「XC90」は新時代ボルボを決定的に印象づける!高級感と機能美の融合、インテリセーフの安心感
ボルボのSUV「XC90」がフルモデルチェンジし、2016年1月、日本にローンチしたのはご存じですね!こちらでは「XC90」に搭載された「NEW」の数々〜コンソールのユーザーインターフェースや独自のセーフティ技術〜を中心に「XC90」の魅力をご紹介します。斬新な進化を遂げた「これぞ新時代ボルボの姿」にワクワクしますよ!
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デザイン一新!フラッグシップSUV「XC90」をトコトン分析
北欧の気候に鍛え上げられたスウェーデン発 カーブランド・ボルボ
スウェーデンにおいて車の生産をスタートしたボルボは「北欧の厳しい気候・道路条件にあっても安全で丈夫な車を生産する」というコンセプトを強く打ち出すカーブランドです。その姿勢は1927年の誕生以来貫かれ「ボルボといえば(自動車の)安全技術」といわれる地位を世界レベルで確立しています。
こう語りますと堅甲なイメージが先行するボルボですが、ここ数年、デザイン・性能・ラグジュアリー感のバランスに優れたモデルを次々と市場に投入して話題となっています。その最たるモデルが「XC90」です。ボルボのクロスオーバーSUVであるXCシリーズは、V70をベースにした「XC70」、V70ベースでクーペとハッチバック両方の魅力を兼ね備えたスタイルの「XC60」、そして3列7シート搭載・最上級モデルの「XC90」があります。
「XC90」はボルボのモジュラーコンセプト・プラットフォームを初めて市場に導入
フラッグシップSUVと位置づけられる「XC90」は今回のモデルにて数々の「NEW」を搭載しています。それらを順にご紹介しましょう。
まずはボルボが打ち出すモジュラーコンセプトのプラットフォーム「Scalable Product Architecture(以下SPA)」を「XC90」に初めて本格導入したことです。SPAとはボルボが完全自社設計で開発した「車体骨格」のこと。新時代のクルマのありかたを見越し、あらゆる車両タイプやデザインに対応できるように開発されたモジュールで、同時に取り組んだエンジンファミリーの開発と合わせると、ボルボは110億米ドル(約1兆3,000億円)以上を投資しました。その成果が、いよいよ市場に姿を表し注目されているのです。
ボルボ初のユーザーインターフェース。タッチスクリーン式タテ型モニター搭載
スマホ感覚でナビやエアコンをコントロールできる「Sensus(センサス)」
「Sensus(センサス)」とはボルボ独自開発のコミュニケーションシステムで、人がクルマと対話するかのように、直感的に意思を伝えることができるシステムです。「XC90」ではタッチスクリーン式タテ型モニターがコンソールセンターに配置され、インフォテインメントシステムの操作はここに凝縮されました。そのルックスからしても新時代の到来が感じられます。
ドライブ中に行いたい様々な操作はタップとボイスコントロールで。(もちろん日本語で構いません!)カーナビ、エアコンの調節も、メディア関連の操作もスイッチを使う行為そのものが「XC90」を境になくなったのです。
ということはすなわち、従来いくつか並んでいたコントロール系スイッチが極限まで無くなりました「Sensus(センサス)」は、こうしてインテリアをも変貌させるのです。
また、メーターパネルは12.3インチの大型液晶パネルとなりました。2つの丸い計器の間にナビゲーションを表示することもできます。さらに「T8 Twin Engine AWD Inscription」に標準装備される「ヘッドアップ・ディスプレイ」は、ドライバー前方ウインドウの視界をさえぎらない位置に数字やグラフィックが表示され、ドライバーが視線を移す負荷を無くしてくれます。
本革・ウッド・クロームの高級感あふれるインテリア
ラグジュアリーなインテリア。素材とカラーリングに注目!
出典:openers.jp
もともとボルボは北欧家具を連想させる優美なインテリアに定評のあるブランドでした。「XC90」ももちろんその潮流を継承しています。しかしここで特筆したいのはインテリアデザインを成り立たせる素材選びです。革・ウッド・メタル、すべてが本物。本物だけが醸し出す高貴な雰囲気に包み込まれ、「XC90」のシートに一度カラダを預けてしまったら、是が非でもこのクルマのオーナーになりたい!という強い衝動にかられるのです。
ボルボ独自のクラフトマンシップは、あちらこちらのディテールにて存在感を主張しています。たとえばシフトノブはスウェーデンのワイングラスメーカー・オレフィス製のクリスタル。また、リモコンキーがシートと同じカラーのレザー張りであることも憎いです。
出典:wired.jp
ひと目見たら忘れない「Thor Hammer(トールハンマー)」デイタイムランニングライト
エクステリアの特徴は、グリルが立体感を高めエンブレムの主張が強くなったことです。従来のデザインよりも高級感を強調し、シンプルでありながら1本強い芯が通った感のあるスカンジナビアンデザインに魅せられます。
そして、最も印象的なのは「Thor Hammer(トールハンマー)」デイタイムランニングライトです。これは北欧の神話に登場するトール神(雷神)が手に持つハンマーをモチーフにデザインしたものだとか。こうした伝統的な要素をLEDヘッドライトという現代のプロダクトと融合させるのもボルボらしいセンスと言えるのではないでしょうか。
2リッターガソリン「T6」はボディを軽いと感じさせる加速性能
「T6」は2.0リッター4気筒スーパーチャージャー直噴ターボエンジンを搭載し、ボディが2トンを超えるというのに、このカラダを軽いと感じさせる走りを見せてくれます。エンジンが低回転でもパワフルであるうえ、回転の上昇もスムーズですから、これならば街乗りにも不便さはないと思われます。4WDらしく直進安定性も問題なし。「T6」すべてのモデルにエアサスペンション装備というのもうれしく、高速や一般道の細かなギャップは吸収してくれるのに、逆に郊外でスポーティな走りを楽しみたい時、フィーリングに物足りなさを感じることもなく、走りを楽しみたい派も満足の仕上がりです。
プラグインハイブリッド「T8」の燃費は脅威のリッター50km
いよいよこんな時代がやってきたのか!と驚きを持って迎えてしまうのが「T8」です。それは前輪を2リッター4気筒エンジンが、後輪は電気モーターが駆動する方式を採用したプラグインハイブリッドSUV。ボルボが日本に初めて導入したプラグインハイブリットがコレなのですよ。
ボルボ発表によると「T8」の燃費はなんとリッター50kmで、しかもドライバーがフィーリング重視でEVモード、ハイブリッドモード、エンジンモードを選べるといいます。
「直4までしか造らない」と宣言するボルボ
兼ねてボルボが「今後は直4までのエンジンしか造らない」と宣言したとおり、今回フルモデルチェンジした「XC90」は全モデルとも直列4気筒です。一時期の大排気量多気筒エンジン時代から思えば「時代はダウンサイジングだからしょうがないよね」と思いきや、トルクや吹き上がりを決して犠牲にしないモノづくり、そのこだわりと完成度がボルボのボルボたるところでしょう。「ボルボにしかできない新しい時代を目指す」と発信されたメッセージを形に落とし込み、満を持してローンチしたのがこの「XC90」!いよいよ、ボルボが見据える未来の扉が開かれたのです。
ボルボが掲げる「VISION2020」とは?
安全性に対し、他のブランドとは一線を画する自主基準を持つボルボの取り組みを総称し「インテリセーフ」と呼んでいます。そのコンセプトは「最新のテクノロジーをもって、乗員のみならず車外の人も守る」とのこと。そして「インテリセーフ」の結果、目指す姿勢を具体的な指針に落とし込んだものが「VISION2020」です。それは「2020年までに、新しいボルボ車での死亡者や重傷者をゼロにする」という安全目標です。
今回ローンチした「XC90」には世界初とされる2つの安全技術が搭載されました。ひとつは「ランオフロード・プロテクション(道路逸脱事故時保護システム)」で、道路を逸脱したことを検知するとシートベルトのテンションがコントロールされ、乗っている人が受ける衝撃を吸収するという技術です。もうひとつは「インターセクション・サポート(右折時対向車検知機能)」で、交差点右折時の直進対向車との速度・距離を検知して危険と判断されると、自動でブレーキが作動して衝突を回避する技術です。ほかにもボルボ「インテリセーフ」の技術の数々が「XC90」に搭載されていますが、たいへん話が長くなりますのでここでは涙を飲んで割愛させていただきます。
スペック ボルボ XC90
■XC90 T5 AWD Momentum
【エンジン】
Drive-E 2.0リッター
4気筒直噴ガソリンターボ
187kW(254ps)
350Nm(35.7kgm)
【トランスミッション 駆動方式】
電子制御式8速AT
(ロックアップ機構付)
ギアトロニック
電子制御式AWDシステム
【価格】
7,740,000円
■XC90 T6 AWD R-DESIGN Drive-E 2.0リッター
【エンジン】
4気筒直噴ガソリンターボ
(スーパーチャージャー付)
235kW(320ps)
400Nm(40.8kgm)
【トランスミッション 駆動方式】
電子制御式8速AT
(ロックアップ機構付)
ギアトロニック
電子制御式AWDシステム
【価格】
8,790,000円
■XC90 T6 AWD Inscription
【エンジン】
Drive-E 2.0リッター
4気筒直噴ガソリンターボ
(スーパーチャージャー付)
235kW(320ps)
400Nm(40.8kgm)
【トランスミッション 駆動方式】
電子制御式8速AT
(ロックアップ機構付)
ギアトロニック
電子制御式AWDシステム
【価格】
9,090,000円
■XC90 T8 Twin Engine AWD Inscription
【エンジン】
Drive-E 2.0リッター
4気筒直噴ガソリンターボ
(スーパーチャージャー付)
+
電気モーター
235kW(320ps)+65kW(87ps)
400Nm(40.8kgm)+240Nm(24.5kgm)
【トランスミッション 駆動方式】
電子制御式8速AT
(ロックアップ機構付)
ギアトロニック
電子制御式AWDシステム
【価格】
10,090,000円
ゴルフに行くにも、アウトドアも、街乗りにもキマる車「XC90」
「XC90」のコックピットに座りハンドルを握ったら。離れたくなくなるラグジュアリー感があります。かといってオヤジくさくなく、「XC90」でマリンスポーツやウインタースポーツに行っても違和感などありません。もちろん、ゴルフに行くなら道中もくつろぎのひとときとして楽しめること請け合いです。
いろいろ魅力を語らせていただきましたが、まとめて言うならば、クルマに対して欲張りな人ほど、満足感MAXになるクルマ、それが「XC90」です。
さあ、このハンドルを握ったら、あなたはどこへクルーズしたくなるのでしょうか。
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この記事のライター
散歩するなら表参道、南青山がスキ。料理は作るのも食べ歩きもします。クルマ、ゴルフ、服がスキ。お酒はワイン。芸大に行ったのでアートもね。