【美しさに囲まれて暮らす】ミッドセンチュリー家具の魅力

衣食住の中で、住ができることの1つに「人を癒す」作用があります。美しい住環境は人をリラックスさせ、明日への活力を生み出してくれます。そんな住環境を作る上で大事なのは家具選び。そこで今回は「ミッドセンチュリー家具」をご紹介したいと思います。

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知っているようで知らない「ミッドセンチュリー」

出典:www.amazon.co.jp

雑誌でもしばしばインテリア特集が組まれるなど、2010年代は住環境が重要視されている時代だと言えます。そんな中でよく目にするのが「ミッドセンチュリー家具」という文字です。おしゃれな人の部屋にはよくミッドセンチュリーの家具が置かれているので、その存在だけは知っているという方も多いのでは。それではいざ「ミッドセンチュリー家具って何?」と問われたら、答えに窮するのではないでしょうか。そこでまずはどんな家具なのか概観していきたいと思います。

ミッドセンチュリー家具とは?

ミッドセンチュリーとは直訳すると「1世紀の真ん中」という意味です。その名の通り、20世紀の真ん中、1940〜60年代に生まれたインダストリアルデザインが施された家具を総称して「ミッドセンチュリー家具」と言います。
ミッドセンチュリーデザインの本場はアメリカです。第二次世界大戦で主戦場となったヨーロッパは、戦争によって疲弊しており産業は大きく衰退していました。その一方アメリカは、本土は無傷であったため戦後程なくして産業は回復します。さらには、1920年代にインダストリアルデザインに大きな影響を与えたドイツのバウハウスも、第二次世界大戦時にはヒトラーにより弾圧されました。バウハウスの有能な教師たちの多くはアメリカに亡命し、それによりデザインの本場もアメリカに移り、ミッドセンチュリーデザインが花開くことになります。

ミッドセンチュリー家具の特徴は?

ミッドセンチュリー家具の特徴はシンプルかつ合理的でありながら、それと同時に柔和性も持ち合わせていることです。
先の大戦による技術革新により、プラスチック製品の大量生産が可能になります。戦争帰還兵が家を持ち、家具の需要は高まるばかりなので、そういった大量生産が可能な素材を使用した家具が求められるようになりました。そこで大量生産が可能なシンプルなデザインと、プラスチック素材が組み合わせられました。その一方でプラスチックは比較的自由な造形を作りやすいこともあり、イームズのシェルチェアに見られるような曲線を多く用いたデザインが施されることになります。シンプルでモダンでありながらどこか温もりがある、というミッドセンチュリー家具の特徴はこのような背景から生まれたのです。

ミッドセンチュリー家具の代表的な作品5選

チャールズ&レイ・イームズ|シェルチェア

出典:www.amazon.co.jp

ミッドセンチュリーを代表するデザイナー、イームズ夫妻。彼らの代表的な作品が「シェルチェア」です。プラスチックの座面は、シェル(貝)と呼ばれる独特の曲線を描く美しいものです。プラスチックなのでカラーバリエーションも豊富。単に椅子としてだけでなく、オブジェとしても使える非常に完成された椅子です。

イサム・ノグチ|コーヒーテーブル

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日系アメリカ人であるイサム・ノグチ。デザイン的に「和」を感じさせるものが多いのが特徴です。もともとは彫刻家であったので、家具へのアプローチもそれに近いものがあります。彼の代表作である「コーヒーテーブル」はガラス板、脚部ともに非常になめらかで優雅な曲線を描いており、テーブルというよりは一種の彫刻作品のような佇まいの逸品です。

ジョージ・ネルソン|ネルソンクロック

出典:www.amazon.co.jp

ミッドセンチュリーデザインの牽引者の一人であるジョージ・ネルソン。彼は長らくハーマンミラー社のデザインディレクターを務め、先に紹介したイームズ夫妻やイサム・ノグチなど、ミッドセンチュリーを代表するデザイナーを導いたことでも知られています。そんな彼の作品でもっとも有名なのが「ネルソンクロック」と呼ばれる独特の形状をした壁掛け時計です。「壁に飾る抽象的なオブジェ」というコンセプトのもと、時計でありながら時間を示す数字は一切排除されているのが特徴です。

柳宗理|バタフライスツール

出典:www.amazon.co.jp

ミッドセンチュリーデザインはアメリカのものですが、それに影響を受けたデザイナーは各地にいました。日本におけるその代表が柳宗理です。イームズに影響を受け、日本の伝統工芸である木工技術とミッドセンチュリーのモダニズムを融合させた「バタフライスツール」は、世界的にも高く評価されている名品です。

ポール・ヘニングセン|PHアーティチョーク

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北欧デザインの巨匠、ポール・ヘニングセンによる照明器具「PHアーティチョーク」。世界でその名が知られている照明器具であり、憧れの逸品です。その特徴は72枚のシェードが組み合わせられて作られていることによって生まれる光のグラデーションです。デザインコンシャスかと思いきや、明るさを保ちながら眩しさを感じさせない、機能に裏打ちされている点が世界的評価の理由でもあります。

美しく暮らしやすく

デザインは何のためにあるのでしょうか。ユーザビリティに奉仕しない「デザイン」は、「デコレーション」でしかありません。ミッドセンチュリー家具はどれも非常に美しいものばかりです。しかしそのどれもが使いやすく、機能的でもあります。美しさと機能の融合、それこそまさに「デザイン」なのです。そんなデザインに囲まれて、美しく暮らしやすい生活を送ってみてはいかがですか。

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