東京都内のランチもやっている高級日本料理・和食の名店27選

日の当たる和の庭園を眺めながら、いつもよりお高い日本料理をお座敷で。料理長の華麗な手さばきを目の前に、優雅なランチタイムをカウンター席で。ランチといえば安く早くとなりがちなこの頃ですが、たまにはお金も時間もかけてじっくりと食事を楽しみませんか。今回は夜だけでなく昼営業も行っている高級日本料理の名店を27店ご紹介します。

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高級日本料理店でランチタイム

出典:www.kioicho-fukudaya.jp

高級日本料理店でランチというと「それでも夜と値段はさして変わらないでしょ」、「お弁当みたいになるんでしょ」という声が聞こえてきそうですが、ご安心ください。全部の店がそうということはありません。コースにもよりますが、一部のお店は明らかにランチの方が夜より安かったり、お弁当ではなく夜と変わらぬ器にこだわった料理が提供されたりしています。
その値段を安いとみるか、高いとみるかはもちろん人により異なりますが、ランチで贅沢をするのは夜で贅沢をするより優雅で、一味違う楽しみがあると思いませんか。
今回ご紹介するお店の中、11店はミシュラン2つ星を獲得したお店です。ミシュラン2つ星を獲得したお店の見出しには店名の前に☆マークが2つつけてありますので、もしよければ店選びの際に参考にしてみてくださいね。

☆☆小十【銀座】

出典:restaurant.ikyu.com

銀座駅から徒歩3分のところにある「銀座 小十」は世界に名が通っているシェフ奥田透氏の日本料理店です。
奥田氏は旨味の深い食材を選び抜いて、調理を行うのですが、魚介は彼の地元でもある静岡から主に取り寄せます。とはいえ静岡からのみ取り寄せるのではなく、真鯛は山口県から、関サバは大分県から、イカや車海老は徳島からなど、日本各地から取り寄せられるため、本当に美味しい魚介をいただくことができるのです。

「銀座 小十」のランチは昼懐石とコース料理になっています。その中でも「銀座 小十」の名物といわれているのが天然真鯛のお造りや、天然鰻、若鮎の塩焼きです。天然真鯛は弾力性があり、コシが強いものを使用しており、少量でお酒とともにいただくのが一番美味しいそうです。天然鰻も身がしまっていて、鰻丼にするとご飯との相性が抜群に良いです。そして、若鮎の塩焼きは骨まで美味しくいただける一品となっており、サクサク感と程よい苦味がクセになります。これまた、お酒が進みそうな一品ですね。
昼も夜と同様な懐石料理が提供されるため、お値段は21,600円ほどにサービス料が10%加わりますが、夜の27,000円ほどに比べれば多少良心的な値段になっています。農林水産省に認められた奥田氏の作る和食を味わってみませんか。


■銀座 小十
住所:東京都中央区銀座 5-4-8 カリオカビル 4F
TEL:03-6215-9544
営業時間:12:00〜13:00/18:00〜21:30
定休日:日曜日・祝日

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銀座 小十

☆☆紀尾井町 福田家【永田町】

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永田町駅から徒歩5分、「紀尾井町 福田家」は北大路魯山人に魅了された福田マチ氏が昭和14年に創業したお店です。実際に魯山人に一から指導してもらい、店の装飾から料理やもてなし方まで魯山人の美意識が反映されました。
そんな「紀尾井町 福田家」は和風らしい数奇屋・書院造りの枠を集めた日本の代表的建築を楽しむことができます。また、店内には北大路魯山人が「紀尾井町 福田家」にあてた書や、北大路魯山人作の吊行灯や大壺が飾られていますのでチェックしてみてくださいね。

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「紀尾井町 福田家」のランチは金曜日と土曜日限定で提供されており、夜と同じような懐石料理をいただくことができます。日本料理の見て楽しむという要素を1つ1つの料理で丁寧に表されているのが、上の写真でよくわかります。
「紀尾井町 福田家」では季節の移ろいをお客に感じてもらおうと、日本人の美意識を触発するように季節を少し先取りした店内のしつらいや器、料理にしてあります。訪れた際はそういう細かいところにまで注目できるとより、料理を楽しむことができますね。
夜のコースが27,000〜32,400円ほどにサービス料として15%加わるのに対して、昼はコースで16,200円ほどとなります。他の店に比べサービス料が少し高くつきますが、魯山人の世界も堪能できると考えれば納得がいきますね。祝い事や、大切な1日に利用してみてはいかがですか。

■紀尾井町 福田家
住所:東京都千代田区紀尾井町 1-13
TEL:03-3261-8577
営業時間:【月〜木】17:00〜22:00(L.O.20:00)
     【金・土】11:30〜14:30(L.O.13:00)/17:00〜22:00(L.O.20:00)
定休日:日曜日・祝日

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紀尾井町 福田家~北大路魯山人の想いを~

「美」と「味」の調和を大切にする北大路魯山人の想いを引き継ぐ「紀尾井町福田家」は、この度赤坂の「別館ふくでん」の場所で新たに場を移します。心のこもったおもてなしでお客様をお迎えいたします。

☆☆菊乃井【赤坂】

出典:kikunoi.jp

赤坂駅から徒歩5分、「菊乃井」は人生の節目や大切な日を過ごすために、大切な時間のためにと作られた京都の老舗料亭です。本店はもちろんのこと、他3店舗も京都にあるのですが、1店舗のみ赤坂に店を構えています。
料理長村田氏の率いる「菊乃井」は枯れすぎない侘び寂びを意識した料理を手がけています。上品で美しく、渋くても強くあるべきだという考えです。何でもかんでも侘び寂びであればいいというのではないということですね。料理も時代の流れとともに変わっていきます。柔軟性のある侘び寂びで日本の伝統を築いていこうというのが「菊乃井」の考えなのです。

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「赤坂 菊乃井」でいただくことのできるランチは昼懐石となっており、夜同様のコースをいただけます。その中でも人気の料理といえば八寸です。少ない量の中に季節が盛り込まれた彩り豊かな一品は昼懐石の中でも一番心に残るものとなること間違いなしです。
そして、懐石にはお酒がついてくるのですが、そのお酒も変わるのは楽しめるポイントになりますね。月ごとに変わるそうなのですが、5月の菖蒲酒などは季節にあっているのがいいですね。他にも冬の柚子酒や夏の紫蘇酒などがあります。
夜がコースで17,280〜32,400円ほどにサービス料が10%(夜のみ座敷 15%)加わるのに対し、昼は10,800円ほどサービス料が10%かかります。お値段は下がっても、店の雰囲気であったり、料理自体のクオリティは全く下がることがありませんので、大事な日にぜひ利用していただきたいお店です。

■赤坂 菊乃井
住所:東京都港区赤坂 6-13-8
TEL:03-3568-6055
営業時間:【月】17:00-20:00
     【火〜土】12:00〜13:00/17:00-20:00
定休日:日曜日・第1・3月曜

赤坂 菊乃井

☆☆懐石 辻留【赤坂見附】

出典:restaurant.ikyu.com

赤坂見附駅から徒歩約5分ほど、「懐石 辻留」はもともと初代辻留次郎氏が京都に創業した懐石料理の名店です。現在は二十歳にして北大路魯山人のもとで修行をしていた辻義一氏が主人を務めているのですが、彼の重んじるものが調和です。調和に始まり調和で終わる懐石と言い、器の形や色、味付け全てにおいて調和を求めているそうです。
店内には季節を感じさせる掛け軸や生花が床の間に飾られていたり、山下清氏の絵がかけられていたりします。また、料理に季節の風情を感じさせるだけではなく、料理を盛る器や仲居の所作などにも茶の湯に見られるような日本の美しさや細かな心配りを感じます。

「懐石 辻留」ではランチのメニューが充実しており、15,000円・23,000円・28,000円・35,000円のコースと、 10,000円の松花堂弁当が用意されています。値段によってこれだけ選ぶことができるのは助かりますね。
そのコース料理の中で人気の一品は鱧皮丼です。細切りにされた鱧の皮に、大葉や生姜、白胡麻がかかっているのですが、それぞれの食材がお互いの味を引き立て合います。この一品のために訪れる方も多いそうです。
また、コースにもお弁当にもお抹茶とお菓子が出てくるのですが、お抹茶のまろやかさとお菓子の口当たりの良さが食後の胃を優しく包み込んでくれます。
夜が27,000〜46,440円ほどするのに対し、昼は16,200〜37,800円ほどで、サービス料が10%加わります。茶懐石の真髄とも呼ばれる「懐石 辻留」の茶懐石。茶道をやっている人はもちろん、そうでない人も十分満足のいくひと時を過ごすことができるのではないでしょうか。


■懐石 辻留
住所:東京都港区元赤坂 1-5-8 虎屋第二ビル B1F
TEL:03-3403-3984
営業時間:12:00〜14:00/17:00〜21:00
定休日:日曜日

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懐石 辻留

☆☆おかもと【神谷町】

出典:restaurant.ikyu.com

神谷町駅からすぐのところにある「おかもと」はミシュランで3つ星を獲得した「幸村」で料理長を務めた岡本英嗣氏の「銀座 おかもと」が神谷町に移転したお店です。
岡本氏は以前、京都にある「和久傳」で修行を積んでいました。中学を卒業してからすぐ料理人としての道を歩み始め、基礎からきちんと学びベースを作った上で岡本氏独自のアレンジを加わえた料理は何度訪れても楽しめるお店であり、さらなる高みを目指して変化し続けるお店です。

「おかもと」のランチは13000円・20000円・30000円の3種類のコースがあり、13000円以外は夜のメニューと内容、料金ともに同じとなっています。
それらコース料理の中でも「おかもと」の一番のおすすめ料理は唐墨蕎麦。使われるお蕎麦は「和久傳」で修行をしていた際に後輩だった方が継いだ製麺所で作ってもらっているそうです。その上に荒く削られ、たっぷりとのせられた唐墨と、炒られた香ばしい蕎麦の実が絶妙なバランスで蕎麦に絡みます。
夜がコースで21,600〜32,400円ほどするのに対し、昼はコースで14,040〜32,400円ほど。サービス料は10%加わります。ランチは火曜日、木曜日、土曜日のみ営業しており、完全予約制の予約は12時からのみ受け付けています。


■おかもと
住所:東京都港区虎ノ門 5-2-8 サクシード虎ノ門 B1F
TEL:03-6432-0414
営業時間:【火・木・土】12:00~14:00/18:00~23:00(L.O.21:00)
     【月・水・金・日】18:00~23:00(L.O.21:00)
定休日:不定休

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☆☆玄冶店 濱田家【人形町】

出典:www.hamadaya.info

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大正元年、「玄冶店 濱田家」は東京日本橋人形町、歌舞伎の舞台としても知られる玄冶店に開業しました。あれから百余年、伝統を守り続け、日本の奥深さを料理で伝えてきました。
お店は東京では数少ない数寄屋造の建物で、店内は掘りごたつが中心となっています。また、「玄冶店 濱田家」は祝い事の際に用いられることも多いため、最大60名まで使える大きなお部屋も用意されています。そのお部屋はテーブルと椅子での利用も可能になっており便利です。季節に合わせて庭も表情を変えるので、季節に合わせて飾られた掛け軸や生花とともに楽しみたいですね。

出典:www.hamadaya.info

昼はコースが15,000円のコースと25,000円のコースの2種類あります。そのコースの中でもお店一押しの一品は昆布と鰹の滋味深い出汁が身体に染み渡る椀物です。出汁が美味しいのはもちろんですが、お椀もとても美しいのでまさに見て楽しむ、味わって楽しむことができるのです。
また、「玄冶店 濱田家」の料理は日本ならではの四季を味わうことができるだけではなく、外国の食材も取り入れられた新たな形となっています。主な食材は春は筍、夏は鮎、秋は松茸、冬は海老芋、外国の素材は主にフォアグラやキャビアです。
夜はコースで32,400〜54,000円ほどにサービス料が20%、昼はコースで16,200〜27,000円ほどにサービス料が15%加わります。サービス料が他店に比べ少し高めですが、祝い事の際は惜しまずに利用してもいいかもしれませんね。


■玄冶店 濱田家
住所:東京都中央区日本橋人形町 3-13-5
TEL:03-3661-5940
営業時間:【水・木・土】11:30-15:00/17:30-22:00
     【月・火・金】17:30-22:00
定休日:日曜日・祝日

玄冶店 濱田家

☆☆日本料理 晴山【麻布十番】

出典:seizan-mita.com

麻布十番駅から少しはなれて徒歩12分のところにある「日本料理 晴山」。このお店のシェフ山本晴彦氏は岐阜にある日本料理の名店「日本料理 たか田八祥」で修行を積んできた方で、若くして料理長に抜擢され、開業した「日本料理 晴山」では約1年半でミシュランの2つ星を獲得するという実力ある方です。
店内は全体的に和を意識しつつも、来店したお客がくつろげるようにと格式高くしすぎていません。
また、写真上をみてわかるように、テーブルの上に乗せられたお盆などの器にも山本氏はこだわっています。器の中の一番のこだわりとも言えるこのお盆は漆を2度塗り直されているものだそう。

出典:seizan-mita.com

「日本料理 晴山」のランチには5,800円のコースが用意されています。お値段は他の店と比べかなり良心的でいいですね。というのも、多くの日本料理店が高級食材を多く用いているのに対して、「日本料理 晴山」は高級食材を使いすぎず、お客が毎日食べたくなるような料理を考えて提供しているからです。
料理全体においては山本氏は出汁に力を入れているため、煮物椀が店イチオシの逸品です。椀は出汁だけでなく、見た目にもこだわっています。例として鱧は牡丹に見立て、出汁は昆布、鮪、鱧の3つを合わせたものを使った一品があるそうです。
昼はコースで6,260円ほど、夜はコースで16,200円ほどです。夜のみサービス料が10% 加わります。2つ星の料理をお手軽な値段で楽しむことができるのはお昼がベストなので、ぜひお昼に行くことをおすすめします。


■日本料理 晴山
住所:東京都港区三田 2-17-29 グランデ三田 B1F
TEL:03-3451-8320
営業時間:【木〜日】12:00〜14:30(L.O.12:30)/17:30〜23:00(L.O.21:30)
     【火・水】17:30〜23:00(L.O.21:30)
定休日:月曜日

日本料理 晴山

☆☆赤寶亭【外苑前】

出典:www.sekihoutei.jp

外苑前駅から徒歩5分ほど、紅葉の門を抜けた先にある「赤寶亭」は数々の名店を生み出している「日本料理・懐石料理 招福楼」出身のお店の1つです。というのもシェフの赤塚真一氏は、滋賀の招福楼で修行を積み、赤坂の老舗料亭きくみで料理長を務めていました。
事前に予約が必要となるのですが、その際コース料理において苦手な食べ物の有無を聞いてくれるのはとてもありがたいです。

出典:www.sekihoutei.jp

「赤寶亭」のランチは8,000円のコースと12,000円のコースの2種類用意されています。また、10月から3月までは季節限定でふぐコースが用意されていたり、その他の季節では松茸コースや、松葉蟹コースなどの用意もあります。
シェフ赤塚氏の一押しは出汁を用いた煮物や椀物です。というのも出汁に深いこだわりがあり、鰹の熟成した本枯節の中心部だけを使い、出汁を取るための水もわざわざ滋賀から取り寄せています。上質な水を使うことで昆布の旨味がより引き立つのだそうです。。
夜のコースが16,200〜27,000円するのに対し、昼はコースで8,640〜12,960円ほどでサービス料が10%加わります。個室の場合別料金で3,240〜5,400円ほどかかります。個室は別料金がかかってしまうものの、接待で利用されている方が多いようです。


■赤寶亭
住所:東京都渋谷区神宮前 3-1-14
TEL:03-5474-6889
営業時間:【月】18:00~22:30
     【火〜金】12:00~14:30/18:00~22:30
     【土】12:00~14:30/18:00~22:00
定休日:日曜日・祝日の月曜

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赤寶亭 せきほうてい 青山

☆☆懐石 小室【飯田橋】

出典:restaurant.ikyu.com

飯田橋駅から徒歩5分のところにある「懐石 小室」は九段の懐石料理店「和幸」での修行経験があるシェフ小室光博のお店です。小室氏は茶道の流派である遠州流の家元付き料理人でもあります。そのため、茶道の精神でお客をもてなします。
そんな小室氏のこだわりは器、お米、お酒の3つに分かれています。器は須田菁華や澤村陶哉の作品を、鍋などは信楽雲井窯の中川一辺陶の作品を用いることが多いそうです。グラスはアンティークバカラが中心となっています。お米は山梨県白州の小野田農園のものを使っており、お酒は日本酒を春日部の目利きの酒屋のものを、ワインは勝沼産のものを、シャンパーニュはフランスのシャンパーニュ地方のものを用意しています。

出典:www.kaiseki-komuro.com

「懐石 小室」は季節の定番素材が大方決まっており、春は花山椒と京都塚原の白子筍、夏は鱧、秋は松茸、冬は松葉蟹となっています。
その中でも夏の名物である鱧尽くしは、1人鱧1本分を焼霜造りや締めの湯引きなど10種類以上の料理としていただくことができます。10種類もの料理法で食べているにも関わらず飽きのこない味なので、あっという間に1本食べることができてしまいます。
夜のコースが17,280〜86,400円ほどに対し、昼はコースで8,640〜12,960円ほどにサービス料が10%加わります。店の外観がどこか懐かしい雰囲気であるのに対し、品の高さが漂う店内はいかなるシチュエーションでも利用できそうですね。


■懐石 小室
住所:東京都新宿区若宮町 35-4
TEL:03-3235-3332
営業時間:【月】18:30〜20:00
     【火〜土】12:00〜13:00/18:30〜20:00
定休日:日曜日・祝日

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懐石 小室

☆☆青草窠【広尾】

出典:ge6j600.gorp.jp

広尾駅から徒歩10分。「青草窠」は「赤寶亭」同様「日本料理・懐石料理 招福楼」出身のお店の1つです。だとすれば、この時点で美味しいということは確定しますね。店名の「青草窠」は緑に囲まれた安らげるところという意味で北大路魯山人が彫った扁額に由来しています。その由来通り店の入り口には木々が茂っています。また、店内に足をいれ、カウンター席へと向かうとその真向かいに北大路魯山人による「青草窠」の扁額が飾られています。また、店内には本格的な茶室や個室が2つあり、白を基調としたモダンではあるが落ち着いた雰囲気のお店になっています。
また、器にもこだわっており北大路魯山人による正法字椀、桃山時代や江戸時代の陶器、かなり昔の大陸の器など様々に揃えられているのも見所です。

「青草窠」一押しの一品は蟹椀です。中に入っている蟹真薯はほぼ蟹の身でできているため、いわゆるすり身で作られたような真薯より蟹の味が濃厚に出ています。そして口に入れると蟹の身でできた蟹真薯が花開くようにふわあっと開く楽しみもあります。
また、同じく人気の柚子釜を使った料理は、柚子の下から火を入れることで、甘味が増した柚子の香りが窯の中の食材に移るので料理を見て楽しみ、味わって楽しむだけでなく、香って楽しむことができます。
夜のコースが21,600〜36,750円するのに対し、昼はコースで6,480〜21,600円ほどと最低10,000円以内に収まります。サービス料はそれらの値段に10%加わります。招福楼出身のお店は何店か行っておきたいところですね。


■青草窠
住所:東京都港区南麻布 4-2-34
TEL:03-3473-3103
営業時間:12:00〜15:00/17:30〜23:00
定休日:日曜日

青草窠

広尾エリアの日本料理、青草窠のオフィシャルページです。お店の基本情報やメニュー情報などをご紹介しています。

☆☆重よし【明治神宮前】

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「重よし」は原宿駅からすぐのところにあるコープオリンピア1階に店を構える割烹料理屋です。
シェフの佐藤憲三氏は「重よし」を開業して約45年ほど。昭和47年に開業されているのです。この長い間同じ場所に店を構え、ずっと料理を提供していることを考えるとその料理の腕前はおのずとわかってきますよね。
料理は予算がある場合、ある程度融通を聞かせてその予算にあわせてくれるそうです。また、一人一人のお客にどういう料理を出したかをメモすることで次来店した時に同じ料理を提供しないようにしています。こういった細かな配慮は長年経験していないとできないことです。当たり前のようで当たり前じゃないということを痛感させられます。

「重よし」の料理はいわゆる正統派の和食です。45年も続ければ、何が本当に必要で何が余分なのかもわかってきます。洗練された仕上がりの料理は長年の経験と手間の積み重ねから生まれました。経験があるからこそ作ることのできる料理をぜひ味わいたいものです。
「重よし」の凄さを強く感じることができる料理は先付けや炊き合わせなどです。日本料理で店が一押しする品といえば椀物が多いですが、長年の経験を得ると守破離というように自分らしさを表現できるようなものが名物になるのですね。
夜のコースが21,800〜32,400円に対し、昼はコースで7,560〜16,200円ほどです。個室を利用される場合はそのお値段に10%加算されます。先ほども述べたように予算がある場合はある程度融通を聞かせてくれるそうなので、相談されることを勧めます。


■重よし
住所:東京都渋谷区神宮前 6-35-3 コープオリンピア 1F
TEL:03-3400-4044
営業時間:12:00〜13:30/17:30〜22:00
定休日:日曜日・祝日の月曜日・祝日の土曜日

重よし

原宿エリアの日本料理、重よしのオフィシャルページです。お店の基本情報やメニュー情報などをご紹介しています。

☆とゝや魚新【赤坂】

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赤坂駅より徒歩3分のところにある「赤坂とゝや 魚新」は明治20年に鮮魚店として創業された料理店です。鮮魚店になったのち、赤坂花柳界の仕出し屋となり、その後今の料理店になりました。その長い歴史の証にカウンターには、鮮魚店当時に使用していた扁額が飾られています。
そして、もう1つのこだわりは日本酒。黒龍をはじめとする貴重な名酒、季節ごとの限定酒や、若手蔵の銘柄まで常時20種類ほど用意されています。また、「日本酒の会」という名の日本酒と料理のマリアージュを楽しむ会も開いているそうなので、「赤坂とゝや 魚新」にきたらぜひお酒と一緒に料理を頼みたいものですね。

出典:ggju000.gorp.jp

料理は鮮魚店であったため、魚が中心となった季節を感じるものとなっています。
ランチに最適なメニューは松花堂弁当や炭籠弁当などのお弁当なのですが、松花堂弁当は夜のメニューをお弁当箱に詰めたものなので、夜に行かずともお手軽に楽しむことができます。炭籠弁当は上写真のように茶事に使う炭籠に、口取りや煮物、おひたし、魚料理を詰めたお弁当です。
夜はコースで8,640〜16,200円にサービス料が10%(個室料5,400円)加わってしまいますが、昼はなんとコースで1,944〜7,560円でいただくことができます。これはかなりお得ですね。(個室を昼に使う場合は別料金で3,240円かかります。)記念日や会食のランチにいかがですか。


■赤坂とゝ屋魚新
住所:東京都港区赤坂 5-1-34
TEL:03-3585-4701
営業時間:11:30〜14:00/17:30〜21:30
定休日:日曜日・祝日

赤坂とゝや魚新

赤坂エリアの四季の旬を味わう割烹、赤坂とゝや魚新のオフィシャルページです。お店の基本情報やメニュー情報などをご紹介しています。

☆招福楼【東京】

出典:www.shofukuro.jp

東京駅から徒歩2分、丸の内ビルディング36階に店を構える「招福楼」。明治元年創業の滋賀に本店をもつお店であり、数々の名店の生みの親です。この名店の東京店の料理長を務める中村成実氏は、古き良き新しき良き日本の美を追求し、料理や器からサービスに至るまでの全体の調和に重きを置きます。

「招福楼」には月ごとにメニューや器が変わるコース料理「会席 花・月・雪」があり、夜だけでなく昼にもお弁当ではないきちんとした懐石料理をいただくことができます。また、懐石の他に、6,300円ほどの点心も用意されています。どちらでもきちんとした日本料理をいただくことができますよ。
八寸は、旬の食材を中心に走りと名残が盛り込まれています。吸い地は、水のように澄んでいるにも関わらず味はしっかりとしています。季節によって引き方を変えているというこだわりがあるからこそなせる味ですね。
夜はコースで16,200〜27,000円しますが、昼であればコースで8,640〜27,000円と幅が広いです。そのお値段にサービス料が10%、個室を使用している場合は一人あたり1,080円必要となります。夏は滋賀の本店から料理人が来ることがあるそうなので夏あたりにいって本店の味を楽しむのもいいですね。


■招福楼
住所:東京都千代田区丸の内 2-4-1 丸の内ビルディング 36F
TEL:03-3240-0003
営業時間:【月〜土】11:30〜15:00/17:00〜23:00
     【日・祝】17:00〜22:00
定休日:不定休

招福楼

☆沖縄懐石 赤坂潭亭【赤坂】

出典:www.akasakatantei.com

赤坂駅より徒歩6分、「沖縄懐石 赤坂潭亭」はその名の通り、沖縄の琉球宮廷料理と和の懐石が融合したものです。沖縄では食は薬と同じようなもので、心身を癒すものであると伝えられてきました。その教えを元に料理を作り提供しているそうです。
店内は全席掘りごたつ式の炬燵都なっており、その中でも茶室風個室は琉球畳を使用し、料理や花の器には沖縄の焼物を使用しています。空間全体で沖縄を感じることができるのは面白いですね。
また、沖縄の土で焼かれた大嶺實清氏の器や、稲嶺盛吉氏の琉球ガラスの器などを使用しているので、訪れた際は器に注目してみると良いですね。

出典:www.akasakatantei.com

ランチには潭亭御膳(4,800円)や石垣牛ステーキランチ(5,800円)、昼懐石(10,000円)の3つがあります。
オススメはお店自慢の逸品のラフテーが入っている潭亭御膳や昼懐石となります。このラフテーは豚肉を沖縄のお酒泡盛を使って蒸し、余分な脂は落とし、質の良いゼラチン質を残したまま仕上げているのでとても柔らかいながらにもこってりしていないため食べやすくなっています。
デザートにはモンドセレクション金賞を受賞した田芋チーズケーキです。クリームチーズ、田芋、ちんすこうの3層になっており、食感の違いをも楽しむことができる一品です。お土産としても用意しているそうなので、気に入った方は買って帰ってみてくださいね。
夜はコースで10,800〜21,600円ほどに、サービス料の10%と個室料が2,000〜6,000円加わりますが、昼はコースで4,800〜10,000円と夜よりお値段がぐっと下がります。田の店にない個性的な魅力を持つので一度は行ってみたいです。

■沖縄懐石 赤坂潭亭
住所:東京都港区赤坂 6-16-11
TEL:03-3584-6646
営業時間:12:00〜14:30/18:00〜21:00
定休日:日曜日

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沖縄懐石 赤坂潭亭

☆花楽【赤坂】

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赤坂駅より徒歩3分、古民家のようなお店「花楽」は旬野菜をメインとした日本料理と、老舗酒蔵から直送された日本酒で有名なお店です。
古民家のような店内は陶芸家の辻清明氏が手がけており、土壁と柱の黒光りのコントラストが映えます。
こだわりの日本酒は1625年創業の金沢の老舗酒蔵「福光屋」から直送されたものを揃えており、日本酒に詳しくなくとも店のスタッフが丁寧に説明してくれるので安心できますね。

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ランチのメニューはおまかせのコースとなるのですが、そうでなくてもアラカルトで頼むこともできます。
その中でも人気の料理は煮穴子膳の穴子茶漬けです。穴子茶漬けは白味噌で味付けをされた生の穴子でご飯半分をいただき、残りの半分をお茶漬けにするというものです。いわば鯛茶漬けの穴子バージョンです。茶漬けの他にも煮穴子や、穴子の刺身の胡麻和えとしても楽しむことができるため、穴子が好きな方にはたまらないランチになりますね。
夜はコースで10,800〜17,280円ほどにサービス料が10%かかりますが、昼はコースで5,400〜17,280円価格が下がります。個室を使用した際は別途5,400〜10,800円ほどかかるのでご注意ください。


■花楽
住所:東京都港区赤坂 5-5-9
TEL:03-3585-3030
営業時間:11:30〜14:00(L.O.13:30)/17:30〜23:00(L.O.21:30)
定休日:日曜日/年末年始

花楽

☆一凛【外苑前】

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外苑前駅より徒歩12分と少し離れたところにある「一凛」は店主が京都と赤坂にある名店で修行を積んだ橋本幹造氏のお店です。橋本氏はテレビにも出演されているそうなのでご存知の方も多いかもしれません。
橋本氏が重視するのは料理の味はもちろん、料理を支える文化や習わしです。食材に関わる仕事の経験があるため、生産者の思いも届けたいという気持ちで初心を忘れず凛とした姿勢で料理と向き合っっています。

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「一凛」では昼と夜どちらにも15,000円のコースと、20,000円のコースを用意しているため、よく言えば昼だからといって夜より量などが劣っていることはありませんし、悪く言えば昼もそれなりの値段がするということです。
店の自慢の逸品は豆皿八寸。八寸と言えば走り、旬、名残で季節の移ろいを表現しますが、もっと細かに季節の移ろいを感じるために豆皿で細かくし、それぞれ異なる器を用いることで日本各地から食材を探してきたことを示しています。
また、橋本氏が料理人を目指すきっかけとなった蕪蒸しもお店自慢の一品です。緊張を忘れるほどの衝撃的な美味しさをぜひ体感してみたいものです。
お値段は昼夜変わらず16,200〜21,600円ほどにサービス料が10%加わります。ランチにしては高いかもしれませんが、初心を忘れかけている時に訪れたいお店です。


■一凛
住所:東京都渋谷区神宮前 2-19-5 Azuma Building 2F
TEL:03-6410-7355
営業時間:12:30〜13:00/18:00〜20:00
定休日:不定休

一凛

☆乃木坂 しん【乃木坂】

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乃木坂駅から徒歩3分、「乃木坂 しん」は有名日本料理店で修行を積んだ石田伸二とソムリエ飛田泰秀の共創によるお店です。
日本料理というとそれに合うお酒は日本酒と思いがちではありますが、フレンチ出身の飛田氏が日本料理との相性を考えて厳選したワインは自然派のものや、余韻が長いものなど常時120種ほど用意しているそうです。

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ランチには店主のお勧めが全7品と全9品の2種類、ワインと日本酒のペアリングを楽しむコースが2種類あります。
オススメはご飯ものと海老しんじょう。ご飯は旬の炊き込み御飯となっており、鱧の炊き込み御飯や牡蠣の滝ご飯、海老芋と根菜の炊き込み御飯など、様々にあるので季節ごとに異なるご飯を楽しむことができますね。海老しんじょうは出汁の風味といい、海老の旨味・甘みといい、しんじょうの柔らかさといい最高の一品となっています。出汁を飲めばいかに基本にこだわっているかがわかり、体の芯まで染み渡っていきます。
夜はコースで14,040〜19,440円ほどしますが、昼はコースで7,560〜14,040円と低価格になります。サービス料は10%、個室料は16,200円(3名以下)と別途で必要となります。昼に行けば、夜にも行きたくなる。ワインと日本料理の相性の良さを知れば、日本酒だけでは物足りなくなる。そんなお店です。


■乃木坂 しん
住所:東京都港区赤坂 8-11-19
TEL:03-6721-0086
営業時間:12:00〜13:30/18:00〜21:30
定休日: 不定休

乃木坂 しん

☆銀座 よし澤【銀座一丁目】

出典:restaurant.ikyu.com

銀座1丁目駅から徒歩1分、京都の町屋のような風情ある佇まいの「銀座 よし澤」は吉澤定久氏のお店です。吉澤定久氏といえば、「ぎんざ 一二岐」もオープンさせ、ミシュランで星を獲得させた実力派です。
吉澤氏は自身で足を運んで実際に見ていいと思った食材か、信用している産地から直送されるものしか使用しません。また、そのこだわりは食材のみならず、料理を盛る器や店内の装飾など様々です。

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ランチにはお試し懐石コース(5,400円)や和食懐石ランチコース(8,640円)、懐石ランチコース(10,800円)などがあります。お店のイチオシであるサワラの藁焼は通年味わうことができ、ランチのコースメニューにも入っています。香り豊かに焼き上げられたサワラはニンニクやわさびをのせて五島列島の一番塩をかけていただきます。
また、土鍋で炊くご飯は煮え始め、炊き上がり直後、蒸らした後、おこげと4回に分けて楽しむことができ、これも人気の1つです。
夜はコースで14,904〜22,464円ほどにサービス料が10%加わりますが、昼はコースで5,400〜10,800円ほどです。5,400円でサワラの藁焼きと土鍋で炊くご飯のどちらも味わうことができるのでランチがかなりオススメできるお店です。


■銀座 よし澤
住所:東京都中央区銀座 1-13-8 ハビウル銀座ビル B1F
TEL:03-3542-2981
営業時間:【月】18:00〜23:00(L.O.21:00)
     【火〜土】11:30〜14:30(L.O.12:30)/18:00〜23:00(L.O.21:00)
定休日:日曜日・祝日の月曜

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☆御料理 辻【麻布十番】

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麻布十番駅より徒歩3分、「御料理 辻」は「松下」や「青草窠」、「太月」で修行をされた辻佳明氏のお店です。最上級の椀ものを味わいたいなら「御料理 辻」に行くのが良いというほど椀もので有名なお店です。というのも「太月」で修行をしていた頃、出汁を引いていたのは辻氏だったからなのです。
接客を行っているのは辻氏の奥様ですが、こちらも「松下」で2年間接客を学んだとのこと。そんな夫婦が作り出す料理は正統派でありながら、温かみを感じます。

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ランチには8,000円のコースがあるのですが、そちらは仕入れた食材によってメニューが異なります。とはいえ、こだわり深い椀ものはいただくことができます。出汁は昆布や鰹節を使っており、それぞれ産地や熟成期間に合わせて丁寧に引いています。出汁がメインになってしまうと食材は飾りになってしまうし、かといって存在感がないと何のための出汁かわからない。食材を引き立てつつ、豊かな香りと清らかな味わいを生んでいます。
夜がコースで16,200円ほどするのに対し、昼はコースで8,640〜16,200円となります。お店自体新しく、これからのさらなる成長が期待されるお店です。ランチで伺いつつ、今後どのように変わっていくのか見ていきたいです。

■御料理 辻
住所:東京都港区東麻布 3-3-9 アネックス麻布十番 B1F
TEL:03-6459-1550
営業時間:11:30〜14:00(L.O.13:00)/18:00〜23:00(L.O.20:30)
定休日: 日曜日・祝日

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☆太月【表参道】

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表参道駅から徒歩3分、「太月」は茶懐石、料亭、割烹などで修行を積んだ望月英雄氏のお店です。こちらも先ほどの「御料理 辻」同様、夫婦で営んでおり、本格的でありながら、かつ温かみのある料理を提供していただくことができます。
先ほどの「御料理 辻」の料理長辻氏がかつては出汁を引いていたという「太月」ですが、辻氏が独立した後も変わらず椀ものの出汁の味を守り抜いています。
また、日本酒にもこだわっており、神奈川県の「川西屋酒造店」の丹沢山や隆などを揃えています。隆は米の風味を強く感じることのできる日本酒であり、限定酒となっているので訪れた際はぜひ隆とともに料理をいただいてくださいね。

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お店自慢の一品である椀ものは出汁が美味しいのはもちろんなのですが、「太月」では食材の味を引き立てるために、食材ごとに出汁を調整しています。たとえば、オコゼの椀物には鰹節を使うのではなく、オコゼのアラと昆布から引いただしで一体感を持たせ、鱧であれば、鰹で出汁をとり、香りで素材の風味を引き立て淡白な味を上手に生かします。
夜がコースで16,200〜21,600円するのに対し、昼はコースで 5,400〜16,200円ほどです。夜の半額くらいには抑えられているにもかかわらず、最初から最後まで存分に楽しめるコースとなっています。「太月」と「御料理 辻」両方の店に足を運ぶことで師匠と弟子、それぞれどう異なるのか、どこは引き継がれているのか味わいを見てみたいものです。


■太月
住所:東京都港区北青山 3-13-1 北青山関根ビル B1F
TEL:03-6450-5991
営業時間:11:30〜14:00(L.O.13:00)/18:00〜23:00(L.O.21:00)
定休日: 日曜日・祝日

太月 割烹 日本料理のお店 

☆新宿割烹 中嶋【新宿】

出典:www.shinjyuku-nakajima.com

新宿駅から徒歩3分、「新宿割烹 中嶋」は現在の店主中嶋貞治氏の祖父であり、北大路魯山人の「星岡茶寮」の初代料理長を勤めた中嶋貞治郎氏が昭和6年に創業したお店です。
貞治氏は自分の祖父や北大路魯山人の味を継承しつつ、関西の割烹の基本を守りつつ、自分なりの味を、料理を提供しています。
このお店の良いところは定食のようになっているところです。貞治氏自身、家庭で作ることができるようにと料理本を出していることもあり、まるで家に帰ったような安心感のある日本食をいただくことができるのです。

出典:www.shinjyuku-nakajima.com

昼のメニューは柳川鍋定食と鰯のフライ定食。夜はコースで10,000円ほどですが、昼は定食で安くしっかりとバランスよく食べることができますね。
柳川鍋定食はどじょうではなく鰯を使ったものなのですが、まったく臭みがない上に、甘じょっぱい味にとろとろの卵がからみついていてほっとする味です。ボリュームが結構あるそうなので、働き盛りの男性にはもってこいの定食ですね。
一方鰯のフライ定食はは鰯のフライの衣のサクサク感がたまりません。フライ系の料理についてくる野菜といえばキャベツの千切りですが、このお店は千切りではなく薄味の酢キャベツのようなものとカレー風味のもやしです。口直しにもぴったりで、油物を食べた後にさっぱりできるのがいいですね。
夜はコースで8,640〜14,040円ほど、昼はなんと800〜5,400円で楽しむことができます。サービス料は10%加わりますが、昼でこれだけ安ければかなりお財布に優しい上に、きちんとした日本料理なので体にも優しいですね。このお店だけは絶対に外せません。


■新宿割烹 中嶋
住所:東京都新宿区新宿 3-32-5 日原ビル B1F
TEL:03-3356-4534
営業時間:11:30〜14:00(L.O.13:45)/17:30〜21:30(L.O.20:00)
定休日: 日曜日・祝日

新宿割烹 中嶋

☆帰燕【溜池山王】

出典:www.akasaka-kien.com

溜池山王駅より徒歩3分、「帰燕」は燕が巣に帰るように羽を休められるような、落ち着ける場所という意味で名付けられたお店です。その名の通り、店内は木の温もりがあるやんわりとした雰囲気です。
このお店はネットで検索をかければわかると思うのですが、ランチで有名なお店です。というのも1日数量限定の和定食が1,700円で楽しむことができるからなのです。開店前にはすでにその和定食を求めて列ができており、すぐに数量限定の和定食は終わってしまうそうなので、和定食をいただきたい方は早めにいって並んでおくことを勧めます。

出典:www.akasaka-kien.com

お昼は人気の和定食の他にも、特製鯛茶漬け定食や要予約の昼懐石が吉と福の2種類があります。昼懐石はそれぞれ、5,800円と8,600円です。
和定食は週ごとに変わり、いつ行っても食べることのできるご飯に新潟県産のコシヒカリを使っているのが特徴です。和定食の中でも名物と言われているのが、鮪のごま醤油かけです。筋のない柔らかな鮪の赤身に濃い目のごま醤油がかかっていてねっとりと口の中で旨味が広がります。その後にご飯を食べれば至福の味になること間違いなしです。
特製鯛茶漬けで出される胡麻だれで和えられた鯛の量はかなり多いですが、のちに土鍋に入ったご飯のおかわりができますので、ゆっくりと自分の好みの配分で食べることができていいですね。
夜はコースで12,960〜16,200円ほどするお店ですが、昼は数量限定の和定食を頼めば1,700円で済む上に、この和定食にはサービス料がつきません。(和定食以外には10%のサービス料がつきます。)並ぶことに苦を感じないのであれば、いつもよりは高いけれど、高すぎない値段で和定食をいただきたいものです。


■あか坂 帰燕
住所:東京都港区赤坂 2-18-8
TEL:03-3505-0728
営業時間:12:00〜14:30(L.O.13:00)/18:00〜23:00(L.O.21:30)
定休日: 日曜日(月祝の場合は除く)・祝日の月曜日

あか坂 帰燕 | Akasaka Kien

ミシュランガイド東京にて星を獲得している、赤坂の懐石料理店。Kien is a Michelin star Japanese kaiseki restaurant located in Akasaka, Tokyo.

☆ラ・ボンバンス【広尾】

出典:bombance.com

広尾駅から徒歩20分と少し離れた位置にあるのが「ラ・ボンバンス」。名前だけ見たら、完全にフランス料理のお店です。店内は洋と和が融合したような雰囲気です。フランス語でボンバンスはご馳走。和と洋が融合したような雰囲気のお店でいただけるご馳走を提供しているのは岡元信氏。岡元氏は「紀尾井町 福田家」で修行経験のある方です。
また、「ラボンバンス」はお土産として売られているごまふぇでも有名なお店です。ごまふぇは白いコーヒーブランマンジェと黒胡麻のデザートです。この他にも、同じような感じでまっちゃ小豆や紅茶きんときなどの味が用意されています。通販でも売っているので、オススメです。

出典:bombance.com

その「ラ・ボンバンス」でいただくことのできるランチは土曜日限定でデザート付きの月替わりのコースメニューとなっています。そして、これはランチに限ったことではないのですが、コースメニューの料理名が暗号みたいなのです。料理が運ばれてくると納得がいく、暗号が解けます。この名前の料理は何だろうと考えながら料理を待ち、基礎がしっかりとできている日本料理をいただくことができます。こういったことからも察することができるように、若い人が日本料理を楽しめるようにしてくれているお店です。そのため、味付けも濃いめになっています。
人気はフォアグラの茶碗蒸しですが、なかなかメニューに入れられることがなく、運が良ければ食べることのできるものです。かなり大きめのフォアグラに、トリュフやエリンギなどがコンソメのジュレととろとろの卵に包まれている絶品です。
夜はコースで11,880円ほどにサービス料が10%加わりますが、土曜限定のランチは8,640円ほどです。土曜の仕事のない日にいつもと違ってゆっくりと料理自体を楽しみに行ってみるのがいいですね。


■ラ・ボンバンス
住所:東京都港区西麻布2-26-21 ニューシティレジデンスB1F
TEL:03-5778-6511
営業時間:【月〜金】18:00~22:00
     【土】11:30~13:00/18:00~22:00
定休日: 日曜日・祝日

一休での予約はこちらから
La Bombance

☆ひろ作【新橋】

出典:ge4m600.gorp.jp

新橋駅から徒歩4分、「ひろ作」は渡辺聡氏とその奥さんが二人三脚で営まれる新橋の名店です。
かつては旬の食材を使った懐石料理をメインに提供していたのですが、今はそばで有名なお店となりました。懐石料理だけでも十分人気のお店だったのですが、渡辺氏がある時からそばの魅力に引き込まれ、自分でそばを打とうとしたのです。それを知ったお客さんは自らそば打ちに必要なものをプレゼントしていきました。つまり、「ひろ作」のそばは「ひろ作」の料理長渡辺氏とその「ひろ作」のお客さんが生み出した料理なのです。そして、そのそばはランチでそばコースとして提供されることになったのです。

出典:ge4m600.gorp.jp

昼は名物そばコース。と言っても、そばは締めとして出されます。コースなので、前菜、お造り、天ぷら、飯もの、そば、デザートという流れです。夜に出されてもおかしくないような前菜、お造り、天ぷらをいただくことができる上に、名物のそばをいただくことができるのですから、昼に行くのが一番オススメですね。
手打ちのそばは透明感を重視しており、美しい輝きを放ちます。細いにもかかわらず、ほどよいコシがあります。それもそのはずで、毎朝渡辺氏が石臼を挽いているのです。その挽き方がとても細いため、舌触りも滑らかに仕上がっています。
夜の懐石は43,200円ほどしますが、昼のそばのコースは3,000円ほどです。しかし、お店自体が小さく、店内はカウンター席が5名と、テーブル席が4名しかないため、予約必至です。透明に透き通っていて、輝くそば。見て味わってみたいものです。


■ひろ作
住所:東京都港区新橋 3-6-13
TEL:03-3591-0901
営業時間:11:45〜12:00/18:00〜20:00
定休日: 土日・祝日

ひろ作

新橋エリアの日本料理、ひろ作のオフィシャルページです。お店の基本情報やメニュー情報などをご紹介しています。

☆すずき【学芸大学】

出典:www.kappou.jp

学芸大学駅から徒歩4分、「すずき」は伝統に縛られない鈴木好次氏のお店です。よく、日本料理のお店であるのが、伝統ということば。確かに伝統って歴史あるもので、魅力があるからこそ現代まで残っているわけですが、時に伝統に縛られてはいないだろうかとふと思うときがありますね。
鈴木氏は独自に研究を重ね、伝統に縛られない自由な日本料理を生み出しました。その日本料理は和だけでなく、洋や中、イタリアンの要素も盛り込まれており、これが本当に創造的な料理なんだと感じさせられます。
また、料理のみならず、店内のbgmにはジャズが使われているのも型破りでいいですね。

出典:www.kappou.jp

メニューは昼と夜どちらともおまかせとなっています。毎朝築地で仕入れられた食材を用いて、季節にあった料理を提供していただけます。
その中でも、鈴木氏の代表料理と言われているのがアワビの酒蒸し 肝ソース添え、ユリ根と生うにのスープ仕立て、旬の食材 サラダ仕立て~オリーブオイル風味~の3つです。アワビの酒蒸しはアワビを2時間酒蒸しにし、1時間味を染み込ませたものです。ユリ根と生うにのスープ仕立てはユリ根からとった出汁と生クリームなどを使ったスープに浮かぶ生うにがアクセントとなっている料理です。旬の食材のサラダ仕立ては見た目がとても華やかなサラダで、ぱっと見ではイタリアンのような、フレンチのような華やかさを持った料理となっています。
昼はコースで6,480円ほど、夜はコースで10,800〜16,200円ほどにサービス料が10%加わります。いわゆる日本料理は飽きた、自由な創作料理を食べてみたいという方にかなりオススメできるお店です。一口食べれば、日本料理への考え方が変わること間違いなしです。
ランチのみ要予約となっていますので、忘れずに予約をお願い致します。


■すずき
住所:東京都目黒区鷹番 2-16-3
TEL:03-3710-3696
営業時間:12:00〜14:00(L.O.12:30)/18:00〜22:00(21:00)
定休日: 月曜日

割烹 すずき

京味【新橋】

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新橋駅から徒歩10分、時代劇にでてきそうな店構えの「京味」はシェフ西健一郎氏のお店です。西健一郎氏は有名な京料理人西音松の息子であり、あの人気漫画「美味しんぼ」にも登場しました。また、「京味」という名前を命名したのは裏千家15代家元の千玄室。そして、一番の驚きはミシュラン3つ星を断ったということです。何もかもができすぎているように思える「京味」ですが、その味も格別です。
「京味」はシェフである西氏が80を過ぎているということや、かつて膝の手術をされたということもあり、料理は最初から最後まで一人で作っているというわけではありません。しかし、西氏一人が全てを作らずとも、「京味」はチーム全体で高いクオリティのものを仕上げてくるのです。そして、そのチームの中で調理する西氏はひとり手が違うと言われます。西氏の手にかかれば、味や食感などにおいて全てが完璧に揃う絶品に仕上がるというのです。

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西氏のコース料理の中でも「京味」名物の鮭ハラスご飯は大人気です。一度食べてしまうともう普通のご飯に戻れなくなるほどの美味ししさと言われる鮭ハラスご飯は、ご飯の上にハラス、皮は別焼きでパリパリになっています。色あざやかなハラスは脂がたっぷり乗っており、ご飯との相性も抜群です。
京料理であるにも関わらず、全体的に濃い味付けであるのは珍しいですが、それでも重くなく、最後まで食べれてしまうのはさすがです。量から味付けから全体のバランスや提供される順番がうまく計算されているのでしょう。
昼夜かかわらず、お値段は30,000円からとなっています。完全紹介制の完全予約制ですが、それは夜に限ったことであり、お昼は一見様でも来店は可能だそうなので、ぜひまずはお昼からでも訪ねてみてはいかがですか。


■京味
住所:東京都港区新橋3-3-5
TEL:03-3591-3344
営業時間:12:00〜14:00/18:00〜22:00
定休日:日曜日・祝日

松川【六本木一丁目】

出典:www.t-matsukawa.com

六本木一丁目駅より徒歩10分、「松川」はこれまた「日本料理・懐石料理 招福楼」出身のお店の1つです。また、シェフである松川忠由氏は以前「青草窠」のシェフでもありました。「青草窠」をやめた後に独立して作られたお店が「松川」なのです。それだけの実力があるため、お店自体は完全紹介制かつ完全予約制ではありますが、予約自体難しく、二ヶ月前から受け付けているそうなのですが、その時点で既に満席になっているそうです。

昼夜かかわらずコース料理が提供されるため、夜にいただくような料理も昼にいただくことができます。そのコース料理の中でも松川氏の鱧は別格と言われるほど美味しいそうで、鱧の焼き霜は甘く、味や歯ごたえもしっかりとしています。
また、写真の鮎は美山の天然鮎で、サクサク苦味と甘みが絶妙なバランスで口内に広がります。また、サクサクとしているのに、身の部分はふわっとしていて一口一口をゆっくりと味わいたくなるような一品、そしてお酒がつい欲しくなってしまうような一品となっています。
お値段は30,000円からとなっていて、手が出しにくいとは思うのですが、訪れた多くの人は皆それだけ払っても後悔しないと言えるほどおいしいと言います。そう言われてしまうといったいどんな料理なのか気になってしまいますよね。百聞は一見にしかず、百聞は一味にしかずです。ぜひ自分の舌で確認してみてくださいね。


■松川
住所:東京都港区赤坂1-11-6 赤坂テラスハウス 1階
TEL:03-6277-7371
営業時間:【月〜水・金】18:00~22:00(L.O.20:00)
     【木・土】12:00~15:00(L.O.13:00)/18:00~22:00(L.O.20:00)
定休日:日曜日・祝日(詳細は公式HPのカレンダーに記載)

赤坂 松川

松川 東京、赤坂にある日本料理店

じっくりたっぷりと満たされる

いかがでしたか。高級日本料理店のランチに少しでも行ってみたいという思いが出てきたでしょうか。
ランチというのは午前を乗り切るためのゴール地点であり、午後への活力となるスタート地点でもあります。人によってはランチを楽しみに午前を頑張ったり、毎日の美味しいランチのために頑張って働くなんていう人もいるかもしれませんね。だからこそ、たまには頑張っている自分へのご褒美にいつもよりお高いランチを与えてもいいと思いますよ。
今回ご紹介したお店はどれもすぐれたお店ばかりです。1つとは言わず、2つ、3つと様々なお店に足を運び、忙しない日々にゆとりを与えてあげてくださいね。

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斉藤情報事務

信州の曲者が集まるCLUB Autistaに所属する道楽者。車と酒と湯を愛し、ひと時を執筆に捧げる。

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