スニーカーの種類決定版【タイプ、素材別に徹底解説】
デザイン、素材、履き心地など、スニーカーを選ぶ基準は様々。実際スニーカーには様々なタイプのものが存在し、一つ一つのアイテムに様々な要素が含まれています。スニーカーの種類を知っておくことで、自分に合ったアイテム、コーディネートによく合うアイテムを選ぶことができるようになります。この記事ではスニーカーの種類を解説します。
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アイキャッチ画像出典:wormtokyo.jp
スニーカーの種類
ファッションコーディネートのみならず、日常生活に欠かせない存在であるスニーカー。しかし、一口にスニーカーといっても様々な種類が存在します。皆さんがスニーカーを選ぶ際に基準にしているポイントは様々あると思いますが、スニーカーの種類を知っておくことで自分に合ったものを選びやすくなるにはもちろん、スニーカーを選ぶのがもっと楽しくなります。この記事では、スニーカーの種類をタイプや素材別に紹介します。決定版です。
スニーカーの派生
スニーカーはスポーツ用のシューズから派生したものが多く、主に「バスケットシューズ派生」「ランニング(トレーニング)シューズ派生」「スケートシューズ派生」のスニーカーが多く存在します。それぞれ特徴を持っているので、自分の好きなスニーカーがどのタイプなのかを知っておくと、スニーカー選びが捗るでしょう。
バスケットシューズ派生
出典:stockx.com
Air Jordan 1 Retro Chicago
出典:stockx.com
Air More Uptempo Olympic
バスケットボールの競技用シューズを元に作られたスニーカーです。特徴としては、ボリューム感があることや、派手なデザイン、カラーリングのアイテムが多いことが挙げられます。スニーカーの中でもストリートファッションに順応性が高く、プレミア価格がつくような人気スニーカーもバスケットボール派生のものが多い印象です。NIKEのAIR JORDAN(エアジョーダン)シリーズが代表的なバスケットシューズ派生のスニーカーとして挙がります。
ランニング(トレーニング)シューズ派生
GEL-KAYANO 5 360
ランニングシューズを元に作られたスニーカーです。主に長距離ランニングのシューズをより日常使いできるようなデザインに落とし込んでおり、すっきりとしたシルエットやはき心地の良さが特徴的です。実際にランニングにも使えるような機能性、軽さを兼ね備えたものも存在し、スポーティなファッションを楽しめます。
BONDI 6
近年のトレンドとして、ランニングシューズ派生のスニーカーにおいて、ソール(底)が厚く、ボリューム感のあるものが増えています。これはいわゆるダッドシューズの流行に影響を受けたのはもちろんですが、実際に長距離ランニング競技のシューズでも厚底なものがトレンドとなっていることも理由の一つと考えられます。今後はすっきりとしたシルエットのみならず、こちらの画像のようなボリュームのあるランニングシューズ派生のスニーカーも続々登場するでしょう。
XT-QUEST ADV
ファッション的な観点からは、こちらの画像のモデルのような、本格的なトレイルランニングのシューズをモデルとしたアイテムがトレンドになりつつあります。いかにもランニングシューズという形で、モードなファッションに合わせるという形がよく見られます。
スケートシューズ派生
OLD SKOOL
スケートボード用のシューズとしても使われるスニーカーです。代表的なブランドは、VANS(ヴァンズ)などで、キャンバスやスエード素材のローテクスニーカーが基本的です。様々なファッションに合わせやすく、比較的価格帯が低めなのが特徴です。
ACCEL OG
本格的なスケートシューズになると、上の画像のモデルのように、厚みのあるシュータンや丸みを帯びたデザインが特徴的です。よりストリートファッションに合わせやすいデザイン性で、スケートボードをしない人でも個性的なアイテムとして楽しめます。
カットの種類
スニーカーの形を大きく決める要素が「カット」です。「ハイカット」「ローカット」などの言葉は聞いたことがあるかと思いますが、実際にどのような違いがあるのかを同じモデルでカットの高さが違うものを使って解説していきます。
ローカット
Air Jordan 1 Low Royal
軽快なはき心地が味わえ、スニーカーの中で最も定番として愛されているのが、ローカットタイプのスニーカーです。くるぶしよりも下あたりに履き口がくることが特徴。スニーカーの中でも、最もオーソドックスなフォルムであるローカットは、ランニングやテニスなど多くのスポーツ用スニーカーでも主流となっています。見た目はもちろん、履いた時の軽量感もあり、気軽に使える点が支持されています。季節を問わず定番として履けるスニーカーです。
ミッドカット
Air Jordan 1 Mid Royal
ミッドカットは、ローカットとハイカットの中間程度の高さ。バスケットシューズ派生のミッドカットはどちらかというとハイカットよりのデザインとなっており、ランニングシューズ派生やスケートシューズ派生のミッドカットはローカットよりのデザインになっています。くるぶし付近を覆うようになっている高さなのがミッドカットの特徴であり、デザインも様々です。ローカットの持つ軽快さと、ハイカットの持つホールド感を両立させており、足元に適度なボリューム感をもたせたスニーカー選びの際におすすめです。
ハイカット
出典:monokabu.com
Nike Air Jordan 1 Royal
バスケットボールシューズやレスリングシューズに多く見られるハイカットモデル。主にくるぶしよりも高い位置まで履き口が上がっており、激しいスポーツから足首を守ってくれるように設計されています。ハイカットと言われるスニーカーの中には、ふくらはぎ近くまで覆うようなボリュームのあるデザインもあり、スニーカーの中でもかなボリューム感の強い見た目なため、コーディネートの主役として活躍するスニーカーが多いです。
ハイテクとローテク
スニーカーには大きく分けてハイテクとローテクのモデルが存在します。この二つは、用途や相性の良いコーディネートを大きく左右する要素であるため、必見です。
ハイテクスニーカーとは
90年代に爆発的ブームが起きたブランドの技術の結晶とも言えるハイテクスニーカー。リバイバルファッションが流行している今特に注目されています。現在もなおそのハイテクスニーカーは進化を遂げ、毎年新しい技術が続々と搭載。先進的なクッショニング技術からフィッティング技術、更には軽量化に関して等の工夫がされ、次の世代へと進化するスニーカーです。
NIKE AIR MAX 95
出典:monokabu.com
ナイキはハイテクスニーカーの先駆け的な存在で、常に最新技術を搭載したスニーカーをリリースし続けています。その中でも特に代表的なハイテクスニーカーはAIR MAX(エアマックス)。ソールの中にエアーが入っており、独自のクッション性を発揮します。AIRという技術はナイキが他のシューズにも多数取り入れており、ナイキを代名詞とも言えます。
adidas ULTRABOOST
アディダスの代表的技術といえば「Boostフォーム」。画像のスニーカーのソールに使われている発泡スチロールのような見た目が特徴です。高い反発力のクッション性を発揮し、スニーカーとしてのはき心地はもちろん、ランニングシューズとしても活躍します。画像のモデルであるULTRABOOST(ウルトラブースト)がBoostフォームの代表的スニーカーですが、この他にも様々なスニーカーが展開されています。
PUMA Cell Endura
出典:stockx.com
プーマの代表的な技術といえばCELL。6角形のハニカム構造によるクッショニングテクノロジーで、1989年にランニングシューズにも搭載されていたのが原点とされています。CELLのミッドソールは、人間工学に基づき、大きさ、高さ、壁面の厚さなど、高度の異なる6角形をバランスよく配置。それぞれの外壁が効果的に潰れることで、衝撃吸収を効率よく分散、また復元力による反発性を生み出し、次の一歩に繋がる運動エネルギーに変換します。近年プーマはCELLを使ったスニーカーを多数復刻、販売しており、今プーマの中で話題のハイテクとなっています。
ASICS GEL LYTE 3
アシックスの代表的なハイテクスニーカーにはGEL(ゲル)という技術が使われています。衝撃緩衝性に優れ、快適なはき心地が実現されたハイテクスニーカーが多数展開しています。
ローテクスニーカーとは
1990年代に大流行したハイテクスニーカーに対して登場した言葉が「ローテクスニーカー」。昔から定番として各ブランドから販売されているスニーカー対して使われている言葉です。ローテクスニーカーの特徴としては、キャンバス生地やレザーなどの素材を使い、靴底部分はゴムを使用、薄くシンプルな作りなどが挙げられます。シンプルな物が多く、素朴な雰囲気が感じ取れるスニーカー。デザインがシンプルなため、様々な洋服と合わせ易いのがローテクスニーカーの魅力となっています。
CONVERSE ALL STAR 100
もっとも流通量の多いスニーカーと言っても過言ではないのがコンバースのオールスター。ローテクスニーカーの代表的な一足で、様々なコーディネートと相性が良いのが特徴です。見た目のシンプルさに反して、実はバスケットシューズ派生のスニーカーであり、昔は競技用としても使われていたモデルが元となっています。
VANS SK8 HI
VANSはスケーター用のローテクスニーカーを量産しているスニーカーブランドです。こちらのモデルSK8 HI(スケートハイ)は、よりスケーターの足首を保護するための機能を備えたスケートシューズで、「スケハイ」という愛称で親しまれています。VANSのハイカットスニーカーの代表的なモデルでもあり、スケートボード用だけでなく、ファッションアイテムとしても人気なローテクスニーカーです。
NEW BALANCE 574
ニューバランスのブランドアイコン的ローテクスニーカー「574」。ニューバランスの靴にはこのように番号がつけられており、500番台の靴は主に、悪路でのランニング用に開発されたものとなっています。その中でもこの574は、ランニングシューズをファッションアイテムとしても使いやすいように落とし込んだデザインを採用。他のローテクスニーカーとは一線を画した、ニューバランスならではの一足です。
ONITSUKA TIGER MEXICO66
出典:www.fwrd.com
オニツカタイガーのローテクスニーカーMEXICO66。薄底・細身なシルエットが美しく、オニツカタイガーの人気モデルとなっています。1962年のトレーニングシューズのデザインをもとに、オニツカタイガーストライプ(サイドの模様)が初めて搭載された1966年モデルのデザインをプラス。ヒールフラップなどクラシックなデザインが特徴です。
素材の種類
続いて、スニーカーの素材について解説していきます。スニーカーの素材は季節感や履く場面を左右する大きな要素であるので、ぜひチェックしてみてください。
キャンバス
PRESSLER
キャンバススニーカーとは、アッパー部分にテントや帆、画布などに使われる「キャンバス」素材を用いて作られたスニーカー。別名「帆布」と呼ばれることもあるキャンバス地は、非常に丈夫で水洗いが可能なのが特徴です。素朴な風合いで、足元に軽やかさと柔らかい雰囲気を演出。また、使い込むほどに味が出てくるのも魅力のひとつとなっています。レザーなどの素材に比べて軽量で通気性がよいため、春夏のファッションに欠かせないのがキャンバススニーカーです。
レザー系
MAISON MARGIELA Replica
Y-3 Yohji Court
一言にレザーといっても様々な種類が存在し、スニーカーの中でも高級感を演出できるのが特徴となっています。低価格帯のレザースニーカーはフェイクレザーを使っていることが多いですが、デザイナーズブランドのスニーカーやハイエンドモデルの中には本革を使ったものも存在し、スニーカーならではのはき心地と、フォーマルにも対応するようなデザイン性を兼ね備えたアイテムが多数存在します。
スエード系
SUEDE CLASSIC
CM996
スエード生地はスニーカの中でも人気の素材のひとつです。温かみのある素材で、カジュアルなファッションからキレイめなファッションにも合わせやすいのが魅力です。スエードと似たような素材に「ヌバック」というものが存在します。スエードよりキメが細かい触り心地で、秋冬に活躍するような生地感となっています。画像上がスエードスニーカー、下がヌバックスニーカーとなっています。
ニット系
出典:www.nike.com
Air VaporMax Flyknit3
HU NMD
比較的登場の新しいスニーカーの素材が「ニット」です。ニットと言っても、毛糸で編んだようないわゆるニットではなく、細い糸で編んだ伸縮性、通気性の高い素材となっています。代表的なニット素材としてナイキからはフライニット(画像上)、アディダスからはプライムニット(画像下)という素材のスニーカーが展開されています。
留め方
シューレース(靴紐)を結ぶのがスニーカーの調整方法として一般的ですが、その他にも様々なスニーカーの調整方法が存在します。デザインに全面的に現れているものばかりなので、スニーカーを選ぶ上で重要なイースになっていくことは間違いなしです。
シューレース(靴紐)
KIXSIX WAXED SHOELACE
スニーカーのサイズ調節としてもっとも一般的なのがシューレース(靴紐)です。シューレースはスニーカーを買った際にスニーカーに付属していますが、こだわりのある人はをシューレースを別に購入することも。シューレースも様々種類があり、丸型やきしめん型など形の違いから、生成り、ワックスなど素材感の違いなど、スニーカーによって似合うシューレースが違い、また人によって好みが異なります。シューレースを変えるのは、スニーカーに個性を与える簡単な方法でもあるのでおすすめです。
ベルクロ
PRORIDE SK V-3
ベルクロ(マジックテープ)を使ってサイズ調整をするスニーカーです。本来シューレースがあるはずの場所がベルクロとなっているデザインのスニーカーは、絶妙な違和感で、足元を個性的に飾ってくれます。よりカジュアルな印象を与えるスニーカーとなっています。
スリッポン
出典:www.nike.com
ズーム ステファン ジャノスキー
スリッポンはシューレースがないタイプのスニーカーです。ゴムや伸縮性の高い素材を使うことで、足にフィットし、裸足でもサンダル感覚で履けるスニーカーとなっています。元々はスケートボーダーの中で履かれていたシューズで、今もスケシューブランドから多くのアイテムが展開されています。
PUMP(ポンプ)
Instapump Fury
リーボックから展開されているハイテクスニーカーのPUMPシリーズ。それらのスニーカーに搭載されているのが、PUMPシステムです。シュータンについているポンプボタンを押すことで、スニーカー内部に空気が注入され、フィット感を調整できます。PUMPシリーズはこのシステムをデザインの特徴として押し出しているスニーカーで、ハイテク感も満載の見た目となっています。
DISC(ディスク)
Disc Blaze
DISCはプーマのスニーカーに搭載されているサイズ調整のギミックです。シューレースの代わりに、フロント部分のディスクを回転させることで、スニーカーの締り具合を調整することができます。手軽にサイズ調整できるギミックで、見た目もテクノロジーを感じられるため、根強い人気を誇るスニーカーとなっています。
ADAPT(アダプト)
出典:stockx.com
Adapt BB Mag
ADAPT(アダプト)はナイキが開発した、自動でスニーカーのサイズ調整をする機能です。スマートフォンと連携してスニーカーの締り具合を調整することができ、アダプトを搭載した様々なスニーカーもリリースされています。まさにハイテクスニーカーそのもので、現在あるスニーカーのなかでもっとも高い技術力が詰まった一足だと言えます。
新たなジャンル
近年になって存在が目立ってきたスニーカーが存在します。新たな形のスニーカーとして、今後の新しい定番となる可能性が高いので、ぜひチェックしておいてください。
ダッドスニーカー
出典:stockx.com
Triple S
DISRUPTOR 2
「父親が履いていそうなスニーカー」として名前が付けられ、爆発的な人気を誇った「ダッドスニーカー」。ソールの厚みやボリューム感、また少し「ダサイ」とも取れるようなデザインがダッドスニーカーの条件となります。現在は流行も落ち着いてきましたが、ダッドスニーカーという名前・ジャンルは残り続けており、今後も定番のアイテムとなるでしょう。
ソックスタイプ
SPEED TRAINER
出典:reebok.jp
SOCKRUN
ニット素材を使用したソックス型のスニーカーも近年新たに登場したスニーカーの形です。伸縮性が高く、はき心地の良さが特徴で、スポーティなイメージのコーディネートを演出します。ダッドスニーカーほど流行はしていませんが、現在も様々なブランドから展開されているスニーカーとなっています。
スニーカーの種類を知ろう
スニーカーの種類について解説しました。一口にスニーカーといっても様々な形や素材、ギミックが存在していることが分かったと思います。ここで紹介した要素を組み合わせて、自分にぴったりのスニーカーを探してみてください。