ドイツの観光スポットおすすめ15選【人気・定番コースから穴場まで】
ソーセージとビールが有名なドイツにはベルリンやミュンヘンなど、有名な観光地が豊富です。16の州から成る連邦制国家であるドイツでは、州によって多彩な特色が見られるため、どの観光スポットを周るか決めるのは至難の技。今回は、ドイツ初心者の方に是非訪れてほしいドイツの魅力が詰まった観光スポット15選をご紹介します。
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アイキャッチ画像出典:www.neuschwanstein.de
ビール大国ドイツってどんなところ?
ソーセージやビール、美しい城で有名なドイツは日本でも旅行先として人気の高い国の一つです。ドイツには日本の東京のような中心地が存在せず、ベルリンやミュンヘンなど小さな都市が集まってできていることが特徴的です。
ドイツは冬の寒さが厳しく、南側に位置するミュンヘンでも北海道よりも少し寒いぐらいの気温です。マイナスの気温も覚悟しておいた方がいいでしょう。夏は、かなり暑くなることもありますが、基本的には湿気も少なく20度ぐらいで過ごしやすい気温です。
ドイツの国土は実は日本と同じぐらい。人口は日本の6割ほどです。さらに、移民が人口の約1%の日本と比べ、ドイツでは人口の約10%が移民という移民国家であることも特徴的です。
ドイツまでは成田及び羽田空港からミュンヘン、フランクフルトまで約12時間の直行便が出ています。ベルリンへは直行便が存在せず、フランクフルトで乗り換えて約1時間10分のフライトで到着します。また、イスタンブールやヘルシンキで乗り換えて行く方法もあります。
【1】Berliner Mauer(ベルリンの壁)/ベルリン
歴史的にも大きな意味をもつベルリンの壁はドイツ観光には欠かせない代表的な名所の一つです。1989年に崩壊されたベルリンの壁はいくつか現存され観光地化していますが、その中でも一番有名なのが「East Side Gallery(イーストサイドギャラリー)」です。イーストサイドギャラリーは、現存しているベルリンの壁の中では最長の1300kmに渡る壁画ギャラリーで、20ヶ国以上のアーティストがユニークな壁画を残しています。
【基本情報】
East Side Gallery(イーストサイドギャラリー)
住所:Mühlenstraße 3-100, 10243 Berlin
TEL:+49 30 2517159
アクセス:Ostbahnhof(オストバーンホーフ)駅から徒歩1分
East Side Gallery Berlin - die offizielle Webseite
【2】Brandenburger Tor(ブランデンブルク門)/ベルリン
ドイツが東西に分裂していた時代は通ることができなかったブランデンブルク門は、今ではベルリンの壁とともにベルリンのシンボル、そして統一のシンボルとして有名な観光スポットになっています。また、ドイツ最大の大晦日カウントダウンイベントなどイベント会場としても使用されています。
ブランデンブルク門は1730年代に関税門の一つとして作られました。この門の上にある「4頭馬車と勝利の女神ヴィクトリアの像」は1806年にプロイセンがナポレオンとの戦いに敗れてから、1814年に再びナポレオンを打ち負かすまで持ち去られていたそうです。
【基本情報】
Brandenburger Tor(ブランデンブルク門)
住所:Pariser Platz, 10117 Berlin
アクセス:Brandenburger Tor(ブランデンブルク門)駅下車すぐ
【3】Pergamonmuseum(ペルガモン博物館)/ベルリン
ベルリンに流れるシュプレー川には、5つの博物館がある「Museumsinsel(博物館島)」と呼ばれる島が浮かんでいます。5つの博物館とは、「Altes Museum(旧博物館)」、「Neues Museum(新博物館)」、「Alte Nationalgalerie(旧国立美術館)」、「Bode Museum(ボーデ博物館)」、「Pergamonmuseum(ペルガモン博物館)」のことです。ヨーロッパ最大規模の文化施設複合体であるこれらの博物館は1999年に世界遺産に登録されました。
時間があれば、全ての博物館を回るのも良いですが、一つだけ選ぶなら是非一番新しく人気のペルガモン博物館に訪れてみてください。日本語のオーディオガイドもあるので、利用するのも良いですね!
【基本情報】
Pergamonmuseum(ペルガモン博物館)
住所:Bodestraße 1-3, 10178 Berlin
TEL:+49 30 266424242
アクセス:Hackescher Markt(ハッケシャー・マルクト)駅から徒歩10分
The Pergamonmuseum houses three collections: the Antikensammlung, Vorderasiatisches Museum and the Museum für Islamische Kunst. The impressive reconstructions of massive archaeological structures have made the Pergamonmuseum famous throughout the world.
【4】Kölner Dom(ケルン大聖堂)/ケルン
ケルン中央駅を出てすぐにあるのが、世界遺産の「ケルン大聖堂」です。世界最大のゴシック様式の建築物であるケルン大聖堂の高さは157mもあり、狭い螺旋階段を登りきるとケルン全土を見渡せる絶景を見ることができます。ちなみに、建築には約600年かかっており、完成当時は世界最大の建築物だったそうです。
また、ケルン大聖堂内にある「Bayernfenster(バイエルン窓)」と呼ばれるステンドグラスはそれだけでケルン大聖堂に行った価値があるような美しい作りです。
【基本情報】
Kölner Dom(ケルン大聖堂)
住所:Domkloster 4, 50667 Köln
TEL:+49 221 17940555
アクセス:ケルン中央駅下車すぐ
【5】Neues Rathaus(新市庁舎)/ミュンヘン
ネオゴシック様式のミュンヘンの新市庁舎は「Marienplatz(マリエン広場)」に面して建っています。この建物自体も美しいのですが、一番みて欲しいのはこの新市庁舎の仕掛け時計です。この仕掛け時計は「Glockenspiel(グロッケンシュピール)」と呼ばれるドイツ最大の仕掛け時計です。
この仕掛け時計は、1568年に行われたバイエルン大公ヴィルヘルム5世とロートリンゲン公女レナーテとの結婚式を再現しているそうで、なんと32体の人形が華麗なダンスや演奏を繰り広げてくれます。
仕掛け時計がみられるのは、聖金曜日と諸聖人の日を除く毎日11時と12時からの約10分間だけなので、計画を持って見逃さないようにしましょう!
【基本情報】
Neues Rathaus(新市庁舎)
住所:Marienplatz 8, 80331 Munich
TEL:+49 89 23300
アクセス:Marienplatz(マリエンプラッツ)駅から徒歩3分
【6】Schloss Neuschwanstein(ノイシュヴァンシュタイン城)/フュッセン
シンデレラ城のモデルとしても有名なのが、この白く輝く名城ノイシュバンシュタイン。「Schwan」とはドイツ語で白鳥という意味で、その美しさを表すように「白鳥城」とも呼ばれています。ロマティック街道の終点の街フュッセンにあるノイシュバンシュタイン城は世界中で人気の観光スポットです。
ノイシュバンシュタイン城のチケットセンターからシャトルバスで5分登ったところにある「Marienbrücke(マリエン橋)」からは、ノイシュバンシュタイン城が綺麗に見えるのでおすすめのフォトスポットです。
【基本情報】
Schloss Neuschwanstein(ノイシュヴァンシュタイン城)
住所:Neuschwansteinstraße 20, 87645 Schwangau
TEL:+49 8362 930830
アクセス:ミュンヘン中央駅からFüssen(フュッセン)駅まで約2時間、73番・78番バスに乗り(定員オーバーに注意)10分でHohenschwangau(ホーエンシュヴァンガウ)、下車後徒歩30分。徒歩以外にシャトルバスや馬車も利用可能。電車・バス乗り放題チケット「バイエルンチケット」がお得ですが、利用可能時間帯は平日9:00以降、土日は終日なので注意してください。
Get the latest news and explore the events from the world of Neuschwansteiner. The new German luxury beer for people who appreciate the extraordinary.
【7】Wieskirche(ヴィーナの巡礼教会)/フュッセン
同じくフィッセンにあるのが、ロココ様式の最高傑作と言われるヴィーナの巡礼教会。1730年に作られた「鞭打たれるキリスト」の像が長く屋根裏にしまわれた後、1738年に農婦マリア・ロリーに引き取られた際、像が涙と血を流した、という伝説があります。 この噂が広がったことがきっかけで、ヴィーナの巡礼教会はたくさんの信者に愛される教会になりました。
礼拝時間には内部を見学できないので、事前に確認しておきましょう。また残念ながら、ミサの最中に日本人が写真を撮りまくっていたことが問題となり、現在は全面的にカメラ禁止になっているようです。観光の際は節度を持って訪れましょう。
【基本情報】
Wieskirche(ヴィーナの巡礼教会)
住所:Wies 12, 86989 Steingaden
TEL:+49 8862 932930
アクセス:フュッセン駅からバスで45分ほど。ノイシュヴァンシュタイン城近くのホーエンシュヴァンガウからはバスで40分かかります。これらの移動にもバイエルンチケットが利用できます。
Die Wallfahrtskirche zum Gegeißelten Heiland auf der Wies
【8】Miniatur Wunderland(ミニチュア・ワンダーランド)/ハンブルグ
ハンブルグにある「ミニチュア・ワンダーランド」は世界最大のミニチュア博物館です。館内には、ドイツ、スイス、イタリア、アメリカなどの国々のほか、空港やベルリン崩壊などの歴史的瞬間を描いた展示もあります。
空港のエリアでは、飛行機の離着陸を見ることができ、詳細に再現された飛行場には圧巻です!ミニチュアは全て職人が手作業で作っているそうで、細部まで完璧に再現されています。
大人気の観光名所のため、特に週末には入場制限がかかり待ち時間があることが多いです。できれば、平日を狙って訪れましょう。
【基本情報】
Miniatur Wunderland(ミニチュア・ワンダーランド)
住所:Kehrwieder 2-4/Block D, 20457 Hamburg
TEL:+49 40 3006800
アクセス:Baumwall(バウムヴァル)駅から徒歩10分
The world's largest model railway exhibition. A world-famous model train and miniature exhibition located in Hamburg, Germany.
【9】Rothenburg ob der Tauber(ローテンブルク旧市街)/ローテンブルク
ローテンブルク旧市街は約4.2kmの城壁で囲まれており、街全体がおとぎの国のようなメルヘンな街並みです。街に入るときは全部で6つある門のどれかを利用します。中世の都市国家の面影がはっきりと残っているローテンブルクは日本人にも人気の観光スポットですので、ドイツ観光の際はぜひ立ち寄ってみてください。
【基本情報】
Rothenburg ob der Tauber(ローテンブルク旧市街)
アクセス:ミュンヘン中央駅からは快速列車でTreuchtlingen(トロイヒトリンゲン)まで行き、普通列車に乗り換えてSteinach(シュタイナッハ)で降り、もう一度乗り換えてからローテンブルクまで。所要時間約3時間半。バイエルンチケットが利用できます。
Offizielles Internetportal Rothenburg ob der Tauber - Große Kreisstadt
【10】Schloss Heidelberg(ハイデルベルク城)/ハイデルベルク
ノイシュヴァンシュタインとともにドイツ3大名城にも数えられるのが、このハイデルベルク城です。戦争によって破壊されたハイデルベルク城は1890年頃から修復が開始されましたが、未だに修復は完了しておらず廃城と呼ばれることもあります。しかし、廃城だからこその風情が多くの人々を魅了し続けています。この古城で見ることのできる世界最大級のワイン樽は必見です。
ハイデルベルク城を訪れる際はぜひ城下町の旧市街も散策してください。赤い屋根が可愛いハイデルベルクは、ローテンブルクのようにメルヘンな街並みをしています。小さい街なので、1日あれば一通り回ることができますよ。
【基本情報】
Schloss Heidelberg(ハイデルベルク城)
住所:Schlosshof 1, 69117 Heidelberg
TEL:+49 6221 658880
アクセス:フランクフルト中央駅からハイデルベルク中央駅まで1時間ほど。そこからケーブルカー乗り場(Station Kornmarkt)までバスに乗り、ケーブルカーでStation Schloss(シュロス)駅まで。
【11】Regensburg(レーゲンスブルク旧市街)/レーゲンスブルク
レーゲンスブルク旧市街もハイデルベルク旧市街やローテンブルク旧市街と同様に中世の面影を色濃く残す美しい古都です。ドナウ河畔のレーゲンスブルク旧市街は、世界遺産にも登録されており、約2000年もの歴史を持っています。
レーゲンスブルクは小さい街ですが、完成に600年もかかった大聖堂や800年以上の歴史があるドイツで最古の橋「Steinerne Brücke(シュタイナーネブリュッケ)」などの見所がぎっしり詰まっています。
【基本情報】
Regensburg(レーゲンスブルク旧市街)
アクセス:ミュンヘン中央駅から電車で約1時間半
【12】Lübeck(リューベック旧市街地)/リューベック
リューベックも1987年に世界遺産に登録された旧市街で、ドイツで最も美しい街と言われることもある北ドイツの代表的都市です。13〜14世紀のハンザ同盟の時代に商業都市として栄えた町で、その時代の雰囲気は今も色濃く残っています。リューベリックは、四方を水に囲まれた島のような地形になっており、「バルト海の女王」とも呼ばれています。
【基本情報】
Lübeck(リューベック旧市街地)
アクセス: ハンブルク中央駅からリューベック中央駅まで電車で約45分。そこから旧市街まではおよそ徒歩10分。
【13】Reine Gorge(ライン渓谷中流上部)/コブレンツ-ビンゲン
ドイツで父なる川と言われる全長約1230kmの「Reine(ライン川)」ですが、ビンゲン/リューデスハイムからコブレンツまで約65kmのライン渓谷中流上部が最も美しいと言われ、2002年に世界遺産にも登録されています。ワインで有名なリューデスハイムからライン川クルーズへ出発すると様々な古城やぶどう畑を見ることができます。
また、クルーズでお目にかかれる「Lorelei(ローレライ)」という岩山には、美しい妖精が通りかかる船に乗っている男を誘惑し川底へ引きずり込むという伝説があります。
【基本情報】
Reine Gorge(ライン渓谷中流上部)
アクセス:フランクフルト中央駅から約1時間10分でリューデスハイム。そこから徒歩10分ほどのところにある船乗り場からライン川クルーズが楽しめます。
【14】HARIBO Fabrikverkauf(HARIBO工場直営店)
みなさんご存知、クマの形のグミが有名な「HARIBO」は知っている方も多いと思いますが、ドイツの会社で、グミの製造では世界最大の会社です。「HARIBO」の発祥地はドイツのボンという街、名称も創立者のHans Riegelと地名のBonnから最初の2文字づつをとって出来上がりました。
ドイツには「HARIBO」の工場直営店が、ボン、ゾーリンゲン、ノイス、そしてヴィルカウ=ハスラウの4ヶ所にあります。これらの工場直営店では日本でもおなじみのグミから珍しいグミ、さらにはぬいぐるみやマグカップなどのグッズまで600種類以上の商品が提供されています。また、アウトレットということで、価格がお得なのも魅力的です。
割高にはなりますが、量り売りもあるので「HARIBO」ファンはぜひ試してみてくださいね。
【基本情報】
HARIBO Fabrikverkauf Bonn(HARIBO工場直営店、ボン)
住所:Friesdorfer Str. 121, 53175 Bonn
TEL:+49 228 9092930
アクセス:Bad Godesberg駅から徒歩15分。ケルン中央駅からBad Godesberg駅までは電車で約45分。
Vor allem Qualität! Unser Versprechen für die einzigartige Vielfalt aus Fruchtgummi, Lakritz & Co., mit der HARIBO seit Generationen Freude bereitet…
【15】Europa-Park(ヨーロッパパーク)/ルスト
みなさんはヨーロッパパークというテーマパークをご存知でしょうか?日本ではあまり馴染みのないテーマパークですが、ヨーロッパではドイツ第一の観光名所と言って良いほどの人気です。ヨーロッパパークはフランスに近いルストという小さな町にあるテーマパークで、パーク内の敷地はエリアごとにヨーロッパの国々をテーマにした雰囲気になっています。
絶叫マシーンはもちろんショーも豊富で、大人も子供も楽しめるヨーロッパパーク。嬉しいことに混雑度が低く比較的並ばずにアトラクションに乗れることも魅力的です。ちなみに、ヨーロッパパークのマスコットはEuromaus(ユーロマウス)。入り口近くのステージでこのユーロマウスやお姫様と記念撮影ができますよ。
【基本情報】
Europa-Park(ヨーロッパパーク)
住所:Europa-Park-Straße 2, 77977 Rust
TEL:+49 7822 776688
アクセス:フランクフルト中央駅からRingsheim(リングスハイム)駅まで乗り換え込みで約2時間。そこからバスで約15分。
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おわりに
ドイツは見所が全国に点在しているため、短くても2週間ぐらいの時間をとって効率よく一周することをお勧めします。逆に、一つ一つの都市はそれほど大きくないので、観光名所を廻るだけなら各都市には数日の滞在で十分だと思います。ぜひ色んな地域を訪れて、多彩なドイツの顔を見てくださいね!
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この記事のライター
デンマークのオーフス大学で修士課程に所属しています。旅行が大好きで、卒業後には世界一周をする予定です。旅のテーマは、海・グルメ・文化!今まで訪れた国は、ヨーロッパと、アジアやオセアニアの海が綺麗な国が中心です。世界中の美味しいものを食べつくし、綺麗な海で遊んで、各地の面白い文化に浸る。そんな旅がしたいです。