地元民が選ぶ！名古屋のおすすめ観光スポット【人気・定番コースから穴場まで】

名古屋の観光の魅力とは

名古屋は魅力のない市といわれることもありますが、そんなことはありません。名古屋をよく知っている地元民に聞けばきっと地元に根差した面白いスポットを教えてくれるはずです。

名古屋の魅力の一つは時間とお金をあまりかけずに観光できることです。財布のひもが固いといわれる愛知県民の性質もあってか名古屋の観光スポットは全体的に入場料が安めです。そして、車社会の愛知の中でも名古屋は地下鉄、バスなどの公共交通機関も充実し、比較的アクセスのよい観光スポットが多いのも一つの特徴です。さらに、観光地も名古屋港方面や名古屋駅周辺エリアに固まっているので少ない移動でたくさんの場所を回れます。
今回はそんな名古屋の観光地の中から、知名度を問わずおすすめなものを紹介していきます。

東山動物園

名古屋市東区にある名古屋最大級の動物園です。園内では500種類以上の動物が飼育されている大規模な動物園です。コアラや象、ペンギン、メダカなど展示されている動物の種類はかなり広めです。他にもおっさんのような叫び声を出すフクロテナガザルやイケメンのゴリラ「シャバーニ」などユニークな動物を多数見学できます。近年では世間のニーズに答えた行動展示を増やし、より野生に近い環境が用意されています。

園内が広く傾斜もあるので一周回るのは結構大変かもしれません。一日かけてゆっくり回る計画で行くのがお勧めです。園内には植物園や遊園地もあり、追加料金なしで楽しめます。中学生以下は入場料が無料、一般も入場料は500円と休めに設定されています。隣接しているスカイタワーには名古屋を一望できる展望台があります。

所在地： 〒464-0804 愛知県名古屋市千種区東山元町３丁目７０
時間： 午前9時から午後4時50分まで　
電話： 052-782-2111

レゴランド・ジャパン

名古屋市港区に今年（2017年）にオープンした話題のテーマパークです。言わずと知れたデンマークのブロック、レゴのテーマパークで、デンマークやイギリス、ドイツなど7か国にオープンしています。
園内には恐竜や潜水艦など巨大なレゴの展示が多数あります。レゴを作る工程が知れたり、ワークショップでレゴを作ったり、プログラミングでレゴを操作するなど、様々な角度からレゴを楽しむことができます。
レゴの展示はもちろん、アトラクションが多数用意されています。アトラクションは基本的に大人一人と子供一人が想定されているので人数比には注意しておきましょう。園内もあまり広すぎず、あまり混雑していないのでサクっと楽しめます。高い割につまらないなどと何かと批判的な意見ばかりがクローズアップされがちですが、世界観がしっかり統一されており、これから敷地が広がる予定なのでこれからも注目していきましょう。
〒455-8605 愛知県名古屋市港区金城ふ頭2丁目2−1
営業時間　10時から20時
あおなみ線　金城ふ頭駅　すぐ

熱田神宮

名古屋市の南部、熱田にある歴史と伝統のある格式高い神社です。三種の神器の一つ、「草薙神剣」が御神体としてまつられており、初詣や観光に非常に人気があります。織田信長が桶狭間の戦いの前に、神頼みとして訪れたという話もあります。樹齢が高い木が森のようにたくさんあり都会のオアシスでもあります。そのうちの一本はパワースポットとして人気を誇っています。神聖な空気が漂っている感じがして、訪れると自然と緊張感がわきます。境内はとても広く、ゆっくり観光するなら3時間はみておきましょう。
近くにはひつまぶし発祥の店「あつた蓬莱軒」があります。ひつまぶしが全国に広がったのも熱田神宮のご加護のおかげかもしれません。

所在地： 〒456-8585 愛知県名古屋市熱田区神宮１丁目１−１
電話： 052-671-4151
神宮前駅　徒歩4分

名古屋港水族館

愛知県のみならず中部地方を代表する水族館です。イルカ、シャチのショーはとても迫力があり、水中から見られるのが最大の魅力です。イルカが高く飛んだあと水中にもぐる様子はなかなか見られません。日本でシャチとペルーガがいる水族館は名古屋港水族館を含め、2つしかありません。他にもクラゲの企画展示やイワシのトルネードショーなどが観賞できます。
日本で初めて屋内でアカウミガメの人工孵化に成功した例があり、ウミガメの研究に力を入れています。運が良ければ砂からはい出たばかりのウミガメを観察できます。アクセスも良く、名古屋の市街地から名港線で30分ほどで到着します。入場料は2000円とやや割高感はありますが、訪れる価値はあります。
〒455-0033 愛知県名古屋市港区港町１−３
時間： 9時30分～17時30分
名古屋港駅　徒歩7分
電話： 052-654-7080

名古屋城

日本三名城にも数えられる名古屋城は名古屋の代表的な観光地です。徳川家康が17世紀に建立した由緒ある城でしたが、第二次世界大戦で城は消失、1959年に金のシャチホコも含めて再建されました。シャチホコは天守閣のてっぺんにあるため、展望室からは見えません。そのかわり実物大の模型が一階に展示してあるので是非見ておきましょう。石垣の大きさや角度は一見の価値ありです。

ボランティアガイドによるツアーでは2時間かけて名古屋城の魅力を説明してくれるので、城や歴史が好きな人にはおすすめです。忍者や武士のキャラクターとの記念撮影も可能です。入館料が500円と安めなのもうれしいですね。

所在地： 〒460-0031 愛知県名古屋市中区本丸１−１
名城線　市役所駅　徒歩3分
電話： 052-231-1700

名古屋市科学館

名古屋の中心部、伏見駅から徒歩5分の白川公園内にある科学館です。建物の外からも形がわかるプラネタリウムではとても大規模で椅子もリクライニングでゆっくりと楽しめます。扱っているテーマが非常に幅広く電気、地学、化学、星座、数学まで科学を味わえます。空間を上手に利用し、限られたスペースの中で大規模な展示もうまく収められている印象があります。
体験展示を中心としており、大人も子供も1日楽しめる工夫が各所に施されています。中身がむき出しになった振り子時計や、10種類以上の歯車、宇宙の歴史の展示が個人的にかなりおすすめです。プラネタリウムはかなり混雑しますが、それ以外でも十分楽しむことができます。図書館のような資料室には科学本が充実しています。
〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄2-17-1
大人 800円 4
小人（中学生以下）
052-201-4486
営業時間　9時から17時

久屋大通公園

名古屋の中心部にあり、様々な施設がある公園です。札幌と同じような雰囲気で太さ100メートルの道路の中にあります。公園の中央付近には名古屋テレビ塔があります。高さこそありませんが、名古屋を一望でき、名古屋城もかなり近くに見ることができます。
公園は南北に長く作られており、小さな通りで広場が区切られる構成になっています。川のあるリバー広場、姉妹都市のロサンゼルスの雰囲気がただようロサンゼルス広場、テレビ塔のあるセントラルパーク、噴水のある広場、外国にちなんだフェスタがよくおこなわれる久屋広場などがあります。ロサンゼルス広場が近いうちになくなるという噂もあるので行けるのは今のうちだけかもしれません。広場にはマリリンモンローの手形があります。休日は何かしらイベントがやっていますが、イベントがない日はあまり人が多くなく、緑が多いのでゆっくり散策するのに向いています。

オアシス21

市営地下鉄栄駅のすぐ北東にある、都会のオアシスとも言われる施設です。多数のビルが立ち並ぶ名古屋の中心地、栄で一際異彩を放っています。2005年の愛・地球博では開幕式と閉会式で使用され、一躍話題となりました。
1階部分は「銀河の広場」と呼ばれ、青を基調としたデザインで、晴れた日に訪れるとすがすがしい気分になれます。2階は「水の宇宙船」と呼ばれ、透明でガラス張りになっており、外周部分の遊歩道では空中散歩を楽しめます。水の宇宙船を取り囲むように少し低い位置にあるのが、「緑の広場」です。なだらかな斜面になった芝生の上で、のんびりと横になったり、ベンチでお弁当を食べたりする人もいます。

夜は、赤、白、青など様々な色にライトアップされ、とても綺麗です。季節ごとに様々なイベントが行われ、冬にはスケートリンクでカップルが滑る様子は栄の風物詩になっています。名古屋の観光で移動に疲れたときに立ち寄って一息つけるおすすめの観光スポットです。
〒461-0005 愛知県名古屋市東区東桜1-11-1
営業時間　10時から22時

徳川園

JR大曽根駅から南に10分ほど歩いたところにある、名古屋では珍しい日本庭園です。こちらもオアシス21と同様に、ビルが立ち並ぶ大曽根のオアシス的存在です。17世紀末に尾張藩2代藩主徳川光友によって造られた大名庭園で、外国人からの人気は高めです。
園内の山、滝、渓流、牡丹園はそれぞれ、木曽山脈、木曽三川、伊勢湾、濃尾平野をイメージしており、中部地方の豊かな自然が凝縮されています。牡丹、キンモクセイ、カキツバタを始めとする数十種類の花が咲き乱れ、いつ訪れても美しい景色に癒されます。借景がビル群なのは少しマイナスポイントですが、散策するだけで落ち着いた気分になれます。
国宝の「源氏物語絵巻」や徳川秘蔵の品を数多く所有している徳川美術館が隣接されており、そちらもお勧めです。

所在地： 〒461-0023 愛知県名古屋市東区徳川町1001
時間　9時30分～17時30分
電話： 052-935-8988
休館日　月曜日
入場料　300円

名古屋港ブルーボネット

名古屋の港区にある22のガーデンが集まった大規模な自然庭園です。観光地としてはそこまで知名度が高くなく、知る人ぞ知るスポットとなっています。ただ美しい庭を見て楽しむだけでなく、世界のデザイナーが施した工夫を理解するのがおすすめの楽しみ方です。名古屋港の中部電力の敷地内にあるので、エコが意識された工夫があるのも面白いです。様々な種類の庭があるので必ず一つは「これは」と思うお気に入りの庭が見つかるはずです。
ビクトリア様式を採用したイギリス式の庭園やトピアリーを集めた庭園、ハーブを集めたハーブガーデンなど個性的な庭が22もあり、まるで外国に来たようなエキゾチックな雰囲気が味わえます。雨の日は綺麗な花をゆっくり楽しめないので晴れた日を狙っていくことをおすすめします。

入場料　300円
営業時間　9：30～17：00
休園日　月曜日
〒455-0028
名古屋市港区潮見町42番地
TEL 052-613-1187
地下鉄 名港線「名古屋港」駅より徒歩約5分。「ポートビル」より約10分。
あおなみ線「金城ふ頭」駅より徒歩約5分。「水上バスのりば」より約20分。

大須観音

大須といえば名古屋の下町で庶民文化が最も根付いた場所と言われます。多くの観光客でにぎわう大須商店街から少し離れたところにあるのが、大須観音です。ルーツは12世紀まで遡り、浅草観音、津観音と合わせて日本三大観音にも数えられる由緒正しき施設です。年配の方ばかりと思いきや、地元民と思しき若い人も結構いて、地元に親しまれている様子が伺えます。
毎月定期的に骨董市が開かれ、他にも相撲大会やコスプレサミットまで行われています。ハトがたくさんいて餌まで売っています。大須商店街めぐりのついでに参拝しておいて損はないと思います。

所在地： 〒460-0011 愛知県名古屋市中区大須２丁目２１−４７
電話： 052-231-6525

名古屋ボストン美術館

金山駅直通の金山南ビルの中にある人気の美術館です。アメリカにある本家ボストン美術館の姉妹館であり、本家のボストン美術館から展示作品を借りて展示するシステムを取っています。ビルのフロアを2つ使っており、規模はそこまで大きくありません。

最大の魅力は多種多様な芸術を短時間で眺められることです。フランス絵画、日本絵画、エジプト絵画、アメリカ絵画、中国絵画など展示作品が多岐にわたり、それらの違いを味わうことができます。閉館が19時と比較的遅い時間までやっているのも嬉しいですね。面白い企画展が定期的に行われるので何度行っても楽しめます。近々閉鎖されるという噂もあるので行けるのは今のうちだけかもしれません。
所在地： 〒460-0023 愛知県名古屋市中区金山町一丁目１−１
時間　10時00分～19時00分
電話： 052-684-0101
入場料　1300円

柳橋中央市場

名古屋駅から東に5分ほど歩いた場所にある大規模な食品卸売市場です。名古屋市民でも地元の人以外は、名前は聞いたことはあってもあまり行く機会はありません。この市場は明治時代に自然発生的に生まれたこともあり、地元に密着しており、一般人や観光客も気軽に立ち寄って買い物をできる雰囲気があります。

マルナカ食品センターが市場の中心的存在で、屋上にはビアガーデン、中に飲食店が多数並んでおり、昼の時間はかなり混雑します。ランチの時間には新鮮な魚介類を使った海鮮丼などがお値打ちでいただけます。定期的に市場を案内するツアーが行われるのでそちらもおすすめです。味の濃い名古屋飯に飽きた人、あちこち観光する前に美味しい物を食べたい人にはぴったりです。

住所　〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅4－11－13

名古屋に観光に行かないなんてもったいない

いかがでしょうか。名古屋は千年の歴史をもつ伝統ある観光地から、最先端の技術が駆使されたものまで多種多様な観光地があります。伝統的なものを残しつつ、外国の文化や良いところを取り入れて新しい物を生み出すのが名古屋のよいところです。名古屋をなんとなく素通りしてきた人は是非とも立ち寄って名古屋の魅力を肌で感じてみましょう。