【メルボルン在住者が語る】世界一住みやすい街オーストラリア・メルボルンをおすすめする10の理由

ここ数年、オーストラリアのメルボルンが「世界一住みやすい街」として注目されています。なぜ人々はそこまでメルボルンを評価しているのでしょうか。それだけ評価されているのであれば、ぜひその理由を知りたいですね。
今回はメルボルンが「世界一住みやすい街」として選ばれるその魅力に迫ってみたいと思います。

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世界一住みやすい都市6年連続首位

オーストラリア第2の都市メルボルン。この街は、英国の経済情報誌エコノミスト(Economist)の調査部門「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)」が調査した世界一住みやすい都市ランキングにおいて6年連続1位の座をキープしています。なぜ人々はこれほどまでにメルボルンを高く評価しているのでしょうか。
私もメルボルンに在住する1人ですが、今回は、私が普段の生活で感じることも織り交ぜながら、メルボルンが世界一住みやすい都市として選ばれる要素をお伝えしたいと思います。

1.多国籍文化

まずメルボルンが世界一住みやすい街として選ばれる理由の1つは、多国籍文化です。メルボルンには、無い国籍は無いのではないかというくらい、あらゆる国籍の人たちが共存しています。アジア、ヨーロッパ、アフリカ、また北米や南米など、人々のホームグラウンドはさまざま。もちろん英語の環境なので、仕事やその他の公共の場では皆英語を話しますが、それぞれ違う国から来ているので、話されている英語も多種多様です。私も、ネイティブのオーストラリア人も含め、さまざまな異なる背景を持つ友人がいますが、優越感や劣等感をほとんど感じずに生活を楽しむことができています。

出典:gestures334k.wordpress.com

2.インフラ

メルボルンはまた、インフラの面でも高い評価を得ています。2014年のEIUの調査によると、メルボルンはインフラ部門で満点を獲得しました。というのも、メルボルンの交通網はよく整えられていて、人や物がスムーズに移動できるよう、あらゆる方面に道路や鉄道が張り巡らされているのです。多国籍の環境だからこそ、世界各国との間での輸出入の面でも、人々の生活を潤いあるものとし、街を住みやすい場所にするために世界水準のインフラは大変ありがたいものです。

出典:www.spatialsource.com.au

3.安定した経済

メルボルンが世界一住みやすい街として選ばれる別の理由は、安定した経済です。メルボルンがあるビクトリア州は、オーストラリアで唯一、世界経済の最高ランクである「AAA」を獲得しています。これはインフラプロジェクトを実行していく上で大きな支えとなりますし、州内に拠点を置くすべてのビジネスに安定した課税環境を提供する重要な土台です。*
*TRADE & INVESTMENT VICTORIAホームページ(http://www.invest.vic.gov.au/jp/why-melbourne/strong-economy)より

出典:www.aussie-info.com

4.年金制度

日本と同様、オーストラリアにも「スーパーアニュエーション(Superannuation)」と呼ばれる年金制度があります。日本の年金との違いは、日本の場合、基金は働く人の給料から天引きされるか、または個人が定期的に国民年金機構に納めることによって積み立てられますが、オーストラリアの場合は、雇用主が各従業員の所得税控除前の給与額の9.5%をそれぞれのスーパーアニュエーション専用の口座に積み立てることが義務付けられています。ですから、オーストラリアで仕事をしてきた人は、退職後に、雇用主が積み立てておいてくれた基金を受け取りながら生活を続けていくことができるのです。

出典:shesconnectedblog.com

5.便利な公共交通機関

メルボルンには公共の交通機関として、電車、バス、トラムがあります。「myki(マイキー)」という、日本でいうところのSuicaと同じようなシステムのカードがあり、これでどの公共の乗り物でも利用することができます。このmykiには、定期券のように一定期間定額で利用できる物や、学生や子供、また高齢者のための割引が適用される物もあります。
また、2時間、あるいは1日の最大運賃も設定されていますので、仕事やその他の目的で頻繁に利用する人にとってはうれしいシステムです。
さらにトラムに関しては、「Free Tram Zone(無料のトラム区間)」が都心部に設けられていて、その区間内に限り、何回でも無料で乗り降りできます。

6.整った教育環境

メルボルンがあるビクトリア州は、国際的にも優れた評価を得ている、高い水準の教育環境が整っています。オーストラリアは大学進学率が世界一の国ですが、その中でもビクトリア州には、創立から150年以上の歴史を誇るメルボルン大学をはじめ、世界的に認められた大学がたくさんありますし、留学生や海外から移住してきた人たちが安心して学べる学校が多数存在することはその裏付けといえるでしょう。私もメルボルンでビジネスを学び、「diploma(ディプロマ)」という、日本では「准学士号」と呼ばれる修了証を取得しましたが、将来に役立つ質の高い教育を受けることができたことを大変うれしく思っています。毎年多くの留学生がこの街を訪れるのも不思議ではありません。

出典:www.uvu.edu

7.優れた医療制度

オーストラリアの医療制度は、そのサービスの技術とケアの質の点で、世界的に高い評価を得ています。
オーストラリアには「medicare(メディケア)」という、日本の国民健康保険に当たるものがあるのですが、オーストラリア市民権や永住権を取得した人のみが利用できる制度です。このメディケアで多くの医療費――公立病院での治療費、診察費、またレントゲンや血液検査などの検査費――が全額(場合によっては一部)カバーされます。一部、救急車両手配費や歯科治療費、コンタクトレンズや眼鏡の費用など、メディケアが適用されないものもありますが、万が一の時にも、人々が安定した医療サービスを利用することができるのは、オーストラリアの大きな強みといえるでしょう。

出典:www.medicinalmarijuanaassociation.com

8.英国の文化が色濃く残る環境

オーストラリアはかつて英国の植民地でしたが、その中でもメルボルンは英国の文化が引き続き色濃く残る街です。街を歩いていると、19世紀後半から20世紀初め頃にかけて建てられたビクトリア朝やエドワード調の見事な建物をあちこちに見ることができます。
例えば、メルボルンのターミナルステーションでもある「フリンダースストリート駅」の建物は、ロンドンのセントポール寺院の屋根をモチーフにしたエドワード調の建物です。メルボルンを紹介している旅行雑誌などでよく目にしますね。
他にもゴシック様式のホテルや教会、またショッピングモールがたくさんありますが、それらの建物が日々道行く人たちを魅了しています。

出典:design100.com

9.豊かな自然と美しい公園

メルボルンは「ガーテンシティ」と呼ばれるように、都会と自然とがうまく調和して成り立っている街です。都心にも郊外にもたくさんの緑豊かな公園があり、平日休日問わずどの公園に行っても、読書をしている人や横たわっている人、また犬の散歩をしている人やジョギングをしている人の憩いの場となっています。またバーベキューの設備が設けられている公園もたくさんありますが、自然に囲まれながらみんなで楽しむバーベキューは格別です。時には野生のポッサムに偶然出くわすことも。

10.街中にあふれるカフェ

よく「カフェの街」、「コーヒーの街」とも呼ばれるメルボルン。その呼び名にふさわしく、数えきれないほどのカフェが都心郊外を問わず、至る所にあります。中にはコーヒーを提供する理髪店や車の洗車場も。職場への通勤途中や仕事の休憩時、また買い物の途中や休日のリラックスタイムなど、皆コーヒーを求めてカフェを訪れますので、どのカフェも毎日客でにぎわっています。たとえ仕事やその他の用事で忙しくても、皆コーヒーに癒されているようです。

これらの他にも、メルボルンはアートやスポーツ、またたくさんのイベントが催され、人々の生活に活気を与えています。人々がメルボルンを世界一住みやすい街として選ぶのも納得がいきます。
メルボルンはこれからもさまざまな面でさらに成長していける可能性を秘めた街といえるでしょう。皆さんも機会があればぜひメルボルンに足を延ばして、この街ならではの雰囲気を味わってみてください。

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メルボルン在住のフリーライターです。オーストラリア人の妻と共にオーストラリアについて、また大好きなコーヒーや音楽や旅行などの情報を発信していけたらと思います。

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