奄美出身者が教える奄美大島名物「鶏飯(けいはん)」の魅力とは?
手付かずの豊かな自然があり、世界自然遺産候補地としても年々注目が集まる鹿児島県の奄美大島。そんな奄美大島が誇る郷土料理、鶏飯(けいはん)ですが、「一度食べたら忘れられない」とファンが続出するほどの美味しさです。美味しい鶏飯を食べるなら、本場奄美大島で食べるのが一番ですが、その中でもよりすぐりのお店4選をご紹介します!
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そもそも鶏飯とは?
奄美大島の郷土料理、鶏飯(けいはん)。白いご飯の上に、ほぐした鶏肉、錦糸卵、しいたけや薬味などを乗せて、熱々の鶏ガラスープをかけて食べます。とりめしとして知られている炊き込みご飯のようなものではなく、スープをひたひたにして食べるので、お茶漬けに似ています。
鶏飯の起源とは?
その歴史は、さかのぼること約400年前。奄美大島が島津藩の支配下にあった時、役人をもてなすために作られたことが始まりといわれています。当時、島民の生活は困窮しており、とてもごちそうを作ることはできませんでした。そこで、自宅の庭で飼っていた鶏を絞めて、出汁をとり、その余ったお肉を盛り付けて、しいたけ薬味などを添えて召し上がってもらったことが、今の鶏飯につながっています。
当時、鶏一羽というのは島民にとって、とっても大事な食料源。それを丸ごと使い、長時間煮込んで作られた鶏飯は、「お客さんをもてなしたい」という島民の温かい気持ちが込められた料理でもあるのです。
そうして、手間ひまかけて作られた鶏飯だからこそ、多くの人を魅了する何かがあるのかもしれませんね。
鶏飯は美味しいだけじゃない?
また、鶏飯は美味しさ以外にも、「栄養満点でヘルシー」というのも人気の理由の1つです。塩と醤油だけでシンプルに味付けされたスープに、栄養価の高い卵、低脂質高たんぱく質な鶏肉。暑い夏でもぺろりと食べきれ、程よい塩分や足りない栄養素も補うことができます。夏バテしている暑い夏にも、体を温めたい寒い冬にも思わず食べたくなってしまう魅力が鶏飯にはあるのです。
さて、ここまで鶏飯の紹介をしてきましたが、「自分で食べてみないことには美味しさが分からない」なんて方もいらっしゃると思うので、本場奄美大島で鶏飯を食べるならここ!といわれる名店を4つご紹介します。
奄美大島で鶏飯食べるならぜひとも行きたい名店4選
けいはん ひさ倉
空港から車で20分ほどのところにあり、多くの観光客が訪れる有名店。天皇皇后両陛下もこちらで鶏飯を召し上がったことでも知られています。席数も多く、団体で行く際には特におすすめです。鶏飯はもちろん、地魚のお刺身や地鶏の焼き鳥も人気です。
営業時間:11:00-21:00(L.O.20:30)
定休日:年中無休
連絡先:(0997)62-2988
住所:鹿児島県大島郡龍郷町屋入
ホームページ:http://www4.synapse.ne.jp/hisakura/
元祖鶏飯 みなとや
鶏飯発祥のお店で、細い路地を入った奥まったところにあるため、知る人ぞ知る名店です。こってりとしたスープが特徴的で、メインメニューは鶏飯のみという、鶏飯専門店。空港から車で、10分ほどのところにあるため、空港の行き帰りに寄るといいかもしれません。
営業時間:11:00~15:00頃(材料がなくなるまで)
定休日:不定休
連絡先:(0997)63-0023
住所:鹿児島県奄美市笠利町外金久81
ホームページ:http://minatoya.amamin.jp/
焼鳥屋 てっちゃん
奄美のハブ(毒へび)が印象的なこちらのお店。焼き鳥がメインですが、同じ地鶏を使っているため、シメの鶏飯丼が密かな人気メニューとなっています。市街地にあり、鶏飯はもちろん、奄美の名物黒糖焼酎を飲みながら、奄美の食文化を堪能したいという方におすすめのお店です。
営業時間:11:30~23:00
定休日:年中無休
連絡先:(0997)53-1300
住所:鹿児島県奄美市名瀬港町3-5
鳥しん
地元の人も打ち上げや宴会でよく使うお店。市街地から少し離れた落ち着いたところにあります。こちらも地鶏をメインにしたお料理や島料理を提供しているので、鶏飯以外にも奄美の料理を楽しみたい!という方にはぴったりです。また昼と夜でも雰囲気が全然違うので、昼夜違う日に行くのも面白いですよ。混み合っている人気店なので、電話をかけていくことをおすすめします。
営業時間:11:30~23:00
定休日:年中無休
連絡先:(0997)53-6515
住所:鹿児島県奄美市名瀬伊津部町12-6
ホームページ:http://www.torishin.co.jp/tennpo.htm
美味しい鶏飯をお土産にも!お土産、ギフトに人気の鶏飯フリーズドライ
「鶏飯すごい食べたいんだけど、さすがに奄美までは行けないよ」なんて方に、ぜひともおすすめしたい商品。フリーズドライってどうなの?と思うかもしれませんが、騙されたと思って一度食べてみてください。ご飯にのせて、お湯を注ぐだけなのに本当の鶏飯の味がするのです。奄美に帰省した際に、お土産や自宅用に大量に買っていく奄美出身者も多いので、その美味しさはお墨付きです。Amazonから注文できますよ。
内容量:10g×10袋
価格:1940円(関東への配送料無料)
「東京でも鶏飯を食べたい」そんな方にはここがおすすめ!
土濱笑店
渋谷の神泉町にあるお店。奄美出身の方が経営していて、奄美ファンや奄美出身の東京在住者などで賑わいます。美味しい鶏飯や島料理はもちろん、奄美名産黒糖焼酎、そして島独特の温かい雰囲気が感じられるお店です。
営業時間:17:30~23:45
定休日:日曜定休日(不定休あり)
連絡先:(03)6416-1027
住所:渋谷区神泉町12-4 アーガス神泉ビル2F
京王井の頭線【神泉駅】徒歩3分
東京メトロ半蔵門線、東急田園都市線【渋谷駅】徒歩11分
JR山手線【渋谷駅】ハチ公口 徒歩13分
店舗ブログ:http://tsuchihama.amamin.jp/
みしょーれ奄美

出典:uds.gnst.jp
五反田駅から徒歩3分のお店。奄美出身のご主人が「奄美」をテーマに切り盛りしています。鶏飯はもちろん、島らっきょや油ぞーめんもおすすめです。鹿児島の芋焼酎、奄美大島の芋焼酎、沖縄の泡盛など、お酒の種類も豊富ですよ。
営業時間:11:30-13:30(月〜金)
17:30-23:30(L.O.22:30)
定休日:日曜、祝日
連絡先:(03)5436-5308
住所: 東京都品川区西五反田1-16-1 菅原ビル2F
JR 五反田駅 西口 徒歩3分
奄美大島で本場の鶏飯を
400年もの歴史がある鶏飯。お店それぞれスープの濃さや、トッピングの具、そしてお店の雰囲気と少しずつ違うので、食べ比べしてみて、自分のお気に入りの鶏飯を見つけてみるのもいいかもしれません。ぜひ一度、奄美大島に足を運んで、本場の鶏飯を心ゆくまで味わってみてくださいね。
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この記事のライター
奄美大島育ちの島っ子。大学を機に上京し、現在は大学3年生。自然と美味しい食べ物がエネルギー源。オーストラリア留学がきっかけでサーフィン始めました。