観てから読む?読んでから観る?話題ドラマの「原作本」4冊
「小説が原作のドラマ」が注目されている昨今。日本の人気作家を始め、世界のベストセラーもドラマ化されるようになっています。今回は話題ドラマの「原作本」を4冊ご紹介します。
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「小説原作」のドラマが大人気!
2014年に大ヒットした『半沢直樹』を始めとして、最近では「小説」を原作としたドラマの放映が主流となり始めています。
ちなみに2015年4月からスタートしたドラマのうち、小説を原作としたドラマは10本以上!
今回は話題になっている「原作本」を4冊ご紹介します。
アルジャーノンに花束を(ダニエル・キイス)
累計発行部数330万部を突破した一大ベストセラー。
知能指数を高める手術を受けた青年、チャーリー・ゴードンによる「手記」という形が取られています。
主人公が知能を高めて常人よりも飛び抜けた存在となっていく様が、幼稚園児のような文体からの変化とボキャブラリーの増加で如実に感じ取れる点は圧巻。
SF的設定でありながら、人間の在り方や心について深く考えさせられる「文学」的側面が強く感じられる作品です。
64(横山秀夫)
昭和の終わり(昭和64年)に起きた幼女誘拐事件をメインに、警察内部の様々な対立を描く骨太なサスペンス。
上巻で何気なく散りばめられているキーワードが下巻で一気に収束されていく様は、ミステリ・サスペンスのファンも唸るレベルと言えるでしょう。
緻密な設定と丁寧かつ重厚な心理描写を得意とする横山秀夫ならではの作品です。
なお本作はNHKでのドラマ化の他、映画化も決定。
ドラマ・映画と見比べてみるのも良いかもしれません。
ようこそ、わが家へ(池井戸潤)
『半沢直樹』『花咲舞が黙ってない』に続き、池井戸潤作品がドラマ化。
今回の主人公も「銀行員」ですが、半沢直樹とは違いあまり争いを好まない温和なタイプなのが特徴です。
ところが「家庭」と「銀行」という2つの舞台で窮地に陥り、戦わざるを得ない状況になってしまいます。
スピード感があるので「一気読み」をするのにピッタリの作品。
手に汗を握りながらスリルを楽しめます。
戦う!書店ガール(原作『書店ガール』碧野圭)
勤務先の書店の「閉店騒ぎ」に立ち向かう、女性書店員2人の物語。
タイプの違う2人の女性キャラクターがイキイキと描かれているので、働く女性達が読むと「そうそう!」と共感できるところが多いのではないでしょうか。
また「書店での勤務内容」がリアルに伝わってきますから、読了後に本屋に行った時には従業員の人達への目線が変わるかもしれません。
ドラマ化原作本は「読む本のジャンル」を広げる良いチャンス
いかがでしたでしょうか。映像化された作品は、主人公や脇役などのイメージが掴みやすいという「利点」もあります。
その分、SFや警察小説等、普段読まないようなジャンルにも「読んでみよう!」と思える人が多いようです。
今まで読んだことが無い作家やジャンルを広げる良いチャンスでもありますから、是非原作小説に挑戦してみましょう。
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