【読んでおきたい海外文学】アガサ・クリスティおすすめ4選
名前は知っているのに読んだことがない!
そんなひとも多いはずです。
今回は有名作品を取り上げて紹介したいと思います。
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スタイルズ荘の怪事件
アガサ・クリスティの処女作が『スタイルズ荘の怪事件』です。
初版本はたったの2,000部しか売れなかった本書ですが、のちに評価され現代にまで至っています。
また、人間の愛憎などが描かれた作品となっており、アガサ・クリスティを語るには欠かせないといっても過言ではありません。
旧友の招きでスタイルズ荘を訪れたヘイスティングズは、到着早早事件に巻き込まれた。屋敷の女主人が毒殺されたのだ。難事件調査に乗り出したのは、ヘイスティングズの親友で、ベルギーから亡命して間もない、エルキュール・ポアロだった。不朽の名探偵の出発点となった著者の記念すべきデビュー作が新訳で登場。
アクロイド殺し
推理小説の絶対的な掟を破った本書は、現在までフェアかアンフェアかを幾度も取り糺されてきた作品です。
犯人は意外な人物であり、見落としてしまいがちなのですがミステリーの女王はヒントをいくつも残しています。
本書を読み終えたあとにあなたはフェアかアンフェアかどちらだと思いますか?
期待をもって読み進めてほしいです。
深夜の電話に駆けつけたシェパード医師が見たのは、村の名士アクロイド氏の変わり果てた姿。容疑者である氏の甥が行方をくらませ、事件は早くも迷宮入りの様相を呈し始めた。だが、村に越してきた変人が名探偵ポアロと判明し、局面は新たな展開を…驚愕の真相でミステリ界に大きな波紋を投じた名作が新訳で登場。
オリエント急行の殺人
2015年1月にドラマとしても放送されている本書はアガサ・クリスティの中で最も有名な作品だといっても過言ではありません。
奇抜な結末を気に入る方も気に入らない方もいるはず。
しかしながら、推理小説に革命を起こしたのは本書であったと言えます。
また、結末は知っているけれど内容は知らないという方も多いはずです。
一日で読めてしまう内容なので外に出たくない休日にオススメです。
数日がかりでヨーロッパを走り抜ける豪華寝台列車、オリエント急行。さまざまな国の客が乗り合わせたその日の列車は、雪の中で立ち往生してしまう。しかも車内で殺人事件まで起こった。殺されたのは、金持ちのアメリカ人男性。たまたまこの列車に乗っていた名探偵エルキュール・ポアロは、事件を調査することになる。犯人は乗客の誰かにまちがいない。ところが全員にアリバイがあるのだ。
そして誰もいなくなった
歌詞通りに殺人が行われる「見立て殺人」の代表作品なのですが、本当に衝撃の展開です!
こんな展開はありなのか?!としばらく小説が読めなくなるくらいの結末でした。
反則である。ズルいという声が『アクロイド殺し』と同様に多く聞こえる本書ですが、読んだ後に騙された!と思える作品は作者の実力です。
こんな小説を書けるアガサ・クリスティはミステリーの女王としてその名を名実相伴う作家となったのです。
その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった。だが、招待主の姿は島にはなく、やがて夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴き立てる謎の声が響く…そして無気味な童謡の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されてゆく!強烈なサスペンスに彩られた最高傑作。新訳決定版。
唯一できなかったトリック
今回の作品はどれも有名です。
トリックが斬新で常に新しいものだったからなのですが、そんなアガサクリスティにもできなかったものがあります。
それは、「読者が犯人」というトリックです。
最近では、このトリックを駆使した作品が多く存在しますが成功したと聞くことはないです。
しかし、常に読者を驚かせてきたアガサクリスティ。
それは、時代を超えて常に面白いと思わせるそんな作品を書いたからでしょう。
推理小説の原点に返ってみませんか?
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この記事のライター
カープ女子が流行る中、15年間貫いている鷹ガール。(20)好きなお酒はビールと純米酒。好きなものはフリフリとピンクのもの。趣味は野球観戦。学部は文学部。The掴めない系女子。