【徹底解説】テニスラケットの選び方と最新おすすめテニスラケット

休日の趣味にテニスをたしなんでいるという社会人の方は多くいると思います。しかし、そのラケットはあなたに合っていますか?自分に合っているラケットこそ上達の近道です。この記事では元テニス部である筆者がテニスラケットの選び方から最新のおすすめテニスラケットまで徹底的に解説しているので必見です。

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ラケットの進化がテニスを変えた -ラケットの重要性-

「現代テニス」とは

突然ですが「現代テニス」という言葉を聞いたことがありますか?

この言葉は現代のテニスと現代とは全く異なったプレースタイルが主流であった一昔前のテニスを区別する際に使われる言葉で、言葉で区別をつけるのが必要になるほどテニスというスポーツは変わりました。

何がテニスを変えたのか、それはテニスラケットです。

テニスラケットの進化はそれまで難しいとされていたプレーのほとんどを可能にしました。両手バックハンドやトップスピンなどの技術の登場によりテニスは激しいラリー戦が中心となり、それまでのサーブ&ボレーによる得点をメインとしたスタイルは失われていきます。テニスラケットの進化はそれほどまでにテニスを変えたのです。

ここまででラケットはテニスというスポーツをするにあたって重要な要素であるということは分かっていただけたかと思います。

このような壮絶なラリー戦はラケットの進化が生み出したといっても過言ではありません。

初心者モデルについて

どのスポーツにも初心者向けというモデルがあるようにテニスにも初心者向けモデルというものが存在します。

僕個人の意見と言わせてもらうと、テニス初心者にとって初心者モデルは買いではありません。

ラケットの初心者モデルというのはそのメーカーの技術を小出しにしたものが多く初心者モデルと銘打った、各メーカの廉価版のラケットという感じのものが多いです。

なので、もしこれからテニスを始めて本格的に上達したいという方は妥協しないラケット選びをオススメします。その方が上達が早いです。筆者も最初の1本目にバボラのピュアドライブを買い地区の大会で優勝するまでに上達しました。

テニスラケットの選び方

ラケットを選ぶ際に見るべき要素として挙げられるのは以下の大きく分けると3つの要素です。

1.フェイス面積
2.重さ
3.フレームの厚さ

ここから先ではこれら3つの要素それぞれがラケットの使い心地にどう影響を与えるのか、そしてそれらを踏まえたうえでどのようにラケットを選べばよいかを徹底的に解説していきます。最後まで読破したらラケットを選びたくなっているでしょう。

1.フェイス面積 (面の大きさ)

フェイス面積の大小は『ボールの飛ばしやすさ』に大きく影響します。

テニスのラケットにも野球のバットでいう芯のように、スイートスポットと呼ばれる最もボールを飛ばしやすく打球感が心地のいい部分が存在し、このスイートスポットはフェイス面積が大きいほど大きく小さいほど小さくなります。これだけ聞くとスイートスポットの広いラケットの方にデメリットがないと感じてしまいますが、フェイス面積の大きいラケットはその分大きく小回りが利かないのでボールのコントロールをしたいという上級者の方には向かないというデメリットがあります。

【テニス初心者の方】
→スイートスポットにボールが当たりやすく、ボールが飛ばしやすいフェイス面積の大きいラケットを選ぶといいでしょう。
【テニス上級者の方】
→スイートスポットにボールが当てることは難しいですが、降りぬきやすく小回りの利くフェイス面積の小さいラケットに挑戦してみるといいでしょう。

2.ラケットの重さ

ラケットの重さは『ラケットの操作性』という要素において重要です。

日常生活においても重いものは扱いやすく軽いものは扱いやすいということは当たり前のことですよね。その大原則はテニスラケットにも当てはまり、重いラケットは扱いにくく軽いラケットは扱いやすいのが特徴です。そしてそれぞれに一長一短があり重いラケットは小回りが利かない分パワーショットが打ちやすく、軽いラケットは操作性が高く小回りが利く分力強い打球を打つことに適してはいません。長所と短所がそれぞれにある中で重さに関してはハッキリと習熟度別にお勧めすることは出来ないので、自分の性別や年齢、力、プレースタイルなどに合わせてご購入されることをお勧めします。参考までに男性であれば280~310g、女性であれば250~300gというのが平均的です。

【250~280g】
→あまり力のない女性や年配の方向け。男性が使用すると軽すぎて物足りなさを感じる可能性あり。プレースタイルで選ぶのならラケットの小回りが必要になるネットプレーヤーにお勧め。
【280~300g】
→すべての性別と年齢にお勧めすることが出来る最も平均的なラケットの重さ。基本的にどのプレースタイルにも適応可能。迷ったらこの重さがおすすめ。
【300~320g】
→力のある男性向け。その重量から力強い打球を打つことが可能。それを生かしたプレーをしたい方におすすめ。


3.フレームの厚さ

フレームの厚さは『打球感』に直結します。

ラケットを横から見たときに分かる物がフレームの厚さです。フレームが薄いと打球感は固くなり、フレームが厚いと打球感は柔らかくなります。なぜそのようになるのかというと打球感というのは説明すると手に伝わる振動です。細い棒はよく振動し、太い棒はあまり振動しないようにフレームの厚いラケットはあまり振動しないために手に伝わる振動は少なくなり打球感は固くなり、薄いラケットは手に伝わる振動は多くなり打球感が柔らかくなるのです。とは言ってみたものの打球感は個人の感覚の問題であるので、試し打ちなどを実施している店舗で実際に打ってみて決めるといいかもしれません。

【柔らかい打球感が好み】
→フレームの厚いラケットを選びましょう。
【固い打球感が好み】
→フレームの薄いラケットを選びましょう。

さらにこだわるのなら、ストリングパターンとグリップをチェック

以上の3要素さえ押さえることが出来ていればラケット選びは万全と言えます。
ですがさらにラケットにこだわりたいというのであれば、ストリングパターンとグリップに注目しましょう。

【ストリングパターン】
ストリングパターンとはガットがどのように張られているかということで、主に16×19や18×20の様に表記されます。16×19のストリングパターンはメインが16本、クロスが19本ということになりメインに比べてクロスが3本多くなっているのでガットが密に張られているということになります。ガットが密であるとボールとの接地面が増えるためスピンを掛けやすくなるといったメリットがあります。

【グリップ】
グリップの太さは自分の手に合わせて握りやすいものを選びましょう。初心者の方は純粋に自分の握りやすい太さを選ぶといいでしょう、同じモデルのラケットでもグリップの太さは選べるようになっているので、このモデルが欲しいのにグリップの太さが…なんて事はないので安心してください。テニスに慣れてきたらプレースタイルに合わせてグリップの太さを変化させるのもおすすめです。一般的にボレー中心の選手は太め、ストローク中心の選手は細めがいいと言われています。

各メーカーおすすめテニスラケット

テニスラケットを選ぶ際に何を基準に選べばいいのかについては分かっていたけたでしょうか?
次の項目では各メーカーのオススメラケットを紹介します。どれも人気かつ使いやすいラケットばかりなので是非参考にしてください。

1. ヨネックス 

出典:upload.wikimedia.org

海外メーカーが主要なテニス界で唯一の国内メーカーで伊達公子選手が使用していたことでも有名。ヨネックスのラケットの特徴は四角いフェイスの形、この形状はアイソメトリックと呼ばれヨネックスのラケットには全て搭載されているのでヨネックスのラケットは打球感が心地よいです。

【主な使用プロ】
スタン・ワウリンカ(スイス)
伊達公子(日本)


vcore si speed

出典:www.yonex.co.jp

【価格】23,000円
【フェイス面積】100inch
【フレームの厚さ】中厚
【重さ】285g
ヨネックスの人気ライン「v core」シリーズのエントリーモデル。ボレー・ストロークがしやすく、何より広いスイートスポットで捕らえる打球感が気持ちがいいのでテニス初心者や女性の方におすすめ。

vcore sv98

出典:www.yonex.co.jp

【価格】33,000円
【フェイス面積】98inch
【フレームの厚さ】薄い
【重さ】305g
ヨネックスが誇る「v core」シリーズの最上位モデル。特徴は新たに搭載されたフレームの空気抵抗を少なくするニューエアロフィンテクノロジー、これにより振りぬきやすさだけでなくスピン性能・弾道・打球スピードがアップした1本。テニスにガツガツ打ち込んでいる人にお勧め。

2. バボラ

出典:www.rs-buggywhip.com

元々はストリングメーカーだったという経歴を持つメーカーで、ストリングとラケットの相性の良さが売り。ラケットメーカーとしての歴史は浅いのですが、発売当初からプレイヤーの期待に応える完成度の高さで一躍トップラケットメーカーになり今では多くのトッププロに愛されています。

【主な使用プロ】
ラファエル・ナダル(スペイン)
ガルビネ・ムグルサ(スペイン)

ピュアドライブ

出典:image.rakuten.co.jp

【価格】34,000円
【フェイス面積】100inch
【フレームの厚さ】厚い
【重さ】300g
重さ・長さ・フェイス面積などの全てがテニスラケットの平均値、いわゆる黄金スペックのテニスラケット。ネットプレーヤーやラインプレーヤー両方に高い次元で対応することが出来るので、コートをより広く使うことが出来ます。バランスのいいラケットなので初心者の方が使ってもよし、上級者の方が使用しても充分に期待に応えてくれます。

プロドライブ

出典:www.eonet.ne.jp

【価格】35,000円
【フェイス面積】100inch
【フレームの厚さ】厚い
【重さ】285g
バボラの中でピュアドライブと双璧をなす人気ラケット。世界のトッププロ、ラファエル・ナダルが使用していることで見たことがあるという人も多いのではないでしょうか。先に紹介したピュアドライブよりもスピン性能が高くコートの奥でストンと落ちる球が打てるようになります。

3. プリンス

出典:images.clipartlogo.com

1970年のニュージャージー州のプリンストンでの創業からテニス用品を作り続けているメーカー。プリンスは当時70インチが主流だったフェイス面積を1.5倍にしたラケットを開発しテニス界の常識を大きく覆しました。現在も高い技術力で人気の高いラケットを数多く生産しています。

【主な使用プロ】
ダビド・フェレール(スペイン)
ジョン・ロバート・イズナ(アメリカ)

HARRIER PRO 107XR

出典:princeracket.jp

【価格】36,000円
【フェイス面積】107inch
【フレームの厚さ】中厚
【重さ】300g
ラケットの先端が軽くなっておりラケットの持ち換えがしやすくネットプレーでの使いやすさが評判の1本です。プリンス伝統の大きいフェイス面積もこのラケットの大きな特徴で大きいフェイス面積のラケットは振りぬきにくくなってしまうのが定説ですが、このラケットはそれを感じさせない振りぬきやすさです。

TOUR GRAPHITE 100XR

出典:livedoor.blogimg.jp

【価格】40,000円
【フェイス面積】100inch
【フレームの厚さ】薄い
【重さ】315g
315gと重量が重いラケットで筋力のある男性向けラケット。フェイス面積は100インチと大きくストリングパターンも粗目なためスピンが掛けやすく、球離れも遅いのでコントロールがしやすい万能な1本。やや上級者向けですが使いこなすことが出来れば大きな味方になってくれます。

4. ヘッド

出典:excelsportsuae.com

ヘッドはアメリカ発祥のスポーツメーカー。ヘッドのラケットは他のラケットメーカーの物に比べ個性的な特徴を多く持っています。まず他のメーカーとスイートスポットの位置が違います、そしてヘッドのラケットには進歩的な技術が多く採用されていて、グリップが平たいなどヘッドのラケットしか持たない特徴をあげればキリがありません。これらの特徴がヘッドにしか無い打感を生み出していて、ヘッドのラケットには根強いファンがいます。

【主な使用プロ】
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)
マリア・シャラポワ(ロシア)

EXTREME LITE

出典:aneelsports.com

【価格】33,000円
【フェイス面積】100inch
【フレームの厚さ】中厚
【重さ】300g
ヘッドの中でパワーショットを打ちやすいモデルというと、このエクストリームしかないでしょう。ヘッドのラケットの中ではフレームが1番厚く打球感は柔らかめ、そしてラケットの重量が315gと重たいので速い球にも負けません。ラケットの重量が重いので女性にはあまりお勧めできませんが、攻撃的なテニスを得意とする男性にはぴったりのラケットです。

RADICAL PRO

出典:www.happy-sport.it

【価格】37,000円
【フェイス面積】98inch
【フレームの厚さ】薄い
【重さ】310g
ヘッドが持つ先端技術「グラファイト」を搭載したモデル。世界で最も強く、最も軽い素材と言われるこのグラファイトはラケットに搭載されることで力強いパワーショットを実現します。スピンショットを得意とする人よりもフラットショットを得意とする人が使用した方がこのラケットの性能を充分に活かせると思います。性能に加えそのデザインも高い人気を誇っていて、これを使えばコートで目立てること間違いなしです。

5. ウィルソン

出典:livedoor.4.blogimg.jp

アメリカのシカゴに1914年に設立されたスポーツメーカー。元々は精肉業者で、余ったスジや革を有効活用できないかという発想のもとにテニスラケットやストリングを作り始めたのをきっかけとしてスポーツメーカーとしての歴史が始まりました。そして現在はテニス界の王者ロジャー・フェデラーを筆頭として多くのプロに愛用されていて、日本が世界に誇るテニスプレイヤー錦織圭もウィルソンのラケットの愛用者です。

【主な使用プロ】
ロジャー・フェデラー(スイス)
錦織圭(日本)

burn 100

出典:s.cdon.com

【価格】35,000円
【フェイス面積】100inch
【フレームの厚さ】薄い
【重さ】293g
錦織圭使用モデル。カウンターヴェイルという新機構が搭載されていて、反発力がウィルソンの他のラケットと比べても高いのが特徴です。それに加え重量バランスもトップヘビーになっているのでスイングスピードもはやくなります。この2つの特徴を充分に活かせるプレイヤーはパワーに自信がないけれど思い切りのいいスイングでプレーがしたいというプレイヤーではないでしょうか、そのようなプレイヤーの力のなさをこのラケットは補ってくれるはずです。

プロスタッフ RF97 オートグラフ

出典:tennis-racket.jp

【価格】40,000円
【フェイス面積】97inch
【フレームの厚さ】薄い
【重さ】340g
ロジャーフェデラーが細部にまでこだわりを持ち開発に携わったラケットです。現在のラケットの多くは装飾の多い中でこのラケットは「タキシード」をコンセプトとして、シンプルで無駄な装飾のないデザインに仕上がっています。このラケットの打球感はスイートスポットに当てることが出来ればとても心地よいですが、スイートスポットを外すと打球感は鈍くなってしまいます。重さも340gととても重いので持久力のない方にはあまりお勧めできません。これらの特徴から総じて上級者向けのラケットと言えるでしょう。

最高のラケットで最高のテニスライフを!

出典:2.bp.blogspot.com

いかかでしたでしょうか?

テニスラケットの重要性からテニスラケットの選び方、おすすめテニスラケットまで徹底解説していきました。冒頭にも述べました通りテニスラケットはテニスを変えました、それと同じようにあなたが使うラケットを変えることであなたのテニスは変わります!

この記事を読了したあなたには、自分に合うラケットを選ぶのに必要な知識は十分になっているはずです。自分に合ったテニスラケットで最高のテニスライフを送りましょう。

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ハングリィ

広告代理店勤務。基本的に好奇心旺盛。筋トレや美容、ヘアスタイルなどメンズビューティーに凝っています。

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斉藤情報事務

信州の曲者が集まるCLUB Autistaに所属する道楽者。車と酒と湯を愛し、ひと時を執筆に捧げる。

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