システム手帳のおすすめリフィルをシーン別に徹底解説
学生から社会人まで誰もが持つ「手帳」。それはスマホでスケジュール管理が出来るようになっても根強く使われ続けています。その手帳のなかでも今回は「システム手帳」について解説し、シーン別におすすめのリフィルと例となる使い方を紹介します。
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単なる手帳ではない!?システム手帳とは?
手帳というとスケジュール管理が主な目的となりますが、システム手帳はその限りではありません。何せ中身を自分で使いやすいように好きなリフィルをいれてカスタマイズ出来ることが1番のメリットなのですから。
システム手帳で出来ることを挙げていくと大きくは3つで「管理」「記録」「整理」となります。この中では整理がシステム手帳ならではの機能と言えるでしょう。通常の手帳であればページの入れ替えや、年度を跨いで情報を残すことは出来ません。しかしシステム手帳であれば、それが出来るのです。つまりスケジュールとは別に蓄積されていく「知」があるのです。
例えば一例として私の使い方を挙げると、スケジュールの後にドット方眼ページを入れていて、それを自己分析シートやアイデア帳、読書記録などとして活用しています。すると毎年スケジュール部分は変わっていきますが、蓄積されていく部分もあるのです。
このようにシステム手帳は使い方次第では単なる手帳ではなく、自分のための「読み物」のような特徴を持つのです。そして同時にシステム手帳本体にも「時」が蓄積されていくので、経年変化する革製品にすることでそれを感じることが出来るでしょう。
そうは言っても万能ではない!システム手帳のデメリットは?
システム手帳はその自由さが最も大きなメリットで、そのため様々な使い方が出来て万能ツールともなり得ます。しかし大したことないように見えても重大なデメリットも抱えています。
その1つは書き込む時にリングが邪魔になるという点です。右利きの方が左側のページに書き込む時手にバインダー部分が当たり書き込みにくくなります。当然左利きの方は逆の右側が書き込みにくくなります。書き込むための手帳というツールでこれは致命的でしょう。
ただしこちらの問題点には1つ解決策があります。それは左側のページを底上げするためにメモ帳を下敷きのようにするのです。私はロディアのNo12を使いバインダーが当たる煩わしさから解放されました。このメモ帳はシステム手帳に収まり、底上げができるものならなんでも良いと思いますが、ロディアであれば切り取ってクリアポケットのリフィルに入れたりもできるため個人的にはロディアがおすすめです。
もう1つのデメリットは普通の手帳に比べて大きく重いため携帯性が失われるということです。こちらは解決策がないため、後ほど紹介するバインダーのサイズと必要枚数を照らし合わせてオーバーサイズにならないように気を付けるしかないでしょう。
最初が肝心!システム手帳の選び方
まずシステム手帳には、A5・バイブル・ミニ6穴・マイクロ5(ミニ5穴)というサイズがあります。サイズに関してはバイブルサイズがリフィルの種類も豊富で大きさも大き過ぎず小さ過ぎずで丁度よいかと思います。またその中でもバインダーの大きさで入れられる紙の量が決まるため、次に使うシーンに応じたバインダーを選ぶ必要があります。
参考までに計算すると1年分の枚数は下のようになります。
見開き1ヶ月 13枚
見開き2週間 27枚
見開き1週間 53枚
そして次にバイブルサイズのリング別収納枚数が、
8ミリ・・・約50枚
11ミリ・・・約70枚
15ミリ・・・約110枚
20ミリ・・・約170枚
25ミリ・・・約200枚
と言われていますが、実際使ってみるとさらに10~20枚程度は挟めるような気がします。
入れておいて損はない!絶対に入れるべき便利リフィル
シーンごとのおすすめリフィルを紹介する前にどのシーンでもスケジュールとは別に最低限入れておくべきリフィルを紹介します。これらは誇張ではなく、あるなしでかなり使いやすさが変わります。ここで紹介するメーカーのものでなくても大丈夫なので是非入れてみて下さい。
ガイドプロテクター
これは1番始めと最後につけておくもので、これにより最初のページのリフィルが手帳と擦れたり、ボタン痕がつかなくなったりします。
インデックス
様々なものを入れるシステム手帳では必需品のインデックス。ただし横型のものより上にタブがあるもののほうがおすすめです。横型ではペンとぶつかります。
クリアポケット
これはシステム手帳に穴の開いてないものを収納するのに便利です。私は切り離したロディアや折り畳んだ印刷物を入れています。
メモ
これは罫線のものでも、無地でも、方眼でもよいのですがスケジュール部分とは独立したメモ部分もあるとよいです。上手く活用するとこの部分が蓄積されていく部分となります。
下敷き
経験上、下敷きとしてよりもしおりのようにして使用することがほとんどです。これにより素早く書き込むページにアクセスできます
付箋
リフィル型の付箋。手帳では普段のように印として使うよりも、ページ内で色分けのために使うと便利です。
【シーン別解説】おすすめリフィルと使用例
それでは本題の使い方の解説に入ろうと思います。ただしこれはあくまで一例に過ぎず、これらをベースに自分だけの使い方を確立することでシステム手帳は真価を発揮し完成となります。なのでこれらは参考程度に考えていただくのがよいでしょう。
またどのシーンにおいてもスケジュール部分は月間(ブロック)と週間(見開き2週間)がおすすめです。この組み合わせが書き込める量と紙の枚数のバランスがちょうどよいと思います。そしてこれをベースに用途に応じて必要なリフィルを足していくのがよいでしょう。
ビジネスシーン
ここでは一般的なビジネスマンを想定して使用例を紹介しようと思います。ビジネスマンが手帳を使用するとき、メインとなるのは「管理」の部分でしょう。1日の細かいスケジュールやプロジェクト等の進行具合など。また上を目指したいビジネスマンの方であればシステム手帳を使って目標やモチベーションの管理もおすすめです。そのための手帳とリフィルを紹介します。
TODOリスト
仕事上のタスクはスケジュールとは別にTodoリストを使うと便利です。スケジュールと別にすることで、残っているタスクも見えるようになります。もちろん期限も記入出来るので、スケジュール部分に書き込まなくても問題ないのです。
プロジェクトシート
こちらはプロジェクトシートといって、プロジェクト形式の物を管理するためのリフィルです。進行中のプロジェクトがある場合は、そもそもスケジュール部分に書き込むにはスペースが足りないためこちらがおすすめです。
フランクリンプランナー
エグゼクティブなどの立場上、1日の細かなスケジュールを管理する必要がある場合は、バーティカルという時間軸に沿ってスケジュール管理が出来るリフィルがおすすめです。中でも有名なフランクリンプランナーは時間軸とは別にメモ欄があるので非常に使いやすいです。
ビジネスシーン(クリエイティブ)
先程は一般的なビジネスマンの方を想定しましたが、次はライターやデザイナーなどのクリエイティブな職業の方向けに紹介します。このような職業の方はルーティンワークではない働き方であると思われるためフレキシブルにシステム手帳を使うためのリフィルを紹介します。同じように毎日が同じスケジュールにならない大学生なんかにも参考になるのではないかと思います。
月間ガントチャート
ガントチャートは縦軸に項目、横軸に日付というタイプの月間スケジュールで、同じ項目が連続する場合や項目同士の流れを把握するのに役立ちます。学生であれば、バイトやサークルという項目を作り、記号で入れていくのもよいでしょう。日毎のスケジュールが縦に並ぶので、空いている日や時間などが分かりやすいです。
年間ガントチャート
先程紹介した月間ガントチャートの年間版で、横軸に月が並びます。使い方は先程と同じですが、月単位の長く大きな項目を扱うのに便利です。
ミーティングレポート
これはその名の通りミーティングを管理するリフィルで、議題や参加メンバーを記入し、残りが内容を書くスペースとなっています。個人的には毎回書くよりも、メモなどに取ったミーティング内容を書き写して整理し保管するのに使う方がおすすめです。
カジュアルシーン
最後は完全にカジュアルでの使用を想定して紹介します。仕事のスケジュール管理は別に手帳を持ったり、スマホで済ませたりという方向けです。プライベートのちょっとした予定管理とそれ以外の使い方を想定します。確かにシステム手帳のデメリットを考えると、ただスケジュール管理のみに使うのならコンパクトな手帳というのも1つだと思います。そのためここではスケジュール管理以外に重点を置いたシステム手帳として紹介します。
フリーデイリー
リフィルにおいて、フリーとつくスケジュール管理のものは日付が入っておらず、好きなときに必要な分だけを書くことが出来るものを指します。そのため普段のスケジュールは冒頭で説明したものを使い、細かく管理する必要のある日はフリーデイリーを使うと良いでしょう。私はよく旅行のスケジュールを立てるときに使っています。
ドット方眼ノート
こちらは方眼の交点の部分だけがドットになったドット方眼ノートというもので、主な用途はメモなどですが、方眼ノートのように線が煩わしくないので非常に使いやすいです。ドット同士を結べばキレイな図形もかけるので万能感のあるリフィルです。
出納帳
こちらは現金管理のリフィルで、家計簿程ではなくともお金の管理をしたい方におすすめです。私は主にクレジットカードの管理と他人に貸したお金の管理に使っています。
システム手帳、その境地はオーダーメイドに!
ここまでに使い方を紹介してきましたが、いかがでしたか?少しでも参考になれば幸いです。ただシステム手帳には完成はありません。自由に使えるが故に常に使う人に合わせて進化し続けるのです。そしてその境地はオーダーメイドのシステム手帳と自作リフィルへであると私は考えています。実際に使っていると細かな要望が出てくるものです。しかしそれに合うものを探すのは困難であるため、オーダーしてしまうのが最善かと思います。自作リフィルについてはいつか改めて紹介したいと考えております。意外と簡単なので誰でも出来るはずです。
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この記事のライター
普段はビジネス系アパレルショップで勤務しております。その経験を活かしてスーツなどのビジネスファッションについてや、靴や鞄、革製品などのビジネス小物についてプロらしい視点から書ければと思います。