ヨーロッパ旅行の観光の要といえばやはり教会。教養を深めるために絶対に訪れるべき教会10選!

ヨーロッパ観光の要といえばやはり教会です。その時代の最高の技術を用いて作られた素晴らしい建築物として、またヨーロッパの歴史と切っても切り離せないキリスト教のシンボルとして、一度訪れるべき教会がたくさん存在します。
見学前、もしくは見学後にその教会にまつわる背景を学べば、ヨーロッパの歴史と文化へ理解も深まるはずです。

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教会抜きにヨーロッパは語れない!

ヨーロッパの歴史はキリスト教、そして教会抜きでは語ることはできません。それぞれの時代の最新建築技術や、優秀な芸術家や職人たちの痕跡を目にすることができる教会は、ヨーロッパに来たなら外すことのできない観光ポイントです。また教会を中心として町が発展していたことから、多くの教会は市内観光をしながら簡単にアクセスすることが可能です。

ここではヨーロッパにある興味深い教会を10ピックアップして紹介していきます。

1. ウェストミンスター寺院(Westminster Abbey)/英国

英国ロンドンのウェストミンスターにあるイングランド国教会に属するウェストミンスター寺院は、英国最大規模のゴシック建築の傑作と名高い建造物で、ユネスコ世界遺産(文化遺産)に登録されています。

11世紀にエドワード懺悔王が建てたこの寺院は、その後度々改築が重ねられ、現在の姿になったのは20世紀に入ってからのことでした。
寺院の内部は美しいステンドグラスやアーチ型の天井で飾られていて、ここでは戴冠式などの大切な行事が行われています。近年ではウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式が行われたのを記憶にしている人も多いはずです。

また教会内部の壁と床には歴代の王や女王をはじめとして、物理学者のニュートン、自然科学者のダーウィン、作曲家のヘンデル、小説家のディケンズなどの多数の著名人が埋葬されています。

ちなみに日本の学校や職場で鳴る4つの音階からなる始業・終業チャイムのメロディーは、このウェストミンスター寺院のために作られた〈ウェストミンスターの鐘〉という曲がベースになっています。

ウェストミンスター寺院は、ロンドンでも人気の高い観光スポットのひとつで、入り口にはいつも行列ができています。〈ロンドン・パス〉を持っている人は優先で入場できるので、効率よくロンドン観光をしたい方にはこのパスをお勧めします。
多言語のオーディオガイドが用意されており、日本語もあります。なおカメラ撮影等は禁止されているので注意しましょう。


住所 : 20 Deans Yd London SW1P 3PA
開館日 : 月曜-土曜 9:30-15:30(水曜9:30-18:00)※土曜の9月-4月は9:30-13:00
            入場は閉館の1時間前まで
入場料 : 大人(17歳以上)20ポンド、学生・60歳以 17ポンド(要証明書)
            6歳-16歳 9ポンド
WEB : http://www.westminster-abbey.org/visit-us/language/japanese/welcome-to-westminster-abbey

出典:www.noe-j.co.jp

2.ノートルダム大聖堂(Cathédrale Notre-Dame de Paris) /フランス

ノートルダム大聖堂はパリ中心部のシテ島にあるローマ・カトリック教会の大聖堂で、1991年に近隣の建造物とともにユネスコの世界遺産に登録されました。
「ノートルダム」とはフランス語で「私たちの貴婦人」という意味があり、これは聖母マリアのことを示しています。フランス国内には8つノートルダムの名称を持つ聖堂があり、パリにある大聖堂は「ノートルダム・ド・パリ」と呼ばれています。
1804年にはフランスの初代皇帝ナポレオンの戴冠式がここで行われており、歴史的にも興味深い建造物です。

大聖堂の建設が始められたのは1163年で完成したのは1345年と、長い年月が費やされています。
ノートルダム大聖堂「初期ゴシック建築の傑作」と言われ、ヨーロッパに存在する多数のゴシック建造物の指標となりました。ヨーロッパの森をイメージして建てられたこの大聖堂は、天井の高さが33メートルと、中に足を踏み入れると森の中にいるような静寂感を感じることができます。
非常に見所の多い大聖堂ですが、ハイライトはやはり西側・北側・南側にある3つの美しいバラ窓のステンドグラスでしょう。ただし、13世紀当時からのステンドガラスは北側にあるバラ窓だけになります。

ノートルダム大聖堂のマスコット的存在といえば、いたる所に装飾されている「グロテスク」です。これは奇妙な怪物の彫刻で、パリの絵葉書のモチーフにもなっています。ひとつひとつが違った表情やスタイルをしており、見比べてみると非常に興味深い彫刻です。

文学の世界でもこの大聖堂は欠かせない存在で、「レ・ミゼラブル」の著者でフランスが生んだ文豪ヴィクトル・ユーゴが、1831年にこの大聖堂を舞台とした小説「ノートルダムのせむし男(ノートルダム・ド・バリス)」を発表しています。
15世紀の荒れたパリを舞台として、赤ん坊の時にノートルダム大聖堂の助祭長・フロロに拾われノートルダム大聖堂の屋上で育てられた醜い風貌のカジモト、美しいジプシーの踊り子エスメラルダ、彼女の恋人のフェビュス、そしてエルメラルダに横恋慕する助祭長・フロロが織りなす人間ドラマは、1998年にミュージカル化され全世界でヒットしました。


住所 : P6 Parvis Notre-Dame, Place Jean-Paul II, 75004 Paris
開館日 : 月曜-金曜 7:45-18:45、土・日曜 7:15-18:45
入場料 : 無料
WEB : http://www.notredamedeparis.fr/en/

出典:jp.depositphotos.com

3.モンサンミッシェル修道院(Mont-Saint-Michel)/フランス

モンサンミッシェルはフランス西海岸にあるサン・マロ湾上に浮かぶ小さな島と、そこにそびえ立つ修道院で有名で、夕暮れ時にはファンタジー映画を思わせるような幻想的な風景が広がります。
1979年にはユネスコ世界遺産(文化遺産)に登録され、毎年250万人の観光客が世界中から訪れているフランス内で人気の高い観光スポットです。
2009年にはモンサンミッシェルは厳島神社のある廿日市と〔潮の満ち引き〕を利用している世界遺産として、友好都市関係を結んでいます。

この島は元来モン・トンブ(墓の山)と呼ばれており、先住民のケルト人が聖地として信仰していました。
島にある修道院の歴史ですが、708年にアヴランシュ司教オベールが夢のなかで大天使ミカエルのお告げを受け、礼拝堂を建設したことから始まりました。
966年にはノルマンディー公のリシャール1世が、ここにベネディクト会の修道院を建てています。
その後何回か増改築がおこなわれ、現在のような建造物になったのは13世紀に入ってからのことで、中世以降になるとカトリックの聖地として、多くの巡礼者がこの地を訪れるようになりました。
修道院の建築はゴシック様式が主ですが、そのほかにも中世の様々な建築方式が採用されているので、それぞれを比較しながら見学してみると面白いでしょう。

この島は百年戦争では英仏海峡の要塞だったので、モン=サン=ミシェルの入り口には現在もイギリス軍が捨て去った大砲とその弾が残っています。

18世紀末のフランス革命の時には修道院は廃止され、1863年まで監獄として使われていましたが、フランスの文豪ヴィクトル・ユゴーの影響で1865年にナポレオン3世がこの修道院の復活を決定しました。

ちなみにモンサンミッシェルはオムレツの発祥の地として有名なので、修道院と島内の見学でお腹が空いたら名物のオムレツをお試しください。


住所 : BP 22, 50170 Mont-Saint-Michel
開館日 : 5月2日~8月31日 09:00~19:00(最終入場18:00)
            9月1日~4月30日 09:30~18:00(最終入場17:00)
休館日 : 1月1日、5月1日、12月25日
入場料 : 9ユーロ、18~25歳 7ユーロ、18歳未満無料(パスポート等証明書提示)
            日本語オーディオガイドは 4.5ユーロ
WEB : http://www.モンサンミッシェル.com

出典:www.flickr.com

4.ケルンの大聖堂 (Kölner Dom)/ドイツ

ふたつの塔を従えてライン河沿いにそびえ立つケルンの大聖堂。高さは157メートルもあり、ゴシック様式の建築物としては世界最大です。正式名称はザンクト・ペーター・ウント・マリア大聖堂(Dom St. Peter und Maria 聖ペトロとマリア大聖堂の意)です。
ケルンの大聖堂は、トリアの大聖堂とマインツの大聖堂とともに〈3大大聖堂〉と呼ばれており、世界中から観光客が訪れます。

現存の大聖堂は3代目で、2代目が火災で焼け落ちたために1248年再建がスタートしましたが、完成したのは1880年と長い月日が費やされました。ちなみに初代は4世紀、2代目は818年に完成しています。

ケルンの大聖堂に多くの巡礼者が訪れるようになったきっかけは、12世紀後半に東方の三博士の聖遺物がミラノからここに移されたことです。こうして巡礼の地となったことでケルンの町が発展しました。
また三博士の聖遺物だけではなく、宝物庫には「ペテロの杖」「ペテロの鎖」、そしてヨーロッパ最古の大型彫像「ゲロの十字架」など非常に貴重な品々が収められているので、ヨーロッパの歴史が好きな人には外せない観光スポットです。

世界各地からの訪問者を魅了するのは大聖堂の大きさだけではありません。内部には美しいステンドグラスが並んでいて、特に「バイエルン窓」と呼ばれるバイエルン王ルードヴィッヒ1世から贈られたステンドグラスは非常に見応えがある芸術作品です。
また2007年には現代絵画の巨匠ゲルハルト・リヒターが第2次世界大戦で破壊されたステンドグラスのニューリアルを手がけ、モザイク風の市松模様の近代的なデザインのステンドグラスが仕上がりました。しかしこのデザインは賛否両論で、ケルン大司教ヨアヒム・マイスナー枢機卿はデザインに反対だったらしく、ステンドグラス完成のお披露目のセレモニーには不参加だったそうです。

大聖堂のふたつの塔のうち、南塔は入場料を払えば上ることができます。高いところから見るケルンの街並みやライン河の景色は、良い旅の思い出になるでしょう。所要時間は1時間程度です。


住所 : Domkloster 3, 50667 Köln
開館日 : 6:00〜19:30 (11月〜4月) / 6:00〜21:00(5月〜10月) 
             ※礼拝時には入り口を閉めるため中途入場できない
          〔南塔] 3月・4月・10月 9:00〜17:00/5月〜9月 9:00〜18:00
                       11月〜2月 9:00〜16: 00(入塔は閉館の1時間前まで) 年中無休
入場料 : 無料 塔に上る場合は4ユーロ
WEB : https://www.koelner-dom.de/index.php?id=19167&L=1

出典:tabizine.jp

5.ヴィースの巡礼教会 (Wieskirche )/ ドイツ

ヴィースの巡礼教会は南ドイツバイエルン州の牧草地の中にたたずむ教会です。このヴィース教会の「ヴィース」はドイツ語で「草原」を意味しています。
ロマンティック街道沿いの牧歌的風景の中にポツンと建つこの教会は、外観はどちらかといえばシンプルで、ごく普通のドイツの田舎の教会に見えます。しかし、一歩中に足を踏み入れると、そこにはため息が出るほど美しいロココ様式の内部装飾によるまばゆい空間が広がっています。

教会の歴史をたどると行き着くのが「ヴィースの涙の奇跡」

シュタインガーデン修道院の修道士が彫った「鞭を打たれるキリストの木像」は、あまりにむごたらしいとの理由から8年間放置されていました。しかしそれを不憫に思った農夫が、1738年にそのキリストの木造を譲り受け熱心に拝んでいると、そのキリスト像が1ヶ月後の6月14日に涙を流しました。
この噂はまたたく間に広がり、多くの巡礼者がこの農夫の元を訪れるようになりました。そのために1740年に牧草地の中にある小さな礼拝堂にこのキリスト像が移されましたが、シュタインガーデン修道院は集まってくる巡礼者の多さに教会を建てることを決めました。寄付を募り1746年から教会建設に着手して、1757年に建設を完成させています。

ヴィースの巡礼教会ユネスコ世界遺産に登録されていて、ヨーロッパで最も美しいロココ様式の内装と高い評価を受けています。見所は教会の天井に描かれた素晴らしい天井画で、その美しさは「天から降ってきた宝石」と賞賛されるほどです。
この教会を設計したのは「ドミニクス・ツィンマーマン」という有名な宗教建築家で、彼は死ぬまでこの教会の側を離れないでずっと見守っていたとのことでした。また素晴らしい天井画を手がけたのは、ドミニクスの兄の「ヨハン・バプティス」です。

日本でもドイツの観光ルートとして人気の高いロマンティック街道の終点フュッセンの近くにあるヴィース教会は、近くにあるノイシュヴァンシュタイン城とともに人気の高い観光スポットとして、年間100万人の観光客が訪れています。

ヴィース教会への最も手軽なアクセス方法は、やはりミュンヘンからのバスツアーの利用でしょう。ノイシュヴァンシュタイン城やフュッセンの観光がセットになっていて、効率よく南ドイツの見どころを観光することができます。


住所 : Wies 12, 86989 Steingaden
開館時間 : 8:00~20:00(夏時間)8:00~17:00(冬時間)
              土日のミサの時間には入場できない場合もある
入場料 : 無料
WEB : http://wieskirche.de

出典:www.weblio.jp

6.ミラノのドォーモ (Duomo di Milano) /イタリア

ミラノのドォーモは聖母マリアに献納されている大聖堂で、世界最大級のゴシック建築として有名です。全長158m、翼廊の幅93m、全高108.5mと、聖堂としてはローマのサン・ピエトロ寺院の次に大なもので、広さは1万1700㎡にも及びます。
第2次世界大戦でミラノは爆撃を受けましたが、連合軍のはからいによりこのドゥオーモは爆撃を逃れています

14世紀末にこの大聖堂の建築を思い立ったのは、ミラノ君主ジャン・ガレアッツォ・ヴィスコンティという人物でした。彼は神聖ローマ帝国の皇帝より「ミラノ公」の名称を買い自分の勢力を伸ばしたやり手で、北部・中部イタリアの大部分を領有した時期もありました。
しかし自分の領有地は広がっても、重要な跡取りの男の子にはなかなか恵まれませんでした。そこで聖母マリアの恵みを受けるために、バチカンのサン・ピエトロ大聖堂と同等スケールの大聖堂を作ることを決意したのでした。
この時新たに大聖堂を建てる場所として選ばれたのが、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂という古代から存在していた大聖堂のある場所でした。
1386年から始められたドォーモの建設工事は数々の宗教戦争により中断され、最終的に大聖堂が完成したのは、最初から500年もの年月を経た1813年のことでした。
ちなみに大聖堂を完成させるように命令を出したのは、その当時ミラノを征服したフランスの初代皇帝ナポレン・ボナパルトで、資金もフランス政府が負担していました。

現在135本の尖塔と、3500体近くある聖人像が装飾されているドゥオーモの外観は神々しいオーラーを発しており、ミラノの街に欠かせない存在となっています。
ドゥオーモの一番高い位置には金のマリア像が飾られており、昔はこのマリア像より高い位置に建物を建てることは禁止されていたそうです。

内部にも高い芸術性を持つ数々の装飾品がありますが、足を踏み入れると目に入ってくるステンドグラスは、ドォウーモ見学のハイライトともいえるでしょう。
旧約聖書、新約聖書、黙示録や、聖母マリア、イエス・キリスト、聖人たちのストーリーがステンドグラスで描かれており、目でキリスト教について知ることができます。

聖堂の上へは階段かエレベーターを使い登ることができ、晴れた日はアルプスの山々を眺めることもできます。

なおドゥオーモの入場料は大聖堂のみでなら2ユーロですが、屋上、博物館、サン・ジョヴァンニ、アッレ・フォンティ洗礼堂、サン・ゴッタルド教会などの見所があり、それぞれ入場料が必要です。
じっくり見学したい方にはドゥオーモパスA(屋上へはエレベーター使用)、もしくはB(屋上へは階段を使用)をお勧めします。全ての見所を全てカバーしたパスで、なおかつパス保持者は大聖堂の写真撮影も許可されていてお得です。


住所 : Piazza del Duomo, 20122 Milano
開館時間 : 8:00~19:00(年中無休)
入場料 : 大聖堂のみ 2ユーロ、ドゥオーモパスA 15ユーロ、ドゥオーモパスB 11ユーロ
WEB : http://www.duomomilano.it/en/

出典:4travel.jp

7.サン・ピエトロ大聖堂 (St. Peter's Basilica) /バチカン市国

サン・ピエトロ大聖堂はイエス・キリストの第一の弟子・聖ペテロ(サン・ピエトロ)の墓所があったところに建てられたので「サン・ピエトロ大聖堂」という名前がつけられました。
バロック様式のサン・ピエトロ大聖堂は、キリスト教建築物として世界最大の規模を誇り、一年を通して世界中から観光客が訪れる場所です。

現在サン・ピエトロ大聖堂がある場所はかつて競技場があり、ここで帝政ローマ時代の紀元64年に、12使徒の筆頭ペテロが皇帝ネロの迫害により逆さ十字架にかけられ殉教しています。そのためにここが場所がカトリックの聖地として崇められ、多くの巡礼者が訪れるようになり、324年にキリスト教を公認したコンスタンティヌス帝が聖堂の建設を命じたのでした。
サン・ピエトロ大聖堂はルネサンス期には崩壊の危機に直面しますが、16~17世紀に再建され現在に至っています。

大聖堂の中は見所が盛りだくさんで、歴史や美術に興味のある人であれば数時間滞在していても全く飽きることがないでしょう。もしサン・ピエトロ大聖堂を訪れるのであれば、半日は時間をとっておくことをお勧めします。
またドーム頂上(クーポラ)にも上れて、ここからはバチカンとローマ市街が一望できます。上る方法は階段とエレベーターがありますが、階段はかなりハードですので、体力に自信のない方はエレベーターを利用をお勧めします。

サン・ピエトロ大聖堂への入場の際には、空港と同じようなセキュリティチェックがあります。ナイフなどの危険物が荷物に入っていたら没収されてしまいますので注意しましょう。
またイタリアでは教会の見学では服装チェックがあるところがあり、このサン・ピエトロ大聖堂もそのひとつです。夏のイタリアは暑いので軽装で観光となりますが、肩が出ているタンクトップや、膝が出ている半ズボンでは入場を拒否されます。
教会によっては肩や膝を隠せる大きなスカーフを貸してくれるところもありますが、前もって自分でも服装については気をつけておきましょう。


住所 : Piazza di San Pietro, 00120 Vatican City
開館時間 : 7:00~19:00(4-9月)8:00~18:30(10-3月)
               ミサ、宗教行事の場合には入場制限あり
入場料 : 大聖堂 無料
            宝物殿7ユーロ、クーポラ5ユーロ(階段利用)7ユーロ(エレベーター利用)
WEB : http://www.vatican.va/various/basiliche/san_pietro/index_it.htm

出典:tabizine.jp

8.サグラダ・ファミリア教会 (Temple Expiatori de la Sagrada Família)/スペイン

建築家アントニオガウディが自らの人生をかけ建築したのがサグラダ・ファミリア教会です。着工から130年過ぎた今もまだ未完成で建築工事が続けられています。
当初は完成までに300年以上は必要だと見積もられていましたが、現在では着工144年目の2026年に完成するとの見込みです。
完成が早まった原因としては、現代の優れた建設技術や3Dプリンター、また観光客による収入の安定が大きく関与しています。
ちなみにこの教会の建築費用は全て観光収入と寄付で賄われているとのことです。

サグラダ・ファミリア教会が建てられた経緯ですが、民会カトリック団体「サン・ホセ協会」が貧しい人々のために再家族に捧げる贖罪教会の建設を計画したことに始まります。
最初は建築家のフランシスコ・ビリャーが無償で設計を引き受けたのですが、意見の対立により着工後に設計担当を辞退してしまいます。そこでまだ無名だった31歳のアントニアガウディに白羽の矢が立ったのです。
アントニアガウディは1926年に亡くなるまでサグラダ・ファミリア内で生活し、自らの作品完成のために情熱をかけたとされています。

サグラダ・ファミリア教会は天に向かって伸びる18本の尖塔を持ち、このうち12本が12使徒を、4本が福音記者を、1本が聖母マリアを、そして1本がイエス・キリストを象徴しています。18本のうち現在完成している尖塔は8本で、ガウディが生存中に完成したのはたった1本でした。
またユニークなオブジェもこの教会の見所のひとつで、イチゴやサボテンなどの独創的なオブジェからは、ガウディのたぐい稀な美的センスを感じることができます。
教会内部の装飾も個性的で、とりわけ太陽の光を通して光るステンドグラスは教会内を幻想的に演出しています。

観光スポットが盛りだくさんのバルセロナでも、サグラダ・ファミリア教会はメインの観光ポイントと言えるほど人気が高いので、事前に公式サイトでチケットを予約することをお勧めします。
チケットは数種類あり、聖堂のみ、聖堂と塔、オーディオガイド、ガイドツアーなどが組み合わされています。


住所 : Calle Mallorca 401, 08013 Barcelona
開館時間 : 9:00~19:00(4-9月)9:00~19:00(10,3月)9:00~18:00(11-2月)
               9:00~14:00(12月25/26日 1月1、1月6日)
入場料 : 大堂のみ 15ユーロ、聖堂・塔・オーディオガイド(日本語) 29ユーロ
WEB : http://www.sagradafamilia.org
          https://www.clorian.com/site/SagradaFamilia/?lang=en(チケット予約)

出典:twitter.com

9.聖ヴィート大聖堂 (Katedrála svatého Víta)/チェコ共和国

中世の美しい街並みを残すチェコの首都プラハは、「プラハ歴史地区」として世界遺産に登録されている、中欧でも非常に人気の高い観光都市です。
そのプラハにあるプラハ城は世界最古で最大の規模を持ち、敷地内には旧王宮・教会・修道院などの建造物が立ち並んでいます。
これらの建造物の中でひときわ存在感を見せているのが、歴代のボヘミア王が埋葬されている聖ヴィート大聖堂で、プラハ城見学のハイライトとなっています。

重厚なゴシック様式と高さは96メートルの塔が印象的なこの大聖堂は、ウィーンのシュテファン大聖堂をはじめとして、中央ヨーロッパにある数多くの教会建築に大きな影響を与えたとされる意義のある建造物です。

この大聖堂の歴史が始まったのは930年頃で、当時はこの場所にロトンダという円形の簡素な教会が建てられていました。その後カレル4世が大聖堂の建築を命じて、1929年に建築工事がスタートするとフランスやドイツから建築家が召集されました。しかしフス戦争などで工事が中断されたこともあり、この大聖堂が完成するまでには600年もの年月を必要としました。

聖ヴィート大聖堂を訪れる人の中には 、パリやアメリカで活躍したチェコを代表するアール・ヌーヴォーの画家のアルフォンス・ムハ作のステンドグラスを目的にしている人も少なくありません。
彼の作品のステンドグラスは大聖堂の入口の左側の手前から3番目にあり、最上部分にはキリストが、中心部にはチェコの守護聖人ボヘミア王のヴァーツラフと彼の祖母 の聖リュドミラが描かれています。またその周囲にはスラヴ世界にキリスト教を広めた聖ツィリル・聖メトディウス兄弟の生涯も描かれています。 
アルフォンス・ムハらしい柔らかいデザインと美しい色彩のステンドグラスは、プラハを訪れたなら一見する価値に値する芸術作品です。

なおプラハ場内は有料ゾーンと無料ゾーンがあるので、見学したい場所のチケットを購入して入場しましょう。
大聖堂内も無料ゾーンと有料ゾーンに分かれていて、ムハのステンドグラスは有料ゾーンにあるので、見学するためにはチケットの購入が必要になります。

【大聖堂見学が可能なチケット】

(コースA)大人350コルナ、子供・学生175コルナ
聖ヴィート大聖堂、旧王宮、プラハ城の展示、聖イジー教会、黄金小路、ダリボルカ、火薬塔、ロジュンベルク宮殿

(コースB)大人250コルナ、子供・学生125コルナ
聖ヴィート大聖堂、旧王宮、聖イジー教会、黄金小路、ダリボルカ


住所 : Prague Castle, Prazsky Hrad, 11908 Prague
開館時間 : 月-土曜日 9:00~17:00、日曜日12:00-17:00(4-10月)
               月-土曜日 9:00~16:00、日曜日12:00-16:00(11-3月)
入場料 : 大聖堂の有料ゾーンはチケット購入
WEB : www.hrad.cz

出典:jp.123rf.com

10.聖ワシリイ大聖堂 (Собор Василия Блаженного)/ロシア

モスクワにあるクレムリンの赤の広場にたたずむ聖ワシリイ大聖堂は、ロシア正教会の大聖堂としてロシアが誇る歴史的な建造物です。
正式名称は「堀の生神女庇護大聖堂」で、これは生神女庇護祭の日にイワン4世の軍がタタール軍に勝利したのを記念しています。
ちなみに現在の通称での「ワシリイ大聖堂」は、聖堂の軒下などで野宿をする聖人ワシリイ(佯狂者) からきています。

1990年にユネスコの世界遺産に登録されたこの大聖堂は、玉ねぎ型の8つの塔と色鮮やかな外観が非常にユニークで、大聖堂と言うよりも「おとぎ話に出てくるお城」という表現がぴったりします。夜ライトアップされた姿も美しく、昼間のかわいらしくポップなイメージとはうって変わり、妖艶な美しさを放つ神秘的な建造物に変化します。
現在では聖ワシリイ大聖堂は教会と言うより博物館として機能しており、礼拝は毎年1回のみ生神女庇護祭の日だけ行われます。
ちなみにゲームソフトで有名な「テトリス」の背景に、この聖ワシリイ大聖堂が使われています。

この大聖堂の建築を命じたのはイヴァン4世(イヴァン雷帝)で、1551年から1560年にかけて建築工事が行われました。
外観が現在のようなカラフルな姿に変身したのは17世紀から19世紀にかけてのことで、16世紀の完成時にはもっと地味な外観をしていました。

聖ワシリイ大聖堂については興味深い言い伝えがあります。
イヴァン4世が聖ワシリイ大聖堂より素晴らしい建物を造らせないために、設計者ポスニク・ヤーコブレフの眼を潰したという言い伝えです。
ただしこれは実話ではないようで、大聖堂の完成後にも設計士ヤーコブレフが手がけた仕事が記録として残されています。ただしイヴァン4世が残酷だったのは事実のようです。


住所 : RED SQUARE, MOSCOW, 109012
開館時間 : 11:00-17:00(火曜定休)
入場料 : 大人250ルーブル、学生50ルーブル
WEB : https://shm.ru/visit/excursions/#museum=9/date=current/page=1(ロシア語)

出典:ja.wikipedia.org

まとめ

以上の教会はいかがでしたか?訪れてみたい教会は見つかりましたか?
ここで紹介した教会以外にも、ヨーロッパには歴史的、芸術的に興味深い教会がたくさんあります。
機会を見つけて、歴史や芸術についての教養が深まる【教会巡り】を楽しんでください。

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