イギリス貴族から伝わるハンチング帽を紳士に被りこなす
元々19世紀半ばからイギリスの紳士の狩猟用の帽子として広まったハンチング帽。被りこなせば、お洒落度がグッとあがる帽子アイテムですが、選び方やコツをつかむのが少々難しい帽子ともいえます。ハンチング帽の正しい選び方と被り方のコツを一緒に確認していきましょう。
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きれいめカジュアルにぜひ取り入れたいハンチング帽
ハンチング帽は、同じ平らな帽子のベレー帽とは違い前方にツバがあり、トップから前方にかけて滑り台のように真っ直ぐ伸びている帽子のことをいいます。ゴルフなどのスポーツで被ってもズレ落ちてくることがなく、昔から実用性のある紳士の帽子として親しまれてきました。メンズファッションの王道である「きれいめカジュアル」とも大変相性が良く、街中でもセンスよく被りこなしている男性をよく見かけるようになりました。また、好みがはっきりとわかれている帽子でもあり、「自分には似合わない」と諦めている方も結構いらっしゃいます。ただ選び方、被り方を間違えているだけなのに、諦めてしまうのはとてももったいないこと。被ればお洒落度がグッと上がるハンチング帽について、その選び方、被り方をレクチャーします。
サイズがきちんと合ったものを選ぶ
ニューヨークハット
帽子選びで一番大切なのはサイズ選びです。特にハンチング帽は、サイズをきっちり合わせて被り、ズレて落ちてこないようにするという実用性のある帽子です。サイズが合っていないと帽子が似合わない原因となるばかりか、きちんと被れない事態になりかねません。注意すべき点は帽子の前ツバの横の長さが顔の横の幅より大きくなる帽子を選ぶことです。顔が大きい人が小さめの帽子を被ると顔の大きさが強調されてしまいます。正面から見たとき、帽子の横幅が顔の横幅より大きければ、大きな顔も小顔に見えたりしてバランスが整うものなのです。大切なのはバランスです。
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1:1:1の顔のバランスを考える
ボルサリーノ
帽子を被ったとき、顎から鼻の先までの縦の長さ、鼻の先から眉毛の下の長さ、そして眉毛下から帽子のトップまでの長さが1:1:1とバランスが取れたスタイルが一番似合うとされています。眉毛下から帽子トップまでの長さがどうしても長くなってしまい、おでこが目立ってしまう方は前ツバを強調させた形で深めに帽子を被るとバランスが整います。ボリュームダウンした形状の帽子なので、逆に眉毛下から帽子トップまでの長さが短くなってしまう方は、前髪を下ろし浅めに被ってボリュームをアップさせましょう。少し斜めに被り、ツバの位置を変えてみるのも効果的です。
価格 9,180円(税込)
カラーの視覚効果でボリュームの調節
ステットソン
主に黒やグレーなどダークなカラーはボリュームダウン、明るいカラーの白やブラウンなどはボリュームアップになります。眉毛下から帽子トップまでの長さ1:1:1の比率が上手くいかず、どうしても顔の大きさが強調されてしまう場合は、黒やグレーなどのダークなカラーの帽子を被ればボリュームダウンとなりバランスが整ってきます。反対に、小顔の人や丸顔の人などおでこの部分が狭く1:1:1の比率が合わない人は、明るめカラーの帽子を選びボリュームアップをします。このようにカラーを調節することにより視覚から得るバランスの印象を変えることができます。
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髭や眼鏡で1:1:1のバランス感覚を惑わせる
出典:pixabay.com
髭を生やしている人や眼鏡をかけている人は帽子がよく似合います。あれは、1:1:1の比率が髭や眼鏡を用いることで惑わされてしまうためです。特にハンチング帽は、ボリュームが抑えられた帽子なので、髭や眼鏡はボリュームアップすることに繋がり、上手くバランスが整うのです。帽子が似合わないと思っていた人が丸みを帯びたサングラスをかけることにより、急に似合ってしまうことがあります。髭を生やすことが難しいビジネスバーソンは、少しお洒落なサングラスを利用してみるといいかもしれません。
ファッションと合わせた帽子を被る
ラコステ
比較的どんなファッションにも合わせやすいハンチング帽ではありますが、カラーのバランスとファッションのジャンルをきちんと統一することが大切です。例えば、白、黒、ベージュの3色を取り入れた「きれいめカジュアル」のスタイルだとしたら、被る帽子もこの3色の中から選びカラーのバランスを整えます。きれいめカジュアルは、きれいめアイテムをだいたい7割、カジュアルアイテムを3割ミクスチャーしたファッションですが、選んだ帽子をどちらの割合に入れるのか考えてコーデします。また、ストリート系や渋谷系などのファッションと掛け合わせると、帽子が浮いた感じになってしまいます。ファッションのカラーバランス、ジャンルと割合をきちんと含んだ上で帽子を選ぶようにしましょう。
価格 6,895円(税込)
ハンチング帽はその男の人生を映し出す鏡
イギリスの高貴な男性に親しまれ、歴史が長いハンチング帽。これだとインスピレーションを感じたその帽子をイギリスの紳士はずっと何年も大切に被り続け、その人の人生を刻み込み映し出すのです。ハンチング帽は、人生を豊かに過ごしてしてきたエグゼクティブな男にこそ似合う帽子です。
一日一日を大切に、刻み込みましょう。選んだ帽子と自分自身の心に。
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この記事のライター
40代主婦のフリーランスライター。常に情報のアンテナを張り巡らし、バイタリティ漲る情報を発信していきます。