社会人としての基礎が身につく本5選
ビジネス、そして社会人としての基礎を身につけるためにおすすめの書籍をご紹介します。
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変化する世の中
『働く君に贈る25の言葉』佐々木常夫 ~書簡形式で綴られるビジネスの基本とは?~
本書は一人の架空の青年に宛てた書簡形式の書物です。入社直後から社会人5年目になるまでの会社内で起こるであろうエピソードを交えながら、青年を励まし、時に厳しさも見せながら温かく見守っている心情が伝わってくる内容になっています。
著者はご子息が自閉症になり、その影響から夫人がうつを発症し、長期にわたる闘病生活を支えながら働き続けました。ところどころにそうした実体験も織り交ぜつつ、青年に語りかける言葉には説得力があります。
いつでもどこかで見守ってくれる、こうした存在の肉親や知人がいれば、苦しい時期やつらいことがあっても乗り越えることができます。
そうした人を、一人、見つけておくことは大切です。
『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』K.ウォード 城山三郎訳 ~息子の成長を見守り続ける父が、折に触れて綴った手紙の内容とは?~
上記の佐々木氏が別の著作で紹介し、自らも何度も読み直したと書いていたのが本書です。佐々木氏は幼い頃に父親を亡くされており、本書を読んで著者が佐々木氏の父になったとまで述べています。上記の書籍で溢れる佐々木氏の父性は、本書によって培われていったのに違いありません。
本書はアメリカのある企業の社長から息子へ、大学生時代から後継者として社長の座を譲るまでの間に実際に送られた書簡集です。
「息子」がそれぞれの手紙を受け取って、どのように感じ、思い、行動していったのかを知りたくなります。
『人づきあいのレッスン』和田裕美 ~ビジネスの悩みのタネの人間関係を楽に~
様々なアンケートで、社会人としての悩みを尋ねるとその多くで1位、または上位を占めるのが人間関係の悩みです。実際に会社をやめる理由の1位も人間関係の悩みという結果も出ています。
そうした悩みに明るく答えてくれるのが、この一冊です。
著者はどんな人の中にでも良いところを見つけてしまうので、嫌いな人でもあって話をすると好きになってしまうと言っています。羨ましい限りですが、そうした秘訣を披露してくれています。
職場や取引相手に苦手な人がいる方は、気に入った方法をお試しになってはいかがでしょうか。
『イヤならやめろ! 社員と会社の新しい関係』堀場雅夫 ~破天荒社長が描く現代のビジネス観~
著者は堀場製作所の創業者で社長・会長を歴任された方です。非常に破天荒な方で、堀場製作所の社是は「おもしろおかしく」です。
ユーモア溢れる文章の中に、ビジネスマンとして成功していく秘訣がたくさん盛り込まれています。また、ベンチャーについても触れられていて、将来起業やベンチャー的なプロジェクトがしたい方には格好のアドバイスになっています。
現在のビジネス社会では、企業の論理と個人の論理が対立しているという評論家がいます。
堀場氏は経営者なので企業の論理も述べていますが、同時に個人の論理にも触れており、それらを対立させずにうまく融合し、企業全体の力を相乗的に高めていく発想があることに気づきます。
その象徴が、社是「おもしろおかしく」なのです。
『断る力』勝間和代 ~自分のために身につけるべき最大の、でも難しい武器~
なぜ断るのか。それはイエスマンになると便利屋として使われてしまうからです。
勝間氏は会社内、または取引先との関係ですべてに「断れ」と言っているわけではありません。
必要なことは受け、不必要なことは断れと、よく考えれば当然のことを言っています。しかし、現実にはなかなか断ることは難しい。だからこそ、人間関係を保ちつつ、便利屋にならないために『断る力』を身につけろと説くのです。
よく言われることですが、時間は有限の財産です。
時間という財産を使って、どのように生きていくのかを決めておかないと、他人に浸食されます。
社会には自分の力は使わずに、他人の力を使っていい思いをしようとする人がいます。
そういう人は自分のために、時間や手間を差し出してくれる人を見つけるのが上手です。そういう人に一度食い物にされてしまうと、それは半永久的に続きます。自分が忙しかったり、用事があったりしても断りづらくなり、思い切って断っても後味の悪い結果になったり、責められたりします。
ここまで、という線を決めておくことは、自分の成長のためにとても大切です。
iTunes Store で 勝間和代「断る力 」の無料サンプルを入手、もしくはブックを購入できます。このブックは iPhone、iPad、または iPod touch 上で iBooks を使って読むことができます。
ゆっくりと着実に
ビジネスの基礎となることを教えてくれる書籍を紹介しました。
どれも大切なことですが、すべてを完全に身につけるのは時間も経験も必要です。焦らず、ゆっくりと、失敗を恐れず着実に進んで行けば必ず身につきます。
それは単なるノウハウではなく、身につけるプロセスの中で培われたものこそが自分を守り、成長させる大きな力となるでしょう。
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