バーボンウイスキーの人気おすすめ20選
バーボンウイスキーはトウモロコシを原料としているウイスキーで、赤みがかった色や、コーン由来の甘くてまろやかな味わいが特徴です。
この記事では、数あるバーボンウイスキーの中から、厳選した20選を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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アイキャッチ画像出典:www.gearpatrol.com
バーボンウイスキーとは
バーボンウイスキーは、アメリカで造られるアメリカンウイスキーの1種です。
その中でも、トウモロコシを原料として51%以上使用しているものを「バーボンウイスキー」と呼びます。
バーボンウイスキーのほとんどはアメリカのケンタッキー州で製造されていますが、連邦法の規定を満たしていれば、どこで製造されたものであっても、バーボンウイスキーと名乗ることができます。
歴史
バーボンウイスキーが初めて作られたのは、1789年、アメリカ独立と同じ年であると言われています。
アメリカのケンタッキー州バーボン郡は、豊富に栽培されるトウモロコシ、石灰岩の岩盤層でろ過された良質な水、近隣のテネシー州で生産されるオーク樽など、好条件がそろった土地でした。そこに住んでいた地元の牧師エライジャ・クレイグが、火事で焦げ付いた樽にウイスキーを保存していたところ、偶然見つかったのが最初のバーボンです。その後何度かの改良が重ねられ、現在のバーボンウイスキーになったと言われています。
製法
バーボンウイスキーの製造には、もろみを追加しながら蒸溜を繰り返す「連続式蒸溜機」という機械を使用します。連続式蒸溜は、アルコールの度数が80%以下になるよう素早く蒸溜して原酒をつくる、非常に効率的な蒸留方式です。原料の風味が抑えられたクリアな味わいに仕上がり、豊かな樽香のかおるウイスキーが出来上がります。
有名なスコッチウイスキーと比較してみると、スコッチでは原始的なシングルポットで加熱する「単式蒸溜機」を使用しており、やわらかく風味の強いお酒ができあがります。
また、熟成は規定された期間があるわけではありませんが、6年前後が多いようです。熟成させる際には内側を焦がした樽で熟成させるので、木の渋みや香りを強く取り込む傾向があり、味に深みがあり、甘みだけではない特徴が出ます。
風味
バーボンはトウモロコシを原料としているため、ライ麦や大麦を原料としている他のウイスキーと比べると、甘みがあって軽やかな口当たりとなっています。オーク樽で熟成させるため、カラメルやバニラのような甘い香りがあり、熟成期間もそこまで長くないため、軽さがあり意外と飲みやすいウイスキーです。
赤ワインが好きな方には好んで飲まれることが多いようです。
おすすめのバーボンウイスキー20選
ここからは、具体的なおすすめのバーボンウイスキーを紹介していきます。
バーボンウイスキー初心者向けのものから、上級者向けまで幅広く紹介するので、ぜひ参考にしてください。
1. ジムビーム ホワイト
ジムビームは、日本で最も有名なアメリカンウイスキーの一つです。
アメリカンウイスキーの中で売り上げNo.1を誇り、数々のコンペティションで賞を受賞しています。
トウモロコシ由来の香ばしさと甘さが特徴で、非常に飲みやすいマイルドな口当たりとなっています。ハイボールとして飲むのがおすすめです。
■ブランド:ジムビーム
■度数:40
2. ジムビーム アップル
ジムビームのアップルは、その名の通り、ジムビームのバーボンウイスキーに青りんご風味のスピリッツが足された、新しいウイスキーです。
バーボンウイスキーのリッチな味わいの中に、青りんごをそのままかじった時のような爽やかさやフルーティーさを感じることができます。
アルコール度数も35%と比較的低めなので、女性でも楽しめるアメリカンウイスキーです。
■ブランド:ジムビーム
■度数:35
2. メーカーズマーク レッドトップ
メーカーズマークは、一本一本手作業で蝋封しているウイスキーです。
通常のウイスキーではライ麦を原料としていますが、このメーカーズマークは冬小麦を使っていることに大きな特徴があります。そうすることによって、ライ麦特有のスパイシーさが薄れ、軽やかでマイルドな口当たりとなりました。
ライウイスキーのスパイシーさが苦手な人は、ぜひハイボールで飲んでみてください。
■ブランド:メーカーズマーク
■度数:40
4. メーカーズマーク 46
メーカーズマークの46は、通常のレッドトップのワンランク上のバーボンウイスキーに位置付けられます。
この46は、「インナースティーブ製法」という、樽の中に焦がしたフレンチオークの樽材を入れて、より深く熟成させる製法で作られています。
この製法によって、キャラメルやバニラのフレーバーを強め、焼いたプリンのような焦げ感、長く深い余韻を楽しむことができます。
■ブランド:メーカーズマーク
■度数:47
5. ワイルドターキー 8年
ワイルドターキーの8年は、アルコール度が50.5度と比較的高めです。
スタンダードの方は40.5度ですが、アルコール度数が高い8年の方が、ほろ苦さやガツンとしたインパクトのある味わいを感じることができます。
バーボン初心者の方には少し強いかもしれませんが、バーボン好きにはたまらないアメリカンウイスキーです。
■ブランド:ワイルドターキー
■度数:50.5
6. I.W.ハーパー 12年
高級感のあるボトルに入った「I.W.ハーパー 12年」は、野生的なイメージがあるバーボンウイスキーとは逆の、都会のスタイリッシュさがあるウイスキーとして、一世を風靡しました。
12年の熟成期間を経て製造されたこのウイスキーは、見かけ倒しに終わらない、洗練された味わいです。マイルドな味わいと華やかな香りがあり、少し贅沢したいときにおすすめです。
■ブランド:I.W.ハーパー
■度数:43
7. I.W.ハーパー ゴールドメダル
I.W.ハーパーのゴールドメダルは、1877年の販売以降、1885年のニューオリンズ万博での金賞をはじめ、その他数々のコンペティションで金賞を獲得したことから、その名が付きました。
原料のトウモロコシの比率が86%と比較的高いため、飲んだ時にほのかに甘みを感じる、スムースな口当たりとなっています。ロックでもハイボールでも、カクテルでも幅広く楽しむことができます。
■ブランド:I.W.ハーパー
■度数:40
8. フォアローゼス イエローラベル
フォアローゼスは、中央に深紅の4輪のバラが描かれたデザインが特徴のバーボンウイスキーです。
このウイスキーは、原料を1種類に限定せず、酵母や技を駆使し、複数の原酒を組み合わせています。そうすることでフォアローゼス特有の甘みや香りを生み出しました。
特に女性人気の高いウイスキーです。
■ブランド:フォアローゼス
■度数:40
9. フォアローゼス ブラックラベル
フォアローゼスのブラックは、イエローよりも長く熟成させた上級ラベルです。
こちらもイエローラベル同様、複数の原酒をブレンドし、酵母にもこだわって製造されています。熟成期間が長い分ん、ブラックラベルの方にはビター感がより強くなり、フォアローゼス特有の甘みと絶妙にマッチしています。ぜひイエローラベルと飲み比べてみてください。
■ブランド:フォアローゼス
■度数:40
10. アーリータイムズ イエローラベル
アーリータイムズは1860年、リンカーンが大統領に就任した年に発売された、歴史のあるバーボンウイスキーです。
中でもイエローラベルは、バーボンウイスキーの中では飲みやすい部類に入り、滑らかで素朴な口当たりに華やかな甘い香りが絶妙にマッチしています。
バーボンウイスキー初心者の方にぜひおすすめしたいウイスキーです。
■ブランド:アーリータイムズ
■度数:40
11. オールドクロウ バーボン
オールドクロウは、スコットランドの移民、ジェイムズ・クロウ氏によって製造されたことに由来します。彼はサワーマッシュ製法という、新しい製造方法を生み出し、バーボンウイスキーの製造に革命をもたらしました。
このオールドクロウは、ライ麦由来のスパイシーさの中にフルーティーさを感じさせ、爽やかな香りと甘みのある口当たりが特徴のウイスキーです。ロックかハイボールでお楽しみ下さい。
■ブランド:オールドクロウ
■度数:40
12. ノブクリーク
ノブクリークは、禁酒法以前の本来のバーボンを再現するという目的で造られた、バーボンウイスキーです。
低温と高温で2度焼きを施した特別なオーク材の樽で、バーボンウイスキーとしては長い、9年もの熟成を経て製造されます。アルコール度数も50度と高く、その力強さと、芳醇で奥深い味わいを楽しむことができます。
ロックやストレートだけでなくソーダ割りもおすすめです。
■ブランド:ノブクリーク
■度数:50
13. エヴァンウィリアムス ブラックラベル
エヴァンウィリアムスのブラックラベルは、世界で№2の販売量を誇る、バーボンウイスキーです。
1783年にケンタッキー州ルイヴィルで、ライムストーン(石灰岩)から湧き出る水を発見し、最初にトウモロコシを原料としたウイスキーを造ったとされる人物、 「エヴァン・ウィリアムス」にちなんで名前がつけられました。
焦がしたホワイトオーク樽で熟成されたすっきりとした味わいで、初心者から上級者まで多くの人におすすめのバーボンウイスキーです。
■ブランド:エヴァンウィリアムス
■度数:43
14. エヴァンウィリアムス 12年
赤いラベルが印象的なエヴァンウィリアムスの12年は、アルコール度数が50.5%と高めであるのが特徴です。
ブラックラベルが7年熟成なのに対し、5年長く熟成させることで上品でまろやかな口当たりがありながら、度数の高さならではの、ガツンと来るパンチの強さの両方を持ち合わせています。
ブラックラベル同様、初心者でも上級者でも楽しめるバーボンウイスキーです。
■ブランド:エヴァンウィリアムス
■度数:50.5
15. エライジャ・クレイグ
エライジャ・クレイグは世界2位の販売量を誇るヘヴン・ヒル社から販売されているバーボンウイスキーで、その名は「バーボンの父」と言われる牧師、エライジャ・クレイグ氏に由来します。
8~12年の熟成期間を経た原酒を合わせて作られる「スモールパッチ」という製法で少数生産されるプレミアム感のあるウイスキーとなっています。
カラメルやバター、ブラウンシュガーなどの風味が複雑に絡み合った深みのある味わいとなっており、専門家や国際的な評価もとても高く、プレゼントにも最適です。
■ブランド:エライジャ・クレイグ
■度数:47
16. ヘンリー・マッケンナ
ヘンリー・マッケンナは、1855年にアイルランド移民の18歳の青年によって作られたバーボンウイスキーです。当時はほとんどの工程をハンドメイドで行っていたため、一日一樽にも満たない「幻のウイスキー」と呼ばれていました。その後も質にこだわり続け、工程のほとんどを手作業で行っています。
サワーマッシュ製法により、酸が発生するのを防ぎ、少し焦がしたホワイトオーク樽で熟成させることでより深みとコクのある味に仕上がっています。比較的のみやすいので、初心者の方にもおすすめです。
■ブランド:ヘンリー・マッケンナ
■度数:40
17. ウッドフォードリザーブ
ウッドフォードリザーブは、ケンタッキー州最古の蒸溜所であるウッドフォードリザーブ蒸溜所で、手作りで少量生産されるプレミアムウイスキーです。
通常のバーボンとは違い、単式蒸溜機で3回蒸溜され、アイリッシュウイスキーのようなスムースで滑らかな口当たりが特徴です。
また、このウッドフォードリザーブは競馬で全米最大規模の権威あるレース「ケンタッキー・ダービー」のオフィシャルバーボンとしても知られており、当日には多くのセレブや富裕層に飲まれています。
特別な日にぜひ飲んでほしいウイスキーです。
■ブランド:ウッドフォードリザーブ
■度数:43
18. バッファロー・トレース
蒸溜所があった場所が、かつてはバッファローの通り道(トレース)であったことにその名が由来する、バッファロートレース蒸溜所で造られているバーボンウイスキーです。
上質なトウモロコシや大麦、ライ麦を原料とした原酒を8年以上熟成させ、その中から厳選した樽を使用して造られています。
新品のオーク樽に由来するバニラや蜂蜜のような甘さに、若干のフルーティーさを感じることができる、飲みやすいウイスキーです。
■ブランド:バッファロートレース
■度数:45
19. ブラントン シングルバレル
ブラントンのシングルバレルは、キャップと八面体のバトルが印象的なバーボンウイスキーです。
熟成させた複数の原酒の中から厳選して造られるこのウイスキーは、オイリーさと滑らかさのバランスが絶妙で、「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション(SWSC)」などの世界的なコンペティションで金賞を受賞しています。
アルコール度数以上に、キレがあって骨太な味わいがあります。ストレートやロックで楽しんでみてください。
■ブランド:ブラントン
■度数:47
20. オールド・グランダッド 114
オールド・グランダッドの114は、樽から直接瓶詰めされているため、アルコール度数が57度と非常に高くなっています。
ただ、それをあまり感じさせない、滑らかで重厚な味わいが特徴です。飲みごたえがあるパワフルなウイスキーなので、初心者の方にはあまりお勧めできませんが、普段からウイスキーを嗜んでいる方にはぜひ試していただきたいウイスキーです。
■ブランド:オールド・グランダッド
■度数:57
お気に入りの銘柄を見つけよう
ここまでバーボンウイスキーの基礎的な知識から、具体的な銘柄まで紹介しました。
同数が高いものから低いものまで、飲みやすい滑らかなものからガツンと来るものまで様々なバーボンウイスキーがあるので、ぜひ飲み比べてお気に入りの銘柄を見つけてみてください。
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この記事のライター
野球歴10年以上。スポーツは見るのもやるのも全般的に好きです。