チューブベントオーバーラテラルレイズ(リアレイズ)のやり方|三角筋後部のゴム筋トレ
三角筋後部に集中的な効果のある種目である、チューブベントオーバーラテラルレイズ(リアレイズ)のやり方について解説します。
- 8,348views
- B!
アイキャッチ画像出典:gethealthyu.com
チューブベントオーバーラテラルレイズ(リアレイズ)が効果のある筋肉部位
三角筋後部
三角筋は上腕最上部に位置する筋肉で腕を上方に押し出す作用があり大胸筋と共働します。また、前部・中部・後部の三部位に分けられますが、それぞれの作用と共働筋は以下の通りです。
○三角筋前部
腕を前に上げる作用があり、この動作では僧帽筋と共働します。
○三角筋中部
腕を横に上げる作用があり、この動作では僧帽筋と共働します。
○三角筋後部
腕を後ろに上げる作用があり、この動作では広背筋と共働します。
チューブベントオーバーラテラルレイズ(リアレイズ)は、なかでも三角筋後部に集中的な効果があります。
なお、さらに詳しい全身の筋肉名称と作用については下記の記事をご参照ください。
▼関連記事
チューブベントオーバーラテラルレイズ(リアレイズ)のやり方
チューブベントオーバーラテラルレイズ(リアレイズ)でもっとも大切なポイントは、肩甲骨を寄せる動作をしないことです。肩甲骨を寄せる動作を加えてしまうと、三角筋後部ではなく僧帽筋に負荷が逃げてしまいますので注意してください。
■チューブベントオーバーラテラルレイズ(リアレイズ)の正しいやり方
1.中腰の前傾スタイル=ニーベントスタイルで構える
2.肩甲骨を寄せないように気をつけ、腕を斜め後方に上げる
3.腕を床と平行になるまで上げたら、ゆっくりと効かせながら元に戻る
三角筋は小さな筋肉で、なおかつ大胸筋や広背筋などの体幹の大きな筋肉と隣接しています。このため、反動を使った動作で行うと負荷が体幹に逸れてしまいますので、反動を使わず三角筋後部に意識を集中して行うことが大切です。
チューブベントオーバーラテラルレイズ(リアレイズ)がうまくできない時
チューブベントオーバーラテラルレイズ(リアレイズ)は、かなり動作が難しいトレーニングの一つで、うまく効かせられないというケースも少なくありません。
そのような場合には、より三角筋後部に意識を集中しやすく、動作も比較的簡単なチューブフェイスプルを行うことをおすすめします。
チューブトレーニングで筋肥大は可能?
チューブトレーニングで筋肥大は可能か?
ということはよく議論されることですが、結論を言えば可能です。ただし、チューブトレーニングだけでは負荷不足ですので、予備疲労として自重トレーニングである程度ターゲットの筋肉を追い込んでおくことが重要になります。
なお、下記の記事はジムトレーナーである筆者の率直な意見を述べた記事ですので、ご参照ください。
▼チューブトレーニングと筋肥大
トレーニングチューブは品質のよいものを
筆者の運営する海外トレーニング器具輸入代理店では、運営ジムで事前に試用・品質確認を行った高品質なトレーニングチューブセットを、仲介業者を通さずに直接製造元(MYDAYS株式会社)から輸入することでリーズナブルな価格で提供してます。
本トレーニングチューブは一般的な(安価な)トレーニングチューブとは違い、高品質認定を受けた生産工場で製造しているだけでなく、各種のアタッチメントも取り付けられるように大型のカラビナフックを採用しているのが特徴です。
当代理店が海外スポーツ・アウトドア用品メーカーのMYDAYSより独自輸入しているトレーニングチューブセットです。事前にサンプルを輸入し、当代理店運営ジムで試用、その品質は確認済みです。ダンベルのかわりとして各種のトレーニング種目が実施できるほか、「上から引く」「前から引く」といったフリーウエイトでは再現できない負荷方向でのトレーニングが可能です。
チューブベントオーバーラテラルレイズ(リアレイズ)の負荷回数設定
筋トレで鍛える筋肉=骨格筋には三種類の筋繊維があり、それは、以下のようになります。
○遅筋(持久筋・SO筋・赤筋)
持久的な運動および筋収縮の主体となる筋繊維の種類が遅筋です。収縮する速度が遅く(Slow)、酸素(Oxygen)をエネルギーにして収縮することからSO筋と呼ばれています。筋トレにおいては、20回以上の反復回数で限界がくるような低負荷・高回数でトレーニングします。
○速筋(短瞬発筋・FG筋・白筋)
10秒以内の瞬発的・爆発的な筋収縮の主体となるのが、速筋のなかでも短瞬発筋と呼称される筋繊維です。この筋繊維は、収縮速度が非常に速く(Fast)、筋細胞内のグリコーゲン(Glycogen)をエネルギー源として収縮するのでFG筋とも呼ばれます。筋トレにおいては、10回以下の反復回数で限界がくるような高負荷・低回数でトレーニングします。
○速筋(長瞬発筋・FO筋・ピンク筋)
やや持久的な1分ほどの筋収縮の主体となるのが、もう一つの速筋である長瞬発筋と呼ばれる筋繊維です。収縮速度が比較的速く(Fast)、呼吸による酸素(Oxygen)をエネルギー源とするためFO筋とも呼ばれています。筋トレにおいては12~15回の反復回数で限界がくるような中負荷・中回数でトレーニングします。
つまり、ダイエット目的で身体を引き締めたい場合は20回、細マッチョトレーニングなどで適度に筋肥大したい場合は15回、本格的に筋肉を増やすトレーニングでは10回で反復限界がくる重さの設定でトレーニングを行ってください。
チューブベントオーバーラテラルレイズ(リアレイズ)におすすめのグッズ
出典:glfit.net
三角筋トレーニングで注意したいのが手首への負担ですが、リストラップと呼ばれるトレーニンググッズを手首に巻くことで、手首関節を保護・補強でき、効率的な筋トレを行うことが可能です。
このほかにも、チューブショルダープレスにはトレーニングベルトなども必要となります。筆者のジムで実際に使用しているおすすめのタイプを下記の記事にまとめましたので、是非、ご参照ください。
▼おすすめの筋トレグッズを見る
トレーニングチューブには、伸びれば伸びるだけ負荷が強くなる漸増負荷特性があるほか、筋肉を個別に鍛えることのできる多様なアイソレーション種目(単関節種目)がるので、自宅での自重トレーニングやダンベル筋トレの仕上げ・追い込みトレーニングとして最
この記事のキーワード
この記事のライター
アームレスリング元日本代表/ジムトレーナー/生物学博物館学芸員/一般社団法人JAWA日本アームレスリング連盟常任理事