お酒が増える時期に気をつける!現役看護師が教える肝臓の労わり方
お花見に送迎会、歓迎会など年末年始と並んでこの時期はお酒の席が続く方も多いのではないでしょうか。そんなお酒の席が続くこの時期に効果的な肝臓の労り方を現役看護師が紹介します!
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沈黙の臓器「肝臓」
肝臓は沈黙の臓器と言われ、どのぐらい肝臓がダメージを負っているのかわかりにくい臓器です。自覚症状がないまま疾患が進行して行き、気付いたときには手遅れというケースも多々あります。
年末年始や歓送迎会続きでいつも以上に肝臓へ負担をかけた生活を送っているこの時期だからこそ、肝臓の発するSOSに耳を傾けることが大切です。
今回は肝臓のSOSチェック方法と肝臓の労り方を紹介します。
あなたの肝臓は大丈夫?肝臓SOS チェックシート
・最近体の疲れが取れない。
・食欲が落ちた気がする。
・イライラし、怒りやすくなった。
・便秘になった。お腹がスッキリしない。
・過度な眠気、または不眠。
・右上腹部に鈍痛を感じるようになった。
今回挙げた6項目の内、半分以上当てはまる方は要注意です。知らず知らずのうちに肝臓に負荷を掛けダメージが蓄積しています。肝臓の働きは主に「代謝」「排泄」「解毒」です。この中の「解毒」機能がアルコールの分解に関わっています。肝臓はアルコールの分解過程で生じる有害なアセトアルデヒドを酸化し、無害な物質に変え体内に排出するという重要な役割をしているので、ダメージが蓄積するとチェックリストの様な症状が出やすいです。
すぐにでも実践できる肝臓を労わる方法
そうは言っても飲まないわけにはいかない方も多いことと思います。お酒を飲まないわけに行かない方に簡単にできる肝臓を労る方法を紹介します。
食後のごろ寝
食後にごろ寝は肥満への第一歩と言われていますが、肝臓のためには食後にごろ寝をすることが大切です。
肝臓が一番働いてるいるのは食後から2時間と言われています。その2時間をより肝臓に多く肝臓に栄養分を運ぶためには身体を横にするのが最もよいのです。
お酒を飲み過ぎてしまったり、つい食べ過ぎてしまったあとに身体を横にして休むとスッキリします。ごろ寝をして肝臓にしっかり血液を送ってあげることで肝臓の働きを助けてあげましょう。
食生活
肝臓を構成している成分の大半はタンパク質です。そのため、肝細胞の修復にはタンパク質が不可欠です。肉や魚介類等の他、大豆などの植物性タンパク質をとることをお勧めします。
ササミや鮪、鰹などは低脂肪高タンパクですのでとてもオススメです。また動物性タンパク質が豊富に含まれるスルメや低脂肪、低カロリーなのにタンパク質を多く含む大豆、大豆を原料とする納豆、豆腐、豆乳など大豆製品などを積極的にとることで肝臓を労ることができます。
肝臓を直接あたためる
数ある臓器の中で最も大きな臓器の1つでもある肝臓は全身の約40%の血液が運ばれてくると言われています。肝臓を温めることにより全身の血流を促し解毒機能がアップし、なおかつ代謝を上げることも出来ます。
肝臓を温める最も簡単な方法は服の上から肝臓を挟むようにしてホッカイロを貼ることです。また肝臓周辺を60度から70度の湯たんぽでじんわりと温めることも効果的です。10分程度の温めで効果が発揮されるということなので、低温火傷に十分気をつけながら是非取り入れてみてください。
酒は百薬の長
いかがだったでしょうか。アルコールの過剰摂取は肝臓に負担をかける要因となりますが、お酒には血行促進や精神、身体のリラックス効果など有益な作用もあり寿命を延ばす「百薬の長」と言われているのも事実です。
お酒を楽しんで呑むためにも、適度なアルコール量と肝臓のSOSに時々は耳を傾けてあげることが大切です。
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