スイスの観光スポットおすすめ15選【人気・定番コースから穴場まで】
スイスといえば「アルプスの少女ハイジ」が有名なので、壮大な自然を連想するのではないでしょうか?しかし、いざ観光スポットと言われてるとなかなか思いつきませんよね。4つの言語を公用語とするスイスには、美しい大自然はもちろん、文化的・歴史的な見所が満載です!この記事では、スイスでおすすめの観光スポット15選をご紹介します。
- 5,176views
- B!
アイキャッチ画像出典:www.flickr.com
ハイジの故郷スイスってどんなところ?
「アルプスの少女ハイジ」で有名なスイスは、アルプス山脈の大自然に恵まれた美しい国でハイキングやスキーなどを目的に訪れる人が多いです。また、近年ヨーロッパ諸国で多発しているテロですが、スイスは比較的安全だと言われおり、治安の面で安心できるのも魅力です。
山の多いスイスでは、地域によって気候がかなり異なります。平野では夏の時期は30度の暑さになることもある一方で、冬には山岳部は雪に覆われ、平野でも氷点下になることも珍しくありません。スキー目的でない限りは冬の旅行はおすすめできません。
スイスの人口はおよそ日本の1/16で、国土は九州と同じぐらいです。特徴的なのが、人口の約25%が外国人という移民大国だということです。
公用語は、ドイツ語、イタリア語、フランス語、ロマンシュ語の4つです。国土のおよそ70%の地域で話されているのがドイツ語で、次に国土の23%でフランス語、6%でイタリア語が話されています。ロマンシュ語は国土の約0.5%の地域でしか話されておらず、ロマンシュ語を母国語とするのはわずか5万人です。ロマンシュ語だけで生活するのは不可能なので、彼らのほとんどが他の公用語も話せます。スイス人の英語能力は地域によって異なりますが、観光には英語だけでも困らないでしょう。
スイスへは、成田からチューリッヒまで約12時間の直行便が運行しています。また、ドイツのミュンヘンやフィンランドのヘルシンキで乗り継いでも13時間ほどで行くことができます。
【1】Grossmuenster(グロスミュンスター)/チューリッヒ
グロスミュンスターは、チューリッヒに流れるリマト川の東岸に佇むプロテスタント教会です。カール大帝の頃に建てられたと言われており、11〜13世紀に建て替えられています。グロスミュンスターの象徴とも言えるロマネスク様式の2本の塔は15世紀に建てられた後、18世紀に焼失し再建されました。
落ち着いた雰囲気の内装に、ジャコメッティ作の美しいステンドグラスが存在感を出しています。また、2つある塔のうち、カールス塔と呼ばれる一つの塔に登ることができ、上からチューリッヒを見渡すことができます。
【基本情報】
Grossmuenster(グロスミュンスター)
住所:Grossmünsterplatz, 8001 Zürich
TEL:+41 44 252 59 49
アクセス:チューリッヒ中央駅から徒歩15分
【2】Bellerive Museum(ベルリーヴ美術館)/チューリッヒ
ベルリーヴ美術館はチューリッヒ湖のすぐ側にあるユニークな美術館です。元々は繊維メーカーのジュリウス・ブロッチ氏の邸宅で、1968年から美術館になりました。
ファッションやデザイン、家具など実用的な美術品をたくさん展示しています。また、展覧会も開催しており、日本の漫画がテーマになったこともあるそうです。ミュージアムショップではユニークな文房具が手に入るのでお土産にいかがですか?
【基本情報】
Bellerive Museum(ベルリーヴ美術館)
住所:Höschgasse 3, 8008 Zürich
TEL:+41 44 545 80 01
アクセス:チューリッヒ中央駅から徒歩35分。または、トラム「 Höschgasse」下車後徒歩4分。
【3】Cathédrale Saint-Pierre(サン・ピエール大聖堂)/ジュネーブ
サン・ピエール大聖堂は1234年に完成し、その後現在の姿に至るまで増改築が繰り返されました。1536年からは、宗教改革で有名なカルヴァンが25年間に渡ってサン・ピエールで説教をしました。
元々はカトリック教会でしたが、プロテスタントに変わっており、度重なる増改築の結果ロマネスクやゴシックなど様々な様式が混在するようになりました。塔からジュネーブの街を見下ろしたり、地下の考古学博物館に立ち寄ったりしてみてください。
【基本情報】
Cathédrale Saint-Pierre(サン・ピエール大聖堂)
住所:Place du Bourg-de-Four 24, 1204 Genève
TEL:+41 22 311 75 75
アクセス:ジュネーブ中央駅から徒歩18分
Site de la Paroisse de Saint-Pierre-Fusterie, Cathédrale Saint-Pierre Genève. Paroisse | Théologie et Spiritualité | Histoire | Forum Saint-Pierre | Locations
【4】Palais des Nations(パレ・デ・ナシオン)/ジュネーブ
国連本部はニューヨークにありますが、国連のヨーロッパ本部はジュネーブに置かれています。入り口には国連に加盟している193ヶ国すべての国の旗があるそうで、日本の旗もあるのでぜひ見つけてみてください。
内部は1日に4回ほど開催されているガイドツアーで見学でき、実際に会議が行われている部屋などこの目で国際政治の舞台を見ることができます。特に事前予約は必要ありませんので、ぜひ参加してみてください。
【基本情報】
Palais des Nations(パレ・デ・ナシオン)
住所:1211 Geneva
TEL:+41 22 917 12 34
アクセス:ジュネーブ中央駅から徒歩28分。または、バス「Appia」下車後徒歩4分。
【5】Aiguille du Midi(エギーユ・デュ・ミディ展望台)/シャモニー(フランス)
エギーユ・デュ・ミディ展望台から見ることができるのがモンブランという、フランスとイタリアの国境にまたがっている標高4,807mのヨーロッパアルプスの最高峰です。モンブランの観光拠点は実はフランスのシャモニーですが、スイスのジュネーブからシャモニーまで定期便のバスでアクセスできます。
モンブランはフランス語で「白い山」という意味で、その名の通り一年中真っ白な雪で覆われている頂上がとても美しいです。エギーユ・デュ・ミディ展望台は、標高3,842mのところに位置しているヨーロッパ有数の展望台です。ガラス張りの小部屋は、空中を歩いているようなスリルを味わうことができます。
【基本情報】
Aiguille du Midi(エギーユ・デュ・ミディ展望台)
アクセス:シャモニーから高速ロープウェイを乗り継いで約30分
【6】Grindelwald(グリンデルワルト)
「アルプスの少女ハイジ」の世界観にたっぷり浸ることができるグリンデルワルトは、アルプス観光の拠点として日本人にもとても人気のある街です。山岳リゾート地で、ガソリン車の乗り入れを禁止するなど自然への配慮が整っています。
街自体は小さいものの、レストランやショップなどは充実しています。ハイキングコースを辿ったり、展望台から美しい景色を眺めるのがおすすめです。
【基本情報】
Grindelwald(グリンデルワルト)
アクセス:主要都市からは電車でインターラーケン駅を経由してグリンデルワルトへ
【7】Bundeshaus(連邦議事堂)/ベルン
緑色のドーム型の屋根が特徴的な連邦議事堂は、1902年に建てられたゴシック調の建物でスイス政治の中心です。議会が開かれていない時は無料のガイドツアーで内部を観察することもできますよ。
議事堂前にある26の噴水はスイスの26州を表しています。また、Kirchenfeld-brücke(キルヒェンフェルト橋)からの連邦議事堂を眺めるとアーレ川と一体になった美しい風景を見ることができます。
【基本情報】
Bundeshaus(連邦議事堂)
住所:Bundesplatz 3, 3005 Bern
TEL:+41 31 322 87 90
アクセス:ベルン中央駅から徒歩6分
【8】Zeitglockenturm(時計塔)/ベルン
地元の人から「ツィットグロッゲ」と呼ばれる時計塔は、スイスで最も古い時計塔の一つです。元々は13世紀に建てられたベルンの城門の一部でしたが、現在はベルンのシンボルとなっています。
1時間おきに鐘の音が鳴る数分前から、時計横の装飾人形が動き出します。ガイドツアーに参加すると、塔の内部に入って16世紀から動いている時計の仕掛けを見学することができるのでぜひ参加してみてください。
【基本情報】
Zeitglockenturm(時計塔)
住所:Bim Zytglogge 1, 3011 Bern
アクセス:ベルン中央駅から徒歩10分
【9】Einstein-Haus(アインシュタインの家)/ベルン
アインシュタインは特許局に努めながらベルンで自らの研究を進めていました。1903年から1905年までの約3年間アインシュタインが妻と共に暮らしていた部屋が記念館として残されています。
アインシュタインが「特殊相対性理論」「ブラウン運動の理論」「光量子説にもとづく光電効果の理論」の3つの大発見をした1905年は「奇跡の年」と言われています。記念館では、彼が暮らしていた部屋が家具や洋服とともに当時のまま残されており、彼の研究資料なども展示されています。世界の大発見が誕生した場所に訪れてはみませんか?
【基本情報】
Einstein-Haus(アインシュタインの家)
住所:Kramgasse 49, 3011 Bern
TEL:+41 31 312 00 91
アクセス:ベルン中央駅から徒歩17分
【10】Berner Muenster(大聖堂)/ベルン
こちらの大聖堂は1405年の大火事でベルンの街が灰になった後、復興の象徴として1421年に建築が始まりました。宗教改革による破壊騒動などの苦難を乗り越え、400年以上の月日をかけて1893年に完成してからというものベルンのランドマークとなりました。
イエスキリストの受胎告知から復活までを描いた美しいステンドグラスや5040本のパイプを持つパイプオルガンなど見所は満載です。正面入り口上部にある234体の像は最後の審判を表現しており、左側に天国へ向かう人々、右側に地獄に行く人々が表現されています。
【基本情報】
Berner Muenster(大聖堂)
住所:Münsterplatz 1, 3000 Bern
TEL:+41 31 312 04 62
アクセス:ベルン中央駅から徒歩18分
【11】Kapellbrücke(カペル橋)/ルツェルン
カペル橋は1333年に完成したヨーロッパで最も古い屋根付きの木橋です。ルツェルンに流れるロイス川にかかっているカペル橋のすぐ横には8角形のレンガ造りの水の塔があり、カペル橋とともにルツェルンのシンボルになっています。この塔には、昔拷問や監獄として利用されていたという恐ろしい過去があります。
橋の内側の梁の部分には、17世紀に描かれたルツェルンの歴史やスイスとルツェルンの守護人に関する伝記を表現している絵が残されています。
【基本情報】
Kapellbrücke(カペル橋)
住所: Kapellbrücke, 6002 Luzern
アクセス:ルツェルン中央駅から徒歩5分
【12】Loewendenkmal(ライオン記念碑)/ルツェルン
「瀕死のライオン」「嘆きのライオン」とも呼ばれる岩壁に彫られたライオン記念碑は、1812年にデンマークの彫刻家トルバルセンが作った作品です。
トルバルセンは、フランス革命の際にルイ16世一家の防衛という使命を全うし、無抵抗で市民に殺されていったスイス兵を悼んでこの記念碑を作りました。ライオン記念碑の近くには、氷河期の頃のルツェルンの姿を見ることができるミュージアムもあります。
【基本情報】
Loewendenkmal(ライオン記念碑)
住所:Denkmalstrasse 4, 6002 Luzern
アクセス:ルツェルン中央駅から徒歩15分。または、バス「LOEWENPLATZ」下車後徒歩2分
【13】Mount Pilatus(ピラトゥス山)/ルツェルン
ルツェルンの近くにそびえ立つ標高2,132mのピラトゥス山は、昔から龍や精霊、さらにキリストの磔刑を宣告したローマ総督ピラトゥスの霊が住むと言われ、数百年もの間入山が禁止されていました。
山頂からは湿った雲が漂う中、ルツェルン湖と山々が広がる美しい風景を見ることができます。また、頂上にはレストランやショップが充実しており、ホテルも2軒あります。ホテルに宿泊して日の出と日没を見るのもおすすめです。
夏季限定ですが、山頂までは世界一の急勾配を走るピラトゥス鉄道でたどり着くことができます。ルツェルン駅真向かいの桟橋から船に乗りルツェルン湖をクルーズしながらピラトゥス鉄道に乗ることができるアルプナハシュタットまで行ってみましょう。
【基本情報】
Mount Pilatus(ピラトゥス山)
アクセス:ルツェルンからバスで約15分で「Kriens(クリエンス)」、そこから15分歩いて、ゴンドラ乗り場でロープウェイに乗る。ルツェルン湖クルーズとピラトゥス鉄道を利用するのもおすすめ。
【14】Matterhorn Glacier Paradise(マッターホルン・グレーシャー・パラダイス展望台)/ツェルマット
標高3883mに位置するマッターホルン・グレイシャー・パラダイス展望台からは、目前に広がる氷河を眺めることができます。夏に訪れても気温は氷点下なので、防寒を怠らないようにしましょう。
ちなみに、ロープウェイに乗ってくる人は展望台目的だけでなく、スキーを楽しむ人が多いです。美しい大自然の中でスキーをするのもいいですね。
【基本情報】
Matterhorn Glacier Paradise(マッターホルン・グレーシャー・パラダイス展望台)
TEL:+41 27 966 01 01
アクセス:ツェルマット南端にあるゴンドラ乗り場「Furi」からロープウェイに乗り、「Trochener Steg」で乗り換えて山頂駅へ。
Egal, ob Skifahren, Wandern, Biken oder unvergessliche Erlebnisse in Zermatt. Geniessen & planen Sie Ihren Aufenthalt im Matterhorn paradise. Jetzt informieren!
【15】Tamina Therme(タミナテルメ)/バートラガッツ
小さな街バートラガッツには、5つ星の豪華なホテルが2つもある高級スパ・リゾート「Grand Resort Bad Ragaz(グランド リゾート バート ラガッツ)」があります。もちろん予算があればホテルに泊まるのもいいですが、敷地内にはホテルの宿泊者でなくても利用できる「タミナテルメ」という温泉施設があります。
美しい大自然に囲まれながらお風呂でゆっくりすれば、日頃の疲れも癒されますね。ちなみに、ヨーロッパの温泉は日本の温泉より温度が低めで、ほとんどが36度程度。暑くても39度ぐらいです。
バートラガッツは「アルプスの少女ハイジ」の舞台であるマイエンフェルトの隣町で、ハイジの友達クララが足の療養のためにバートラガッツを訪れています。この地域まできたら、マイエンフェルトとバートラガッツの両方を訪れるのがおすすめです!
【基本情報】
Tamina Therme(タミナテルメ)
住所:Hans Albrecht-Strasse, 7310 Bad Ragaz
TEL:+41 81 303 27 40
アクセス:バートラガッツ駅から徒歩18分
おわりに
スイスはスキーがハイキングが趣味の方にはぜひおすすめしたい国です。また、大自然だけではなく文化的名所もぜひのぞいてみてください。スイス観光での唯一の難点は物価がかなり高いことです。一度外食するだけで5,000円、ファーストフードでも1,000円を超えてしまいます。予算が厳しい方は、キッチン付きの民泊を活用するなどして予算を調節してください。
この記事のキーワード
この記事のライター
デンマークのオーフス大学で修士課程に所属しています。旅行が大好きで、卒業後には世界一周をする予定です。旅のテーマは、海・グルメ・文化!今まで訪れた国は、ヨーロッパと、アジアやオセアニアの海が綺麗な国が中心です。世界中の美味しいものを食べつくし、綺麗な海で遊んで、各地の面白い文化に浸る。そんな旅がしたいです。