴のデュアルクラッチトランスミッションです。1.0L・1.4Lどちらのエンジンに組み合わされるのも7速Sトロニックとなります。
標準装備・オプション装備
プログレッシブステアリング
(全車標準)
最小回転半径は5.1mと小径で、狭い路地などでも取り回しが容易です。更にハンドル操作が楽になるプログレッシブステアリングを全車標準装備。低速走行時と高速走行時で、ハンドルの切れ角とタイヤの切れ角を自動制御します。
アウディ パーキングシステム/リヤビューカメラ
(1.0 TFSIはオプション)
アウディパーキングシステム/リヤビューカメラをセットで用意します。MMIディスプレイにリヤビューカメラの画像と仮想レーン・ガイドラインを同時に表示。パーキングを快適にアシストするシステムです。
アウディホールドアシスト
(1.0 TFSIはエレクトロメカニカルパーキングブレーキのみ)
渋滞や赤信号など、急勾配の坂などで停止する必要がある時にボタン一つで状態をキープ。坂道発進がスムーズにできます。
アドバンストキーシステム
(1.0 TFSIはオプション)
ドアのロック/アンロックはもちろん、身に着けていればセンターコンソールのボタンでエンジンのスタート/ストップが可能です。
アダプティブクルーズコントロール
(1.0 TFSIには設定なし、その他は標準装備)
Audiプレセンスフロント
(1.0 TFSIはオプション、その他は標準装備)
車間距離を一定に保つことができるアダプティブクルーズコントロールを搭載。レーダーセンサーが先行車を検知し、アクセルとブレーキが自動制御されることで車間距離を一定に保ちます。
そして前方の車両を検知できるAudiプレセンスフロントも装備。このシステムは10-250km/hの速度域で作動し、追突する危険がある場合に警告を行います。
アウディアクティブレーンアシスト
(1.0 TFSIには設定なし、その他はオプション)
約65km/h~250km/hでの走行時に作動するシステムで、ウィンカー操作をせずに車線を逸脱した場合に自動的に車線内に戻るようステアリング操作をアシストします。
アウディサイドアシスト
(1.0 TFSIには設定なし、その他はオプション)
時速約15㎞ /h以上で作動しミラーの死角になる位置の車が追い越しをするときなどに、ドアミラーのLEDを点灯させて警告します。
ブレード
ボディ同色
(1.0TFSIに標準装備、その他はオプション)
アイスシルバーメタリック
(1.0TFSI以外に標準装備 ボディカラー指定)
マットチタングレー
(1.0TFSI以外にオプション ボディカラー指定)
グレード
【1.0 TFSI】
ベースグレードであり、最もリーズナブルな価格設定がされています。パワートレインは【1.0 TFSI sport】と同様。エクステリアではハロゲンのヘッドライトとリヤライトを採用し、アルミホイールは専用で16incです。インテリアにはスタンダードシートが装備され、アルミニウム加飾のないシンプルな仕立て。マニュアルエアコンを装備します。
【1.0 TFSI sport】
ベースグレードよりもスポーティーなグレードで、エクステリアにはLEDのヘッドライトやリヤコンビネーションライトを装備。バンパーはペイント仕様になり、17incのアルミホイールを装備します。インテリアはアルミニウム加飾がされたスポーティーな印象。ヒーター付きのスポーツシートを備え、ステアリングホイールもマルチファンクション仕様です。ドライバーインフォメーションシステムとオートエアコンが装備されます。
【1.4 TFSI cylinder on demand sport】
専用となるハイパワーな1.4Lエンジンを搭載したグレード。装備や仕様は【1.0 TFSI sport】とほぼ同様です。
主要諸元(1.0 TFSI & 1.0 TFSI sport)
ボディサイズ:全長4200×全幅1795×全高1530(mm)
重量:1310~1330(kg)
エンジン:CHZ型 L型3気筒
排気量:999cc
最高出力:116PS
最大トルク:20.4kgf/m
トランスミッション:7速Sトロニック
駆動方式:前輪駆動
主要諸元(1.4 TFSI cylinder on demand sport)
ボディサイズ:全長4200×全幅1795×全高1530(mm)
重量:1340~1360(kg)
エンジン:CZE型 L型4気筒
排気量:1.394cc
最高出力:150PS
最大トルク:25.5kgf/m
JC08燃費:17.9km/L
トランスミッション:7速Sトロニック
駆動方式:前輪駆動
メーカー希望小売価格
1.0 TFSI:2,990,000円~
1.0 TFSI sport:3,640,000円~
1.4 TFSI cylinder on demand sport:4,050,000円~
新時代を迎えたアウディのファーストランナー
従来のアウディとは異なる斬新なエクステリアを持ってデビューしたQ2。コンパクトなボディサイズで使い勝手の良さをアピールし、クラスオーバーの上質さも併せ持ちます。新時代を迎えたアウディの第一走者であるQ2、いかがでしょうか。
※ 掲載内容は2017年5月現在、スペック・価格などは参考です。
数値は欧州モデルの参考値で、日本での型式認定後に更新されます。
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この記事のライター
信州の曲者が集まるCLUB Autistaに所属する道楽者。車と酒と湯を愛し、ひと時を執筆に捧げる。