メンズシャツの種類徹底解説【生地・柄・襟・シーン別】
カジュアルにもキレイめにも着こなすことができるシャツはメンズファッションにおいて欠かすことのできないアイテムの一つです。シャツにはカジュアルシャツ、ドレスシャツと様々な種類があり、いまいちシャツについてよく知らないという方向けにメンズシャツの種類について徹底解説するので、ぜひ、参考にしてみてください。
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アイキャッチ画像出典:www.konga.com
意外と知らないシャツの種類
シャツはメンズファッションにおいて欠かすことのできないアイテムですが、意外とその種類について詳しく知らないという方も多いと思います。シャツの種類はカジュアルシーンで使用するカジュアルシャツ、ビジネスシーンやパーティーシーンでスーツやジャケットに合わせて着用するドレスシャツの2種類に分けることができます。
カジュアルシャツ、ドレスシャツの中にも襟の形や素材、柄などで様々な種類があります。シャツについて詳しくなればなるほど、シャツを選ぶ際に見るポイントなどが増えるので、シャツについて詳しくなりたい方は、ぜひ、この記事を参考にしてみてください。
シャツの襟の種類
カジュアルシャツ、ドレスシャツ問わずシャツの種類について解説します。同じデザインのシャツでも、襟の形が変われば印象がぐっと変わるので、ぜひ、参考にしてみてください。
レギュラーカラー
ドレスシャツ(スーツ用のシャツ)としても人気のレギュラーカラーシャツ。レギュラーカラーシャツの厳密な定義は、衿先が70~75ミリ、そして、開きの角度は75~90度、衿足の高さ30~38ミリとなっており、ドレスシャツの中ではもっともフォーマルなデザインなので、白のレギュラーカラーシャツはビジネスシーンだけでなく、冠婚葬祭などのフォーマルなシーンでも着用することができます。
ワイドカラー
カジュアルシャツ、ドレスシャツともに人気の高いワイドカラー。レギユラーカラーよりもやや長めの衿羽をもち、衿足の高さもやや高めとなっており、スプレッドは100~120度前後、広いものでは180度にもなります。ワイドカラーシャツはネクタイを締めた際に結び目をもっとも美しく見せることができると言われており、普段ネクタイを締めて働いている方におすすめの襟です。
ボタンダウン
もともとはポロ競技を行っている際に、風で襟元がめくられるのを防ぐために開発された、ボタンダウンシャツ。レギュラーカラーと比べるとやや小ぶりな襟もとにつけられた二つのボタンが特徴で、ネクタイを締めていなくても襟もとが綺麗に立つため、ビジネスシーンでは夏場のクールビズスタイルに取り入れる方が多く、ノータイで着こなすことが前提となっている、カジュアルシャツにもよく取り入れられているデザインです。
タブカラー
左右の衿羽から出したタブ(つまみひも)の上にネクタイを通して、衿元を引き締める衿型、タブカラー。タブカラーシャツはドレスシャツによく取り入れられている襟型であり、ネクタイのノット(結び目)を持ち上げ立体的に見せ、エレガントな印象に仕上げることができます。タブカラーシャツはビジネスシーンにもおすすめですが、華やかなパーティーシーンなどに相応しい襟型なので、結婚式の二次会などに着用するシャツに悩んでいる方におすすめです。
ラウンドカラー
カジュアルシャツ、ドレスシャツともに取り入れられることが多い、ラウンドカラー。その名の通り、衿先が丸い形に作られており、ラウンドカラーシャツの中でも衿先を小さく丸くした衿型はラウンドチップカラーと呼ばれています。ラウンドカラーは着用時の印象を柔らかく見せてくれるため、ジャケパンコーディネートのハズしとしてもおすすめの襟型です。
クレリック
普段のスーツスタイルにちょっと変化をつけたい方には1920年代のロンドン紳士たちの間で大流行していたクレリックシャツがおすすめです。クレリックシャツは色無地や縦ストライプの身頃に、袖と衿は白い生地を使用しているシャツのことで、 聖職者(クレリック)の立ち衿の服に似ているので名づけられました。クレリックシャツはドレスシャツの中でもドレッシーなアイテムなので、パーティーシーンなどにもおすすめです。
オープンカラー
開放的な気分を味わうことができる夏にぴったりなオープンカラー。主にアロハシャツによく取り入れられていた襟型で、最近ではトレンドのデザインとして多くのブランドからオープンカラーシャツが展開されています。オープンカラーの特徴は、最初からネクタイを締めることを考えていないため、着こなす際はボタンを開けて着用することをおすすめします。
ワンピースカラー(イタリアンカラー)
昨年あたりより、徐々にトレンドアイテムとして人気を集めているワンピースカラー(イタリアンカラー)。ワンピースカラーは台衿のない襟が特徴で、前身頃から衿にかけ、1枚の生地でつながって出来ており、第一ボタンをはずして衿を開き気味に着用することが推奨されています。第一ボタンを外して着用した際に、襟の開いた感じが何ともいえない衿元を演出してくれるため、けっしてだらしくなく見えません。
ノーカラー
その名の通り、襟が無いデザインが特徴で、ノーネクタイで着られ、首元をスッキリ見せ、洗練された印象を与えることができる襟型、ノーカラー。ドレッシーな装いにも、カジュアルなシーンにも対応でき、インナーとしてはもちろん、アウターとしても活躍してくれます。襟の詰まる感じが苦手という方やすっきりとしたデザインのアイテムが好きな方におすすめです。
シャツに使用される生地
シャツの着心地や見た目、そして耐久性に至るまですべての部分に大きく関係している生地。そんなシャツの生地について解説します。
オックスフォード
ボタンダウンシャツなどによく使用されているオックスフォード生地。たて糸・よこ糸を2本ずつ引きそろえて、平織りにして織られており、比較的厚地で光沢があり、織目がはっきりしているのが特徴です。シワも付きにくく、丈夫なので、カジュアルシャツを選ぶ際におすすめの生地です。
ポプリン
シャツ地の代表とも言っても過言ではないポプリン。ポプリンはたて糸とよこ糸に同じ太さの糸を使用して、たて糸をよこ糸の倍くらいの密度に織った平織りの生地であり、ブロードクロスとも呼ばれています。ポプリンはドレスシャツによく使用されており、糸の太さが細くなればなるほど柔らかな手触りになり、表面に滑らかな肌触りと光沢が増していき、素材は綿100%またはポリエステルと綿の混紡のものが一般的です。
シャンブレー
たて糸に色糸、よこ糸に白糸を使用した平織りの生地、シャンブレー。薄手で艶があり、淡いパステルカラーが特徴です。シャンブレー生地の上品な風合いは糸染め織物でなくては出せないもので、シャンブレー効果とか霜降り効果と呼ばれています。
リネン
亜麻糸で織った光沢のある薄手の生地、リネン。夏にぴったりな清涼生地で、綿やシルクと比べて吸水・発散性に優れ、水分や汗を素早く吸い取り拡散する性質があります。さらっとした肌さわりなので、夏のカジュアルシャツにぴったりの生地です。
ダンガリー
ダンガリー生地はデニムの一種で、カジュアルシャツによく使用される生地の一つです。耐久性があり、気を遣わずにジャブジャブ洗うことができ、ガシガシと着用できるシャツを探している方におすすめです。ダンガリー生地はタテ糸にさらし糸、ヨコ糸に色糸を用いて織られており、タテ糸に色糸、ヨコ糸にさらしを使った逆のパターンで織られた記事はデニム素材と呼ばれています。
フランネル
カジュアルシャツによく使用されるフランネル生地。柔らかく軽い毛織物で作られており、保温性が高く、着心地が軽く、チェックシャツなどによく使用されています。秋冬にぴったりの素材なので、秋冬用のシャツを探している方におすすめです。
シャツの柄
シャツに使用されいる人気の柄をまとめて解説します。どんな柄のシャツを購入すればいいのかわからないという方は、ぜひ、参考にしてみてください。
ソリッド(無地)
カジュアルシャツ、ドレスシャツともに人気の高い柄である、ソリッド(無地)。ソリッド柄のシャツを選ぶ際は素材やシルエット、色などにこだわる必要があり、一番選び方が難しい柄とも言えます。ノームコアファッションが好きな方におすすめです。
ストライプ
カジュアルシャツ、ドレスシャツともに人気の高い柄である、ストライプ。一般的にストライプの幅が狭ければ狭いほどドレッシーに、幅が広ければ広いほどカジュアルになるので、ストライプシャツを選ぶ際の目安にしてみてください。
チェック
主にカジュアルシャツに取り入れられていることが多い柄である、チェック。チェックと一言で言ってもギンガムチェック、タータンチェック、マドラスチェック、グレンチェックなど様々な種類があるので、自分に合ったチェック柄のシャツを見つけてみてください。
カモフラージュ
軍事的に敵の目を欺くための柄として開発されたカモフラージュ柄。日本では迷彩柄とも呼ばれており、ミリタリーファッションが好きな方々に人気の柄です。コーディネートのアクセントとしても主役としても活躍するので、一着ワードローブに揃えておくことをおすすめします。
ドット
小さなドット(円形・玉)を前面にデザインしたドット柄。ドットが小さくなればなるほど、ドレッシーに、大きくなればなるほどカジュアルな印象になります。フェミニンな雰囲気のコーディネートが好きな方におすすめの柄です。
フラワー
メンズ、ウィメンズ問わずシャツの柄の中では高い人気を誇る、フラワー。花の大きさが大きくなればなるほど、カジュアルに、小さくなればなるほどドレッシーな印象になります。フラワーなどの総柄シャツは今期のトレンドなのでおすすめです。
シャツを着こなしておしゃれをもっと楽しもう!
ここまで記事を見ていただきありがとうございます。少しでも皆様の参考になれば幸いです。シャツの種類についての解説はいかがだったでしょうか。今回紹介した、襟、生地、柄以外にもシャツには様々な種類があるので、基本を学ぶことができましたら、他の種類についても研究してみてください。
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この記事のライター
都内在住の大学生です。ファッションが好きです。特にデニムが好きなので、毎日履いて洗濯してを繰り返し、自分だけの一本を制作中・・・