芸術の秋はヨーロッパでオペラやバレエにコンサート!チケットやドレスコードのハウツーとおすすめのオペラハウス・コンサートホール

秋から冬にかけてヨーロッパを訪れる機会があれば、ぜひ足を運んでもらいたいのがオペラハウス(歌劇場)やコンサートホールです。一流のオペラやバレエ、そしてコンサートはきっとあなたの感性を磨いてくれるはずです。教養と感性を磨くヨーロッパの旅で自分を成長させてみましょう。

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秋のヨーロッパでオペラ・バレエ鑑賞を

秋のヨーロッパを訪れたならオペラ、バレエ、管弦楽団によるコンサートを楽しんでみましょう。日本なら高くて観に行けないような有名なアーティスト達の公演チケットも、現地では非常に安く手に入ります。。
「ヨーロッパでオペラやバレエ鑑賞なんて敷居が高すぎる」と思う人もいるようですが、ちょっとしたハウツーを知れば、旅のついでに気軽に楽しめるようになるはずです。
そこでチケットの購入の仕方やドレスコード、そしてヨーロッパでお勧めのオペラハウスとコンサートホールについて解説していきます。

出典:ticketsoccerworld.com

チケットの入手方法は?

出典:paris-blog1.com

インターネットの普及により海外で上演されるオペラやバレエ、またはコンサートなどのチケットを簡単に手に入れられるようになりました。
ヨーロッパの有名な劇場は公式サイトを持っているので、そこにアクセスして演目、希望日時、座席などを選んでクレジットカードでの支払いにすれば簡単にチケットが手に入ります。
時間に余裕がある場合は日本までチケットを郵送してくれるところもありますが、それ以外であれば現地の劇場の窓口やチケットオィスでの受け取りになります。

他にもヨーロッパ全域のオペラ、バレエ、コンサート、演劇などのチケットを扱っている海外のエージェンシーで日本語のサイトを持っているところもあるので、そこで手配するという方法もあります。
もちろん全てが不安という方なら、チケット手配をしてくれる日本の旅行会社やエージェンシーにお願いするのが無難でしょう。

また現地で「時間があるのでオペラでも」と思いついた時には、直接劇場の窓口やチケットオフィスへ行ってみましょう。この方法なら事前に売り切れていたチケットでも、当日券やキャンセルなどで余ったチケットが手にはいる可能性もあります。もちろんホテルのコンシェルジェにお願いするという方法もあります。

ドレスコードは?

出典:tabitatsu.jp

チケットの手配が済んだら気になるのがドレスコード。
「ヨーロッパの有名なオペラハウスやコンサートホールに行くなら正装しなくては」と気負う人もいるようですが、初演以外の公演ではロングドレスやタキシードなどで正装している人はそれほど多くありません。

男性ならネクタイにジャケットと革靴できちんとした雰囲気を、女性ならシンプルな黒のワンピースにアクセサリーやスカーフで華やかさを演出する程度でOKでしょう。
ドレスコードは座席のカテゴリーに合わせるのも大切で、カテゴリーの高い席にジーンズ、タンクトップ、スニーカーなどの軽装で座っていたり、安い立ち見席でタキシードやロングドレスで立っていれば、それは間違いなく浮いてしまいます。

またどうしても正装して劇場まで行きたいという人は、公共機関ではなくタクシーやリムジンで移動する方が無難です。日本ほど地下鉄やバスの治安が良くないヨーロッパでは、ロングドレスやタキシードでバスや地下鉄に乗って移動する地元の人はほとんどいません。お金がありそうだと思われると、どんな被害に会うかわかりませんので。

おすすめのオペラハウス & 劇場 10選

1. ガルニエ宮 - パリ国立オペラ (Palais Garnier)

出典:wikimapia.org

1875年に完成したガルニエ宮は建築家ガルニエが設計し、画家シャガールが天井画を描いたという、バロック様式の豪華絢爛な内装が魅力的なオペラハウスです。
1989年にバスティーユ・オペラ座が新たに完成するまでは、このガルニエ宮がパリにおけるオペラ公演の中心でした。現在ではバスティーユ・オペラ座で多くの公演が行われていて、このガルニエ宮はバレエの公演のみとなっています。
パリ9区に位置しすぐ近くにはギャラリーラファイエットもありますが、それほど治安が良い場所とも言えないので公演後はあまりフラフラと歩き回らない方が無難です。

チケットはガルニエ宮、バスティーユのオペラ座両方のチケットは公式サイトで購入ができます。公演2週間前までなら日本まで郵送してくれます。それ以外は窓口でピックアップになります。
もし売り切れでチケットが手に入らなかった場合は、せめてガルニエ宮だけでも見学してみましょう。豪華な劇場内をゆっくり見学して劇場内にある人気のレストランで食事をすれば、それなりの雰囲気は味わえるはずです。


住所 : 8 rue Scribe, Place de l'Opéra, 75009 Paris, France
アクセス:メトロ3,7,8番線 Opéra 駅下車、RER A線 Auber 駅下車
公式サイト : https://www.operadeparis.fr/en/ticketing/opening-calendar
チケット : https://www1.classictic.com/ja/sitesearch/?search=パリ%2C+オペラ座ガルニエ&date_from=25-06-2017&date_until=31-07-2018(日本語)

2.ウィーン国立歌劇場 (Wiener Staatsoper)

出典:tokuhain.arukikata.co.jp

ウィーン国立歌劇場は音楽の都ウィーンにあるヨーロッパ屈指の歌劇場、パリ・ミラノと並ぶ世界三大オペラ劇場のひとつです。
ここの歌劇場としての歴史は約150年にもなり、1869年のこけら落としではモーツァルト作曲のオペラ「ドン・ジョヴァンニ」が上演されています。当時の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世と「シシィ」の愛称で有名な皇后エリザベートがこの公演を鑑賞しています。

第2次世界大戦では建物が破壊されましたが、10年の月日を費やし現在の姿に再建されています
ちなみに2002年には、日本が誇る世界的な指揮者〈小澤征爾〉を音楽監督として迎えており、日本人にとっては身近に感じられる歌劇場かもしれません。

座席のカテゴリーは8つあり、当日券以外は公式サイトで購入できます。
立ち見席は当日公演80分前に売り出しで、日本円にして数百円で一流のアーティストの公演が鑑賞できます。お金はないけれど時間がある若者たちが早くから並んでいます。

劇場の見学ツアーもあるので、時間のある方はこちらもお楽しみください。


住所 : Opernring 2, Vienna 1010、 オーストリア
アクセス : 地下鉄1・2・4号線 Karlsplatz 駅下車 トラム1・2・62・71・D番線 Opernring 停留所下車
公式サイト : http://www.wiener-staatsoper.at/en/
チケット : http://www.musik-reisen.jp/schedule/Vienna.html(日本語)

3. スカラ座(Teatro alla Scala)

出典:www.ranatours.jp

イタリアオペラ界の最高峰に位置するのがこのスカラ座です。ドゥオモからガレリアを通り抜けると市庁舎の向かに見える建物の外見はそれほど豪華とも言えません。しかし劇場内に足を踏み込めば、息を飲むほどのまばゆい装飾が目に入ってきます。特に中央にある365個のランプで作られたシャンデリアは見事としか言いようがありません。

スカラ座のシーズンの開幕は昔から毎年12月7日と決まっていて、この日のミラノは華やかな雰囲気に包まれます。
この歌劇場は数々の著名なオペラの初演の舞台としても有名で、プッチーニの代表作「蝶々夫人」と「トゥーランドット」がこのスカラ座で初演されています。その他にも伝説的なオペラ歌手〈マリアカラス〉の「椿姫」がこのスカラ座でかつて上演され大成功を収めています。

また裕福な人たちの社交場だけではなく、「お金はなくてもオペラを楽しみたい」という人たちのために格安でオペラを鑑賞できるガレリア席があるのもスカラ座の魅力のひとつです。
ちなみにガレリア席に来るのは熱狂的なオペラファンが多く、歌が下手だと厳しいヤジが飛ぶそうです。

ドレスコードですが、イタリアは劇場では正装をする人が多い傾向にあるので、高いカテゴリーの席には、タキシードとドレスの人もかなりいます。

チケットウェブサイトで2ヶ月前から予約可能です。(手数料20%)
また当日券は開演1時間前からドゥオモ広場の地下とミラノ スカラ座の脇にあるチケットオフィスで購入可能です。
ガレリア席は当日券のみで、1人1枚だけ購入可能です。購入には身分を確認するためにパスポートと現金が必要です。


住所 : Via Filodrammatici 2, 20121 Milan、イタリア
アクセス : メトロ1,3号線 Duomo 駅下車
公式サイト : http://www.teatroallascala.org/en/index.html
チケット : https://www.milanopera-tickets.com/home/jp(日本語対応)

4.バイエルン国立歌劇場 (Bayerische Staatsoper)

出典:sorry.pia.jp

バイエルン国立管弦楽団とバイエルン国立バレエ団の拠点であり、ドイツを代表する歌劇場のひとつです。
1653年に創立されてから現在まで4世紀にわたり、世界でも最高レベルと言われるオペラが数々上演されています。
巨額の資金をかけ白鳥城を建て、オペラをこよなく愛し、そして最後は湖で謎の死を遂げた〈ルートヴィヒ2世〉をパトロンにしていたドイツの作曲家の巨匠〈ワーグナー〉も、このミュンヘンの歌劇場で数々の名作を上演しています。

現在ではワンシーズンで30以上のオペラの演目が上演され、しかもそれらは100%近い動員率を得られているというから超優秀な歌劇場です。
またドイツでも最も裕福な都市で、ドイツ人が「住みたい都市No1」にあげるバイエルンの州都ミュンヘンに位置するだけあり、公園に訪れる観客の中には紳士淑女が多く見かけられます。

チケット発売は公演の2ヶ月前から、事前予約は3か月前の同日から割り当てがあります。


住所 : Max-Joseph-Platz 2, 80539 Munich, Bavaria、ドイツ
アクセス : Sバーン S1-8 Marienplatz 駅下車, Uバーン U3,6 Marienplatz 駅下車,
公式サイト : https://www.staatsoper.de/en/index.html
チケット : https://www.berlinoperatickets.com/events/jp/24/バイエルン国立歌劇場ミュンヘン-.html(日本語)

5.エルブフィルハーモニー・ハンブルク (Elbphilharmonie Hamburg)

出典:prtimes.jp

ドイツ・ハンブルグに2017年新しくオープンしたコンサートホールで〈北ドイツ放送エルプフィルハーモニー管弦楽団〉の本拠地となっています。
エルプフィルハーモニー管弦楽団はクラシックのみならず現代音楽も好んで演奏します。日本の現代作曲家であり、同時に数学者・物理学者・宗教学者・哲学者という多彩な顔を持つ〈松下新一〉の曲もエルプフィルハーモニー管弦楽団が初演しています。

この新しいコンサートホールは港町ハングルグの赤レンガと、現代的な曲面ガラスの見事な調和が多くの人の興味を引きつけていて、今はハンブルグ観光の名所にもなっています

この斬新的なコンサートホールを設計したのは、世界的な建築ユニット〈ヘルツォーク&ド・ムーロン(Herzog & de Meuron)〉で、古い倉庫の面影を残しながらも現代的で芸術的要素が色濃い建造物を完成させています。
また日本からもサントリーホールや東京芸術劇場などの有名な劇場の音響を手がけた〈永田音響設計〉が参加しています、壁には数ミリ単位で異なるフォームで「白い皮膚」との呼ばれる石膏ファイバープレートを1万枚使用し、天井にはキノコのフォームの反射板音を取り付け、コンサートホールが要求される理想的な音を作り出しています。

大幅な工事の遅延(当初は2010年完成予定)と、巨額な費用(約946億8000万円)も論争を巻き起こしていましたが、2017年の11月に無事こけら落としを終えています。

チケットはこのコンサートホールの公式サイトから予約できます。
またコンサートだけではなく、この現代的なコンサートホールを見学する1時間程度のツアーに参加するという楽しみ方もあります。見学ツアーはインターネットで予約可能ですが、人気があり希望日の予約を取るのが難しい状況なので早めに手配した方が良いでしょう。


住所 : Platz der Deutschen Einheit 1, 20457 Hamburg、ドイツ
アクセス : U-Bahn U3 Baumwall (Elbphilharmonie)駅, U4 Überseequartier 駅下車
バス 111番 Am Kaiserkai 停留所、 6 番 Auf dem Sande 停留所下車
公式サイト : https://www.elbphilharmonie.de/de/

6.ロイヤル オペラハウス (Royal Opera House)

出典:amanaimages.com

イギリス・ロンドンにある〈ロイヤルオペラ、ロイヤルバレエ団、ロイヤルオペラハウスオーケストラ〉の本拠地の劇場です。ここは1732年に設立されたイギリスで最も由緒あるオペラハウスですが、現在の建物は1858年に完成した3代目で、1999年に改築されました。改築後にはショッピングモール、レストラン、シアターなどが併設されれ、多目的な目的を持つ施設となっています。ちなみに第二次世界大戦中にはダンスホールとして使用され多歴史を持持っています。
なおこの劇場はコヴェント・ガーデンの近くに位置しているので、ロンドン市民は「コヴェント・ガーデン」とも呼ばれています。


ここでは毎週月曜日の13時にランチコンサートが行われていて、無料で素晴らしいコンサートを聴くこともできます。たただし20分前までにチケットをピックアップしなくてはいけないので注意して下さい。月曜日でも時々演奏がない日もあるので、公式サイトでチェックしてからお出かけください。

さてもうひとつの目玉は、ロイヤル・オペラ・ハウスのセットや風景等を制作しているスタジオ見学ツアーサロックツアー (Thurrock Tour)です。所要時間は1時間ちょっとなので、舞台美術に興味がある方は公式サイトで確認してみてください。


住所 : Bow Street, Covent Garden, London WC2E 9DD, イギリス
アクセス : 地下鉄Covent Garden 駅下車
公式サイト : http://www.roh.org.uk
チケット : https://www.londonoperatickets.com/events/jp/1/ロイヤルオペラハウスロンドン.html(日本語)

7. ハンガリー国立歌劇場 ( Hungarian State Opera House 〈Magyar Allami Operahaz〉)

出典:t.pia.jp

ドナウ川近くに位置するこの歌劇場は、1800年代に建設され「ネオルネサンス様式の傑作」と高い評価を受けている建築物です。ウィーンのオペラハウスに感化された建築家が手がけたこの歌劇場の存在が、その後のハンガリーのオペラ文化の開花に貢献したと言われています。

さてこの歌劇場は外観や内装だけではなく、優れた音響も定評があります。ミラノのスカラ座やパリのオペラ座にも負けていない自慢の音響で、〈ドミンゴ〉や〈パバロッティ〉と言ったオペラ界の大御所たちがその素晴らしい歌声をここハンガリー国立歌劇場披露しています。

人気の見学ツアーではエリザベート王妃(シシイ)が座ったロイヤルボックスを見ることもできます。(日本語ガイド付きのツアーは月・水曜日・土曜日に出ている)。
また日本円で300円程度プラスすれば見学ツアー終了後に5分程度のミニコンサートも楽しめます。
なおこの建学ツアーは観光シーズンには混雑するので、できれば事前に予約することをお勧めします。

ハンガリーの魅力は何と言っても他のヨーロッパ諸国に比べて安い値段で質の高いオペラやバレエを鑑賞できることですので、もしブタペストに行く機会があれば、ぜひ本場のオペラやバレエを鑑賞して充実したひと時をお過ごしください。


住所 : Andrassy ut 22, Budapest 1061, ハンガリー
アクセス : 地下鉄1号線 OPERA駅 下車
公式サイト : http://www.opera.hu/programme?lan=en
チケット : https://www.budapestopera-tickets.com/events/jp/1/ハンガリー国立歌劇場.html( 日本語)

8.フェニーチェ劇場 (Teatro La Fenice)

出典:italiaaa.exblog.jp

ヴェネチア観光の要であるサンマルコ広場からさほど遠くない所に位置する劇場です。ヴェネチアの旅行をより思い出深いものにするために、ぜひ立ち寄ってもらいたい劇場です。

1979 年に開場したこの歌劇場の名前〈Teatro La Fenice〉のfeniceは、イタリア語で不死鳥という意味があります。これは1773年にヴェネチアのサン・ベネデット劇場が火災で焼かれ、その歌劇場を引き継ぐ意味が込められた名前でした。しかし1836年と1996年と2回にわたり、またこのTeatro La Feniceも火災で全焼してしまいます。現在は修復も終わり、再び世界各国からヴェネチアを訪れる人たちを、素晴らしいオペラやバレエでもてなしています。まさに不死鳥という名前がふさわしい劇場です。
ちなみにプッチーニの「椿姫」の初演がされた歌劇場としても有名です。

この歌劇場は他の有名な歌劇場に比べるとこじんまりとして小さめですが、それでも十分に重厚でゴージャスな雰囲気を味わうことができます。大きな歌劇場よりもこの程度の小さめのキャパの歌劇場の方が、じっくりとオペラやバレエを味わえるかもしれません。

もしチケットが入手できなかった場合には、10ユーロでの建物の見学がお勧めですが、写真撮影をする場合にはもう3ユーロを支払うことになります。


住所 : Campo San Fantin, 1965, 30124 Venezia、イタリア
アクセス : 水上バス(Vaporetto)1号線 S. Maria del Giglio 駅下車
公式サイト : http://www.teatrolafenice.it/site/index.php?&lingua=eng
チケット : https://www.veneziaopera-tickets.eu/events/jp/1/フェニーチェ劇場.html(日本語)

9. サン・カルロ劇場(Teatro di San Carlo)

出典:pixta.jp

イタリア3大歌劇場といえば、〈ミラノのスカラ座〉〈ヴェネツィアのフェニーチェ歌劇場〉〈ナポリのサン・カルロ歌劇場〉になります。この3つの歌劇場のうち1番古く、また現在公演が行われている世界中の歌劇場の中でも1番古いのが、1737年に創立されたこのナポリのサン・カルロ劇場になります。

ナポリ王宮に隣接するこの歌劇場の名称〈テアトロ・サン・カルロ〉ですが、これはナポリ王国の王カルロ7世と、同名の聖人の名前からとっています。
18世紀のヨーロッパのオペラの主流は「ナポリ派」で、この時代にはアリアが非常に好まれてベル・カント(bel canto 美しい歌)様式の唱法や書法も確立されました。また現在のオペラの基礎を確立したのもこのナポリ派の作曲家達でした。
このようなナポリ派のお膝元ナポリ王国の国王の名前を歌劇場につけたのは当然の流れだったのでしょう。
ちなみに馬蹄形の形をした歌劇場内部には、舞台の真正面の最高の場所に王専用の桟敷席が設けられています。

また1874年から1875年に資金不足で定期公演中止された以外は、今まで定期公演が中止されたことはないというのもこの劇場の自慢です。

ローマ、ミラノに続くイタリアで3番目に大きな都市ナポリは、治安が悪いと敬遠されがちです。しかし現在はパリやロンドンなどヨーロッパの大都市の治安は決して良いとは言えないのが現状です。旅人としてどこへ行っても忘れてはならないのは、「節度ある行動」と「危険を回避する警戒心」です。
もし世界で最も歴史があるの歌劇場でオペラやバレエを楽しみたければ、この事を頭に入れてナポリを目指してください。


住所 : Via San Carlo, 98, 80132 Napoli、イタリア
アクセス : メトロ1号線Toledo 駅下車
公式サイト : http://www.teatrosancarlo.it/en/
チケット : https://www.europaticket.com/events/jp/300/ナポリ・サン・カルロ劇場.html(日本語)

10. オスロ・オペラハウス(Oslo Opera House)

出典:blog.goo.ne.jp

ノルウェーの首都オスロにあり、完成したのは2008年とまだ新しいオペラハウスです。
〈ノルウェー国立オペラ・バレエ団〉の本拠地であるオスロ・オペラハウスは、大理石とガラスからなる巨大な建造物で、海面に突き出た氷河を連想させるデザインが斬新です。
2008年にバルセロナで開催された世界建築フェスティバルで文化賞を、2009年にはミース・ファン・デル・ローエ賞を受賞したという経歴を持ち、ベルリンのオランダ大使館、バレンシアの芸術宮殿、ビルバオのグッゲンハイム美術館と共に、ヨーロッパの最も素晴らしい現代建築物として有名なオペラハウスです。

興味深いのはオペラハウスの地上から屋上へと続く屋根のゆるいスロープの上を散歩できることです。屋根の上では読書をする人、語りあう恋人たち、皆で集う若者たちなどの姿を見かけます。つまりこのオペラハウスはオスロ市民の憩いの場としての顔も持っているのです。
屋上からの景色も素晴らしく、オスロ市内やフィヨルドを一望することができます。

さて、北欧といえば物価の高さが有名ですが、オスロ・オペラハウスは経費の75%が政府の支援であるために、意外にも安くチケットが購入できます。立ち見席なら12ユーロ(1500円程度)でチケットが入手できます。
物価の高い北欧ではこの料金は食事よりも安いとも言えます!
もしスロ観光をリーズナブル楽しみたいのであれば、ぜひオペラハウスを利用してください。


住所 : Kirsten Flagstads pl.1, N-0150 Oslo、ノルウェー
アクセス : 国鉄 NSB のオスロ中央駅 下車
公式サイト : http://operaen.no/en
チケット : https://www.classictic.com/ja/sitesearch/?search=オスロ%E3%80%80オペラハウス&date_from=24-06-2017&date_until=31-12-2018(日本語)

まとめ

どうでしたか?オペラやバレエ、またはコンサートへの興味は湧いてきたでしょうか?
秋から始まるシーズンに向けて、気になるヨーロッパの都市の歌劇場やコンサートホールのスケジュールをチェックしてみましょう。
人気のある公演だとすぐにチケットが売り切れてしまうので、早めに行動に移すようにしましょう。

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