クロスバイクの人気メーカーおすすめ15選
手軽にスポーティな走りが手に入ることから人気の高いクロスバイク。世界各国にクロスバイクを取り扱うメーカーがあり、最古といわれるイタリアの老舗メーカーから、トップクラスのシェアを誇る台湾メーカーまで多彩に揃っています。今回はメカニズムやカラーリングなどそれぞれに特徴があるクロスバイクのメーカーをご紹介しましょう。
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アイキャッチ画像出典:www.fujibikes.jp
スポーティな走りで人気のクロスバイク
オフロードを走破するマウンテンバイク:MTBと、オンロードを高速走行するロードバイクを融合させたクロスバイク。明確な定義はないためトレッキングバイクやフィットネスバイクなど様々な呼び名があり、オンとオフの性能を併せ持つことから欧米ではハイブリッドバイクとも呼ばれています。
世界各国で多くの自転車メーカーがクロスバイクを取り扱っており、それぞれが独自のテクノロジーや特徴を持っています。今回はクロスバイクメーカーを選ぶポイントとあわせておすすめするメーカーをご紹介しましょう。
クロスバイクメーカー選びのポイント
クロスバイクを取り扱うメーカーには様々な特徴がありますので、一例をご紹介しましょう。
テクノロジーで選ぶ
ジャイアント:クロスバイクのシェアは世界でもトップクラスを誇っており、最先端のアルミ工学によって生まれたALUXXアルミをはじめ各種のオリジナルテクノロジーを持っています。
コーダーブルーム:日本人の体形と日本の交通事情に適したスポーツバイクを造り、厳格な品質基準に適合したモデルを揃えています。
ライトウェイ:日本人の体格にあわせてサイズ毎にフレームのジオメトリーを変更しており、"誰が乗っても快適"なバイクを設計しています。
スコット:世界一厳格な基準で検査が行われるというドイツの自転車工業試験・検査機関EFBeの基準に合格したバイクをラインナップしています。
サイズ展開で選ぶ
ジャイアント:レディース専門のブランドLivを展開しており、小柄な女性向けに345サイズから用意しています。
キャノンデール:クロスバイクにWomen'sモデルを用意しており、350サイズをリリースしています。
カラーリングで選ぶ
ビアンキ:チェレステと呼ばれるブルーとグリーンが融合したオリジナルカラーで、その年のミラノの空をイメージして職人が毎年色合いの比率を変えているといわれています。
ジオス:ジオスブルーと呼ばれる鮮やかなブルーで、イタリアでは色の名称になるほど定番化したカラーです。
おすすめするクロスバイクメーカー15社
多彩に揃ったクロスバイクを取り扱うメーカーからおすすめする15社をご紹介します。
1. ビアンキ
1885年にエドアルド・ビアンキがイタリアのミラノで創業し、現存する最古の自転車メーカーといわれる「ビアンキ」。ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアをはじめ各国で開催されるロードレースで栄冠を勝ち取っている実力派、ミラノの空の色を表したチェレステカラーが人気です。
クロスバイクは「ローマ」シリーズと「C-スポーツ」シリーズをメインに展開しており、6万円台のエントリーモデルから揃えています。
2. ブリヂストンサイクル
1949年に設立され現在では子供用自転車から競技用ロードバイクまで幅広いラインナップを展開する「ブリヂストンサイクル」。オーダーメイドのバイクや電動アシストモデルにも力を入れており、独自の品質保証で高品位なモデルをリリースしています。
クロスバイクは「シエロ、クロエ、オルディナ、クロスファイヤー、ティービーワン、イーエスワン」をはじめ、アンカーの「RL1」や電動アシストモデルの「ティービーワンe」を用意。BAA適合車や3年間盗難補償付帯モデルもあり、手軽で扱いやすいモデルが揃っています。
3. キャノンデール
1971年に米国コネチカット州で創業し自転車用品の製作からスタートした「キャノンデール」。他社に先駆けてアルミフレームの実用化やサスペンション搭載MTBの開発を実現、ロードバイクからキッズバイクまでスポーティなモデルを揃えています。
クロスバイクはアイコンでもある片持ちサスペンションを備えた「Bad Boy」シリーズや、スタイリッシュな電動アシストモデルもある「クイック」シリーズなど。フィットネスやアーバンライドに好適なモデルを取り揃えています。
4. コルナゴ
ロードレース選手だったエルネスト・コルナゴが1954年にミラノ郊外で設立した「コルナゴ」。ロードレースで7000勝の優勝を数え4000名のライダーをサポートするなど、サプライヤーとして名を馳せています。
クロスバイクは油圧ディスクブレーキ&35Cタイヤを装備する「PORTA」と、スムースウェルディングされたフレームが美しい「EPOCA」。どちらもフレームにAL-6061アルミを採用しており剛性感と振動吸収性に優れたバイクに仕上がっています。
5. フジバイク
1899年に創業した日米商店での自転車輸入販売を端緒とする「フジバイク」。実用車で急成長しレース用バイクにも参入、現在の本拠地である米国をはじめ欧州にも展開する自転車メーカーです。
クロスバイクはクロモリフレームの「FEATHER」シリーズ、「TALAWAH」と、アルミフレームの「RAIZ」シリーズ、「MADCAP」。クールなスタイルながらスタンド・キャリアなどを備えたモデルもあり、普段使いにも好適です。
6. ジャイアント
1971年に設立され短期間で台湾トップの自転車メーカーに急成長した「ジャイアント」。アルミやカーボンを用いたフレームやサスペンションなど世界でも屈指のテクノロジーを擁しており、ロードレースチームにもフレームを供給しています。
クロスバイクは代名詞でもある「エスケープ」シリーズをはじめ、エアロスタイルの「フォーマ」、軽量な「クロスター」、ファットタイヤの「グラビエ」、フロントサスペンションを備えた「スナップ」。そしてレディース専門ブランド「Liv」にも「エスケープ」シリーズなどを用意しており、電動クロスバイクもリリースしています。
7. ジオス
1948年にイタリアのトリノでベルリンオリンピックにも出場した元ロードレーサーのトルミーノ・ジオスが創業した「ジオス」。プロチームの「ブルックリン」にフレームを供給するサプライヤーとしても知られていて、高精度で高品質なフレームには定評があります。
クロスバイクは「CANTARE、AMPIO、MISTRAL」の3シリーズに加え、フェンダーやキャリアを標準装備した「ESOLA」を用意。「AMPIO、MISTRAL」シリーズにはクロモリフレームのモデルもあり、アルミとは一味違うしなやかな乗り心地を楽しめます。
8. コーダーブルーム
日本人の体形にあわせたスポーツバイクを造り出すために日本人が企画開発する「コーダーブルーム」。日本の交通事情に適したスペックを持ち軽量&高耐久の両立を実現、厳しい品質基準に適合したバイクをリリースしています。
クロスバイクは「RAIL」シリーズに8モデルを揃えており、5万円のエントリーモデルから8kgを切る超軽量モデルまで取り揃え。フレームにはロードバイクと同じく「EAST-L」フレームを採用して、軽く強いバイクに仕上げています。
9. ルイガノ
ロサンゼルスオリンピックに出場した自転車競技選手のルイ・ガノーがカナダ・ケベック州で創業した「ルイガノ」。アーティスティックなサイクルウェアの製作からスタートし高耐久で安全性の高いバイクへ、サイクルアクセサリーも幅広く揃えるメーカーです。
クロスバイクは「AVIATOR、MULTIWAY、SETTER」の3シリーズに加え、フェンダーやサスペンションを装備する「CITYROAM9.0」。「AVIATOR」にはシマノ製ドライブユニットを搭載した電動アシストモデルも用意します。
10. マリンバイク
1986年にカリフォルニア州のマリンカウンティーでボブ・バックレイが設立した「マリンバイク」。"デザイン性に優れ、軽量で、長く乗れるバイクを作る"をコンセプトにしており、MTBからキッズバイクまでスポーティなモデルをラインナップしています。
クロスバイクはBMXと融合した新しいスタイルの「KENTFIELD 1」や日本限定の「CORTE MADERA DISC SE」をはじめ、クロモリフレームでリヤキャリアを備える「MUIRWOODS29」など。レディース向けにスタッガードフレームを採用した「LARKSPUR 1」もあり、デザイン・装備とも他社とは一線を画したモデルを揃えます。
11. メリダ
1972年に台湾で創業し現在では年間150万台をラインオフする「メリダ」。MTBは世界でもトップクラスのチームを擁しておりロードはツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアなど名立たるレースに参戦、フレームの生涯保障を実施している稀有なメーカーです。
クロスバイクは「GRAN SPEED」シリーズに4モデルをラインナップ。エントリーモデルでもカーボンフォークや機械式ディスクブレーキを採用しており、通勤・通学やフィットネスに好適なモデルが揃います。
12. ミヤタ
国内で初めて安全型自転車を製造したメーカーといわれる「ミヤタ」。軽量かつ高剛性なSSTBチューブのフレームや高強度なAPA・PFT工法など、革新的なテクノロジーによってロードやMTBレーサーの要求に応えています。
クロスバイクはクロモリフレーム&極太タイヤの「フリーダム タフ」と、軽量なアルミフレームの「カリフォルニア スカイ C」。電動クロスバイクには高性能なシマノステップユニットを搭載しており「CRUISE」シリーズ3モデルを揃えます。
13. ラレー
1887年に英国ノッティンガムのラレーストリートでフランク・ボーデンが設立した「ラレー」。"All Steel Bicycle"をコンセプトにクロモリフレームでは卓越した技術力があり、20世紀初頭は世界でもトップクラスの自転車メーカーでした。現在ではロード、クロス、ミニベロをラインナップしています。
クロスバイクはクラシカルな「RFC」、トラディショナルな「RFT」、ファットタイヤの「RFF-N、RFF」。そしてフェンダー・スタンド・チェーンガードなどを備え普段使いに便利な「CLB」と女性向けの「CLB-S」を用意します。
14. ライトウェイ
欧米人のために造られた輸入バイクとは異なり、日本人の体格にあわせてフレーム設計を行う「ライトウェイ」。ハイエンドバイクとシティサイクルの中間的位置付けがされる"ライフスタイルバイク"を掲げており、ディティールまで美しく強靭な自転車を揃えています。
クロスバイクはサイズ別ホイールサイズが特徴の「シェファード」やちょっと楽なポジションの「シェファード シティ」、そしてクロモリフレームのフランスヴィンテージ「スタイルス」。リラックスして乗れる「パスチャー」や、650B・700Cホイルが2ウェイで使える「ソノマ アドベンチャー」も用意します。
15. スコット
1958年にエド・スコットがスキー用品メーカーとして創業した「スコット」。1980年代にはレースバイクの世界に進出してエアロバーやフルサスペンションバイクをリリース、ツール・ド・フランスでのステージ優勝経験もありロード、MTB、クロスバイクをラインナップします。
クロスバイクはSUB:SPEED UTILITY BIKEと呼ばれており、レディースモデルもある「SUBCROSS 50」やフロントサスペンションやディスクブレーキを備える「SUBCROSS 30 MAN、40 MAN」をはじめ、「SUBCROSS J1 LIMITED」を用意します。
各国それぞれのクロスバイク
クロスバイクを取り扱うメーカーはそれぞれ多彩な特徴を持っており世界各国に点在しています。好みに合ったクロスバイクを手に入れて風を感じるライディングを楽しんでみませんか。
※ 掲載内容は執筆時点、スペック・価格等は参考で変更になる場合があります。
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この記事のライター
信州の曲者が集まるCLUB Autistaに所属する道楽者。車と酒と湯を愛し、ひと時を執筆に捧げる。