イギリススーツブランドおすすめ15選

イギリスのスーツといえば、ブリティッシュスタイルとして有名で数多くの魅力的なスーツブランドが存在しています。特徴からイタリアンテイストとの違いまで、イギリスのスーツの魅力を解説した後に、アパレル店員おすすめのスーツメーカーを紹介していきます。この記事を読めば、貴方も英国風のスーツを着こなしたくなること間違いなしです。

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アイキャッチ画像出典:www.jeffbankssavilerow.com

イギリススーツを着こなそう

出典:metro.co.uk

当時農民服であり、今でいう燕尾服の様な作りだった元々のスーツが発祥した場所は英国といわれており、現在でも数多くのスーツブランドが存在しています。
そもそも、日本語でスーツを表す背広という単語は、ロンドンの仕立て屋街である「サヴィル・ロウ」が訛って生まれたとされる説が有力と言われており、スーツの歴史とは切っても切れない関係のイギリススーツは、今日でも大変人気です。

イギリススーツの特徴

1. 色柄はベーシックで無難

出典:www.aliexpress.com

イギリススーツの特徴は、派手な色柄使いを好まず、ダークブルーやダークグレー、ネイビーやブラウン系など、ベーシックで無難な色のスーツが多く、柄もグレンチェックやピンストライプなど、メンズスーツにおける基本的な柄が好まれるという特徴があります。
反対に、イタリアのスーツは遊び心あふれるデザインが特徴的ですが、ブリティッシュテイストの着こなしをするのであればスーツは無難なものでびしっと決めましょう。

2. 重厚感のある生地

出典:miketailor.com

イギリスのスーツは重厚感がある重めの記事も特徴的です。
その理由の1つとして、天候的に曇りの日が多く、イタリアのようなさらりとした生地だと湿気でヨレやすくなるので、へたりにくい重みのある生地が好まれているという点があげられます。
もう一つは保守的で伝統を重視する国民性と言われています。
そのような国民性もあり、全体の雰囲気がかっちりしたスタイルが好まれていると考えられています。

3. ハリのあるショルダーライン

出典:uk.businessinsider.com

スーツのつくりがしっかりしていることから、ショルダーラインも盛り上がったような構築的で立体的なシルエットがイギリススーツの特徴です。
イタリアのさらりと着こなすスーツに比べて、毛芯や肩パットがしっかり入っていることから、このような特徴的なシルエットが生まれます。
ウエストはタイトめに絞られているため、全体のシルエットはすっきり見えるので、男らしいシルエットにまとまります。

イギリスブランドは日本での取り扱いが少ない?

完璧なサイジングが必須

出典:ravisehgal.com

イギリスのスーツは、先ほどもご紹介したように、構築的なでハリのあるショルダーラインが特徴的なため、イタリアのスーツよりもサイジングがより大切になります。
少しでもサイジングが違ってくると、入っている肩パットによって、肩が張ってしまったり、浮いてしまったりするので注意が必要です。
イギリススーツの魅力を最大限引き出すためには、既製品よりもオーダーメイドが適しているのです。

ビスポーク・パターンオーダーが主流

出典:bespokeunit.com

ビスポークという単語を始めて耳にする男性も多いとは思いますが、ビスポークとは「注文の~」という意味を示しており、顧客とテーラーが話をしながら注文を受けていくことから、このように呼ばれるようになりました。
わかりやすく、スーツのフルオーダーの延長と考えても良いでしょう。
パターンオーダーとは、あらかじめ準備されている型の中から、自分に合うように組み合わせる仕立ての方法で、ビスポークよりも納期が短く、比較的安くオーダーすることができるのが特徴です。
サイジングを完璧にするために、イギリスのスーツブランドはこれらのオーダーを好みます。

生地・縫製へのこだわり

出典:ravisehgal.com

イタリアのスーツが、デザインや色柄で勝負している一方で、イギリスのスーツはシンプルながらも上品で、高級感のあるスーツが特徴的です。
これらの特徴から、イタリアのスーツは高級ブランドであってもマシンメイドでつくられていることがありますが、イギリスのブランドであればほとんどがハンドメイドで縫製されています。
良い生地を丁寧に縫製してこそ、英国流の最高級スーツが出来上がるのです。
それによって、イギリススーツブランドは、本国には店を構えているものの、既製品スーツの輸出は少なく、年に数回百貨店でオーダーフェアを行うという形式をとることが多く、なかなか手に入りにくいのです。

おすすめイギリススーツブランド15選

出典:manofmany.com

それではイギリスのおすすめスーツブランドを紹介していきます。
日本で既製品として売られているブランドから、百貨店等のオーダー会でしか手に入らないブランド、日本ではなかなか手に入らない、ビスポーク専門の本格派ブランドまで、幅広く扱っています。

Ede & Ravenscroft (イード&レベンスクロフト)≪1689~≫

出典:ntf-association.com

こちらのブランドは、1689年に設立されたロンドン最古の老舗テーラーブランドで、英国王室の3つすべて(エリザベス女王、エジンバラ公、チャールズ皇太子)のロイヤルワラントを有していることでも知られている、格式の高い名門ブランドです。
歴代の国王・女王のウェディング用のローブ作成の他にも、トラディショナルな英国式スーツのオーダーメイドが人気で、英国王室はもちろん、政界やスポーツ界に数多くの顧客を有しており、確かな品質に裏打ちされています。
スーツのシルエットは、英国調のテーラードスタイルを継承し、時代に左右されないエレガントさを表保持している「CLASSICライン」と、トレンドを取り入れ、スリムなシルエットでありながら伝統を感じさせる「MODERN BRITISHライン」の2ラインです。

出典:www.inouesei.co.jp

日本では、井上清株式会社がこちらのブランドを取り扱っており、パターンオーダーでのみ取り扱いがあります。
スーツ:88,000円~180,000円 ジャケット:66,000円~120,000円

Ede & Ravenscroft (海外サイト)

HENRY POOLE (ヘンリー プール)≪1806~≫

出典:www.royalwarrant.org

1806年に創業したヘンリープールは、ロンドンの仕立て屋街であるサヴィル・ロウに現存する最古のテーラーとして君臨しており、イギリススーツとして有名なのはもちろん、世界中で人気を集めている一流のスーツブランドです。
200年を超える歴史の中で、その伝統は受け継がれており、ヘンリープールらしさを維持しつつも、ディテールは流行を取り入れ、今らしさを表現するスーツが魅力的です。
その中でもハウススタイルは、胸に立体的なドレープを加えたブリティッシュ・ドレープという仕様の、シングル2つボタンのスーツで、ブランドのアイコン的スーツです。

出典:www.imn.jp

ヘンリープールは既製品の販売はなく、日本で手に入れるためには伊勢丹メンズ館などの百貨店で定期的に開催されているメイド・トゥ・メジャーのパターンオーダー会に参加する必要があり、納期は約5週間です。
スーツ:140,400円~

HENRY POOLE

HUNTSMAN (ハンツマン)≪1849~≫

出典:www.joypitts.co.uk

ハンツマンは1849年にサヴィル・ロウで創業した老舗テーラーの1つです。
1865年にはプリンス・オブ・ウェールズ殿下御用達のブランドとなり、1919年にはサヴィル・ロウに移転しました。
もともとは、乗馬や狩猟の衣服の店としてスタートしましたが、現在では紳士服の構築的なカッティングが特徴的で、サヴィル・ロウのテーラーの中でも、最も高い部類に入ります。
永遠のクラシックと、最上のベーシックを掲げており、英国貴族の洗練された美意識を尊重しながらも、昔の古いクラシックではなく、今らしさを取り入れた現代のクラシックを提案しているブランドです。

出典:www.imn.jp

日本では伊勢丹メンズ館で取り扱いがあり、何度かの仮縫いを経たのちに、完全ハンドメイドによる縫製で、本格的なフルオーダーを楽しむことができます。
スーツ:290,000円~

Aquascutum (アクアスキュータム)≪1851~≫

出典:www.aquascutum.com

アクアスキュータムといえばトレンチコートで有名ですが、元々は1851年にロンドンの高級住宅地に、仕立て職人のジョン・エマリーが紳士服店を創業したのが始まりです。
現在では、トレンチコートだけでなく、スーツやジャケット、スラックスなどのビジネスアイテムだけでなく、バッグやベルトなどの小物まで展開しています。
アイテムは、機能性と実用性に富んでいるものが多く、本物を追求するエグゼクティブから愛用されており、モダンブリティッシュブランドとしての地位を確立しています。
1980年代には、ジョン・メージャー元首相やマーガレット・サッチャー元首相など、多くの政界の顔とも呼べる人物がアクアスキュータムを身にまとっており、1996年にはオリンピックのための公式ユニフォームにも選ばれました。

出典:aquascutum.jp

アクアスキュータムでは既製品だけでなく、スーツ・ジャケット・スラックスのパターンオーダーを全国各ショップで行っているため、自分に合った1着を作ることができます。

既製品スーツ中心価格帯17万円前後

Aquascutum アクアスキュータム

ロンドン、リージェント街の高級服仕立屋からスタート。 ラテン語の“aqua-水”と“scutum-盾”を組み合わせた造語“Aquascutum”を冠した防水コートで世界的な評価を受け、以来モダン・ブリティッシュブランドとして、長きにわたって本物を追求するエグゼクティブから支持を受け続けてきました。 創設から160年以上の歴史を持つ、伝統のブランドです。

Dege&Skinner (ディージ&スキナー)≪1865~≫

出典:www.westend.com

ドイツから渡英したヤコブ・ディージによって、1865年に創業された老舗がディージ&スキナーで、今でも創業者一族によって経営されている数少ないサヴィル・ロウのブランドです。
20世紀初頭から、ディージ家とスキナー家の共同経営になり、近年スキナー家の経営に移行したことで、現在の名称に変更されました。
サヴィル・ロウ10番地にあるテーラーでは、今でもこだわりを持って、ビスポークのスーツのみを手掛けています。
ミリタリー、ホースライディング、ハンティングの3つのキーワードを掲げ、幅広く商品を展開していることから、王族を始めビジネスマン、軍隊と幅広い顧客に愛されています。

出典:www.pen-online.jp

サヴィル・ロウでも卓越したスーツを日本でも体感することができ、フルオーダーとパターンオーダーの展開店舗は一部の東武百貨店や京阪百貨店です。

Dege&Skinner (海外サイト)

Kilgour (キルガー)≪1882~≫

出典:twitter.com

1882年に創業したビスポークテーラーの「T&F French Bespoke tailors」がキルガーの前身ブランドで、1982年にサヴィル・ロウに移転し、名前もキルガ―に改名しました。
ブランドの特徴としては、正統派ブリティッシュスタイルとモダンスタイルをうまく組み合わせたデザインに定評があります。
ビートルズのスーツを仕立てていたのに加え、フレッド・アステア、ケリー・グラントらハリウッドの名優や、エリック・クラプトンやエルトン・ジョンなどのミュージシャンなどが名を連ねており、新旧問わずメディア関係者からも支持を集めていることから、その品質がうかがい知れます。

出典:kilgour.com

ビスポークとパターンオーダーに加え、既製品スーツの取り扱いもあり、日本のセレクトショップで稀に見かけることがあるので、その時にはぜひ袖を通したいブランドですね。

Kilgour Home Page

DAKS (ダックス)≪1894~≫

出典:www.sailor.co.jp

ダックスは、イギリスのロンドン発祥のファッションブランドで、王室御用達認定書であるロイヤルワラントを3つ授与されており、英国王室御用達のブランドとしての地位を確立しています。
「DAKS TOP」と呼ばれるベルトレスのスラックスを考案し、当時は欠かせなかったサスペンダーをなくしたデザインを発表したことは画期的な出来事であり、プロスポーツ選手もこぞって着用したことで、注目を浴びました。
1976年にはDAKSハウスチェックが誕生し、ブランドを象徴する柄として、様々なアイテムに取り入れられるようになりました。
ブランドが持つコンセプトとして、品質第一のポリシーを一貫しており、スーツだけでなく、ネクタイやパジャマを始め、ステーショナリーや雨具など、幅広い商品をラインナップしています。

出典:daks-japan.com

1970年から、三興生興がマスターライセンシーとして認められるようになったのちに、国内で積極的に販路拡大を目指すようになり、2016年には銀座に旗艦店をオープンさせています。

既製品スーツ中心価格帯:15万円前後 既製品ジャケット中心価格帯:10万円前後

DAKS(ダックス)公式ホームページ

DAKS(ダックス)公式ホームページ。ブランドの歴史、最新コレクション紹介、取扱商品紹介、キャンペーン情報、海外ショップ案内、英国関連情報。

AUSTIN REED (オースチン リード)≪1900~≫

出典:www.trenza.jp

1900年にイギリスで創業したオースチンリードは、エリザベス女王とチャールズ皇太子のロイヤルワラントを受けている王室御用達ブランドの1つです。
オーダーが主流だった時代にいち早く既製服を提案したことでも有名で、ビートルズが顧客であったことも広く知られています。
ブリティッシュ・トラディッショナルの代表ブランドであるオースチンリードのスーツは、身体にフィットしたシルエットが特徴的で、ラペルはスタイリッシュに細めのデザインが採用されています。
時代にマッチした、良いスーツのキーワードとして「ソフト」「型崩れしない」「軽い着心地」の3つを掲げており、デザイン性だけでなく、着心地にもしっかりこだわりを持っています。

出典:www.trenza.jp

日本では、イギリスのオースチンリードと技術提携により、トレンザ株式会社が企画した既製品スーツが、伊勢丹や阪急などの全国の百貨店で展開されています。

既製品スーツ中心価格帯:15万円前後

AUSTIN REED | TRENZA Limited

HARDY AMIES (ハーディ エイミス)≪1945~≫

出典:www.bridal-yamadaya.co.jp

1945年に誕生した、サヴィル・ロウに本店を構えている老舗ビスポークテーラーの1つで、男女のクラシカルな美しい服を仕立てる店として発展しました。
当時の女王エリザベス2世の専属テーラーとして数々のドレスをデザインしたことで、ロイヤルワラントを授与され、その後半世紀にわたって、女王のドレスメーカーの仕立屋として名高いブランドの一つとなりました。
「過去への尊敬、未来への展望」をブランドコンセプトとしており、現在は既製服からビスポーク、アクセサリーなど幅広い商品をラインナップしています。

出典:hardyamies.com

現在、日本でビスポークを作ることはできず、まれに伊勢丹メンズ館などの英国スーツを展開する店舗で、吊るしのスーツを見ることはありますが、腕を通すとその質の高さを肌で感じることができるはずです。

HARDY AMIES (海外サイト)

Gieves&Hawkes (ギーブス&ホークス)≪1975~≫

出典:www.royalwarrant.org

1771年に誕生したホークス社と、1785年に誕生したギーブス社が1975年に合併してできた会社が、今のサヴィル・ロウを代表するギーブス&ホークスです。
英国陸軍の仕立て屋として有名であったホークス社と、海軍士官の仕立て屋だったギーブス社が合併したことで、英国の海軍・空軍・陸軍のユニフォームとアクセサリーの製作を請け負ったことで、英国上流階級に溶け込んでいき、現在でも、軍関係者はギーブス&ホークスで注文できるといいます。
現在はエリザベス女王、エジンバラ公、チャールズ皇太子の全員からロイヤルワラントの栄誉を授かっており、各国の王室やセレブなど、幅広い顧客を有しています。

出典:asia.gievesandhawkes.com

現在は日本でギーブス&ホークスのオーダースーツを作ることはできませんが、伊勢丹で一部商品が購入可能になっています。

Gieves&Hawkes (海外サイト)

HACKETT LONDON (ハケット ロンドン)≪1983~≫

出典:seeklogo.com

1983年に良質な古着やアクセサリーを取り扱うショップとして「ハケット」をオープンさせたのがブランドの始まりです。
目利きの良さでショップが評判になったことから、古着の供給が追い付かなくなり、天然素材の紳士服を作ることを決意し、1985年からデザインと製造始めました。
伝統的なブリティッシュスタイルからインスピレーションを受けながら、毎シーズン自由な発想に満ちた世界観を提供しているブランドです。
2009年4月には丸の内に店舗をオープンし、スーツをはじめカジュアルアイテムから小物まで、幅広いラインナップを取り揃え、真の英国スタイルを発信しています。

出典:intl.hackett.com

日本ではセミオーダー会が行われており、XXSサイズからXXXLサイズまで幅広く揃えられています。
スーツ:162,000円~ ジャケット:113,400円~

既製品スーツ中心価格帯:15万円前後

Hakket International

Timothy Everest (ティモシー エベレスト)≪1991~≫

出典:www.imn.jp

ティモシーエベレストは1991年にロンドンで誕生した比較的新しいブランドですが、スリムなシルエットと鮮やかな色使いで、古臭いと思われていたサヴィル・ロウのスーツのイメージを一新したことで、有名になりました。
「上質」と「シンプル」を基調としたものづくりをしており、伝統的なテクニックを現代の感覚に融合させたことで英国ビスポーク界に新たな風を吹き込みました。
その人気から、様々な映画衣装を提供したり、アカデミー賞授与式の出席者の衣装のデザインを担当するなど、スーツは著名人からも愛されています。
イギリスのスーツブランドでありながらも、遊び心があり、いい意味で意表を突いた英国紳士の着こなしを実現しています。

出典:timothyeverest.jp

全国の百貨店を中心に、年に数回パターンオーダーフェアも実施しています。
生地の選択やオプションの有無、採寸を行ったのち3週間ほどの納期でオーダースーツが完成します。
スーツ:79,920円~ ジャケット:56,160円~

既製品スーツ中心価格帯:10万円前後

Timothy Everest London(ティモシーエベレストロンドン)

Richard James (リチャード ジェームス)≪1992~≫

出典:www.imn.jp

15年ほどの歴史しかないブランドですが、歴史あるブリティッシュテーラー業界と、現代メンズファッション業界で確かな地位を築いているのがリチャードジェームスです。
個性的でありながらも、時代に即したクラシックなデザインで、細かいディテールに加え、質にこだわった高品質なものづくりが、多くの男性から人気を集めています。
独自のスタイルとして、シャープでスリムに見えるカットに加え、大胆な色使いと熟練した職人が見せる製造工程にこだわることで、最高品質の商品がつくりだされています。
スーツだけでなく、ネクタイやシャツ、カフリンクスなどのビジネスファッションアイテム全般を扱うブランドとして人気を集めています。

出典:www.richardjames.jp

一年に一度、ブランドチーフディレクターのトビー・ラム氏が来店し、伊勢丹メンズ館でパターンオーダーフェアが行われており、3週間ほどの納期で完成します。
スーツ:90,720円~ ジャケット:70,200円~

既製品スーツ中心価格帯:10万円前後

リチャード ジェームス - Richard James

Spencer Hart (スペンサーハート)≪2002~≫

出典:www.marcuslove.co.uk

デザイナーのニック・ハートにより、サヴィル・ロウの伝統的なテーラーリングとラグジュアリーブランドのデザインを融合して誕生した新しいブランドです。
コンセプトの通り、デザインはモダンなので、他のサヴィル・ロウ仕立てのスーツとは一線を画した、すっきりしたシルエットが特徴になっています。
それに加え、着丈はやや長めのつくりで、ラペルはとても細いデザインのつくりになっているため、ナロータイをすっきりした小さい結び目で締めるというのがスペンサーハート流といわれています。
日本ではあまり見ることがないので、知名度が高くありませんが、ドラマの衣装として使われていたり、デイビッド・ベッカムが着用するなど、ファンが多いブランドの1つです。

出典:blog.10-1000.jp

イギリスのショップでは、ビスポークとパターンオーダー、既製品と3種類のスーツの取り揃えがあり、日本では、2010年から伊勢丹とプライベートブランド「ハート」を立ち上げています。

Spencer Hart

KATHRYN SARGENT (キャサリン サージェント)≪2012~≫

出典:twitter.com

サヴィル・ロウの200年を超える歴史の中で、初めて女性のマスターテーラーとして、キャサリンサージェントが誕生しました。
古くからサヴィル・ロウに店を構えているギーブス&ホークスで15年間修業したのちに、2009年で同点発の女性ヘッドカッター(裁断責任者)となった後、2012年に独立し、自らの名を冠したブランドをオープンさせました。
スーツが作られる全てのプロセスを店内に展示しており、顧客が相談に訪れると、どのような機会、目的で着るものなのかを念頭に置きながらスタイルや生地についての話し合いを行い、採寸を行っていく丁寧なビスポークが特徴的です。
紳士服街には珍しく、男性服と女性服の両方のビスポークを扱っています。

出典:www.kathrynsargent.com

ビスポークのスーツが完成するまでに、約4ヵ月かかり、ツーピーススーツで4,220ポンドとなっています。
アメリカでテーラーの個人セッションが行われていますが、日本では手に入りません。

KATHRYN SARGENT (海外サイト)

ビスポークでイギリススーツを選ぼう

出典:www.gentlemansgazette.com

いかがでしたか?
大人の男性であれば、オーダーメイドで仕立てた、イギリスの有名スーツブランドに一度は袖を通してみたいものですよね。
その丁寧なフィッティングから、既製品のスーツとは異なり、一度着てしまうとやめられないと感じてしまう男性もいるそうです。
イギリスのスーツをクラシカルに着こなして、ワンランク上のスーツスタイルを目指してください。

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yannma

経営学を学びながら、シャツ屋でアルバイトをしています。スーツ・シャツ・ネクタイ・革靴などに興味をもって、フォーマルブランドからカジュアルブランドまで、日々多くのものに触れながらセンス磨き中。

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