【長野】日帰りにもおすすめのツーリングスポット10選

紅葉を求めて秋の信州をツーリング

バイクツーリングに好適なシーズンはやっぱり春と秋。天気の良い休日など、思い立ったら日帰りでツーリングに出掛けてみませんか。紅葉が見頃を迎える秋におすすめするのは信州でのツーリング。信州のツーリングスポットは紅葉の名所が近いところも多く、美しく色付いた木々の中を走り抜けることもできます。

紅葉スポットは他のエリアに比べて肌寒くなりますので、しっかりとした防寒がおすすめ。そしてツーリングと合わせてグルメや温泉も楽しめます。信州でおすすめするツーリングスポット、紅葉・グルメ・温泉など多彩な楽しみがあるスポットを厳選してご紹介しましょう。

292号オリンピック道路～志賀高原

1998年に開催された長野オリンピックのために、県内各地で整備された道路が通称・オリンピック道路。信州中野ICを下りたら志賀中野有料道路を経て中野市内へ、国道292号・オリンピック道路を走って志賀高原に向かいます。オリンピック道路は沓野渋ICまで各所にICが設置されており、一般道と交差しないため快適なツーリングが楽しめるルート。上林チェーン着脱場を過ぎると山間のワインディングロードになります。

ややタイトなワインディングを楽しんだら、紅葉のおすすめスポットは澗満滝展望台。落差107m・幅20mの名瀑で、紅葉との美しいコントラストを描きます。そしてさらに進んだ丸池周辺も紅葉の見所。広々とした駐車場がありますので、バイクを停めてゆっくりと紅葉見物ができるスポットです。

戸隠バードライン～戸隠高原～信濃町

長野市内からアクセスの良い高原リゾートの戸隠高原。各所に戸隠神社が点在しておりパワースポットとしても人気で、スキー場やキャンプ場などで多彩なアクティビティが楽しめるエリアです。長野市北部にある県道506号も、オリンピックに合わせて整備された道路。飯綱高原スキー場を経由して戸隠バードラインへ向かいます。

戸隠バードラインは木立の中を走り抜ける快適なワインディングロード、マイナスイオン溢れる空間で存分にツーリングを楽しめます。そして戸隠ではやっぱり本場の蕎麦を味わいたいので、紅葉の名所・鏡池の入り口にある「そばの実」がおすすめです。

蕎麦を味わったら鏡池で紅葉狩り、風がなければ名前の通り戸隠連峰を写す鏡のような池で、周囲を美しい紅葉が彩ります。

北信濃くだもの街道～松川渓谷・信州高山温泉郷

須坂長野東ICを下りたら、国道403号を経由して県道58号へ。県道58号を上八町の交差点で左折すると北信濃くだもの街道に入ります。北信濃くだもの街道は長閑な田園風景の中を走る快適なツーリングスポット。須坂市本郷の交差点から県道54号・万座道路に入り、信州高山温泉郷へ向かいます。

信州高山温泉郷は8つの温泉で構成される温泉郷で、一帯は景勝地の松川渓谷です。信州高山温泉郷の中心部は山田温泉で、入り口の高井橋は紅葉のカメラスポットとしても人気の場所。そこかしこで木々が色付き、紅葉狩りを楽しめます。山田温泉には日帰り入浴ができる「山田温泉大湯」がありますので、ツーリングの後は温泉をいかがでしょう。

31号33号オリンピック道路～仁科三湖

長野市内から国道19号を犀川沿いに走り、安庭から白馬長野有料道路を経て県道31号へ。この県道31号もオリンピックを契機に整備された道路で、白馬までの快適なツーリングを楽しめるルートです。大町市美麻で県道31号から県道33号に切り替わったらさらに北へ、山間のツーリングをしながら白馬へ向かいます。

白馬のエリアに入ったら、国道148号・千国街道を南へ。今回の目的地は大町市にある仁科三湖で、青木湖・中綱湖・木崎湖で構成されています。千国街道はロングストレートが続く爽快な道。白馬エリアを抜けると大町市に入り青木湖に到着します。ここから3湖が並びますが、どちらも湖面に写る紅葉を楽しめるスポットです。

最も南側にある木崎湖には温泉施設の「ゆーぷる木崎湖」があり、レストランやプールも揃った複合施設。ツーリングの後は温泉やご当地グルメをどうぞ。

ビーナスライン～白樺湖

茅野市から上田市に至るビーナスラインは、国内でも有数の観光山岳道路。高原の道路としては十分な道幅を持ち、ワインディング・ストレート・ヒルクライムなどが組み合わされたツーリング・ドライブとも人気の高いスポットです。最高地点の美ヶ原をはじめ沿線には霧ヶ峰や車山など多くのスポットがあり、観光やアクティビティなど多彩な楽しみが揃っています。

今回のルートは松本市からスタートし、県道67号・よもぎこば林道を走り扉峠からビーナスラインに入ります。目的地の白樺湖は、ビーナスラインのランドマーク的存在。高原の爽快なツーリングを楽しみながら八島ケ原高層湿原や霧ヶ峰を経由して向かいます。白樺湖周辺は多彩な観光スポットが揃っており、秋になれば湖畔で紅葉狩りができる人気のエリアです。

湖の北側にある「池の平ホテル」には「レストラン花」があり、通年営業しています。ご当地グルメをはじめ信州の食材を使ったメニューが並びますので、ランチはこちらがおすすめです。

白糸ハイランドウェイ～鬼押しハイウェー～日本ロマンチック街道

明治期から国内でも有数のリゾートとして発展した軽井沢。避暑地として人気が高く、夏場は多くの観光客で賑わいます。秋から冬は落ち着きを取り戻す軽井沢で、ツーリングにおすすめのスポットは鬼押しハイウェーなどの観光道路。まずは軽井沢銀座を通り抜け、白糸ハイランドウェイに入ります。

紅葉の名所白糸の滝を通り、峠の茶屋から鬼押しハイウェーへ。ロングストレートが続く爽快なツーリングスポットで鬼押出し園のエリアまで向かいます。そして鬼押出し園の出口から町道に入り、浅間牧場方面へ。浅間牧場の交差点を右折して日本ロマンチック街道に入り、再び軽井沢へのツーリングです。

次の目的地は中軽井沢の地域にある星野エリア。このエリアには「星野温泉 トンボの湯」や、ショップやレストランが立ち並ぶ「ハルニレテラス」がありますので、立ち寄りにおすすめするスポットです。

安曇野アートライン

安曇野市から白馬村まで約50kmのエリアに19ヵ所の美術館が点在するのが安曇野アートラインで、これだけの件数が集中するのは世界的にも珍しいということ。絵本画家・いわさきちひろの作品を展示する「安曇野ちひろ美術館」をはじめ、多彩な芸術作品の世界にふれることができます。

安曇野ICを下りたら県道310号を北へ向かい、重柳の交差点を右折して安曇野アートラインへ入ります。こちらは周囲に長閑な田園風景が広がる中、ゆったりと走れるツーリングスポット。大王わさび農場を過ぎたら安曇野橋を渡り県道51号を北上、大町方面に向かって走ります。

ランチのおすすめは北アルプス展望池田レストラン「臣喰館（シンクウカン）」で、信州サーモンや岩魚など信州ならではの食材を使ったメニューが並びます。ランチの後は大町のエリアまで走り、JR大糸線の西側にある県道306号・安曇野アートラインで安曇野エリアに戻るツーリングルートです。

諏訪湖周遊

長野県で最大の湖である諏訪湖は湖を囲むように道路が整備されており、レイクビューのツーリングを楽しむことができるエリア。岡谷ICを下りたら国道20号で諏訪に向かい、高浜の交差点から湖岸道路へ入ります。湖岸道路は「諏訪湖間欠泉センター」や、重要文化財「片倉館」など多彩な観光スポットが並ぶルートです。

「片倉館」は日帰り入浴ができますので、立ち寄って休憩におすすめ。湖岸道路に沿って「諏訪市原田泰治美術館」や「SUWAガラスの里」などの美術館もありますので、ツーリングと合わせて多彩な楽しみ方があります。諏訪湖の南端まで走ったら県道16号に入り、湖の西側を走って岡谷まで戻るルートです。

佐久甲州街道～清里

長野県と山梨県を結ぶのが国道141号・佐久甲州街道。佐久ICから直ぐに佐久甲州街道に入ることができ、山梨までのロングツーリングを楽しめます。長閑な風景の中を走りますが、野辺山に近いエリアに入ると風景が一変。北海道を思わせるような広々とした景色が広がり、ツーリングやドライブに人気のスポットです。

野辺山のエリアを走り抜け、目的地は山梨県にある「萌木の里」。公園・ショップ・レストランなどが揃った複合施設で、オルゴール製作の体験工房などもあります。おすすめグルメは「萌木の村 ROCK」の「ROCKカレー」。オープン以来の人気メニューで、ワンプレートスタイルで供される逸品です。

伊那～木曽～奈良井宿

中山道の宿場町で、今でも往時の面影を留める奈良井宿。今回は伊那ICから国道361号と国道19号を使って南側から目的地へ向かいます。伊那ICを下りたら県道87・88号を経由して国道361号へ、権兵衛峠のエリアからは山間を走る緩やかなワインディングロードで、快適なツーリングが楽しめるルートです。

木曽町日義で国道361号から国道19号・中山道へ、山々と田園風景に囲まれた道路で奈良井宿までツーリングします。奈良井宿は道路からも見える「木曽の大橋」が目印、周囲には駐車場も整備されていますのでバイクはこちらへ。奈良井宿は昔ながらの街並みが保存されており、タイムスリップしたような気分になれる場所。ご当地グルメやお土産はもちろんギャラリーや史跡など見所も沢山、多彩な楽しみがあるエリアです。

秋の信州で楽しむ紅葉ツーリングとグルメ・温泉

秋になり木々が色付く紅葉の中を走る風情あるツーリング。ご当地グルメや温泉など、ツーリングと合わせて楽しみたいスポットも多彩に揃っています。秋の信州でツーリングスポットをセレクトする際の参考にいかがでしょう。

※ 掲載内容は執筆時点のもので、基本情報・価格等は変更される場合があります。
※ 高速道路や一部の有料道路は125cc以下のバイクが通行できません。
※ 季節によって閉鎖される道路や休業するスポットもあります。