世界の覇権を争う”VW”!人気のVWを紹介
排ガス不正問題もありましたが、トヨタと世界の覇権を争うVolkswagen(フォルクスワーゲン)。国産車に力のある日本では名前は知っていても、車種まではそれほど知らない人も多いのではないでしょうか。そんなVolkswagen(フォルクスワーゲン)のメイン車種を紹介します。
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VWにはどんな車種が・・・?
いつのまにやらイギリスやイタリアの自動車メーカーは軒並みドイツメーカーの傘下に入って(また再編によって新興国の傘下に入っているメーカーもありますが)、すっかりヨーロッパの自動車業界を牛耳っている感のあるドイツですが、その中で特に国策といっても過言でないくらい、国としても力を入れて強化されてきたVolkswagen(フォルクスワーゲン)。Golf(ゴルフ)がポピュラーで、ハッチバックのメーカーかとも思われそうですが、意外やセダンのPassat(パサート)などもなかなかスタイリッシュ。そんなVolkswagen(フォルクスワーゲン)の主要車種を取り上げます。
Passat
Volkswagen Passat(フォルクスワーゲンパサート)はDセグメント。セダンとステーションワゴンがあります。現行は8代目で、ステーションワゴンはPassat variant。基本は、220馬力を誇る2.0L直列4気筒DOHCインタークーラーターボがメインパワートレインになりますが、それぞれに「GTE」というグレードがあり、GTEはプラグインハイブリッドモデルとなっています。車名の由来は「貿易風」で貿易摩擦解消を目的としたという説があり、またフォルクスワーゲンの車種ではジェッタ、ヴェント、ボーラ、シロッコのように風にちなむ名前が付けられた車種が多いです。アウディはフォルクスワーゲンの傘下ですが、もともとパサートはジョルジェット・ジウジアーロがデザインしたとされていてアウディ80の姉妹車としてつくられました。6代目以降はGolfと姉妹車となっていますが、ややカジュアルは雰囲気のGolfと違いフォルクスワーゲン独自のセダンエクステリアデザインで特異な高級感を醸し出しているモデルです。
Golf
Golf(ゴルフ)は、Cセグメント、FFのコンパクトハッチバック型のクルマです。1974年にデビューして現行で7代目。「ゴルフ」とはスポーツのゴルフではなく、海流の名前の一つです。当初、フォルクスワーゲンの中ではローエンドモデル(エントリーモデル)として開発されましたが、現在ではゴルフの中でも「GTE」、「GTI」、「R」と分類されており、特に「R」は高級スポーツモデルとしてフォルクスワーゲンの中でも突出した存在となっています。初代ゴルフはジョルジェット・ジウジアーロのデザインであり、また車種別歴代総生産台数がトヨタカローラに次ぎ世界第二位になっているという世界的にもポピュラーなクルマです。「GTI」は「R」ほどではないにしても高級スポーティーモデル。また「GTE」は先進のプラグインハイブリッドです。フォルクスワーゲンには「UP」、「Polo」といったハッチバックモデルがありますが、ハッチバックモデルとしては最上位の車種となっています。
The Beetle
The Beetle(ザ・ビートル)はCセグメントの3ドアハッチバッククーペです。1938年デビューの初代の歴史を遡れば、かのアドルフ・ヒトラーやポルシェの創始者であるフェルディナント・ポルシェの名前まで出てくる歴史の深いモデルです。2003年まで生産され(ドイツでは1978年生産終了)、累計生産台数21,529,464台は世界最多生産記録で、「伝説的大衆車」とまで言われています。1998年にそのタイプ1をモチーフにした「New Beetle(ニュー・ビートル)」に取って代わり、2012年からは「The Beetle(ザ・ビートル)」として歴史的なタイプ1のエクステリアイメージを維持しながら最新、先端の車種として人気を博しています。かつてのマニアックなヒストリカルカーのビートルとは異なり、現在では例えば「2.0 R-Line」などは直列4気筒 DOHC 16バルブインタークーラー付ターボ、211psであったりとスポーティなグレードまで存在しています。
さすが世界の1、2を争う
いかがでしたでしょうか。さすがに世界に1、2を争うメーカーです。そして日本車と違い車種も非常に絞ってあり、伝統的なクルマをつくり続けているイメージもあります。Volkswagen(フォルクスワーゲン)とはドイツ語で「大衆車」の意味です。我々日本人にとっては、メーカー名が日本語であることはまずないわけですが、これだけの世界的なメーカーでありながら、実は国内では「大衆車」と呼ばれていると思うと不思議な感じがします。とても「大衆車」とは思えないクオリティだと思いますが・・・。
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この記事のライター
クルマとともに育ってきました。趣味はクルマ。出かけるのもクルマです。ドライブ、特に温泉が趣味で、おいしいそばを求めて旅に出ることもあります。