【賢い人のスマホ節約術】理系女が教える、SIMフリー端末・格安SIMのススメ

そもそもSIMカードとは？

SIMカード(Subscriber Identity Module Card)は、電話番号など固有の識別情報が記録されたICカードのことを指します。SIMカードをスマホやタブレットなどのモバイル端末のSIMカードスロットにさし込むことで、音声通話やデータ通信などの通信機能が使えるようになります。
SIMカードの形状は、標準SIM・microSIM・nanoSIMと端末によって異なるため、自分が利用している端末のSIMカードの形状を確認しておくと良いでしょう。

SIMフリーとは

SIMフリー端末とは、SIMカードの種類を選ばずに使えるスマホ端末のことです。

国内のキャリアで販売されているモバイル機器には、特定のSIMカードだけで利用できる機能が組み込まれており、これをSIMロックと言います。以前はこのロックを外せないことが多かったのですが、2014年12月から国内の携帯通信会社各社に対し、利用者から申し出があれば端末のSIMロックの解除に応じることを義務づけることが決まり、誰でも簡単にロックが外せるようになりました。

SIMフリーの端末は、国内大手キャリアから買ったスマホのSIMロックを外す方法だけでなく、AmazonやSIMフリー端末販売専門店等で本体のみ購入することで手に入れることもできます。

SIMフリーの端末を使用することで、自分の使いたい通信会社のサービスを自由に選べるというメリットがあります。例えば、NTT docomoから買った端末のままKDDI(au)の回線に乗り換えたり、ソフトバンクモバイルから買った端末でドコモの回線や、MVNO事業者が提供する割安なモバイル通信を使えるようになるなど、通信回線の選択の幅が広がります。

※SIMロックを解除すると、キャリアの保証が外れる場合が多いのでご注意ください。

SIMフリー端末のメリット

海外でも便利

海外旅行や海外出張は、SIMフリー端末の便利さを強く実感するシーンの1つです。現地のキャリアが提供する、音声通話やデータ通信ができるSIMカードをプリペイドで購入、もしくはレンタルで入手して、普段使っているモバイル端末に差し込むだけで、滞在中は日本のキャリアの海外ローミングプランよりも割安にスマートフォンやタブレット、モバイルルーターを利用できてしまいます。

格安SIMで通信コストを節約

SIMフリー端末を使う最大のメリットと言えば、やはり低価格なモバイル通信SIMカードを利用できること。音声通話に対応したものも多くあります。上で説明したような、日本製のSIMフリー端末が増えてきたことから、キャリアやMVNO(Mobile Virtual Network Operator)事業者が、SIMカード型のモバイル通信サービスを次々と販売するようになりました。

価格面でのメリットが特に大きいのは、MVNO事業者が提供する割安なモバイル通信SIMカードです。携帯キャリアが提供するものに比べて総じて安く、各社がホットな販売競争を繰り広げています。

国内にはdocomo系、au系MVNOも存在し、元docomo、auユーザーはSIMロックを外さずに使用することもできます。

※すべてのデータ端末機器の利用を保証しているわけではないので、対応端末については、動作確認済みデータ端末を確認して下さい。
※OSバージョン等によっては利用できない場合があります。

より「自由なスマホ」へ！

どうでしたか。SIMの仕組みが分かることで、より低価格でより便利にスマホが使用できることがお分かりになったのではないでしょうか。MVNO業界は、この数年で激動期を迎えています。各社がしのぎを削って格安SIMサービスの充実を図っており、サービスの内容や料金を比較している情報があっという間に古いものになっていってしまう状況です。ですので、SIMフリー端末を購入したり、格安SIMを契約したりする場合は、必ず最新の情報をもとに比較検討するようにしましょう。