Googleカーが未来を変える
みなさんご存知のGoogle社が自動車の分野に参入しており、将来大きく業界構造を変化させると言われています。
今回はビジネスマンの教養として、Googleの壮大な構想・未来図をご紹介します。
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Googleカー=完全自動運転車
出典:o.aolcdn.com
Googleは現在完全自動運転車を開発中にあり、2017年を実用化目標に定めています。
では、この完全自動運転車という単語を聞いて、みなさんはどういうイメージを持つでしょうか。
普通に考えたら「勝手に運転してくれる車」です。でもそれは自動車事業に限った捉え方です。
自動車事業という限定的な捉え方をGoogleはしておらず、その視野はもっと広いところにあります。
実はGoogleは「都市の効率化に向けた端末」として完全自動運転車を開発しているのです。
車は”都市の情報収集端末”になる
GoogleはすべてのGoogleカーを「都市情報を入手する端末」として利用し、都市の効率化を図ることを最終目的としています。
そのためGoogleは以下の企業を買収しています。
車両 運転制御システム、高精度地図データ
交通 自動車管理システム、地図交通データベース
都市 都市管理システム
その他 衛星動画
こうした企業の技術を融合させ、Googleは都市インフラになることを目指しているようです。
ここまでの多岐に富んだ買収は従来の自動車メーカーでは考えられませんが、新規参入し市場創造をしようというGoogleの本気がうかがえます。
車はシェアが当たり前になるかも
Googleの構想を素直にとらえると、車は個人のものではなく都市共有のものになります。また駐車場も個人のものは必要なくなるといった未来になるのかもしれません。
そして、タクシードライバーは…
渋滞はありえない
現在でもGPSにより車の渋滞情報を把握し、効率化を促すような仕組みはありますが、あくまでもルート判断は人間が行っていますし、運転のムダにより渋滞は発生します。
自動運転になった場合、運転のムダはないですし各車ルートの最適化が自動的に実現するため、渋滞はなくなります。
交通情報が更に有効活用
交通情報をベースとしたマーケティングが進展するとも考えられます。
現状スマートフォンで得られている以上に、車を通じてヒトの行動をGoogleが把握できるとなると一部怖い点はありますが、考えられる未来でしょう。
既存完成車メーカーの対策
よりカスタマイズした”愛車”を提供
今までの内容を読んで、「いやでも自分は運転したいし!楽しみたい」という方もいらっしゃると思います。従来の完成車メーカーが訴求するべきは半自動運転でありながら、運転の楽しみを味わうことができる車です。そのため2015 International CESでは自動車のカスタマイズを行い、"自分だけの愛車"を提供することを目指す方向性を出しています。
真っ向から勝負
完成車メーカーの中でも、トヨタは完全自動運転の技術も開発しています。
また、日本の国家プロジェクトの1つに自動運転化があげられており、Googleに真っ向から対抗する動きも見られます。
具体的には地図情報については国が支援し、判断操作は自動車メーカーが競争する、というものです。
日本の製造業の要、ともいえる自動車産業
その産業動向の一環としてGoogleの動きにも目を光らせておきましょう。
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この記事のライター
日本一即戦力な公認会計士、を目指しています。大手監査法人⇒米国留学⇒経営コンサル公認会計士&TOEIC900超に加え、最近は経営能力など、知の経験値稼ぎに絶賛邁進中。様々知識を身につけるべく、読書とグルメめぐり(一流レストランからB級まで幅広く)が大好物