バイク用ヘルメット人気おすすめ10選
風を感じながら疾走し、人車一体のライディングを体感できるバイク。ライディングのためにはヘルメットの装着がマストで、より安全で快適なバイクライフを楽しむことができます。ヘルメットの種類もジェットタイプやフルフェイスタイプなど様々。今回はヘルメットの選び方とあわせて、おすすめするヘルメットをタイプ別にご紹介しましょう。
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アイキャッチ画像出典:www.arai.co.jp
おすすめするバイク用のヘルメット
全身で風を感じながら疾走し、人車一体の感覚を体感できるバイク。安全なライディングのためにはヘルメットの装着がマストで、公道を運転する際には道路交通法によって装着が義務付けられています。
バイクのスタイルや走行シーンなどそれぞれに適したヘルメットがラインナップされており、様々なタイプが揃っています。今回はヘルメットの種類や選び方を解説してから、おすすめするヘルメットを厳選して10モデルご紹介しましょう。
もしもの時に命を守るヘルメット
万一の事故や転倒の際に頭部を保護してくれるヘルメット。最も小型の原動機付自転車から大型バイクまで、全てのバイクにおいて公道を走行する際には装着が義務付けられています。
ヘルメットは走行時の風圧や異物の衝突からも頭部を保護することができ、シールドを備えていれば良好な視界を確保するためにも役立ちます。このため万一の事故において衝撃を吸収する・かわすといったパッシブセーフティはもちろん、事故を起こさないために良好な視界を確保することや快適性・静粛性などがアクティブセーフティとして重要になります。
事故などによる強い衝撃が加わったヘルメットを使用し続けることは大変危険です。またヘルメットには耐用年数があり一般的には概ね3年といわれています。耐用年数を過ぎたヘルメットは帽体や衝撃吸収材などの経年劣化によって安全性が低下しますので、買い替えを検討しましょう。
ヘルメットのタイプ
フェイスの形状によって様々なタイプに分かれており、ライディングスタイルや走行するシーンによって適したタイプがあります。ご紹介するのは安全性の高いジェット・フルフェイス・システム・オフロードの4タイプ。他にも125ccまでのバイクで使用できるハーフキャップや、業務用に多いスリークォーターズなどがあります。
ジェット
側頭部から後頭部までほぼ全頭部を覆っていますが、顔面部分は露出しているオープンフェイス型。往時のジェット戦闘機パイロットが使用していたヘルメットに似ていることからジェットと呼ばれており、安全性と開放感を両立しています。こちらはヘルメットを外さなくても飲食ができたり、明瞭な会話ができたりすることがポイント、街乗りからツーリングまで幅広く使えるタイプです。
フルフェイス
オープンフェイス型に顎を保護するチンガードを備えることで、頭部全体を覆うフルフェイス。高い安全性を備えており、風の巻き込みを抑制することから高速走行時に適しています。安心してロングツーリングに出掛けられますが、息苦しさを感じたり首などへの負担がかかりやすいといったデメリットもあります。
システム
ジェットの開放感とフルフェイスの安全性を両立させたのがシステムで、フリップアップ型とも呼ばれています。全頭部を覆うフルフェイスの形状ですが、チンガードを跳ね上げることができるのでヘルメットを装着したままでの飲食や会話もOK。チンガードを取り外せるモデルもあります。
オフロード
フルフェイス型でシールドを備えない若しくは取り外すことができ、バイザーを装備するオフロード。突き出た形状のチンガードを備え、バイザーは跳ね上がる土埃や泥から視界を保護。ゴーグルを装着して使用するタイプが一般的です。
ヘルメットの規格
日本産業規格のJISや消費生活用製品安全法によるPSCやSGなど様々な規格あります。国内ではPSC安全基準をクリアしたPSCマークの貼付が義務付けられており、このマークがないと乗車用ヘルメットとして販売・陳列することができません。またPSCの基準を満たした上で、PL法に基づく損害賠償保険が付保される製品にはSGマークが貼付されます。
従来のJISはPSCよりも上位の規格でしたが、PSCの基準が引き上げられたため現在では同等のようです。この他にヘルメット規格の中で最も厳格な試験が行われるというスネルに適合したモデルもあり、ロードレース用としては耐貫通性がスネル規格準拠となっています。アマチュアが参加できるレースイベントでも、スネルに適合したヘルメット装着が参加条件となっている場合もあるようです。
ヘルメットを選ぶポイント
◇開放的なツーリングを楽しみたい方にはジェットが、高速道路やワインディングでの高速走行が多い方にはフルフェイスがおすすめ。オフロードバイクに乗る方は気分だけでもオフロード用のヘルメットがベスト、バイクともマッチします。
◇ベンチレーション機能を備えたモデルなら暑い時期のライディングも快適、内装材の吸湿速乾性や洗えることも重要なポイントです。
◇シールドは簡単に脱着できたり曇り止め加工が施されていると便利で、UVカットシールドを備えるモデルもあります。
◇曇り止め効果の高いピンロックシートが装着できればよりベスト、日差しが強い時はインナーサンシェードを備えるモデルが便利です。
◇インカムやカメラの取り付けスペースを備えるモデルもあります。
おすすめするヘルメットをジャンル別にご紹介
タイプや規格など様々でそれぞれに特徴のあるヘルメット、ここからはライダーでもある筆者がおすすめするヘルメットをタイプ別にセレクト、機能や特徴もご紹介します。
【ジェット】
側頭部から後頭部までほぼ全頭部を覆い、顔面部分は露出しているオープンフェイス型。「ジェット」のおすすめモデルを3つご紹介します。
1. アライ「SZ-G」
グラスホワイト
モトGPのライダーやフォーミュラ1のドライバーに採用され、世界的に高い知名度を誇るアライ。公道用からレース用まで多彩なヘルメットを揃えており、優れた衝撃吸収性能を持つモデルに定評があります。
「SZ-G」の帽体は様々な素材を積層したPB-cLc構造で、多段階発泡緩衝ライナーを採用して軽量・コンパクトを実現したヘルメット。エッグ・シェイプド・フォルムによって側面からの耐衝撃性も向上、最新のスネル2010規格をクリアし安全性を追求しています。
各所に備えたダクトによるベンチレーションがムレを防ぐため快適で、フラッシュサーフェイス設計のシールドは風切り音を減少させスモークやクリアなどシールド交換も手軽。優れたフィット感の固定式ハイフィッティング内装を採用しており、ヘルメット丸ごとの水洗いもOKです。
【スペック】
規格 :JIS、スネル2010
サイズ:54、55-56、57-58、59-60、61-62(cm)
カラー:グラスホワイト、アルミナシルバー、グラスブラック、フラットブラック
価格 :33,000円(税別)
2. OGK カブト「エクシード」
クールガンメタ
自転車用からバイク用まで幅広いヘルメットをラインナップするOGK カブト。帽体周辺に発生する乱流を抑制するために開発したウェイクスタビライザーは特許を取得、軽量設計を追求しライダーにかかる負担を軽減しています。
「エクシード」は優れた衝撃吸収性を持つ高性能サーモプラスチック帽体を採用し、チークパッドの内側にも衝撃吸収ライナーを備えることで安全性が向上しています。ウェイクスタビライザーが気流を制御することで直進時は安定し首振りもスムーズ。新形状のUVカットシールド&トリムは風切り音を低減し静粛性も向上、オプションでピンロックシートも装着できます。
風を多く取り入れる形状のベンチレーションや、吸湿速乾性の高いクールマックス生地を採用した内装によって快適さを追求。フィット感のよい内装はフル脱着システムによって取り外して洗うことができるため清潔、日差しを遮る大型インナーサンシェードも標準装備しました。インカムやカメラを取り付けられる専用のスペースも確保、多彩な機能と軽量・コンパクトを実現したモデルです。
【スペック】
規格 :JIS
サイズ:54-55、55-56、57-58、59-60、61-62(cm)
カラー:パールホワイト、ブラックメタリック、フラットブラック、
シャイニーレッド、クールガンメタ
価格 :26,500円(税別)
3. ヤマハ「YJ-17 ゼニス-P」
ダークオレンジ
世界でも屈指のバイクメーカーであるヤマハは純正アクセサリーとしてワイズギアを展開。ヘルメットもハーフキャップからフルフェイスまでフルラインナップ、補修用品やケミカルも豊富に揃えます。
「YJ-17 ゼニス-P」は帽体に強靭なFlex-FRPを採用して日本人の頭部に合わせた設計がされており、被りやすくフィット感に優れたモデル。UVカット・ハードコートシールドによって耐久性も向上しています。
開閉式ダイレクトベンチレーションの採用や、吸湿速乾性&銀イオンの抗菌消臭効果があるシルバーマックスを内装に使用することで快適、洗える内装なので清潔です。日差しを遮る開閉式サンバイザーは2段階調整式で標準装備、オプションのピンロックシートを装着すれば曇り止め効果もアップします。
【スペック】
規格 :JIS2種、SG
サイズ:53-54、55-56、57-58、59-60、61-62、63-64(cm)
カラー:ダークオレンジ、ダークメタリックシルバー、パールホワイト、
クリスタルシルバー、メタリックレッド、ラバートーンブラック、メタルブラック
価格 :22,000円(税別)
【フルフェイス】
オープンフェイス型に顎を保護するチンガードを備え、頭部全体を覆う「フルフェイス」。4つのモデルをご紹介します。
4. アライ「XD」
アウトラインブルー
アライ「XD」は最新のスーパーファイバーや有機素材ARマットで構成されるPB-cLc2帽体を採用。さらにSFBプロテクションや多段階発泡緩衝ライナーなどを組み込み、衝撃をかわしやすいフォルムを追求したモデルです。
新たに開発されたシールドシステムVASによって、シールドシステムの位置を下げながらも開閉が可能になったためより理想的なフォルムに。サイドスリット・エアーチャンネルやXDマウススリットをはじめ、XDFダクトNEノズルなどを備え強力なベンチレーション効果を生み出します。曇りにくいマックスビジョンシールドを標準装備し、強固なシールドロックシステムや簡単にシールド交換ができるリリースレバーも搭載しました。
内装フレームを一新し、微妙なフィット感を調整できるアジャスタブル・システム内装と下顎を包むようなFCS構造を採用。弱酸性を保つエコピュアーを内装に使用することで抗菌・消臭・防汚効果を発揮し、フラットボトム化されたネックパッドは風切り音を低減しフィット感も向上しています。そして口元を広くしたコンフォートスペースが息苦しさを軽減、インカムに対応するFCSパッドも備えるなどハイスペックなモデルです。
【スペック】
規格 :JIS、スネル
サイズ:54、55-56、57-58、59-60、61-62(cm)
カラー:アウトラインレッド、アウトラインブルー、アウトラインブラック、その他
価格 :54,000円(税別)(ソリッドモデルは46,000円)
5. ショウエイ「RYD」
ホワイト
アライと並ぶ国内トップクラスのヘルメットメーカーであり、Made in Japanにこだわるショウエイ。レーシングライダーはもちろん、自衛隊や警察にも納入される高品質なヘルメットは国内の自社工場で一貫生産されています。
「RYD」はAIM+と呼ばれるグラスファイバーや有機繊維などの複合積層構造をベースにした軽量・高剛性なシェル構造を採用。シャープかつエッジの効いたフォルムは帽体そのものもコンパクトで、ブラックアウトされたベンチレーションがシルエットを引き締めます。
デザインのポイントでもあるベンチレーションは前頭部と口元にあり、快適性とともにシールドの曇りを抑制。クリアで歪みの少ない視界を確保したCWR-1シールドは99%UVカット仕様で、シールド位置の微調整と簡単脱着が可能です。さらにシールドの曇り防止のためPINLOCK EVO lensを標準装備。フル脱着できる内装はフィット感に優れたソフトな肌触りで、クリーニング可能なため清潔です。
万一の際にヘルメットを迅速に脱がすため、リボンを引くとチークパッドが外れるE.Q.R.S.も装備しました。
【スペック】
規格 :JIS
サイズ:XS、S、M、L、XL、XXL
カラー:ホワイト、ブラック、マットブラック
価格 :38,000円(税別)
6. OGK カブト「カムイ-3」
シャイニーレッド
OGK カブト「カムイ-3」は高性能サーモプラスチック帽体を採用することで対衝撃性を高め、特許技術のウェイクスタビライザーで気流を制御するモデルです。
帝人が開発した高機能ポリカーボネートをシールド素材として使うUV&IRカットシールドは、ヘルメット内の温度上昇を効果的に抑制。シールドは簡単に脱着することができ、オプションでピンロックシートも装着できます。操作しやすいベンチレーションは効率的に内部の空気を排出し、ブレスガードNo.9がシールドの曇りを抑制。顎付近からの風の巻き込みを低減するウィンドシャッターNo.4は、走行シーンに応じて脱着が可能です。
クールマックス素材を用いた内装は取り外して洗うことができ、フィット感に優れヘルメットの脱着もスムーズなデザイン。専用設計のインナーサンシェードも装備、スタイリッシュ&コンパクトで高機能なモデルです。
【スペック】
規格 :JIS
サイズ:54-55、55-56、57-58、59-60、61-62(cm)
カラー:パールホワイト、ブラックメタリック、フラットブラック、
シャイニーレッド、クールガンメタ
価格 :29,000円(税別)(グラフィックモデルは32,000円)
7. ヤマハ「YF-9 ゼニス ピンストライプ」
パールホワイト
ヤマハ「YF-9 ゼニス ピンストライプ」は帽体に強靭なポリカーボネート複合素材を採用し、低重心かつエアロダイナミクスを追求したデザインです。
ワンタッチシールド着脱システムによって手軽に交換することができるシールドはUVカット仕様で、オプションでピンロックシートも装着可能。強い日差しを遮るインナーバイザーも備え、メガネやサングラスに適したメガネスリット内装を採用しています。
内装は吸湿速乾性に優れ抗菌効果もあるスーパークールで仕立てられており、洗うことができるので清潔。デュアルベンチレーションシステムが効率よく内部の空気を排出するので快適、日本人の頭部に合わせて設計されたかぶりやすく疲れにくいヘルメットです。
【スペック】
規格 :JIS
サイズ:S・M・L
カラー:セミフラットブラック、パールホワイト、メタルブラック、ワインレッド
価格 :22,800円(税別)
【システム】
ジェットの開放感とフルフェイスの安全性を両立させ、フリップアップ型とも呼ばれる「システム」。おすすめの2モデルをご紹介します。
8. OGK カブト「リュウキ」
ミディアムグレー
OGK カブトがリリースする2020年のニューモデル「リュウキ」。耐衝撃性の高い高性能サーモプラスチック帽体と、気流を制御するウェイクスタビライザーを採用した軽量モデルです。
ロックレバーを操作することでチンカバー部分が開くチン・オープンシステムを採用、フルフェイスの安全性とジェットの開放感を両立しています。高機能ポリカーボネートを用いたUV&IRカットシールドはヘルメット内の温度上昇を抑制し、レバーを引くだけで素早くシールド交換が可能。オプションのピンロックシートにも対応しており、インカム/カメラの取り付けスペースも確保しました。
操作しやすいベンチレーションに加えて、大型化されたブレスガードが効率的に換気するため快適。内装を全て外して洗うことができる内装フル脱着システムによって清潔さを保つことができます。
規格 :SG
サイズ:55-56、57-58、59-60、61-62(cm)
カラー:ホワイトメタリック、シャイニーレッド、ミディアムグレー、
ブラックメタリック、フラットブラック
価格 :33,000円(税別)
9. ヤマハ「YJ-21 ゼニス」
パールホワイト
ヤマハ「YJ-21 ゼニス」は、2020年にリリースされたニューモデル。エアロダイナミクス性に優れており、帽体には強靭なポリカーボネート複合素材を採用しています。
従来モデルに比べてシールドベース周辺の段差をなくすことで滑らかなフォルムを実現し、片手で開閉できるチンバー開閉システムで手軽にオープンフェイスに。UVカット仕様のシールドにはオプションでピンロックシートを装着でき、大型のサンバイザーも装備しました。そして風の巻き込み防止のためチンカーテンを標準装備、インカム収納スペースも設けます。
大型のマウスベンチレーションによって息苦しさを低減しており、吸汗速乾性が高く殺菌効果を発揮するスーパークール内装は洗えるので清潔。バイク雑誌ヤングマシンにも掲載されたモデルです。
【スペック】
規格 :JIS2種・SG
サイズ:S、M、L、XL
カラー:N.グレー、メタルブラック、セミフラットブラック、パールホワイト
価格 :20,800円(税別)
【オフロード】
最後に、ハードな環境での動きに対応する機能を備えた「オフロード」のおすすめのモデルをご紹介します。
10. ショウエイ「ホーネット ADV」
マットディープグレー
ショウエイ「ホーネット ADV」は、グラスファイバーや有機繊維などの複合素材をベースにした高性能なシェル構造AIM+を採用。デザインと機能を両立したエアロフォルムによって空力特性を向上、ライダーの負担を軽減します。
新設計のV-460バイザーは日除け・泥除けなどの機能性に加えて効率的なエアインテーク形状を持ち、工具なしで取り外せることもポイント。専用で開発された高剛性のシールドは簡単に脱着ができ、全開状態でもゴーグルを装着することができます。そしてよりクリアな視界を確保するPINLOCK EVO Lensも標準装備、静粛性も向上しました。
ノーズカバーをなくすことで空気の取り込み性を向上させ、効率的なベンチレーションによって快適さを追求。ホールド感とフィット感に優れた内装には吸放湿性に優れた東レのキュープを配し、肌触りや被り心地の良さを実現しています。
万一の際に救助者が迅速にヘルメットを外せるよう、タブを引っ張ることでチークパッドが取り外せるE.Q.R.S.も装備しました。
【スペック】
規格 :JIS
サイズ:S、M、L、XL、XXL
カラー:ホワイト、ブラック、マットブラック、マットディープグレー
価格 :48,000円(税別)(グラフィックモデルは58,000円)
新しいヘルメットで安全・快適なライディング
ヘルメットのタイプや選び方とあわせておすすめする10モデルをご紹介しました。テクノロジーの進化によって安全性・快適性・機能性も向上、新しいヘルメットでライディングを楽しんでみませんか。
※ 掲載内容は執筆時点、スペック・価格等は参考で変更になる場合があります。
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信州の曲者が集まるCLUB Autistaに所属する道楽者。車と酒と湯を愛し、ひと時を執筆に捧げる。