「百塔の街」プラハのおすすめ観光&グルメスポット10選

「百塔の街」で知られるチェコの首都・プラハ。中世にタイムスリップしたような美しく可愛らしいこの街は、その名の通り高い塔が建ち並び、石と金属の融合したモニュメントに飾られ、魔法使いを連想させる雰囲気を持っています。そんなプラハで訪れるべき場所とこの地ならではのグルメスポットをご紹介します。

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チェコの首都・プラハの街並みから始まる旅


中欧の古都・プラハを存分に満喫するにはどの様に歩いたら良いのでしょうか。ヨーロッパで最も中世の面影を色濃く残す素敵なこの街は歴史と芸術に溢れ、長い歴史が生き続けています。高台から街を見下ろせば塔が林立し、「百塔の街」というプラハの異名を実感するでしょう。そんなプラハの持つ魅力を一歩一歩辿って行きましょう。まずこの街の概要を知る為に訪れるべきは…。

モルダウ川・プラハ城周辺の見どころ

1・モルダウ川とカレル橋

夕暮れのカレル橋の雑踏

ボヘミアの作曲家・スメタナの「モルダウ」。美しいメロディを持つ有名なこの曲のタイトルそのままのモルダウ川(ヴルタヴァ川)はプラハの中心を悠々と流れています。川の左岸は小高いお城地区、右岸は旧市街・商業地区となっており、その両岸を結ぶ橋の中で最も有名なのが「カレル橋」。全長516メートル・幅9・5メートルのこの橋は歩行者天国となっており、土産物屋や似顔絵を描く画家、ストリートパフォーマーや多くの観光客で溢れかえっています。また、橋の両脇に並ぶ30体の像は美術品としての価値が高く、触れると幸せになるという像の前では多くの観光客が手をかざし、その姿を写真に収めています。

2・聖ヴィート大聖堂・ミュシャのステンドグラス

教会や宮殿、庭園などを擁するプラハ城の敷地内部にどーんと現れる聖ヴィート大聖堂。まずはその大きさと装飾の細かさ、煤けた色が目に焼きつきます。建物自体が芸術品といえるこの素晴らしい大聖堂は、内部も大変立派で厳かです。何枚もの大きなステンドグラスはそれぞれ大変に美しいのですが、特に有名なのはチェコの画家、アルフォンス・ミュシャのステンドグラス。ブルーを基調とした鮮やかなそのステンドは、約4万枚のガラス片から成っています。現在ではそのステンドグラスを始め内部装飾を見る為に追加料金を払わねばなりませんが、その価値は大いにあるほど素晴らしいもの。また、注意事項として帽子は脱ぎ、袖のあるものを着用する事がマストです。

Katedralasvetahovita

3・フランツ・カフカの旧居もある黄金小路

聖ヴィート大聖堂から旧王宮、聖イジー教会をぬけて左手に「黄金小路」と呼ばれる道がでてきます。細い石畳の小道に、チェコらしい、おとぎの様なくすんだ様々なカラーの小さな家々が建ち並ぶ様はとても可愛らしいです。22番の水色の家は「変身」で有名なフランツ・カフカが仕事場として使っていた場所です。現在では黄金小路の家々の一階部分は様々なショップやチェコの古い時代の可愛らしい暮らしぶりが展示されており、2階部分は長い廊下で繋げられ、武器や鎧などが展示されています。

The Golden Lane – Prague Castle

4・ストラホフ修道院

神学の間

プラハ城・マティアス門から真っ直ぐ徒歩10分程行くと、左手に現れるストラホフ修道院。1950年に最終的な修復を終えたこの修道院は、歴史図書館として、貴重な蔵書を14万冊抱えています。バロック様式の半円天井とスタッコ(漆喰の一種)細工の美しい「神学の間」、A・マウルベシュの天井のフレスコ画と、その美しい天井まで届きそうな、両壁に高く蔵書が並べられた「哲学の間」の眺めは壮観であり、特に必見です。


Královská kanonie premonstrátů na Strahově | Strahovský klášter

旧市街周辺の見どころ

5・旧市街広場

旧市街観光の中心となる旧市街広場はとても広く、多くの観光客、ストリートパフォーマー、様々なショップやレストラン等が集まり大変賑わっています。ここを中心としてボヘミアンガラスやマリオネットや琥珀のアクセサリーなどチェコらしいお土産屋に足を伸ばすのも、ビールやチェコ料理に舌鼓をうつのも、また、ただぶらぶらと入り組んだ小道を歩き回るのも良いでしょう。特に街全体がオレンジにライトアップされる夜間、一際青白く輝くティーン教会の姿は大変美しいものです。

6・旧市庁舎の天文時計

旧市街広場の一角に位置する旧市庁舎はゴシック様式の歴史ある建物で、その内部には様々な歴史画が飾られ、近代的なエレベーターで上がる事のできる69メートルの塔からは美しいプラハの街を見晴らせます。11世紀まで遡る歴史を持つこの旧市庁舎の目玉は、外壁の天文時計。石と金属で彩られたチェコらしいこの天文時計は15世紀に造られ、毎時00分には死神が鐘を叩く音に合わせて、キリストの12使徒が回り出します。その為、ただでさえ混んでいるこの天文時計前は、その時刻近くなると一目そのからくりを見ようとする観光客で溢れかえります。

Prague city tourism

7・チェコと言えばビール!数多くある名店で美味しいビールを。

名店・「U Zlatèho tygra (ウ・ズラティーホティグラ)」(黄金の虎の意)。
ジョッキが空いたらオーダーせずとも新しいジョッキが運ばれてくるシステム。これ以上いらない場合はコースターを被せましょう。

チェコで絶対忘れてはならないのがビール。一人当たりの年間消費量が世界一と言われているチェコではバドワイザーの元祖となる「ブジェヨヴィツキー・ブドヴァル」や世界初のピルスナービールである「ピルスナー・ウルクェル」など様々な種類のビールが産まれました。プラハでも「ウ・カリハ(U Kalicha)」、「ウ・フレクー(U Fleku)」、「ウ・ズラティーホティグラ(黄金の虎)」などの名店がひしめき、ローカルも世界中からの観光客も共に、その素晴らしいビールを楽しんでいます。ジョッキで運ばれる琥珀色のビールも、またこちらも本当に美味しい黒ビールもコクがあり、深い味わいで「チェコで飲むビールは本当に格別」と思わせてくれます。

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8・ミュシャ美術館 (Muchov Museum)

2017年・3月8日-6月5日、東京・国立新美術館で初公開されるミュシャ:スラヴ叙事詩

チェコを代表する画家、アルフォンス・ミュシャは19世紀末アールヌーボー画家の第一人者としてパリで名を馳せました。その繊細で美しい色使い、多くの作品で描かれる女性の表情やポスターデザインは現代まで多くの人々を魅了し続けています。
特にこの春、そのミュシャの巨大な20枚の絵からなる「スラヴ叙事詩」が他のアールヌーボーの逸品と共に日本で初公開される事から大変な注目を集めています。
そのミュシャの様々な作品が展示されているこちらの美術館は地下鉄ムーステク(Můstek)から徒歩5分の場所にあり、リトグラフ、パステル画、油絵などを静かな雰囲気の中で楽しめます。




Mucha museum

9・美味しいチェコ料理を食べ尽くす!

チェコの食事と言えばやはりビールと共に楽しむものなので、美味しいビアホールで食事をとるのが大正解です。先に挙げたビールの名店「ウ・フレクー(U Fleků)」や「ウ・ズラティーホティグラ(U Zlatého tygra)」は食事の美味しさでも定評があります。

さて、何を食べるべきか…。牛のタルタルを微塵切りの玉ねぎやパプリカパウダー、マスタードなど様々な調味料と共に揚げたバゲットに載せていただく「タタラーク(Tatarak)」、パプリカの粉と共にオリーブオイル漬けされたカマンベールチーズのマリネ・「ナクラダニー・ヘルメリーン(Nakládanýhermelín)」、「グーラシュ」…。豚の膝肉のグリルをマスタードやケチャップでいただく「コレノ(Koleno)」は是非黒ビールと共に!。忘れてはいけないチェコオリジナルの付け合わせ、「クネドリーキ(Knedlíky)」。こちらは練った小麦粉にパンやジャガイモを混ぜて茶筒型に蒸されたもので、1センチ程の厚さに切られて供されます。

オリーブオイル漬けにされたカマンベールチーズのマリネ
ナクラダニー・ヘルメリーン(Nakládanýhermelín)

広い店内・賑わうビアホールでの食事はチェコならではの楽しさがあります。数々の名ビアホールで、美味しいビールと共にダイナミックなチェコ料理をお楽しみください。

U Fleků

10・チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地!「ドヴォルザークホール」でクラシック鑑賞

モルダウ川(ヴルタヴァ川)沿いに建つ「ルドルフィヌム(芸術家の家)」内にあるドヴォルザークホールは世界屈指のオーケストラ、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地。有名な「プラハの春音楽祭」のメイン会場でもあります。土臭く、それでいて本当に美しい音楽を生み出したドヴォルザークはスメタナと共にチェコを代表する大作曲家です。このホールは外観・内装共に美しく、ここで聴くドヴォルザークのシンフォニーは素晴らしいものです。是非ドレスアップをしてボヘミアの地で生まれたチェコならではの音楽に酔いしれてみてください。

Rudolfinum

歴史が生き続けるプラハ

中世の面影そのままを残すプラハ、モルダウ川に見守られたこの街は今日も美しく時を刻んでいます。おとぎの国・魔法使いなどまるで子供の頃に読んだ絵本さながらに広がるプラハの街を是非一度訪れ、その異国感に浸ってみてください。

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