気まま遍路・男の一人旅!第二番札所【極楽寺】

始まったばかりの遍路道、美しき旅はまだまだ続きます。
第二番札所「極楽寺」です。

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極楽寺

出典:ja.wikipedia.org

仁王門

一番札所「霊山寺」から1.2キロ、本当に近い距離にあるのがこの二番札所、日照山・無量寿院「極楽寺」です、一番から向かって路を行くとなだらかなカーブの先に鮮やかな赤い門で遍路を迎えてくれます。空海(弘法大師)が弘仁六年(815年)にこの地で修行した折に「阿弥陀経」を読み秘法を修され、結願の十七日に現れた阿弥陀如来の姿を謹刻され本尊としたとされています。
ここの阿弥陀如来の顔容から発する光が、遠く鳴門の沖まで達したと言われ、その光が漁の妨げになるということで本堂の前に山を築き光を遮ったといいます。これが山号の「日照山」の由来となっています。

鮮やかな朱塗りの仁王門、それをくぐっていくと境内には美しい庭園が広がっています。そのすぐ前には「願掛け地蔵」を祀る小さいお堂があります、真心を込めてこのお地蔵様に真言を唱え、願掛けをするとともに自分自身の努力を誓います。

参道には「釈迦如来像」「子授招福大師」「平和観音」「水子供養地蔵」などが建っています。

ここには空海(弘法大師)のお手植えとされている「長命杉」があります。樹齢千二百年は越えると言われる巨木がこの寺のシンボルです。この長命杉の幹に触れると長寿になるといわれ、また幹を触れた手で自らの悪いところをさすると平癒すると言われてきました。しかし長命杉の保護のため直接は触れらぬようになり、紅白の紐を通して力を授かるようになりました。

出典:ja.wikipedia.org

長命杉

仏足石の前の石段を上がるとそこに本堂と大師堂が建っています、その間には「重かるさん」「軽かるさん」などと呼ばれている「抱き地蔵」があります。このお地蔵様を抱いて、軽いと思ったら願いが成就するといわれています。

出典:ja.wikipedia.org

本堂

出典:ja.wikipedia.org

大師堂

極楽寺の文化財

重要文化財
木造阿弥陀如来坐像 - 秘仏本尊、漆箔・古色、像高84.0cm、鎌倉時代作、明治44年8月9日指定

県指定有形文化財
絹本著色両界曼陀羅図 - 縦157cm横107cm、昭和48年1月12日指定

鳴門市指定天然記念物
大杉(長命杉) - 幹周4.65m、樹高15m、昭和42年11月9日指定

遍路用語の紹介

札所

お遍路で巡る四国八十八箇所の寺のことです、昔巡礼者が本尊を安置しているお堂の柱などに木製や金属製の納札を打ち付けていたことが由来になっています。

打つ

八十八ケ所の札所を巡拝することで、先の納札を打ち付けていたことからそう呼ぶようになりました。
今では紙製のお札を納札箱に納めるようになっています。

順打ち

札所を番号順に巡拝することを指します。
一番札所からではなくても、都合に合わせて途中の札所から順に一周することも順打ちと言います。

通し打ち

八十八ケ所の札所を一度に全て巡拝することをいいます、昔は一度の巡拝で全ての札所を巡るのが主流かつ正式な巡礼方法だったようです。

アクセス

鉄道
四国旅客鉄道(JR四国) 高徳線 - 阿波川端駅下車 (1.1km)、板東駅下車 (1.5km)

バス
徳島バス 大麻線「二番札所前」下車 (0.1km)

道路
一般道:徳島県道12号鳴門池田線 極楽寺前 (0.1km)

次に向けて

第二番札所「極楽寺」でした、いかがでしたか?春、桜の時期にはちょうど仁王門の脇に咲く桜の花が、鮮やかな朱塗りの仁王門を美しく彩り、まさに花を添えてくれます。
この極楽寺には宿坊もありますので、ここで一休みしてこの後の旅路の力を蓄えるのも良いのではないでしょうか。

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