世界を代表するスタートアップ、ユニコーン企業の一度は使っておくべきサービス5選【初級編】
未上場ながらも評価額(時価総額)10億ドル(約1200億円)以上の企業のことを、伝説上の動物であるユニコーン(一角獣)にたとえ、ユニコーン企業と呼びます。まさに世界を代表するスタートアップ(ベンチャー)企業。今回は、そんなユニコーン企業のサービスの中から、ビジネスマンであれば必ず知っておきたいサービスをご紹介します。
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2015年11月時点で世界にユニコーン企業は153社
ユニコーン企業とは、未上場でも企業価値の推定額が10億ドル(約1200億円)を超す企業のことを指します。2015年11月上旬の現時点で、全世界にユニコーン企業は153社あり、国別ではアメリカが半数を超え、中国、インドの企業などが続いています。(残念ながら日本の企業はゼロです。)
ユニコーン企業はまさに世界を代表するスタートアップ(ベンチャー)企業といえ、そんなユニコーン企業が提供するサービスを知っていたり、実際に使ってみることはビジネスマンとしては知見を深めるためにも必要でしょう。
今回は、日本でも一般ユーザーとして使うことができるユニコーン企業のサービス5つをご紹介します。数あるユニコーン企業の中でもトップクラスの評価額を誇る超有名巨大未上場企業ばかりですので、聞いたことのあるサービスばかりかもしれません。
A curated leaderboard of private companies with post-money valuations of $1 billion or more.
本記事の評価額はこちらのリンクを元に記載しております。現時点の「ユニコーン企業」がすべて網羅されていますので、ビジネスマンであればチェックしておきたいところです。
Uber:510億ドル(2015年9月時点)
Uber(ウーバー)はタクシーの配車アプリサービスで、2009年に設立されました。
スマートフォン専用アプリを使い、タクシーを呼ぶという単純なサービスですが、世界50カ国、250都市以上に普及し、爆発的に成長してきました。破竹の勢いで成長している一方、各国当局からの規制やデモなども多く、世界中で波乱も巻き起こしています。
ユニコーン企業の中でも最も高い評価額の510億ドルは現在の日本円にすると6兆円を超えています。日本の上場企業で時価総額が6兆円を超える会社は現在12社程度しかありません。ホンダの約7.3兆円、日産の約5.8兆円比べると、いかに高い評価をされているのかが分かります。
スマホアプリを使ってタクシーを呼びます。到着時間や料金の目安も表示され、支払いも事前に登録したクレジットカードから支払われるため非常に便利。筆者個人的にはドアの開け閉めまで運転手さんがしてくれるのがこっぱずかしいです。
Airbnb:255億ドル(2015年6月時点)
Airbnb(エアービーアンドビー)は空き部屋などを持つ宿泊場所の提供者(ホスト)と宿泊者・旅行者(ゲスト)を繋ぐサービスで、2008年に設立されました。
現在190以上の国々で、現地の人から宿泊場所を借りられます。目的の都市名を入力すれば、ホストの物件写真や顔写真などがずらっと並びます。物件は一軒家やアパートが多いですが、世界では城やツリーハウスなどとんでもない物件を発見することもあります。
単なる旅行ではなく、その土地に住んでいるかのような体験ができるのがAirbnbの魅力の一つ。「暮らすように旅をしよう」というのがコンセプトです。日本でも利用でき、中には格安物件もありますが、そこまで安くはないという印象です。
AirbnbもUber同様各国の規制を受けながらも急速に拡大してきました。
190以上の国々で現地の人からユニークな住空間を借りてみませんか? Airbnbで旅をすれば、世界中どこでもアットホーム。
Snapchat:153.4億ドル(2015年5月時点)
Snapchat(スナップチャット)は「消えるメッセージアプリ」を提供しており、2011年に設立されました。
Snapchatの一番の特徴は、メッセージを開けてから10秒以内に消えてしまうということ。InstagramやTwitterなどに近い使い方をしますが、LINEと同じように、知っている人同士でのやりとりとなり、一般に公開されることはありません。さらに、すぐに消えてしまうということもあり、軽いノリでメッセージのやりとりができるということで海外では10代を中心に急激に人気になったサービスです。
日本でも10代20代を中心に広まりつつあります。ビジネスマンにはあまり馴染みがないかもしれませんが、流行を押さえておくと言う意味でも試しに使ってみてはいかがでしょうか。
なお、このSnapchatも、その性質上、カップル同士が裸の写真を送り合うなどといったいわゆる「Sexingツール」として使われていたりもして、少し問題にはなっているようです。
口から虹が出る機能は一時期芸能人などもやるなど、若い人たちの間で流行りました。
創業者兼CEOのエヴァン・スピーゲルは2015年度の米国長者リスト「フォーブス400」で、25歳で「最も若い億万長者」としてランクイン。資産額は21億ドル、日本円で約2500億円。
Pinterest:112億ドル(2015年5月時点)
Pinterest(ピンタレスト)は、自分の好きな画像をピンボード風に収集する(ピンする)ことができる写真共有サービスで、2010年に設立されました。
ユーザーはピンボードというコレクションを通じて、自分で画像を集めたり(ピン)、他のユーザーがピンした画像を「リピン」して、画像を集めていきます。
オシャレでキレイな画像が多いので、雑誌を読む感覚に近いかもしれません。共有するという意味ではSNSではありますが、他のSNSに比べて、「自分の好きなモノを集めていく」という部分が強いサービスなように感じます。
2012年には楽天が1億ドルの出資をしたことでも話題になりました。
出典:coconala.com
自分の好きな画像が並び、オシャレな雑誌を読んでいるかのような感覚。
Pinterest は見て、発見するツールです。プロジェクトや趣味にぴったりのアイデアを見つけるのに活用してください。
Dropbox:103.5億ドル(2014年1月時点)
出典:www.cnbc.com
Dropbox(ドロップボックス)はオンライン上でデータの保存や共有ができるオンラインストレージサービスで、当時マサチューセッツ工科大学(MIT)の学生だったドリュー・ヒューストンとアラシュ・フェルドーシによって2007年に設立されました。
2015年7月時点でユーザー数は4億人を超えています。ビジネスモデルはフリーミアムモデルで、一定以上の容量であったり機能を使う場合は月額課金になります。
ちなみに、Dropboxよりより法人向けの同様のサービスBOXが2015年1月にも上場しており、BOXの上場時の時価総額は28億ドルでした。
大企業ではあまり使われませんが、ベンチャー企業などではDropboxを使ってデータを保存・共有しているところも多いようです。
Dropbox はファイルを安全に保存、同期、簡単に共有できるサービスです。どこからでも写真、ドキュメント、動画にアクセスでき、ファイルをなくす心配はありません。
ビジネスマンとして最低限は知っておきたい
今回ご紹介した企業は、数あるユニコーン企業の中でも代表的な企業ばかりです。すでに使ったことがあったり、当たり前に知っているサービスばかりだったかと思いますが、ビジネスマンとして、詳しいビジネスモデルであったり、どのように成長してきているかなどは知っておいて損はないかと思います。
まだまだ数多くある世界を代表するスタートアップ企業であるユニコーン企業のサービス。色々と見てみてはいかがでしょうか。今の仕事にも何かしらのインスピレーションを与えてくれるかもしれません。
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この記事のライター
慶應義塾大学→大手金融機関→会社経営。美味しいお店の予約を取ることに一日の大半を使う自称美食家。グルメに強いこだわりを持っていますが、周りからはグルメぶっている味の分からない男といじられることも。