メキシコの観光スポットおすすめ15選【人気・定番コースから穴場まで】
メキシコといえばタコスや大きな帽子、マラカスなどが思い浮かびますよね。ただ、旅行先としてはあまり有名ではなく観光スポットといわれてもなかなか思いつかない方が多いかと思います。しかし、世界遺産や美しいビーチリゾートなど魅力的な観光スポットがたくさんあるんです!今回は、メキシコのおすすめ観光スポット15選をご紹介します。
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アイキャッチ画像出典:www.visitmexico.com
ラテンアメリカを代表する国メキシコってどんなところ?
メキシコは日本で誰もが知っている国ですが、治安の悪さもあってか旅行先としてはいまいち人気ではありません。しかし、世界遺産保有数が7位(2018年11月時点)であったり、美しいビーチリゾートが豊富であったりと実は魅力的な国です。観光地を巡るだけならそこまで危険ではありませんが、メキシコが危険な国ランキングで常に上位に入っていることも事実であり、場所によって治安が大きく異なります。また、安全な地域といっても日本の感覚で行ってはいけません。日本人はお金を持っていると思われていることが多いことを理解し、「観光地から外れない」「夜は出歩かない」「高価なものを身につけない」「事前に危険な地域をリサーチする」など注意して楽しみましょう。
メキシコは国土が広いので地域によって気候が全く異なります。基本的には、5月から10月が雨季で11月から4月が乾季となります。雨季の間は、夏の時期ですので中央部では25度程度、砂漠地帯では40度を越すこともあります。スコールや雨が降ったりする一方で、日差しも強いので、雨具と日焼け対策を準備する必要があります。雨期の終盤にはハリケーンが到来することもあるので注意が必要です。乾季の間は、湿気も低く天気も良い日が続くため旅行にはベストの時期です。ただし、日中は20度前後と過ごしやすい一方で、朝晩は10度を下回ることもあるので温度差に注意してください。
メキシコの人口は日本とほぼ同じですが、平均年齢が日本に比べて20歳ほど若いことが特徴です。人口が減り続けている日本に対し、メキシコの人口は増え続けており、近い将来日本の人口を上回ると言われています。一方で国土は日本のほぼ5倍もあります。
公用語はスペイン語ですが、メキシコのスペイン語とスペインのスペイン語ではアクセントや一部のフレーズなどが違っています。また、メキシコでは先住民言語が70以上存在しています。メキシコでは、地域で差はあるものの基本的には英語は通じないと思っていたほうがいいでしょう。スペイン語の基本フレーズが書いた本を持っていくといいかもしれません。
日本からは成田空港からメキシコシティまでアエロメヒコ航空が直通便を運行しており、12時間45分ほどで到着します。または、アメリカの航空会社の乗り継ぎ便を利用することもでき、乗り継ぎ時間を含めて16~19時間ほどかかります。
【1】Cenotes(セノーテ)/ユカタン半島各地
セノーテとは地表にできる陥没穴のことです。何百万年もの時間をかけて雨水が石灰岩を侵食し地下に巨大な洞窟群が形成され、その水で満たされた洞穴の屋根が崩壊することでセノーテが生まれます。ユカタン半島には7000ほどものセノーテがあると言われているので好きなものを選んで訪れてみてください。
特に有名なのは、Cenote Ik Kil(セノーテ・イキル)、Cenote Dos Ojos(セノーテ・ドスオホス)、Grand Cenote(グラン・セノーテ)の三つです。セノーテ・イキルは、丸い井戸型のセノーテで別名「聖なるブルーセノーテ」とも呼ばれています。木の根っこが垂れ下がっているのが特徴的です。また、セノーテ・ドスオホスは「二つの目」と呼ばれており、カンクン周辺で最大のシュノーケルエリアとして有名な大きな洞窟です。グラン・セノーテは、「大きい」という意味があるにも関わらず大きさはそれほどありません。さらに、一番有名なセノーテなので朝一に訪問しないと砂埃でせっかくの透明度が損なわれてしまいます。太陽の光がさした時にだけみられる光のカーテンは圧巻です。
【2】Cancún(カンクン)/クインタナルー
日本でも有名なリゾート地カンクンには真っ白な砂浜が広がっています。カンクンはマヤ語で「蛇の巣」を意味する場所で、ユカタン半島の先端に位置します。
カンクンには10ヶ所ものパブリックビーチがありますが、Playa Maroma(プラヤ・マロマ)は特にカンクンを代表するような真っ白なパウダーサンドとターコイズブルーの海が楽しめるビーチなのでおすすめです。
【基本情報】
Cancún(カンクン)
アクセス:カンクン空港からホテル地域まで車で15分~30分
【3】Zona Arqueológica de Tulum(トゥルム遺跡)/クインタナルー
トゥルム遺跡はマヤ文明末期の遺跡で、三方を城壁に囲まれたユニークな城塞都市です。壁には大人1人が入れるぐらいの通路が彫ってあり、そこからこの遺跡に入ることができます。マヤ文明が最後にたどり着いた場所、そしてスペイン人が最初に発見したマヤの都市と言われているトゥルム遺跡の人気の秘密は、すぐそばに広がるビーチです。
また、トゥルム遺跡横のビーチで遺跡をみながら海水浴を楽しむのもいいですが、遺跡から10分ほど歩いたところにあるPlaya Paraíso(プラヤ・パライソ)にも足を伸ばしてみてください。近くにはグラン・セノーテもあるので、ついでにそちらも訪れましょう!
【基本情報】
Zona Arqueológica de Tulum(トゥルム遺跡)
住所:Carretera Federal, Cancun - Chetumal Km 230, 307, 77780 Tulum
アクセス:カンクンからバスで2時間
【4】Cozumel(コスメル島)/クインタナルー
コスメル島はマヤ語で「ツバメの巣」という意味をもつ、メキシコ最大の島であり世界有数のダイビング及びシュノーケリングスポットです。コスメル島周辺の海は透明度が30~60mと言われており、固有動物種が豊富です。
コスメルにきたら外せないのは、Parque Chankanaab(チャンカナブ国立公園)です。イルカと一緒に泳いだり、ダイビングを楽しんだりすることができます。ちなみに、コスメルへ行く時に通るPlaya del Carmen(プラヤ・デル・カルメン)もおすすめのビーチです。
【基本情報】
Cozumel(コスメル島)
アクセス:プラヤ・デル・カルメンから高速フェリーで45分ほど
Bienvenidos a los mejores parques de Cozumel
【5】Isla Mujeres(イスラ・ムヘーレス)/クインタナルー
カンクン沖にある小さな島イスラ・ムヘーレスは、もともとマヤ文明の時代に女神を祀っていたことから「女たちの島」という意味のこの名がつけられました。
珊瑚が美しいイスラ・ムヘーレスにはサンゴ礁を保護するために設立された「MUSA Museo Subacuático de Arte(海底美術館MUSA)」があり、海底に沈む500以上の彫像を見ることができます。
【基本情報】
Isla Mujeres(イスラ・ムヘーレス)
アクセス:カンクンのホテルエリアから高速フェリーで約30分
MUSA (Underwater Museum of Art) is in the waters surrounding Cancun and Isla Mujeres and has over 500 life-size sculptures used to promote coral life.
【6】Uxmal(ウシュマル)/ユカタン
ウシュマルは16世紀半ばまで栄えていた町で、古典期後期から後古典期にかけてのマヤ文明の遺跡です。遺跡内の建物は紀元700年から1100年の間に建てられたもので、総督の館、魔法使いのピラミッド、尼僧院、大球戯場、亀の館など様々な建物を見ることができます。
観光のための整備で発掘・修復作業が遅れていて、現在でも周辺には未発見の遺跡が大量に埋まっていると言われています。
【基本情報】
Uxmal(ウシュマル)
アクセス:ユカタン半島の中心都市メリダからバスで約2時間
【7】Las Coloradas(ラス・コロラダス)/ユカタン
ラス・コロダスという小さな村には、ピンクラグーンと呼ばれる塩湖があります。インスタグラマーにも大人気の美しいピンク色はプランクトンや小エビなどのおかげです。ちなみに、フラミンゴはこれらを餌にしているためピンク色なんだそうですよ。
日が落ちると湖の色は赤黒くなってしまうので、日中がおすすめ。空の青さとピンク色とのコントラストを味わうのも楽しいですよ。ピンクラグーンを一番綺麗に見るには12月~2月がおすすめです。
【基本情報】
Las Coloradas(ラス・コロラダス)
アクセス:カンクンから乗り継ぎも含め、バスで約5時間ほど。ツアーがおすすめ。
【8】Chichen Itzá(チチェン・イッツァ)/ユカタン
ユカタン半島の州都メリダから約120km離れたところにあるのが、最大のマヤ遺跡であり、メキシコで最も有名な観光名所である世界遺産チチェン・イッツァです。
最大の見所はEl Castillo(エルカスティージョ)呼ばれるピラミッド型寺院です。このピラミッドは各面に91段、合計364段の階段があり、最上段の1段を加えて1年間の日数を表す365段になるように設計されています。
【基本情報】
Chichen Itzá(チチェン・イッツァ)
アクセス:メリダからバスで1〜2時間。または、カンクンからバスで2〜3時間。
Chichen Itza, El Castillo, Kukulkan Pyramid, Mayan Civilization, Chichen Itza Mexico
【9】Playa del Amor(プラヤ・デル・アモール)/バハ・カリフォルニア
メキシコ本土から5キロほど離れたところにある小さな無人島には、天井がぽっかりと空いた穴の中にあるユニークなビーチがあります。「恋人たちの砂浜」という意味のプラヤ・デル・アモールは数世紀前の火山活動が原因でできたそうで、ジブリ映画「紅の豚」のモデルだと言われています。
メキシコ政府によって保護されているこの島では多種多様な海洋生物を見ることができますが、クラゲが多いので注意してください。
【基本情報】
Playa del Amor(プラヤ・デル・アモール)
アクセス:メキシコシティからPuerto Vallarta(プエルト・バヤルタ)まで飛行機で1時間40分。そこからボートで約20分。
【10】Museo Nacional de Antropología(国立人類学博物館)/メキシコシティ
メキシコ全土から重要な遺産が集められた国立人類学博物館はメキシコでも大人気の観光スポット。2階建ての建物の1階部分では古代メソアメリカ文明の重要文化財を拝見することができます。一番有名なのはアステカ室の太陽の石です。
2階の民俗学エリアでは、現在もメキシコに暮らす民族の暮らしや祭り、伝統衣装や伝統アートに関して学ぶことができます。
【基本情報】
Museo Nacional de Antropología(国立人類学博物館)
住所:Av. Paseo de la Reforma y Calzada Gandhi s/n Col. Chapultepec, Polanco.
Del. Miguel Hidalgo, C.P. 11560, Ciudad de México
TEL:+52 55 4040 5370
アクセス:メトロ7号線のAuditorio駅から徒歩
【11】La Catedral Metropolitana(メトロポリタン大聖堂)/メキシコシティ
1573年に建設が始められてから250年の歳月をかけて1818年に完成したメトロポリタン大聖堂は、完成までに各時代の建築様式の影響を受けたきたためルネサンス、バロック、ネオクラシックが混合するユニークなデザインです。
アメリカ大陸最大のキリスト教建造物であるこの大聖堂は、奥行き109m、幅59m、高さ65mの規模を誇ります。メトロポリタン大聖堂は、16世紀にアステカ文明が滅亡した後、テンプロ・マヨール神殿の跡地に建設されたそうで、下には沢山のアステカ遺跡が眠っています。
【基本情報】
La Catedral Metropolitana(メトロポリタン大聖堂)
住所:Plaza de la Constitución S/N, Centro, Cuauhtémoc, 06000 Ciudad de México
TEL:+52 55 5510 0440
アクセス:メトロ2号線「Zocalo」から徒歩3分
【12】Guanajuato(グアナファト)
メキシコのほぼ中央に位置しているグアナファトは、グアナファト州の州都です。歴史的な市街地と街の銀山が世界遺産に登録されており、メキシコらしい賑やかでカラフルな街並みを楽しむことができます。
メキシコで最も美しい街と称されることもあるグアナファト。小さな街なので散歩がてらに中世の雰囲気を味わいながらゆっくり回るのがおすすめです。
【基本情報】
Guanajuato(グアナファト)
アクセス:メキシコシティからレオン国際空港まで飛行機で約1時間。そこからタクシーで約30分。
【13】Teotihuacan(テオティワカン)
メキシコ先住民のナワトル語で「神々の都市」という意味をもつかつての宗教都市テオティワカンは発見当時すでに廃墟となっていたため、未だにその多くが謎に包まれています。
世界遺産にも登録されているテオティワカンのランドマークは、「太陽のピラミッド」と「月のピラミッド」という2つの大きなピラミッド、そして中心に4kmも続いている「死者の道」です。
【基本情報】
Teotihuacan(テオティワカン)
アクセス:メキシコシティーからバスで約1時間
【14】Barranca del Cobre(コッパーキャニオン)/チワワ
かの有名なアメリカのグランドキャニオンの4倍の規模だと言われる峡谷地帯がこのコッパーキャニオンです。チワワ州にあるタラウマラ山脈の6つの峡谷からなるコッパーキャニオンは、個々の峡谷は小規模ですが、全体の規模はグランドキャニオンを上回ります。
コッパーキャニオンを訪れる際におすすめなのが、スリリングなアクティビティです。世界一の長さを誇る「ジップライン」で峡谷間に張られたワイヤーを滑車ですべり下りたり、ロープウェイで雄大な景色をゆっくり眺めたり、吊り橋を渡って度胸試しをするのも楽しいですよ。
【基本情報】
Barranca del Cobre(コッパーキャニオン)
アクセス:飛行機でチワワ空港まで行き、コッパーキャニオン鉄道に乗る。
【15】Monte Alban(モンテ・アルバン)/オアハカ
メキシコで最も先住民人口が多いOaxaca(オアハカ)はメキシコらしい街として観光客にも人気がありますが、オアハカで一番人気の観光名所がこのモンテ・アルバンです。
世界遺産にも登録されているモンテ・アルバンはサポテカ族によって紀元前500年前ごろに建設が始められたそうで、ここでも紹介したテオティワカンとも外交的な関係があったと言われています。
【基本情報】
Monte Alban(モンテ・アルバン)
アクセス:オアハカからバス
おわりに
メキシコは美しいビーチリゾートの宝庫!メキシコに訪れる際はカンクンやトゥルムのあるユカタン半島にぜひ訪れてみてください。ユカタン半島はメキシコ国内で治安もいいので安全面でも比較的安心できます。
今回紹介した観光スポットはほとんどが治安に問題のないところにあります。しかし、コッパーキャニオンのあるチワワとプラヤ・デル・アモールのあるバハ・カリフォルニアは近年治安が悪化しているので出発の前に現状を調査し、観光地から離れないように気をつけましょう。また、メキシコシティは観光地であるにも関わらず治安は良好ではありません。危険地域を避けるなど細心の注意を払って楽しんでください。
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この記事のライター
デンマークのオーフス大学で修士課程に所属しています。旅行が大好きで、卒業後には世界一周をする予定です。旅のテーマは、海・グルメ・文化!今まで訪れた国は、ヨーロッパと、アジアやオセアニアの海が綺麗な国が中心です。世界中の美味しいものを食べつくし、綺麗な海で遊んで、各地の面白い文化に浸る。そんな旅がしたいです。